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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
HN

Q. 進学予定校
IESE

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ

Q. 受験校
IESE, HEC

Q. インタビュー実施校
IESE, HEC

Q. 合格校
IESE, HEC

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
26歳~30歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
大学時代:交換留学1年間(シンガポール)
社会人:長期出張半年間(台湾・シンガポール)

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
応募・検討中

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国立文系

Q. GPA
3.2

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
IELTS OA 7.0 (R:7.5, L:7.5, S:6.0, W:6.0)
GMAT 680 (V:31, M:50, IR 6.0, AWA 4.0)

Q. 塾
YES, Affinity

Q. カウンセラー
Ed, Nish

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
・大学入学まで海外経験なし。学生生活の中心は部活動。シンガポールに一年間交換留学。
・総合商社に約7年間勤務。船舶海洋事業に約4年間、自動車事業に約3年間従事。プロジェクトファイナンス運用、事業開発、経営企画業務等に携わる。

Why MBA?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
・海外大学院留学への憧れ:
学生時代のシンガポール留学経験から、海外大学院留学に漠然とした興味を持っており、30歳という節目の年齢を迎える中、ライフステージ等の変化に鑑みて留学準備を開始。
・キャリアチェンジ:
留学準備のためにまずは英語の勉強を開始した最中、甲状腺の病気を患い治療を行う。これをきっかけにヘルスケアの重要性を痛感。キャリアを通じて、人の心身の健康向上に携わりたいと考える。ヘルスケア・テクノロジー分野へのキャリアチェンジを念頭に私費で海外MBA留学を志す。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
・キャリアチェンジ
未経験分野となるヘルスケア・テクノロジー業界へのキャリアチェンジのための知識・スキル・ネットワーク獲得。
・ソフトスキル向上
組織の適切なリソース配分、リーダーシップ、チームワーク、フォロワーシップ、モチベーションマネジメント等々、ソフト系のスキル向上を図れればと考えています。技術の発展に伴い必要な業務スキルは今後も大きく変わっていくと思いますが、人と人とが関わって何かを作り上げていく以上、上述のソフトスキルはこれからも変わらず重要だと考えました。その上で、多様性の中濃密にディスカッションする機会が与えられるIESEのプログラムは、自らにストレッチの機会を与える魅力的なものに感じました。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 
ビジネスを通じた社会貢献を実現していきたい。留学後は人の心身の健康向上に携わるような事業に携わることを通じてビジョンを達成したい。

Preparation for MBA Application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
【2020年】
5月中旬:情報収集・IELTS勉強開始
6月初旬:IELTS1回目受験、OA6.0
7月初旬:IELTS2回目受験、OA6.5
7月中旬-8月中旬:体調不良で自主勉強一時中断。甲状腺の病気と診断される。薬を服用することで症状改善、また医師と相談の上、順調に治療できれば留学も問題ないこと確認。21年私費MBA入学を目指すことを決意。
8月初旬:IELTS3回目受験、出願スコアOA7.0。YESの文法コースに通い始める(何れも体調不良の前に申し込んでしまったものだが運よくスコアアップ)。
8月中旬-下旬:GMAT準備開始。まずは試験対策の情報収集。
9月:YESのSCコース、Affinity RCコース、Affinity CRコースを受講開始。中旬は1週間は会社の夏季休暇を利用して、集中的に勉強。
11月初旬:GMAT1回目。OA570(V:21, M:48, IR:4)。現実を思い知る。純粋な英語力では太刀打ちできず、戦略をより深く考える。
12月初旬:GMAT2回目。OA620(V:26, M:49, IR:7)。スコアが上昇し安心。ただし、R2の出願は断念。志望校のAdmissionに相談した処、R3でも希望がありそうだったのでR3出願を決意。
12月中旬:Edにコンタクト。メインカウンセラーとする。
【2021年】
1月初旬:GMAT 3回目。出願スコアOA680(V:31, M:50, IR:6)。前々日に受けたPrepが640の有様だったが、緊急事態宣言が出る雰囲気で先行き不透明な中、少しでもスコアアップすればと思い、すがる思いで正月明けに受験。幸い点数上昇。志望校のAdmissionに出願スコアしても問題ない旨確認し、スコアメイク終了。
1月中旬:エッセー準備開始。Edとメールベースでブラッシュアップ。
1月下旬:推薦状を書いてもらうため、元上司2名に連絡。快諾頂く。
2月中旬:IESEエッセーの大枠が完成。その後HECエッセーに取り掛かる。また推薦状も受領。
2月下旬-3月上旬:IESE・HEC出願。
3月下旬:HECインタビュー実施(Alumni2回)。初回インタビューでは、プレゼンパートでZoomの画面共有がうまく行えず、大きく精神が乱れる。。
4月上旬:メールでHECの合格通知を受領。ふっと肩の荷が下りる。
4月中旬:IESEインタビュー実施。
4月下旬:IESE Virtual AD実施。3時間のオンライン長丁場。積極的な他の参加者を尻目に、Admissionから発言を促される場面もあり。。積極性、英語力等、大きく課題感を感じて、最後の受験プロセスを終えた。
5月中旬:電話でIESEの合格通知を受領。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。 
約110万円(予備校・カウンセラー費用:70万円、IELTS/GMAT受験費用:17万円、オンライン英会話:10万円、書籍:8万円、出願料:5万円)

