合格体験記 / ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール / Cambridge Judge Business School / K.O

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)

K.O.

Q. 進学予定校

Cambridge Judge Business School

Q. 進学予定校のカテゴリ

Full-Time MBA

Q. 進学予定校の地域

ヨーロッパ

Q. 受験校および出願ラウンド

Round 3

Q. インタビュー実施校

Combridge Judge, Oxford Said, London Business School

Q. 合格校

Cambridge Judge, Oxford Said (LBSはWaitlist)

Q. 性別

男性

Q. 出願時年齢

31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)

なし

Q. 費用

社費

Q. 奨学金

未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)

国内・国立・大学院・文系

Q. GPA

学部3.7、法科大学院3.42(出身大学にGPAの制度がない旨を大学側に伝えたところ、Transcriptで判断するので数値の方は一般的な基準で適宜算出してくれれば良いと言われたので、インターネットで調べて一般的と思われる基準を用いて自分で算出しました。)

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

IELTS OA8.0 (R9.0, L8.0, S7.0, W7.5), GMAT730 (Q49, V41, IR8, AWA5.0)

Q. 塾

なし

Q. カウンセラー

Ed Lee, Lauren Goeku

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

法学部、法科大学院、司法試験、司法修習という通常の法曹ルートを経て、地方で2つの法律事務所に務めた後、大手電機メーカーの法務部に入社4年目にMBA出願。法律事務所は地方だったので幅広く、離婚や交通事故から海外投資交渉まで、というかむしろ顧問先の社長から相談があれば何でもする、という感じだった。現職では基本的には契約審査・法務相談対応などの営業支援業務に従事しているが、慣れるにつれて飽き足らなさ、閉塞感を感じるようになってきていた。

Why 留学?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

業務の面では、学生時代も含めて海外経験が全くなく、語学その他の面でコンプレックスがあり、将来のキャリアを考えたときにどこかで海外を経験しておくべきだと思っていた。また、個人的にはピアノを演奏し、また外国の地理・歴史の勉強が好きなので、それらに直接触れたいと長らく思っていた。専攻が法律なので最初はLLMを考えていたが、LLMよりもMBAの方が社費の枠が広いことを知り、かつ今後のキャリアの広がりという意味ではむしろ面白いのではないか、上記閉塞感の打開につながるのではないかと感じたため、MBA受験をすることにした。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

法務職という枠を超えて(または法務職という枠から外に出て)より本質的な貢献ができるようになることを目的としています。上記バックグラウンドから基本的なハードスキルからして欠けているのでそこをしっかり学び取るのはもちろん、CVP・GCPなどの実践的プログラムを通じて「事業への本質的な貢献」とは何か、どうすればそういうことができるのか、ということを感じ取りたいと思っています。
また、せっかく世界中から学生の集まる総合大学で1年間学べるので、MBAはもちろんMBAを離れたネットワーキングも色々できると良いなと思っています。Cambridgeは非常に音楽環境も素晴らしい町なので、同じくピアノを弾く妻とともに音楽関係の催しに出席(できたら演奏も)して、現地での生活をより実りあるものにできればと思っています。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。

社費留学であることもあり、会社に戻る予定です。法務職という枠を超えた法務職になるのか、それとも別の部門にいった方がむしろ活躍できるのかは、留学中に考えを深めていけたらと思っています。

Preparation for Application

<概論>

Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

2022年4月にMBA受験を決め、6月にIELTSをとり、9月にGMATをとり、12月までにEssayと推薦状を用意し、年明けに出願してInterview準備に移り、2月中旬から3月始めにかけてInterviewがありました。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

MBA受験を決めたは良いものの何をすればよいかさっぱり何わからんと思っていたところ、大学の後輩がCambridgeに数年前に留学していたことを思い出し、とりあえず連絡をとって話を聞きました。一応より客観的な話も聞こうかと思ってAGOSの無料相談を受けたのと、その後輩からEdという名前を聞いたのでとりあえずEdの無料カウンセリングも受けました。

