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Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
骨折ゴリラ

Q. 進学予定校
IESE Business School

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ

Q. 受験校
IESE (1校のみ)

Q. インタビュー実施校
IESE

Q. 合格校
IESE

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
父親の仕事の関係で小学校から中学校にかけてベネズエラに4年間駐在(ただし日本人学校)

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
私立/文系/体育会

Q. GPA
2.8

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GRE 306, IELTS 7.0

Q. 塾
濱口塾、E4TG、Affinity、Magoosh

Q. カウンセラー
John Couke、Ed

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
総合商社で営業を7年間、事業投資を1年間。駐在経験なし。(3か月間の海外短期研修に参加したのみ。)
エセ帰国子女。スペイン語圏での駐在経験(小学校、中学校)と合計3か月ほどの米国滞在経験あるがほぼ純ジャパ。

Why MBA?

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
当時、会社の先輩方がMBAを取得されていたことに触発され、MBAに興味を持ち始めた。
また、海外研修員時代にグローバル企業と名乗りながら自分の勤める会社がいかにドメドメな日本企業であるかを痛感。自分自身が学び、会社を変えていかねばと思うように。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
Case Methodを通じて、これまでの業務経験で身につけた知見を理論に基づいて整理しよりアウトプットのレベルを高め、グローバルな組織で発揮できるリーダーシップを学び身につけたい。
Entrepreneurshipについて学びを深め、可能であれば留学中から起業に関わる準備を始めたい。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。
短期:M&Aに従事することを想定。
中長期:買収、統合した関係会社に出向し経営を行う、または社内起業、経営を担う。

Preparation for MBA application

<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
臨場感が少しでも伝わればと思い受験遍歴を記しておきます。受験に苦しんでいる方を少しでも勇気づけられる自信はあります。(笑)
但し、個人的な整理も兼ねた記述で且つ長いのでお時間のない方は読み飛ばしていただいて支障ございません。

受験遍歴
• 2013年夏 MBAに興味が湧き、社内の近しい先輩方からお話しを伺う。
• 2013年9月 いきなりUS Campus Visitを敢行。現場を見ることで刺激を受け、またこの旅の終着点をイメージし、勉強を開始。
• 2013年11月 「まずは腕試し」と思いTOEFL初受験。57点という鮮烈なデビュー戦を飾り半笑い。
• 2014年2月 濱口塾のTOEFL・GMATセット講座を申し込む。支出という圧倒的コミットメントを示すもTOEFLは70点に留まり腐り始める。
• 2014年4月 海外研修員制度で3か月間欧州に飛ぶ。欧州での業務が単純に楽しく没頭する。欲望の赴くままに行動し、体重は史上最大になる一方受験勉強のことを完全に忘れ去る。
• 2014年7月 国内関係会社に出向し、新たな環境に身を投じ業務に没頭する。
• 2015年8月 改めて自身のキャリアとMBA受験について考え直し一念発起。E4TG入塾を機にルーティーンを生み出す。ここで後々に続く勉強仲間(戦友)と出会い、切磋琢磨が始まる。
• 2015年12~2016年7月 「数打ちゃ当たる」という謎の思い込みのもと、月に2回TOEFLを受ける(当時の最短Max受験回数)が 80~95の間を彷徨う。ちなみに全く当たってない。
• 2016年7月 2016年2R出願を目指し、TOEFLの対策も半ばにGMAT対策を開始。Affinity入塾。TOEFLで感じた多少の手ごたえなどまったくの勘違いであったことを痛感する。
• 2017年2月 GMAT初受験480点。帝国タワーで気絶しそうになる。ダメージを受けると人間は直立できずかがみ込む、ということを発見する。
• 2017年3月 GMAT以前の基礎的な能力が不足していることを認め、TOEFL対策に戻る。
• 2017年6月 TOEFLで101点をマークするも目標110点相当までの道のりの長さを感じ、先輩方のススメでIELTS対策を開始。
• 2017年7月 IELTS初受験でOA 6.5。全体的に悪くない感触を得たため、勉強を継続。
• 2017年9月 IELTSでOA 7.0(R6.5, L7.0, S8.0, W6.0)を取得し、GRE対策を開始。数学の難易度(GRE<GMAT)を考慮しGREを選ぶ。
• 2017年11月 GRE初受験。同時にカウンセラーとエッセイに関するkick off MTGを開始。今一度、GREを乗り越える為のreading能力を身につける為IELTSのreading特化月間を設け、ペーパーバックを3-4冊読み漁る。OA 7.0 (R8.0, L7.0, S7.5, W5.5)取得。Writingは英会話サイトのSkimatalkを活用し、IELTS専門家との特訓をしていたにも関わらず、最低点をたたき出し後味が悪かったが、目標としていたReading能力の改善ができたのでGREに対策に戻る。
• 2017年12月 クリスマスに2回目のGRE受験するも散る。イベントムードも相まって無力感に苛まれる。メリクリ。
• 2018年1月 年末年始の追い込み、新年改まって3度目のGRE受験を試みるが散る。あけおめ。
• 2018年2月 4度目のGRE 306 (出願スコア)という絶望感漂うスコアを弾き出すも、IESE 3R出願を決意。
• 2018年3月 Interview invitationあり。カウンセラー及び留学中の友人とのinterview練習に明け暮れる。これでもか、というくらい想定問答集を作成し、反応が反射になるまで練習を重ねた甲斐あり、interviewでは難なく回答できた、と信じている。(笑)その後、interview直前に5度目のGREを受験するもベスト更新ならず。
• 2018年4月 Assessment Day@Barcelonaのinvitationあり九死に一生を得る。万全の状態で現地に乗り込むが、当日朝5:30日課のランニング中に坂道で激しく転倒し鎖骨骨折という前代未聞のハプニングが発生。ここまで来たらやるしかないとの決死の思いでADに臨み、平然を装い営業スマイル(引きつってて相当気持ち悪い)でなんとかやりきる。(1R, 2Rの傾向から見て3RのADは”Shark tank”(投資家向けのビジネスピッチ)になるとの予想が的中。事前にビジネスプランを練っていた為グループ発表のアイディアとして採用された。)
• 2018年5月 初旬にWL通知がありまさに“骨折り損”かと思われたが(笑)、5月末に悲願のOfferあり、約3年(厳密には約5年)に亘る受験戦争が終結。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
東京で開催されたinfo session等の主要イベントに出席し、Alumniの方々とのネットワーキングに没頭し、結果として自身にとってベストな学校に出会う事ができました。

