投稿者プロフィール
投稿者(ペンネームorイニシャル):おがさん
進学予定校:IE Business School
カテゴリ: MBA
地域: ヨーロッパ
受験校:IE Business School
インタビュー実施校:IE Business School
合格校:IE Business School
性別: 男性
出願時年齢: 30歳
海外経験と期間:幼稚園~小学校(英国に3年間:現地校)、中学校(米国に2年間:日本人学校)
費用: 社費
奨学金: 未取得
最終学歴: 国内・国立・大学・文系(東京大学文学部)
GPA:3.4
受験した試験と出願スコア: GMAT:620(V:28/Q:47/IR:4/AWA:5.0)/IELTS:OA7.0(R:8.5/L:7.5/S:6.0/W:6.0)
塾(試験対策):IELTS対策⇒AGOS、 GMAT対策⇒YES、濱口塾
カウンセラー:ビジネスパラダイム
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
ゼネコンに入社し、現場事務(工事現場における庶務一般)や内勤での経理業務、そして不動産開発業務等に携わってきました。また某金融機関への出向を命じられ、1年間社風も業務も全く異なる世界も経験しました。
海外自体は親の仕事の都合で英国に3年、米国に2年間おりましたが、遙かなる過去のことで今の英語力には殆ど役立っておりません。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
建前:建設業界というかなりドメスティックな業界で、今後業界自体のシュリンクが想定される中、本業に次ぐ事業の柱としての不動産事業の国際化や新規事業のセットアップが求められており、それに対応できる人材として成長するためにはMBAで得られる経験は一番の早道だと考えたため。
本音:出向中暇にあかせて、過去のこうすれば受かるMBAシリーズをほぼ完読。世の中には面白そうな世界があるもんだなぁと思うものの、私費で行くほどの勇気は出ず、ひとまず社内で英語ができると評価されるためにTOEICの勉強を開始。出向元に戻り通常業務に就き、留学の事等忘れていた時に、社内事情により急遽留学を命じられ、図らずしも留学することになってしまった・・・
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
MBAでの学びを通したハード・ソフトスキルの向上、英語力の向上、国際性豊かな同期とのネットワークづくり。またせっかく欧州に行くので、アフリカ等も含めて様々な国に是非旅行に行ってみたいと考えています。
Q.留学後のビジョンを教えてください。
恩義ある会社に戻り海外事業や新規事業のセットアップに携わり、会社を支える事業の柱として成長させていければと考えています。
Preparation for MBA application
<概論>
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2013年5~8月頃:出向期間中の暇にあかせてTOECの勉強を開始。985点をひとまず取得し、満足して終了。その後も継続して勉強をしていれば・・・
2015年5月末:急遽留学準備を開始するよう命じられる。来年の出願、再来年の入学かと確認するも、本年の出願、来年の入学とのことで焦る。
2015年6月:AGOSに入学。ひとまずIELTS対策を開始。ビジネスパラダイムの堀田さんとも面談。大体の準備の方向性を確認する。
2015年7月:IELTS初受験(OA6.5(R:7.0/L:7.0/S:6.0/W:5.5)そこまで悪くないことには安心する。YESにて文法コースを受講開始。
2015年8月:IELTS2回目(OA7.0(R:8.0/L:7.0/S:6.5/W:5.5)。OA7.0が出たため、出願先が少し確保できたことにまた安心する。YESにてSCコースを受講開始。部署を異動してもらい、午後は全て留学準備に基本的に充てさせて頂く。
2015年9月:IELTS3回目(OA7.0(R:8.5/L:7.5/S:6.0/W:6.0⇒出願スコア)結局短期間でWとSの準備が正直整わず。最低ラインが揃ったので、ひとまずGMAT対策に勉強をシフト。濱口塾の教材にてCRとRCの勉強を開始。