私の場合最初からCambridgeに惚れ込んでしまったこともあってあまり広く情報収集はしていないのですが、確かいろいろネット検索して合格体験記等を読んだり、大学HPを読んだり、社内のMBA卒業生に話を聞いたりしました。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。

IELTS:公式問題集2冊(1万円弱)、受験料2回分(約5万円)
GMAT:公式問題集全4冊(約1万5000円)、受験料1回分(約3万円)
Ed:約30万円
Lauren:約3万円
Jessica:約3万円

合計約46万5000円

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

受験費用は貯金、授業料は社費の予定。

<スコアメイク>

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

米国LLMに進学しようと思ってTOEFLを勉強し、3回受けてスコアを103まで伸ばしていました。そのため、IELTS自体はさほど苦労しませんでした。

1回目:とりあえず公式問題集を1冊買って問題形式を確認して5月に受験したところ7.0。TOEFLよりIELTSは楽だと聞いていたのを真に受けて、1回受ければ7.5とれるだろうと思っていたので、ちょっと落ち込む。
Reading:UIに慣れていなかったため大問を終了直前まで1つ完全に見落としていた。なんかやたら時間余っておかしいなとは思った。
Listening:英国アクセントに慣れていなかったためか細かいところが何言ってるかわからなかった。IELTSってすごく細かいところを聞かれますよね。書き取りとかまであって、TOEFLに注力してた私からするとちょっとカルチャーショック。
Speaking:人と対面で英語話したの人生初な気がする。もちろんTOEFLに引き続きダメ。というか、むしろOA8.0とれてinterview何とか乗り切った今もダメ。ここはMBA後の私に期待。
Writing:IELTSの採点基準を知らず、TOEFLのノリでミスをいとわずひたすら量を書いたらどうもこれがまずかったらしくダメ。

2回目:もう1冊公式問題集を買って6月にリベンジしたところ、まさかの8.0。
Reading:1回目の教訓を生かして画面をより慎重に確認したのが効いたのか、9.0。1回目より簡単な問題にあたった気がする。かなり時間も余った。
Listening:1回目の受験以降毎日公式問題集の音源をシャドーイングしていたのが効いたのか、1回目よりちょっと上がった。
Speaking:人生2回目の英会話。人生初よりはちょっと落ち着いて話せた気がするがまあダメ。これは遺伝子の問題なので仕方ない。
Writing:誰かに添削してもらわないといまいちやる気が出ず、かといってケチなので金を払う気にはなれず、結局ほとんど何もせず。さすがに試験前1週間くらいになると焦り始め、Youtubeで書き方のセオリーとか使えるイディオムとかの動画があったので書き取り練習してたらなんか劇的に上がった。

OxfordとCambridgeの要件がOA7.5のほか全セクション7.0以上。Speakingが2回目も6.5だったが、再採点の申請をしたところ7.0に上がった。これで受験要件を満たしたのでIELTS終了。

これだけだとすごく楽したみたいに見えますがその前にTOEFLを1年以上勉強していて、以下のような感じでした。
Reading:典型的な純ジャパとして最初から特に苦手意識はなかったのですが、とりあえず東進ブックスの『TOEFL必修英単語』『TOEFL上級英単語』をすべて覚えた。前者は大学受験で勉強した単語が多く、後者は掲載語彙が難しすぎるのかTOEFLで登場するときには大体括弧書きで意味の説明がついているという感じだったので、TOEFLやIELTSに役立つ勉強だったかは極めて疑問。ただ、後者はGMATで役に立った気がする。
Listening:TOEICのListeningパートですらあまり自信をもって回答できないくらいのところからスタートだったので辛かったが、スマホに『TOEFL聴解』というアプリ(確か中国かどこかのアプリで、TOEFL過去問がスクリプト付きで再生される。)で毎日シャドーイングし続けたら、20点台後半は安定してとれるくらいにはなった。
Speaking:ひたすら辛い。嫌いすぎてもはや勉強する気にもならず、何を勉強したら良いかもわからない。Totalで103とったときでも、Speakingは16か17くらいだった気がする。むしろこういうスモールトークって日本語でもできない気がするので、コミュ力の問題も大きい気がする。
Writing:文法の理解があやふやだと良くないかなと思ったので、初受験よりも前に『表現のためのロイヤル英文法』という本を買って毎日ひたすら読んだ。それで文法知識を正確にして、上記東進の単語帳で学んだ難しげな単語を盛り込んだら、大体28~29くらいで安定した。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