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
記憶にございません。微かな記憶としてはボーナス等が瞬時に蒸発したような気はします。
ちなみに私の趣味はETS、GMACへの募金活動です。

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用に関しては上述のとおり記憶にございません。
進学後の授業料・生活費は貯金および親族からの借り入れで賄う予定です。

<スコアメイク>
Q.  TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
発音できない単語は覚えられない。単語と文構造がわからなければ文章として理解できない。文章が理解できなければ設問に回答できない。(あるいは出題者の意図に気づくことはできない。)
スピーキングに関してはオンライン英会話で訓練することをお勧めします。継続は力なり。
大半の純ジャパにとって近道はないので、地道に基礎能力を積み上げることだと思います。

Q.  GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
スコアをまともに取れていない私めが申し上げられるようなものはございませんが、上述のTOEFL、IELTS対策におけるReadingの能力の向上なしには受験するとほぼほぼただの募金活動になります。また、数学に苦手意識のある方は長期計画を組み、TOEFL、IELTS対策中からも数学の対策を始めるべきです。私自身は数学が大の苦手で相当な時間を費やしました。恥ずかしくとも中学校の数学の内容からひとつひとつ整理することをお勧めします。

<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
John Coukeはコンテンツを引き出しメッセージに変換することに長けています。アイディアはあるけれどもうまくメッセージにできない、という方にもオススメです。親身になって考え、人をモチベートすることも上手く、日々勇気づけられながら取り組むことができました。
他方、ほとんどの方がご存じのEdは圧倒的なクライアント数と情報網、そこから生み出されるセミナー各種の開催数も群を抜いています。また、エッセイの論理構成やメッセージの伝え方に関する洞察鋭く、何度も助けられました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
コンテンツはそれなりにあったのですが、どこの何をハイライトするか、かなり時間を費やして吟味しました。
低GPA、低GMAT、GREというdisadvantageがありながらも差別化し、生き残る為に大事なプロセスでした。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
エッセイ作成段階でアピールしたいエピソードがはっきりしていたので、推薦人の選定、依頼には特に苦労しませんでした。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
これまでに書き上げたレジュメ、エッセイの内容を基にありとあらゆる角度から想定問答を作成し準備しました。
インビテーションからインタビューまで2週間で準備を進めなければならず、カウンセラーとのインタビュー対策に加え、受験仲間や在校生の友達との練習で日々ボコボコにされながら最終形に整えました。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
個人で異なる内容なのであくまでご参考までですが、ベネズエラ駐在経験で得た異文化理解、体育会の幹部運営におけるリーダーシップ発揮、社内勉強会の創設及び運営・拡大などです。

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
もともとUS top校を狙っていたものの受験勉強に時間を費やし、気づけば30代になっていたので徐々に欧州に視野を拡げていました。何気なくフラっと立ち寄ったIESEのinfo sessionでフィットを感じ一気にのめり込みました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。
そもそも一校しか受験していないのですが(笑)
Case method、international、collaborative、Spanishという要因が学校を絞り込む重要なポイントでした。
受験勉強が長引いたおかげで約2年間ほど東京で開催されたイベントのほとんどに出席し、Alumniコミュニティのサポート、一体感も素晴らしく、この一員になりたいと心底思いました。

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2013年に当時在学されていた先輩方を訪ねて、HBS、MIT、Wharton、Stanfordを往訪しましたが結果としていずれも受験しておりません。

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
応募しておりません。

 

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
人それぞれブレイクスルーのタイミングも異なります。何が足りないのか明確にした上で戦略を練るべきと思います。当たり前の話なんですが、私のように泥沼化する可能性もありますので。
同じ目標を目指す仲間を作ることも大事です。情報交換、ペースメイキング、気分転換と良いことづくしだと思います。長丁場になってしまった私の受験生活を完遂する上でも大事な存在でした。

Q. 一言メッセージ
人それぞれですが、壁にぶつかったときに諦めずに歩みを止めずに続けられるか、という「意志力」が問われる局面もあります。「なぜMBAを目指すのか」、「その先に何がしたいのか」という問いに対する答えは持っておくべきと思います。また、当たり前の話ですが計画の質が悪ければ臨む結果は得られないので早い段階で実行可能な計画を立ててることをお勧めします。
雨だれ石を穿つ。執念で辿り着いた合格なので、毎日必死になって学んで来ようと思います。私ほど苦しむ必要はありませんが、努力されている方々の参考になれば幸いです。

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