2015年10月:IELTS4回目(OA7.0(R:8.0/L:7.0/S:6.0/W:6.0)前回よりも中身が悪化。もうひとまず諦める。当時第一志望だったケンブリッジに出願するにはスコアが足らないものの、OA7.0で合格が出ている人もいることを知っているので、後回しにすることを決定。GMAT1回目620(V:28/Q:47/IR:4/AWA:5.0⇒最終スコア)Vが1回目にしては予想外に出てびっくりする。またAWAも濱口のテンプレートを活用しただけでこのスコア。IELTSのWのハードルの高さを感じる。ただQが50は狙っていたので完全に不発。大学受験で数学を勉強していたからと舐めていると、こうなることを思い知る。ここでQ50が出て、トータル650程度出ていたらやはりケンブリッジに出願はしていたかと思うと、スコアメイクは非常に重要。そしてQSのMBAツアー等対応のためカウンセラーと相談の上CV作成を開始。いくつかの学校とMBAツアーで接触。IEについてはGMAT不要で独自試験のieGATで出願可能だったため、お試しで出願を開始。(これが結果的には成功)。ieGATで世界Top15%に入っている良い結果だったと連絡あり。
2015年11月:(前半)IEのエッセー作成開始。11月の後半に英国、スペインのキャンパスビジットを予定していたため、そこで面談をしてくれるよう依頼。
(中旬)GMAT2回目580(V:21/Q:49/IR:4/AWA:4.5⇒最終スコア)1ヶ月勉強したにもかかわらずスコアが下がり落ち込む。IEについては書類選考はOKとの連絡あり。現地でのインタビューが設定可能に。
(後半)IE, ESADE, Cambridge, Imperialの4校をビジット。各校の雰囲気の違い等を大いに感じ取って帰る。IEについてはインタビューも実施。1時間程度のインタビューで、段々内容が普通の質問から外れてきて大いに困る。
2015年12月:2週間程度でIEからインタビューの結果の連絡あり。数日後に2ndインタビューを実施するとのこと。2ndインタビューでは結果的に15分程度で終了。冒頭で単純に英語力を見ているだけだと言われ、終了時にももっと練習しろと言われ終了。数日後に渡西前に一定期間英語のスクールに通うことという条件付きで合格を頂く。結果的にCambridgeにまだ出願するか悩むものの、IEへの進学を決定し受験終了。実質約6ヶ月の戦いでした。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
まずはオンラインでこうすれば受かるMBAシリーズや個々のBlog等をかなり読み込みました。その中でも制度的にも年齢的にも元々1年制の学校に興味があったため、そういった学校に関する出願事例をBlog等で読み、大体の合格水準等を把握しました。合格水準という意味ではAGOSの出している出願結果データも活用しました。
キャンパスビジットで実際に在校生の方とあってみたり、IEに関してはかなり多くのイベントを開催していたので、それになるべく参加して、相手にも自分の事を覚えてもらえるようにしていました。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
・IELTS対策:約55万(AGOS)
・GMAT対策:約30万(YES)、約35万(濱口塾)
・試験費用:約25万
・カウンセラー費用:約55万
・ビジット費用:約15万(飛行機はマイレージで確保しました)
・その他:約20万(予備校への交通費、書籍代、etc)
合計:約235万円
Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験の準備費用については、出願まで半年しか無いため予備校を活用せざるを得ず、会社である程度負担して欲しいと交渉し、約150万程度を負担して頂きました。(それでも100万円近い持ち出しですが・・・)最初はここ数年で真面目に予備校を活用してまでMBA受験をした社員が社内に殆どいなかったため、どうしてこんなに費用がかかるのかということに理解が得られず、社内での費用負担の説得が非常に面倒でした。
進学後の授業料等は会社負担のため特にその調達については心配していませんが、家族を日本に残していく二重生活状態になるため、結果的にまた余分にかかる生活費への蓄えを少しは確保しないといけない状態です。
<スコアメイク>
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
全体:焦って何もわからない状況の中、AGOSでIELTSの総合対策のセットで申込みました。今思えばRとLはCoreコースのみをとって、試験の傾向を知れば十分でした。WとSについてのみBase,Core,Advancedの全てのレベルで受講すればよかったかなぁという内容でありました。