何の試験でも出題者が何を考えているかが最も重要だと思うので、とりあえず4月に公式問題集3冊を買う。ただIELTS優先と思ったのでしばらく放置で、IELTS終了した6月から勉強開始。大学受験の頃から数学が苦手だったので、きっとQuantで苦労するだろうなと予想。

その予想は的中。特に、公式問題集の解説が世評のとおり微妙で、およそ短時間で解くことが不可能な回答例やそもそも理解困難な解説が多かった。また、難易度もEasy, Medium, Hardと並んでいるものの、Easyでも超難問と感じることがあり、私には才能がないのだと悩んだ。しかし、7月頃に「こういうのってYoutubeに解説動画とかあるのでは?」と思い付き探してみると実際にあったので、「解説が理解困難」という問題はだいぶ解消する(私より少し下の世代だと大学受験からそうやってスマホ活用しているんだと思うけど、私は初代iPhone発売時に大学受験の夏とかの世代なので、なかなかその発想に至らなかった。)。そこまで思いつけば「なんかもっとよさげなサイトとかないのかな?」となるのは自然なことで、GMAT Clubにたどり着く、本での勉強になれた私には動画より早く理解できるし、あと大体私の感覚に合致する難易度が書いてあったので、公式問題集で「Easyの質問なのにおよそ解ける気がしない。。。」と悩むことがなくなる(そういう問題はGMAT Clubではたいてい最高難度に分類されており、解法のコンセンサスがそもそもないことも多かった。)。
それで勉強自体は少し気楽になったもののやはり苦手なことは苦手。受験1ヶ月前に解いたPrepでは47で、本番でも49しかとれなかった。解法のパターンは一定程度あると感じるし、計算を早くするTipsとかも色々あるのでもっと時間をかければ少しは改善した気もするが、全体のスコアは目標を上回ったのでGMATは初回受験で終了。

逆にVerbalはあまり苦労せず、公式問題集の最初の方を解いて雰囲気をつかんだ後は、毎日量を決めて公式問題集をオンラインで練習。大体80~90%の正答率で、たまに100%や70%になるという感じ。受験1ヶ月前に解いたPrepでは41で、本番でも41だった。単語が難しいと聞いていたが、上記『TOEFL上級英単語』が効いたのか知らない単語はあまりなく、正直あまりやることがなかった。暗記が好きなので、仕方なく猿の名前とかサボテンの名前とかを無駄に覚えていた。TOEFL/IELTSのReadingもそうだったが、内容が興味深い(と私は思った)ので、関連情報をネットで調べ始めたら時間を忘れてそちらに没頭したり、楽しく学習できた(北米インディアン社会における河川水運とか、惑星の一生とかに一時的に詳しくなった。)。公式問題集を解き終わってしまってからは、公式問題集のSentence Correctionに出てくるすべてのGMAT文法をまとめようと試みており、いくらか矛盾がある気がしたのでGMACに問い合わせてみようかなどと考えていたが、初回で目標スコアをとれたのでそこまではせずGMAT終了(ある設問で問題とされている文法が他の設問では許容されていたりした。「どちらがより適切か」という比較の問題なので厳密さを求めてはいけないのかもしれないが、私は気になった。)。

IRはいまいちやる気がでなかったので、本番2日前から公式問題集の問題を解いてみた。ネット上の言われようを見て完全になめていたので、解いてみると思ってたより難しくて少し焦ったものの、本番ではなんとかなった。問題の難易度というよりは、形式に慣れるのに時間がかかっただけかもしれない。

