合格体験記 / INSEAD / Fonty Boy

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
Fonty Boy

Q. 進学予定校
INSEAD

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (1 year)

Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ

Q. 受験校
INSEAD, LBS(Waitlist), Cambridge(Waitlist), Kellogg(Waitlist), MIT, Columbia

Q. インタビュー実施校
INSEAD, LBS, Kellogg

Q. 合格校
INSEAD

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
学部時に1年間カナダへ交換留学、海外出張数回

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
応募・検討中

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・国立・大学・文系

Q. GPA
3.1

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT 690(V35/Q48/IR6/AWA5.0) / IELTS 7.5(R9.0/L7.5/S7.5/W6.5)

Q. 塾
Affinity, Y.E.S.

Q. カウンセラー
Ed Lee(Essay&Interview), Jessica King(Interview)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
・日本の中部地方生まれ。地元の公立小中高校(小学校は2年だけ東京)の後、東京都内の国立大学商学部(内1年バンクーバーの大学へ交換留学)を卒業
・日系事業会社で営業企画3年/人事2年⇒外資系組織・人事ブティックコンサルティングファームでコンサルタント2年

Why MBA?

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
・組織・人事領域に専門性が偏っているので、他領域へ知見の幅を広げたい
・比較的ドメスティックなキャリアを築いて来たので、よりグローバルに戦えるスキル・フラグを得たい
・少し人生をゆったり過ごす時間が欲しい(人生の夏休み、ネットワーク作り)

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
・目的
‐同上
・活動予定
‐Intensiveなことで有名なINSEADでは、勉強・パーティ・睡眠の3つの内選べるのは2つだけらしいので、ガッツリパーティしてガッツリ寝ようと思っています

Q. 留学後のビジョンを教えてください。
・卒業後は、在籍中のファーム(休職)の海外オフィスへトランスファー、または他ファームの東京オフィスへ移る
・その先のことは、MBA中に考えます

Preparation for MBA application

<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
・2016年年初:MBAか転職か悩む。「両方トライすれば良いじゃん」と思い、とりあえず転職することにする
・2016年10月:Affinityで1ヶ月ほどGMATのV講座を受けてエッセンスを理解(した気になる)。仕事が忙しくなり、翌4月頃までGMAT放置
・2016年11月:IELTS本番1回目 – Overall 7.5
・2017年05月:試しにGMATのPrepを受けたら650くらいを取って焦る。Affinityの講座を復習しつつ、Y.E.S.に入塾
・2017年08月:GMAT本番1回目 – 690
・2017年09月:GMAT本番2回目 – スコアアップデートならず
・2017年10月:GMAT本番3回目 – システムエラーが起こり、無料で再受験できると言われるが、GMAT終了
・2017年10月:IELTS本番2回目 – Overall 7.5。IELTS終了
・2017年11月:エッセー作成開始(年末の香港出張時のホテルで、心身ともに限界状態でエッセイを仕上げたことは忘れがたい思い出です)
・2018年01月:EU3校エッセイ・ビデオエッセイ提出。3校だけでは若干不安になり、アプリケーションが比較的楽そうなUS3校を急遽追加提出
・2018年02月:インタビュー実施
・2018年03月:INSEAD合格通知受領

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
・カウンセラー, Info Session, 各校Website, GMAT Club/Clear Admitなど, 日本人MBA合格体験記, 受験友達, 会社の先輩, etc

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
・総額:120万円程度
*内訳:GMAT予備校(35万円)、エッセー・インタビューカウンセラー(58万円)、テスト受験代(12万円)、アプリケーションフィー(10万円)、その他書籍など(2万)
*アカデミーヒルズ、コーヒー代などは含めず

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
・貯金、親からローン

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
・準備方法(IELTS)
‐問題形式に慣れるため、試験前に公式問題集で模試を何回かやりました
‐Wのサブスコアの低さが気になり、本番2回目の前にWだけCafe TalkのKevinに3回くらいレッスンを受けました

・苦労した点
‐Wのスコアが目安にしていた7.0に結局届きませんでした。GMATのAWAのようにテンプレートも通じないし、日本人にとっては他セクションに比べてWの難易度が高いように思います

・工夫した点
‐なるべく時間・費用をかけずに終わらせて、GMATやエッセイにリソースを回すことを心掛けました

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
*GMATの問題形式が変更になったようなので、2017年時点の情報だと念頭においてください

・準備方法(GMAT)
(1)Verbal
‐AffinityのV講座(RC、CR、SC)で基本的な解き方を把握するとともに、受験戦略(自分の場合はRCを1~2パッセージ捨てる)を立てる
‐SCは細かいルールの絶対的な知識量が必要だと思い、Y.E.S.でSCの演習
‐OG、Prep、GMAT Toolkitで問題演習
(2)Quants
‐マスアカを解く
‐OG、Prep、GMAT Toolkit、Manhattanで問題演習
(3)AWA
‐Affinityのtemplateを覚える
‐Prepで問題演習
(4)IR
‐Prepで問題演習