時間がある方は一度公式問題集を解いてみることをお勧めします。試験のレベル感も分かりますし、自分自身に何が不足しているのかもわかると思います。ただTOEFLでも共通かもしれませんが、ある程度の単語力が無いと、結局テクニックでは勝てない部分でスコアが達成できないのかなと勝手に考えています。
よく言われるIELTSとTOEFLの比較ですが、単にOA7.0を出すだけなら多分IELTSは簡単な試験なのだと思います。ただOA7.5が欲しいとなると、それなりに対策をしないとならず、上達の道が確立されているように見えるTOEFLの方が実は100より上の点数を目指す際に達成しやすいのでは等と勝手に考えています。時間があるならばとにかく両方を一度受験されることをお勧めします。
R:Z会の出しているテーマ別英単語 ACADEMICの「初級」、「中級(文・理)」、「上級(文・理)」の計5冊をひたすら読み込みました。1日1時間はリーディングの時間に充てるようにし、単語力の強化と、速読力の強化に努めました。あとはAGOSで習った解法に沿って解く限り、8.0は堅い状況になりました。
L:IELTSのLについては細かい単語の書き取りが求められますので、ネット等からよく出る難書き取り単語リストを見つけ、エクセルでまとめてそれを反復練習しました。細かい点がよく聞かれますので、実践的な試験ではありますが、ひとまず全体を聞いて、何となく言っていることを理解という感じでリスニングを普段行っていたので、この細かさへの対応が辛かったりもしました。ただこれも帰国子女故に元々の耳は純ドメの方々よりも良いのだと思うと、もう少し改善の余地はあったかと思います。
S:AGOSに通ったものの、熱心に復習しなかったためかあまり上達せず。中国本(アマゾン中国のサイトでは大量のIELTS対策本が購入できます)のS対策本を買って、よく出る質問、その解答例等を見るも、覚えるまでやりこまず。結局のところ試験官がハッとするような単語や言い回しを相手に伝えることが重要なようなので、テクニック的に攻略するならば、そういったものをAGOSの授業等を通して活用できれば、7.0に達するのかなと思われます。(逆にそういう事を気にしないで適当に話すと6.5止まりです)
W:これもIELTS特有の手書きという問題(文章構成を後から直すのが大変。実は矢印等で挿入してといったテクニックで構成の変更は可能なようですが、なれるまでが大変です)やテンプレがあまり通用しないという問題から、どうすれば高得点が出るのかよくわからない試験だと言われています。ただ実感からすると、難しい単語を書けるようにすること(重要:私は雰囲気で英語を読んでいるので、何となく単語の意味を理解していた結果、読めても書けない状態になり、非常に安易な単語しかWで利用することが出来ませんでした。せめてよく使う難単語をいくつか覚えていれば・・・)が重要で、内容については理論的に破綻していなければ何を書いてもあまり問題では無かったようです。これも高得点が取れたわけではないので何も誇れるものはありませんが。
GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
全般:高得点が取れたわけではないので何もGMATについても偉そうな事を言えたレベルではありません。ただこの試験も絶えず試験制度自体が変更になっている(試験間隔:以前は月1⇒今は16日後に受験可能、キャンセルの方式も以前と異なる)ため、過去の先人達の情報に惑わされることなく、常に試験自体の最新の情報取得に努めるべきです。AGOSの中山先生のBlog(https://www.agos.co.jp/blog/nakayama/)がその点では参考なります。
欧州MBAをメインで出願する場合、650あればINSEAD, LBS, IESE, Cambridge以外は経歴次第で十分戦えます。(ケンブリッジも640あれば経歴次第で出願は十分可能とアドミッションの方も言っていたので、ここらが一つの目安になると思われます。)これがアメリカのトップ校を狙うとなると700からが勝負のようにも見受けられますので、LBS, IESEを含めて米国MBAを検討される方と、純粋な1年制欧州MBAスクールを狙う場合、GMATにどこまで重きを置くかという戦略が全く異なってくるかと思われます。その意味でどういう受験校のポートフォリをを組むのかというのを早期に決定することが、この試験への取組自体を変えてしまうので、重要になるかと思われます。