AWAは全然やる気がでなかったので、本番2日前に公式問題集にあった例題・回答例と、ネットで拾った例題・回答例をざっと眺めてイメージを作って終了。本番では微妙な点数になってしまったけど、まあ何もしてないので仕方ない。

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

私は基本的には何でも独学でなんとかなると信じており、かつマイペースな性格なので決められた時間に決められた講義をおとなしく聞くというのは基本的に無理な気がしていました(MBAでは仕方ないので頑張ります。やればできる子。)。そのため、IELTSとGMATは公式問題集を解いたのみで、エッセイについてもお金を払ってまで誰かに見てもらうつもりはありませんでした。しかし、いざ書いてみると、誰かに見てもらわないとやはり不安だなという気持ちになり、受験仲間がいればお互いに読んでコメントしあったりとかしたのかもしれませんが当時は知り合いがおらず、誰かしらカウンセラーに依頼して添削などしてもらおうかという気持ちになりました。こういう感じなので第三者であれば正直誰でも良いと思っており、最初に名前が耳に入ったEdにコンタクトをとることにしました。

メーリングリストへの配信で色々とInsightをくれたり、エッセイを執筆して深夜に投げ込んでおいたら翌朝には返信をくれたり、直前のインタビュー練習も柔軟に応じてくれたりと非常に助かりました。また基本的に楽観的で、よく褒めてくれるので、気分的に落ち込んでいるときには特に助かりました。しかし、私はどちらかというと細かい人間であるのに対し(コンマの位置とかフォントの不統一とかすごい気になる。読んでも内容が頭に入ってこないくらい気になる。)、Edは内容重視であまり細かい体裁・文法・論理などにはこだわらないタイプで(インタビュー練習で初めて知ったが、タイピングでなく基本的に音声入力機能で口述筆記している。)、相性が最高だったかというと微妙かもしれません。そのため、12月前半には一通りのエッセイを書き上げてEdからOKをもらっていたものの、まだ満足のいく出来ではないように感じました。

そのため急遽セカンドオピニオンをもらおうと思い、評判のよさそうなLaurenにコンタクトをとって依頼しました。振り返ってみるとこれが大正解でした。LaurenはEdよりもレスポンスが遅い(時には数日かかる。)ものの、ずっと丁寧で仕事が細かく、最後の仕上げを一緒にするには最高のカウンセラーでした。インタビュー対策もぜひお願いしたいと思っていたのですが、急に連絡がとれなくなってしまい(後にやむを得ない家庭の事情と判明しました。)、インタビュー対策はEdと行いました。エッセイにおけるような細やかな配慮をインタビューでしろと言われても私はできないので、彼の楽観的でざっくりした(でもほとんどの場合に的確な)アドバイスを直前期にもらえたことは、非常に良かったと思っています。

その他、エッセイ提出後にLaurenと連絡がとれなくなったことを受けてJessicaと面談しました。非常に鋭い指摘を色々受けて勉強にはなったのですが、それをすべて真に受けていたらそもそも既に提出済みのエッセイを書き直すべきということになってしまうような話が多かったので、それを超えた依頼をすることは見送りました。エッセイを書き始める段階から依頼するのであれば素晴らしいカウンセラーだと思いますが、補助的に依頼するにはちょっと切れ味が鋭すぎるなと感じました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセイについては、将来の展望や志望動機を書くものと、自分の強みをアピールして売り込むものに分かれると思います。私は前者はそれほど苦労しなかったものの、後者は正直大変でした。

前者については、私の場合は法律事務所で3年程度勤務し、ビジネスを通じてより直接的に社会に貢献するため企業に入り、さらにMBAを通じて法務部門を超えたキャリアを築いていきたいという大きな方向性が明確であり、それと会社の方向性を絡めればそれほどディテールを工夫しなくてもある程度は印象的なものが書けたというのがあります。また、受験した3校にはいずれも強い個性があってそれぞれ魅力を感じていたので、志望動機もそれほど悩むことなく書くことができました。これについては6月くらいの段階で書き上げてEdに””Well done!””と言ってもらっており、直前にLaurenの助言をもらって構成を少し組みなおしたものの、基本的には初稿のまま各校に応用しただけでした。また、どのスクールでも聞かれる質問なので、インターネット上で参考になるサンプルを見つけやすかったということもあります。