・苦労した点
‐運要素:RCを1~2パッセージ捨てる戦略をとったので、捨てた問題がダミーに当たれば目標以上のスコアが出て、ダミーに当たらないとイマイチなスコアしか出ないことにもどかしい思いをしました
‐何点取れたら終了とするかの見極め:初回で中途半端なスコアを取ったので、時間との兼合いの中、いつまでGMATにリソースを割くかに悩みました
‐集中力:初回のQuantsで48を取ってしまった時は、朝一のテストでコンディションニングがうまくできず、眠気で集中力を欠いて最後10問くらい解けずじまいでした、、、

・工夫した点
‐運に大きく左右されるテストだと聞いていたので、余裕を持って複数回受けられるスケジュールを引きました
‐会社の先輩から「君の状況なら690も700超えも変わらないよ」とアドバイスを受け、受験スケジュール全体を優先し、思い切って690で受験を止めました
*結果的に第1志望校に合格できたので良かったですが、Waitlistが多かったのはGMATのスコアが原因だと思いますし、US校を第1志望にしていたらGMAT受験を続けていたと思います

<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
・Ed(Essay&Interview)
‐決めた理由:実績、情報量、価格
‐感想:過去の合格者/不合格者例の豊富な蓄積があるので、EdにOKと言われることを1つの基準にできたことは良かったです。セミナーなどを通じて横のつながりができたのもありがたかったです

・Jessica(Interview)
‐決めた理由:友人の評判、Edと違う観点でSecond Opinionが欲しかった
‐感想:客観的な視点でアイディア出しをしてくれるのは良かったです。緊張感を持って練習してくれるので、本番のInterviewに近い環境を体験できます。Interviewしか利用しませんでしたが、エッセイについても満足行く品質のサービスが受けられただろうと察します

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・準備方法
‐自分で人生の棚卸
‐各校が求める人材像について情報収集
‐自分でエッセイドラフト
‐Ed添削2~3回
‐自分で最終化

・苦労した点
‐志望度が低かったスクール、急遽追加出願したスクールの情報取集
‐Fitしないなーと思うスクールの求める人材像に対して自分をすり合せること

・工夫した点
‐各校が求める人材像と、自分のValue Propositionをうまくマッチさせ、推薦状なども含め、包括的に訴求することを心掛けました

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・準備方法
‐推薦者の選定(現職で複数PJTをご一緒したPrincipal、前職の上司)
‐推薦者とコンテンツブレスト・推薦状ドラフト
‐推薦者で最終化

・苦労した点
‐エッセイと同程度の分量があったり、提出フォーマットが各校で異なったりしたので、想定していたより工数がかかりました

・工夫した点
‐推薦状もエッセイの一部と位置づけ、包括的に自分を訴求する一助とすることを心掛けました
‐客観的な視点からの方が説得力があるであろう要素(Team Workなど)に重きを置きました

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・準備方法
‐エッセイを基に想定Q&Aの作成
‐カウンセラー(Ed 2回 / Jessica1回)・友人(3人と合計4-5回)とMock Interview
‐Mock Interviewを振り返って想定Q&Aを適宜Update

・苦労した点
‐場所の特性:Interviewerの勤務先会議室の場合もあれば、渋谷のコーヒースタンドで女子高生に囲まれながら自分の生い立ちや将来の夢について熱く赤裸々に語ることを求められる場合もありました

・工夫した点
‐複数人とMock Interviewし、様々な視点・スタイルの質問に対応できるよう心掛けました
*Interviewは比較的得意だった&時期的に受験以外のことを優先したので練習回数は少なめです。本当はもっと回数をこなすべきだと思います

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・組織・人事領域のプロフェッショナルとしての知見
・複数のJob Function/Industryを経験する中で培ったLearning Agility
・1度人生を投げた際(Extracurricular Activity)に発揮したLeadershipとEntrepreneurship
・これまでのGlobalな経験と、これからのGlobalなキャリアの志向性

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
・社会通念的なMBAランキング上位校(+α):INSEAD, LBS, US M7 (+Oxbridge)
・短期間なプログラム
・Globalなプログラム
(今になってみれば、急遽追加したUS校は無理に出願せず、EU校に専念した方が良かったかなと思います)

Q. 進学校の決め手は何でしたか。
・1年制
・居住したことがないエリアにある複数キャンパス(EU, ASEAN)
・他スクールより変人(超ユニークなバックグランド、我が道を行く人生の志向性、高い国際感覚、ありあまるチャームなど)が多くて楽しそう

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
行っていません

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
・応募した奨学金
平和中島財団、神山財団、重田財団、地元のロータリークラブ