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金、足りない分は借り入れ予定

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
・正直、効果的に勉強を進められた実感はなく、これまでの貯金+公式問題集で問題に慣れることでなんとか最低限のスコアを取得できた形になります。勉強法アドバイスについては、他の方の投稿にお譲りします。
・一点アドバイスすると、TOEFL or IELTSでIELTSを選択したことは、短期間でスコア獲得する上で、プラスに働いたと思います。スコアの刻みが0.5ずつと大雑把なので、TOEFLに換算するとギリギリ100いかないくらいの実力でも、受験に最低限必要なスコア7.0は取れる可能性があると思います。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
【総論】
・2021年入学のために短期間でスコアメイクする必要があった為、短期集中で最低限のスコア取得を念頭に準備を進めました。効果的効率的にスコアアップを図る上で、闇雲に準備を進めるのではなく、自分にあった正しい勉強方針を立てることにまず時間を割きました(2020年8月中旬-下旬にかけて過去の合格者体験談等も見つつ勉強方針を固めることに時間を使い、9月から学習をスタートしました)。
・同じGMATスコア700を取っている方でも、英語スコアを見るとTOEFL満点に近い方から、IELTS7.0くらいの方まで幅がある事実を踏まえて(両者でベースとなる英語力は大きな差があるはずにも関わらず)、GMATはテスト戦略が重要であることを認識しました。私の場合も短期間での英語力底上げは難しいと判断し、効果的なテスト戦略を身に着けてスコア取得を図る方針にしました。
・まずは効率的にテスト問題の解法を身に着けられればと思い、SCはYES、RC/CRはAffinityの授業を受講、またMathはマスアカを使いました。
・基本的な解法を理解した後、演習を進めるにあたってはひたすらOGを解きました。OG演習にあたっては、タイムマネジメントを身に着けるべく、常に時間を図りながらタイムプレッシャーをかけて取り組みました。
・出願校に鑑みて、目標スコアを600後半-700に設定。その場合、Mでスコア50近く取れれば、Vで正答率7割前後で目標達成出来るとの考えのもと、基本的な問題をしっかり正解することを基本方針として準備を進めました。
・基本的な問題をしっかり正解する上で、①解法を正確に身に着けること、②問題を解くのに十分な時間を確保すること、が重要だと考えました。①については予備校の活用でカバーできると思うので、②が課題となりました。GMATは単純計算で少なくとも2分/問以下で問題を解く必要がありますが、私の英語力では到底無理。。従って、正解できる問題をしっかり解く時間を確保するために、捨てる問題の見極めを的確に行えるようにしました。
・具体的には、ネイティブでも解くのに3分以上かかる難易度高の問題に、自分が太刀打ちするのは時間の浪費と考え、OGを解く中で、統計上、自分の正答率が大きく下がる回答時間の基準を作った。私の場合は、Vの場合は2.5分/問、Mの場合は3分/問を基準として、その時間内に回答方針が固まっていない、選択肢を絞り切れていない場合は、潔くランダムクリックする方針とした(2つに選択肢を絞り込めていればランダムクリックでも正答率は50%を確保可能)。ただし、序盤の10問?はスコアメイク上正答率が重要な為、上述の時間基準はよりおおらかに考えました。