SC:YESの授業を受けたのみ。もっと復習をしっかりすればよかったなぁと今でも思っています。吉井先生が仰っていて印象に残っているのは8割程度はある程度の回数の授業で網羅出来るが、残りの2割を完璧にしていくのが回数の少ない授業だと難しいということです。8割でいいという戦略ならば、受講回数は8-16回程度で良くて、その内容を完璧にしたほうがある程度の得点には結びつく可能性も高いです。32回も受けたのに復習が不十分で、そこまで試験において精度を上げられませんでした。
CR:濱口塾の教材を一通りやり、パターンを何となく理解しました。結局これも英語力の試験で、単語がわからないと、いくらやっても最後は伸びないと思います。日本語で受けたらアホみたいな試験です。
RC:これも濱口塾の教材を半分程度やりました。これも結局は単語力、速読力の世界だと思います。実はV28をとった初回は、RCが90%近い正解率だったようで、ここで得点を稼いでいました。1題まるまる飛ばす戦略もあるようですが、しっかり速読力を付けられるならば、ある程度全問しっかり解いたほうがお得な気もしています。
Q:マスアカで用語を覚えて、少し問題演習を行ったのみ。これは完全に失敗でした。大学受験で数学を使ったからと舐めていると、常人ではいきなり50を出すのは難しいかと思います。(過去の受験記では数学はほぼ51 or 50みたいな記録が多く残っていますが、これを鵜呑みにしないほうが最近ではいいようです)数学から受験以降ほぼ離れている方は、ある程度時間をかけて、数学に関するカンを取り戻されることをお勧めします。
<Essay & Interview>
Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
会社で費用を負担してもらうため、定額制のカウンセラーが良かったというのと、欧州MBAに強いという点でビジネスパラダイムを選択しました。結果的に出願戦略も含めて、カウンセラーの方とは上手くいき、IEの早期合格を貰える結果になったと思います。メールベースでのやり取りで、ロンドン?とのちょうどいい時差もあり、夜にメール出すと、次の日の朝には返信があるといった具合で、テンポよくやり取りを進めることが出来ました。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・エッセー
IEのエッセー内容について、まずは日本語で案を作って、それをカウンセラーの方に見て頂いて、何回か加筆修正を加えながら、内容が固まってから英語に翻訳するという作業を行いました。やはり日本語で内容を考えたほうが、普通の日本人にとっては内容を深めることが容易かと思います。翻訳についてはGengo(https://gengo.com/ja/)というサービスを活用し、まずはざっくりとした翻訳を作ってから、自分でその内容を見て、変な点について自分で修正を加えて、最終的にビジネスパラダイムで外注するネイティブのチェックを受けるという流れで完成まで進めました。書く内容自体は今までの経歴や将来像がある程度明確にあったので、それに沿ってストーリーを書くというのが容易だったため、そこまで苦労はありませんでした。
レジュメについても同様にカウンセラーの方を活用して、作成を進めましたが、こちらについてもある程度の職歴があったので特に書く内容で困るということはありませんでした。
・推薦状
IEの推薦状は上司2人(直近と現在)からのオンラインベースでの推薦で、文字数がかなり短かったため、日本語でまずは文案を考えてから、それを簡潔にして、更に翻訳するという流れで進めました。元々上司達は推薦状を書いたこともない方々だったため、こちらである程度のリードは行わせて頂きました。ただ文字数もかなり限られるため、IEではそこまで推薦状自体は重視されていないかという印象です。
・インタビュー
ビジネスパラダイムの紹介にて、ネイティブの方と2回ほど行い、ひとまずよくある質問については回答を考えてはいたものの、それを完全に覚えこむレベルでの準備はしなかったため、完全に英語が下手くそ(実際下手ですが)だとインタビュアーに思われたなというのが実情です。日本語でも面接対応は上手くないのだから、英語でのそれを考えるともっと準備をするべきでした。時間があるならば、早めにオンライン英会話等を活用して、回数をこなすことをお勧めします。
Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