・選考結果
平和中島財団、神山財団は不合格。他は選考中

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
①不平等な戦い
同じようなタイミングで準備を始め、基本的にはテストスコアのみで平等に合否が決まる日本の大学受験と違い、MBA受験はスタート時点で既に有利/不利が決まっています。(生い立ち・家庭環境・英語圏での教育歴・職務内容・私費/社費など)
また、「日本人合格者は毎年5名でXXX証券・YYY商事から○名ずつは必ず社費派遣者を取り、同業他社/私費生はまず合格しないだろう」みたいな学校もあります。(各校の傾向はカウンセラーなどから得られます)
スタート時点で差がついていることを認識した上で、腹をくくって戦いに臨むと良いと思います。
 
②自分/恋人/ライバルを知ること
MBA受験では、自分自身・学校・他の候補者について深く知ることが大切だと思います。
とりあえずテスト勉強からスタートすることが多いので自分との闘い的な意識が強くなり、自分を知ることを重視しがちですが、最終的には、競争相手より優れ、意中の相手に選んでもらうことが合格につながると捉えた方が良いように思います。

・自分を知る
自分を改めて深く理解する良い機会だと思います。

・恋人(学校)を知る
学校は客観的な定量指標のみではなく、様々な要素を総合判断して独自の指標(≒好み)で合否を決めます。ビジネスパーソンとしての実績や、人格・品位の高さのみが合格の決め手ではありません。
Info Session、各校Wesbsite、カウンセラーなどから各スクールの評価軸とその定義はある程度把握できるので、その評価軸に対して自分をどう訴求するかを考えると良いと思います。
ちなみに、INSEADのAdmissions Criteriaは、
(1)Ability to Contribute(仕事や課外活動などこれまでの人生で得た経験・知見/CV, LOR, Essay)
(2)Academic Capacity(アカデミックな学習に耐えうる知性/GPA, GMAT)
(3)International Motivation(国際的な環境や多様性の理解・渇望/Essay)
(4)Leadership Potential(将来のグローバルリーダーとなるポテンシャル・モチベーション/Essay)
と謳われていました。

・ライバル(他の候補者)を知る
MBA受験の合否は絶対評価でなく、相対評価で決まります。なので、どれだけ自分だけを見つめてアプリケーションパッケージのブラッシュアップに精を出しても、他の候補者の方が相対的に好かれれば自分は選ばれません。
また、自分探しの世界は終わりがないので、どこまでやればゴールなのかわからず、途方に暮れている人もちょくちょく見かけました。
したがって、過去の合格者などのProfileや志望動機(社費派遣生であれば過去の派遣生のエッセイなど)を把握して求められる水準感を理解し、どうすれば差別化できるか/どこまでやればcompetitiveかという点を客観的に認識した方が効率的だと思います。
 
③プロジェクトマネジメント
プロフェッショナルファームで働く人が感じることが多いと思うのですが、テストやエッセイそのものよりも、受験・仕事・プライベートのバランスを取りながら、MBA受験というプロジェクトをマネジメントすることが受験生活の中で一番大変でした。(炎上してプロマネがクビになったPJTを3つ同時に1人で掛け持ちし、全て期限内に成果を出すことを求められるような感覚でした)
自分で全てはコントロールできませんが、異動/転勤/転居/恋愛/結婚/出産/病気/介護など受験に影響を及ぼすことは結構たくさんあります。
受験の進捗状況に応じてうまくバランスを取って生活を破綻させないよう心がけ、心身の健康を保つと良いと思います。
 
④キャリアチェンジとMBA
MBAがないと就けない職はごくごく僅かです。
キャリアチェンジが一義的な目標なのであれば、MBAに行く前に転職にトライするのも一手だと思います。

Q. 一言メッセージ
・最後に何かを分けるのは、想いと行動だと思います。MBAの合否審査はある程度属人的なプロセスなので、大した差はつかないであろう最終的なapplicant poolからスタンドアウトするには、熱量のある想いや、想いが乗った行動は効果があると思います。自分の周りを見ても、それなりに人生頑張って生きてきた人であれば、多少不利な要素があっても意思を持ってやり抜くことができれば、どこかしらかのそれなりの学校は振り向いてくれています

・MBAの是非、学校選定、キャリア/人生設計については、いろんな判断軸・考え方がありますが、自分の想い・価値観・生き方を大切にして決断することをお薦めします。王道と呼ばれるキャリアパスをいち早く駆け上がりたい人もいれば、敢えて王道から外れた道を歩みたい人もいますし、何に人生の価値や幸せを感じるかは人それぞれです

・MBA受験は中長期戦なので、うまくリラックスして気分転換しながらやり抜いてください。自分も職場近くのカラオケと整骨院には相当お世話になりました。あと、1日6時間は寝るようにしていました

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