【Math】
・マスアカ2周した後、OGで演習。

【SC】
・YESの文法コース、SCコースをひたすら復習することで得点源とすることが出来た。
・YESの授業は、GMAT対策のみならず英文法に対する理解を深めてくれる質の高いもので、とても満足のいくものだった。自分がこれまで英文法に対して、かなり雑な理解をしていたことを反省するくらいでした。
・YESの受講が一通り済んだら、あとはOGでタイムプレッシャーをかけてひたすら演習。

【RC】
・Affinityの授業を受講。こちらも質が高く満足のいく内容だった。RCの問題類型ごとに解法を学べたと同時に、RCで取り上げられるジェンダーや建築、科学、アメリカの歴史などを学ぶことが出来、知的好奇心も大いに満たすものだった。
・RCの講座を2つ、計2ヶ月受講した後、教材を二周復習して解法パターンを頭に叩き込む。その後はOGでタイムプレッシャーをかけてひたすら演習。

【CR】
・Affinityの授業を受講。基本的な解答パターンを学ぶことが出来、これも満足のいく内容だった。この講義により、基本問題の解法を身につけることが出来たが、基本プラスアルファの問題に対する解法は学ぶことができず(受講タイミングが合わず)、CR全体で言うと、苦手意識を払拭できなかった。
・Affinityのテキストを二周したあと、OGでタイムプレッシャーをかけてひたすら演習。

【IR・AWA】
・試験やPREPをやる前にOGで問題を解くのみ。こちらは、出願スコアとしてあまり大きな比重を占めないと割り切って、限られた時間の中、優先度を下げて取り組んだ。

【注意点】
・上述の勉強法はスコア600後半から700くらいを目標として考えた学習方針なので、700upを目指す方は更なる解くスピードアップ&難問対応も必要になり、更に相応の準備が必要になると想像しています。

<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
・カウンセラーにEdを起用。相談開始が12月というタイミングだった為、他のカウンセラーと比較することなしに、起用を決定(カウンセラーの相談枠が埋まってしまうこともあると思うので早めのコンタクトをお勧め致します。。)。
・私自身の性格を踏まえて、独りよがりで準備を進め、自分の考えのみに頼りがち&情報のリソースが偏ってしまった内容のエッセーになってしまうことが懸念としてあった為、豊富な実績・情報量を持ち、更に私のドラフトに対して壁打ち役になってくれるEdはカウンセラーとして適任だったと思います。
・インタビューにあたっては、最終仕上げの際にNishにもmock interviewをお願いしました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・まずはEdからエッセー作成にあたってのポイントが纏まった参考資料をもらい、エッセーに盛り込むべきこと、どのようにストーリーを組み立てるべきかを検討しました。
・また、自分の人生曲線を作成。基本的にはプラス方面、マイナス方面ともに、自分にとって影響の大きかった出来事を中心にエッセーに盛り込むイベントを決めました。
・エッセー作成にあたり、学校が求める人材像を正確に理解すべく、学校の公式HP、学校関係者の各種インタビュー記事、活躍しているAlumniの記事等を熟読。その上で、自分の強みとなる特性と、学校が求め・理想とする人材像とでベン図が重なる部分を中心に、人生曲線のイベントを引用しつつ、エッセーで具体的にアピールできるように留意しました。
・Why MBAについても、自分の現在地と将来のゴールをきちんと言語化して把握した上で、両者の差を埋めるために、学校のプログラムがどれだけ有効かを語れるようにしました。
・具体的なドラフト手順としては、エッセーの各設問で伝えたいことを整理した上で、箇条書きでドラフトを作成。その段階でEdにFBを受領。伝えたいこと&ストーリーラインを整理できた段階で正式なドラフト作業に入った。ドラフト作成後、改めてEdからFB貰い、8割方完成させた段階で、自らのことをよく知る上司や家族にも内容を見てもらい、意見を伺った(自分をよく知る人からのアドバイスはとても貴重で、とても重要なプロセスでした)