日本の建設業というMBA的にはマイナーなバックグランドの会社で、その中でも会社としての新規事業である不動産開発に関わっていることや、大学でも珍しい学問を勉強していたこと(文学部内でもちょっと変な専攻でした)が人材の多様性に繋がること。将来の新規ビジネスの確立というのが、アントレプレナーの精神に近いということで、学校の強みに近いこと等をIEに合わせて語った記憶があります。ただこの辺りは何処の学校でも通用する内容だと個人的には整理していたため、早めに何が他の受験生と違う強みなのか(職歴:金融、コンサル、学歴:法学部、経済学部といった多数派の経歴の場合、やってきた仕事の内容と将来像の良し悪しで勝負をかける必要があります)を把握することが重要かと思います。
<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
欧米の1年制の学校というのが会社の指定だったため、アジア圏及び2年制の学校が初期で検討から外れました。こういう社費ならではの制限がある方は多いと思いますが、そうするとざっくり下記のような学校がランキングという視点で選ぶと出てくるかと思います。
【米国】
・MIT(Sloanプログラム)⇒10年以上の職歴が必要という時点で対象外。(職歴があればネームブランド的には出願したかったなぁ・・・)
・エモリー⇒USランキングで20位程度、FTランキングで50位前後。1年制の学生数も少ないことから対象外に。
・USC⇒エモリーとほぼ同様の理由。学生の平均年齢も自分自身の年齢よりも若干上(平均33歳)なのとクラスサイズも50名強とかなり小さい。
・その他にKelloggとコーネルに1年制があるようですが、しっかりは調べませんでした。確か経済学部出身だとか、出願の条件があったように思います。
【欧州】
・INSEAD⇒FTランキングついに1位!ただコンサル系を目指す方が多い印象で自分自身の将来像とあまりマッチせず。(すっぱい葡萄の世界です・・・そりゃGMATの点数が700以上あれば誰でも一度は出願しませんかね?)
・Cambridge⇒FTランキングでついに10位! 2015年のランキングではIEより下だったので何故IEかと社内でも言いやすかったのですが、今では単にGMATが足らないから出願出来なかったとしかいえません。社費有利との事だったので、もう少しだけGMATが出ていれば・・・
・IE⇒FTランキング12位。マドリッドの中心部にあり、アントレ教育にも強み・・・GMAT不要で独自試験で行ける、IELTSもOA7.0でいい等、とにかく欧州上位校の中で出願しやすい。
・ESADE⇒バルセロナに本拠地を置くスペイン有力MBA3校の1つ。検討からは外せませんでした。ただここも1年制は制度としてあるものの、15ヶ月、18ヶ月での卒業が確か可能で、逆に1年で卒業する生徒は少なかったかと記憶しています。
・Imperial⇒大学ランキング自体は上位も、MBAランキングはいまいち。学校の生徒の規模感も若干小さい印象。ただロンドンという英語圏の大都市の魅力は確実にある。
【欧州での検討対象外】
・LBS,IESE⇒履修期間が2年間のため×
・HEC⇒フランスという国自体に興味がなかったのでほとんど調べず。また履修期間が16ヶ月のため×。
・IMD⇒立地と学校サイズがあまり興味対象とならず。カリキュラム的には興味はありましたが、それ以上特に調べず。
・Oxford⇒ランキングの割にIELTSでOA7.5を要求される等出願ハードルが非常に高いため、早々に検討対象外に。(今まで見てきた限りではCambridgeとは違い、語学要件を満たさずに合格している人はいませんでした)
・Manchester⇒履修期間が18ヶ月で×
・その他英国の各種ランキング上位校⇒クラスサイズが結構小さめな学校が多い印象。日本人学生も毎年1,2人程度で国内に戻ってからのネットワーク作成も含めて考えるとほぼ対象外に。