一方で、後者については非常に苦労しました。まず、純ジャパで業務上もあまり海外要素はないので””International Exposure””とか言われるとそれだけで結構困る。職種柄書類仕事なので LeadershipとかTeamworkとか言われてもエピソードが浮かばない。学生の時は1人でピアノばっかり弾いていたので学生時代に遡るともっとない。現職をちょっと退屈に感じているからMBAに行きたいので、Challengeに直面した経験も正直思いつかない。それなりに長期間思い悩んだ結果、エッセイ執筆に必要なのは「徹底した顧客思考」と「大胆な再解釈」であると考えるに至りました。「顧客(スクール)はどのような人物像を求めているか」にフォーカスし、「そのように解釈可能な経験はあるか」という観点から考えたところ、まあ書いて書けないことはない…笑 「小説を書くような気持ちで書く」と言っている人もいて、私はさすがにフィクションを書いてはいないものの、私のように材料がない人にとってはそのくらいの気持ちで臨むことが必要なのかもしれません。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

職場の上司にお願いしたのと、Oxfordのみ2通必要だったので前の上司にもお願いしました。いずれもあまり慣れていない方だったので私の方でドラフトを作成し、確認してもらう形をとりました。推薦状というものをそれまで見たことがなかったのでどのような構成で何を書けばよいか全くわからなかったのですが、Edに聞いたら過去のサンプルを送ってくれたので、それを検討のうえで執筆しました。それまでのエッセイ執筆で慣れてきたのか非常に楽しみながら執筆でき、時間を忘れて執筆していたらいつのまにか一日が終わっており、Edからも”Quite well done”と言ってもらいました。こんな「数百年に一度の逸材」みたいな激賞に次ぐ激賞で上司のOKが出るのか不安でしたが、結果的には微修正のみで提出いただくことができました。仕事の才能と文筆の才能について、自己評価が一時的に上がりました。文筆業への転身を真剣に検討しました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

一時的に爆上がりした自己評価は、インタビューの準備を始めるや否や過去最低を更新しました。どうやら私には弁舌の才能はないようだ。

内容についてはエッセイと同じく、あるものは簡単に準備でき、あるものは非常に苦心惨憺しましたが、エッセイを執筆する中で上記心構えができていたのでエッセイの時ほどは思い悩まずに回答を準備できたと感じます。その後は、インタビューというのがそもそもどういう雰囲気のどういうものかについてよくわからなかったので、とりあえずある程度回答ができた段階でEdに「初めてなので優しい感じで」という注文付きで模擬インタビューをしてもらいました。作成した回答をある程度覚えて臨んだところ思ったよりうまくこなせたので「きっと僕はいざ本番になればなんとかなる。やればできる子。」と信じて、その後しばらく何もしませんでした。当初は「回答をばっちり暗記してオンライン英会話で完璧に訓練する!」と思っていたのに、なんか面倒になって結局何もしませんでした。しかし、本番1週間前くらいになると急に不安になってきて、Edに急遽連絡をとり、用意した回答で問題なさそうかチェックしてもらい、少しディスカッションもしながら回答案をブラッシュアップしました。もう1回くらい模擬インタビューをするつもりでいましたが、それよりも回答を覚えるのに使った方が良いと感じ、結局模擬インタビューは一番最初にEdとやった1回だけで終わりました。ピアノ演奏においても本番直前は通しのリハーサルを何度もするよりも頭の中で舞台をイメージしながら練習した方が良いと思っており、それと同じで何回も模擬インタビューを繰り返すよりも自分で頭の中でやる方が、お金もかからないしコスパが良い気がします。疲れませんし。