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・私費退職前提で準備を進めていたこともあり、現在の上司ではなく、過去直近の上司に記載をお願いしました。
・お願いした上司はどちらも、私の業務・人となりをよく把握しており、かつ尊敬・信頼出来る方で、もはやどんなことを推薦状に書かれたとしても受け入れられるような方でした。やはり、推薦状は誰に書いてもらうかが重要だと感じました。
・推薦状作成にあたり、電話での打ち合わせやメールベースでのやりとりを重ねて調整しました。具体的にはなぜMBAか、なぜその学校か、その学校の特色・求めている人材は何かを自分なりに簡潔に纏めて説明。その上で、推薦状をご作成頂きました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・基本的な質問、エッセー・CVで聞かれそうなこと、行動面接で聞かれそうなこと、を踏まえて想定問答集を作成しました。面接で英語の低スコアをカバーしようと気負ってしまった結果、想定問答集を100個近く作ってしまいましたが、もちろん内容を覚えきれるわけもなくでした。。
・結局、基本質問については、日本語で要点を箇条書きした上で、英語で答えを言えるように練習。行動面接質問については、STARを意識しつつ、一つのエピソードを色々な切り口で語れるようにして対処できるようにしました(一番の成果と困難だったことは同じエピソードを違った切り口からとらえることでどちらも語れる等)。
・想定問答集作成は、無駄になってしまったかもしれないですが、作成することでどんな質問にも準備ができているという点で自信をつけることができたのも事実でした。精神安定剤的な役割は果たしたかもしれません。
・面接練習については、短期集中で、各面接1週間前からEd 1回、Nish 2回、合計3回3時間、プロのmock interviewを受けるとともに、DMM英会話講師とも毎日練習して準備しました。

<学校選択>
Q. 進学校の決め手は何でしたか。 
・多様性、ディスカッション中心の授業、サステナビリティやヘルスケアへの強さ、住環境等々を考慮して選択しました。また、日本人コミュニティの強さや学校のCollaborativeなカルチャーも魅力的&マッチしていると感じました。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
・他受験生とのネットワーク作りを積極的に行っていればよかったと感じます(コロナ禍でもやりようはあったはず)。明確な合格基準がないMBA受験の中で、どのような人がどこの学校を目指し、その中でどんな人がofferを獲得するのかという一種のベンチマークを持てれば、もう少し精神的に楽だったかもしれないと思います(特にエッセーや面接対策ではどこまで準備すればいいかの基準が持ち辛いかと思うので、受験仲間がいることは大きな助け&参考になるのかと思いました)。
・短期集中で受験準備を進める方針の中、当初はがむしゃらに勉強を増やそうとしてしまいましたが、結局それはサステナブルではなく、途中で改めました。仕事、MBA準備、プライベート、また私の場合は持病との兼ね合いもある中、結局MBA準備にはMAX平日3時間/日、休日6時間/日、と勉強時間の上限を設けて、その中で準備の質を高めることを注力しました。
(例えば休日に一日10時間近く勉強するとどこかで疲れが出て休む日が出てきてしまう一方、上限を設けてからはコンスタントに毎日準備ができた気がしています)

Q. 一言メッセージ
・人生でそれぞれ転機がある中、MBA受験を志されているものかと思います。受験準備は大変、かつ不安に襲われることも多いですが、初心にかえって、最後までやり抜き、納得のいく結果が出ることを祈っています!

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