結局米国を早めに見切り、欧州で検討を進めた結果、国で英国及びスペインが残り最初から検討校がIE, ESADE, Cambridge, Imperialの4校に。実際にビジットをして英国の暗さ、物価の高さ(最近かなりポンド安にはなってきていますが・・・)等々、スペインに行かない理由が見つけられないほど、英国がそれほど好きではない事実に気付き(元々過去に3年間住んでいたということもあり)スペインへマインドを注力していったという経過があります。ただこれも後からつけた理由で、本当は試験勉強、偏差値の世界で育ってきたのでGMATとIELTSでガツンと点数が取れたならばINSEADとCambridgeには出願してみたかったです。ただ今の選択に後悔は何もしていません。こう言うと身も蓋もありませんが、普通の日本人に通用するブランドの海外の大学は極論からすれば、HarvardやCambridgeと言った極小数の総合大学で、普通の日本人に凄いと言われたいなら何としてもこういった学校に行くべきですが、MBAのランキング等が分かってもらえる会社に転職することが視野に入っている方、元々の会社に戻る社費の方についてはその辺りの知名度はあまり気にしなくていいのではと考えています。(ただ悲しいかな私の周りではIEのランキングの高さを分かっている人間は会社の人事も含めて殆どいませんし、日本国内における英国MBA以外の欧州MBAへの理解のなさも今後も根強いと思います。IEに進学する同期の社費の方も社内でのWhy IE? Why Spain?についての説得がかなり大変だったようです。こういう苦労が今後無くなるようにも、IEそしてスペインMBA卒業生として社内外で活躍していくしかないと考えています。)そうすると自分にフィットする学校をビジット等を通して探すのが一番大切だと思います。そのためにも是非学校選択にあたっては、ビジットを行ってみてください。私も行ってみて本当に考えが変わりました。
Q.進学校の決め手は何でしたか。
学校、街、国の雰囲気が最高に良かった!スペイン語は暮らす上でのハードルにもなりますが、それを少しでも学ぶことが出来れば、自分自身の成長にも繋がるかと思います。またビジットやイベントでそれぞれの学校の日本人学生の方とお会いする機会がありましたが、そこで感じた各学校の校風の違いも最終的な決め手には繋がっています。IEは受験生の方に対しても日本国内で多数のイベントを開催しています。アルムナイとの懇親会もIE側の主導で定期的に開催されているので、チャンスがあれば是非ご参加されて、IEへの理解を深める機会を持って頂ければと思います。
<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2015年の11月に約1週間をかけて4校のビジットを行いました。
・IE⇒現地でのインタビューが主目的。日本人の在校生の方々ともお話する機会を頂きました。
・ESADE⇒かなりシステマチックにビジットの受け入れ体制があり、夜の飲み会、翌日の授業への参加、アドミッションとの面談をしっかりセットして頂きました。
・Cambridge⇒カウンセラー経由でアドミッションとの面談を希望するも、直前まで中々予定が決まらず。(最近アドミッションと合うことがかなり難しくなっているようです。流石は人気校?)予定が直前でなんとか決定し、アドミッションの方に学校見学及びレジュメを見てもらった上での軽い面談を行って頂きました。
・Imperial⇒Cambridgeと実施したことは殆ど同じでした。ただこちらのアドミッションはCambridgeよりも親切な印象でした。
欧州自体に行くのが20年ぶりという状況だったので、留学準備から逃避し、観光も若干楽しむなどリフレッシュも兼ねたビジットでした。行かなければ分からない各都市、学校の雰囲気を実際に感じ取れたことは非常に良かったと思います。実際にビジットをしていなかったら、IE、スペインMBAの良さは理解できなかったかもしれません。時間とお金の許す限り、ビジットをしてみることをお勧めします。
Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
社費のため応募していません。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
ほぼ半年という短期決戦だったため、若干時間の使い方とお金の使い方を間違えた部分があります。(IELTSにそこまで重点を置く必要はなかった。結果的にはインタビュー準備にもう少し時間とお金を使うべきだった等)準備に入る前にまだ時間がある場合は、自分自身の弱点を早めに把握し、何に時間とお金をかけるべきなのかをしっかりと判断すると、その後の準備がより効率的に進むのではないかと思います。
Q. 一言メッセージ
MBA留学に興味を持ってこの受験体験記を読まれている多くの方々、今自分の英語力が足りないと感じているならすぐにでも英語の勉強を始めましょう!きっとそれは必ずしも留学には繋がらないのかもしれませんが、ビジネス面でも大いに役立ちます。多くの体験記を読んでいたあの時、英語の勉強を開始していなければ、今日の自分の立場にはきっと到達できていなかったと信じています。