あともう1つ本番前に急に不安になったのがインタビューの実施場所です。OxfordとCambridgeはいずれもオンライン面接だったので適当に貸会議室でもとろうと思っていたのですが、いざ前日に下見に行ってみると意外に隣の部屋の話し声が聞こえてきました。普通の話し声ならインタビューの邪魔になるほどではないのですが、当日たまたま隣の部屋で激論していたら辛いな…などと不安になりました。結果的には大丈夫だったのですが、下見は余裕をもってしておくべきだと感じました。ホテルでやったという人もいて、それも1つの方法かもしれません。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

Edがエッセイ・推薦状・インタビュー想定問答・インタビューレポートを持っているので聞いてみればくれると思います(エッセイ・推薦状はLaurenが持っている方が最新版かも)。くれなかったら私にご連絡ください。

<学校選択>

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

下記の理由から欧州に絞った。
①国際性。よく言われるInternational Student比率だけでなく、あれだけ狭い地域に言語・文化を異にする多様な国家が存在している欧州という地域に純粋に興味がある。
②法律家の観点から、いわゆるブリュッセル効果といわれる多くの法規制の発信源である欧州の法体系・法律家に興味がある。MBAなのでプログラムの中でそれを学ぶ機会はあまりないものの、欧州事情に通じたり欧州の人脈を作ることで見えてくるものもあるかなと期待。
③当社法務部門からは毎年アメリカのロースクールへの派遣を行っているので米国留学経験者が多く、欧州留学の方が希少価値がありそう。
④どうしてもアメリカというと銃犯罪のイメージがあり、その観点からは欧州、特にイギリスの方が安全そうに思えた。銃犯罪の犠牲になる可能性は天文学的に低いと思うものの、墜落が頭をよぎってやむを得ない場合を除いて飛行機には乗らないくらいリスク回避的な人間なので、わりとこの点も気になった。
⑤ピアノが好きでいわゆるクラシック音楽を演奏しており、また西洋史が好きで常に何かしらの歴史書を読んでいるので、留学をすることがあれば欧州が良いと小さな頃から決めていた。

また、純ジャパとしては英語学習も無視できない目的の1つなので英語圏が良いと思い、英国に絞った。そうすると社費の指定校はLBS, Cambridge, Oxford, Warwickしかなかった。受験準備を始めた頃の私はMBAについて無知だったので、OxfordとCambridgeしか名前を聞いたことがなかった。LBSというのは聞いたことがないがどうやらランキング上位らしいということで(調査する中で魅力的な学校だと知ったが、受験を決めた当時はこのくらいの認識。)、この3校を受験することにした。Warwickというのはシェイクスピアの史劇(歴史好きなので当然全て読んでいる。MBA後に原書で読みたい。)で登場人物として出てきたが、大学のことは知らなかった。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

いずれも素晴らしい学校だと思います。電機メーカーに勤務しているのでCambridgeが最も相性が良さそうだとは思ったものの、やはり現地を見てからでないと確信を持って選べないと感じました。そこで、OxbridgeからオファーをもらいLBSは結果待ちという状態で急遽休みをとって渡英。各校を見学した結果、やはりCambridgeで学びたいという気持ちになり、進学を決めました。アドミの方にアポをとってビジネススクールを訪問したのですが、正面玄関を開けて入ったところからもうにぎやかで(空きスペースで何か立ち飲みパーティのようなものをやっていたらしい。)、建物の雰囲気もカラフルかつ開放的でした。町の雰囲気も田舎育ちの私にとってはLondonやOxfordよりもCambridgeの方が心地よく、歴史的な雰囲気もより多く感じられる気がしました。「観光で訪れるならCambridgeが、住むならOxfordが良い」といわれるくらい娯楽がないと聞きますが、私は勉強するほかはカレッジのチャペルで音楽に浸れれば満足なので、特に苦にならないと信じています。みんなCambridgeは田舎っていうけど、見渡す限り田んぼの中で育った私にとっては、歩いて行ける距離に店があるんだから十分都会…笑

<その他>

Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

上記のとおり、合格をもらってから訪問しました。そのため選考には全く影響ありませんし、航空券だけでそれまでの受験費用と同額くらいかかりましたが、より自信をもって進学先を選択できたという意味で、かなり意味のある訪問だったと感じます。

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