合格体験記 / カリフォルニア大学バークレーハース校 / University of California at Berkley Haas / TK

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投稿者プロフィール

・投稿者(ペンネームorイニシャル):TK
・進学予定校: UC Berkeley Haas

・カテゴリ: MBA
・地域: アメリカ
・受験校: Haas, Kellogg, Columbia, Wharton, UCLA, Duke, South California
・インタビュー実施校: Haas, Kellogg, Columbia, UCLA, Duke, South California
・合格校: Haas, South California

・性別:  男性
・出願時年齢: 26歳~30歳
・海外経験と期間: 旅行と出張の経験以外無し
・費用: 社費
・奨学金: 未取得

・最終学歴: 国内・国立・大学院・理系
・GPA: 学部3.3 大学院3.7

・受験した試験と出願スコア: GMAT:720(V35/Q51/IR8/AWA4.0)/TOEFL:102(R29/L25/S22/W26)
・塾(試験対策): Web TOEFL, AGOS, E4TG
・カウンセラー: 江戸義塾、マシュー

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
理系の大学院修士課程を修了し、官公庁にてASEAN諸国との経済関係の強化や、医療産業の振興等を経験しました。

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
産業振興を担当しているにもかかわらず、ビジネスの実務に関する理解が不足していたため。
世界中の人達と議論して、プロジェクトを推進する能力を身につけたかったため。
MBA留学を経験した知人達が、非常に充実した留学生活を送っていたため。

Preparation for MBA application

<概論>

Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2010年 留学制度に興味を持ち、少しずつ英語の勉強を始める(TOEFL 55点)。
2014年春 TOEFLの勉強を本格的に始める(TOEFL 82点)。
2015年3月 GMAT勉強開始(GMAT終了まで、speaking以外のTOEFLの勉強は中断)
2015年6月 GMAT 720点
2015年9月 エッセイを本格的に書き始める。TOEFL102点
2015年10月 Columbia (Early), Duke, UCLA出願
2015年11月 Columbiaインタビュー・不合格、 Duke, UCLAインタビュー
2015年12月 Duke, UCLA WL
2016年1月 Haas, Wharton, Kellogg, South California出願
2016年2月 Kellogg, South Californiaインタビュー、Wharton不合格、South California合格
2016年3月 Haasインタビュー・合格、Kellogg WL

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
・Info session: 都合がつく限り、出席しました。アルムナイとのつながりを作ったり、学校毎の強みや雰囲気の違いを知ることが出来ました。
・OB/OG訪問: 志望度が高かった学校については、先輩方から話を伺いました。具体的な学生生活のイメージを固めたり、学校毎の差異を理解するのに非常に有益でした。(ほとんどの方はSkypeにて)
・Campus visit: Haas, UCLAのみ行きました。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。 
・TOEFL: Agos 15万円、WebTOEFL 10万円、E4TG 10万円、レアジョブ8万円、書籍5万円、受験料50万円
・GMAT: 書籍2万円、受験料3万円
・エッセイ: エド25万円、書籍1万円
・インタビュー: マシュー 6万円、エド9万円
・出願料: 25万円
合計: 約150万円

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
社費なので、進学後の費用については概ね支給してもらえる見込みです。受験費用は、貯金を使用しました。

<スコアメイク>

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

TOEFL(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
まず、とにかく単語を覚えなければ話にならないので、有名なTOEFLテスト英単語3800(旺文社)のレベル3までを覚えました。英語が苦手な私にとっては、かなり辛かったのですが、避けて通れない道です。
その上で、各セクションの勉強法は下記の通りです。

(R)単語を覚えると、Reading力も伸びました。単語を覚えた後は、なるべく英語のウェブサイトを読んだり、英語の雑誌を読むように心がけました。

(L)TOEFL形式の問題を使用して、何度も聞いて、耳を慣らしました。Delta’s Key to the TOEFL iBT: Advanced Skill Practice、韓国の参考書のHackers TOEFL Listening等を使用しました。Hackersは、大量に問題が収録されているので、非常に有意義でした。通勤の時間帯を活用し、リスニングをしていました。

(S)最初に、なるべく毎日レアジョブを25分やりました。Daily News Articleという、毎日ニュース記事を読んで、その話題について話すというレッスンです。英語のスピーキングに慣れることが出来るため、英会話初心者にお勧めです。朝、出勤前にレッスンしていました。有名なE4TGのレッスンに2か月通いました。TOEFL対策としては有効な戦略だと思いましたが、スコアアップのためにはレッスンだけでなく、自分で大量に練習する必要があります。私の場合は、TOEFLのスピーキングの点数が1年以上の間、ほとんどスコアアップしませんでした。英会話力としては、ほとんどしゃべれないレベルから、まあまあしゃべれるレベルまで上達したと思うのですが、何故かスコアアップにはつながりませんでした。何が原因だったのか、よく分かりません。(イントネーションが悪いと言われたりしましたが、イントネーションが原因かどうかは不明です。)

(W)1問目(Integrated)が苦手でした。講義における反論のロジックを明確に書くことを最優先するよう心がけてからは、安定的にGoodが出るようになりました。2問目は、とにかく量をたくさん書くことでGoodが安定的に出ました。具体例は自分の関心があることを取り上げるよう心がけ、自分が知っている難しい単語や、難しい表現なども意識的に織り交ぜるように心がけました。添削をしてもらわないとWriting力は向上しないと思い込んでいたのですが、エッセイを書き始めてから、たくさん量を書くことも非常に重要だということに気がつきました。何度も何度もエッセイを書き直す過程で、英語を書くスピードが速くなりました。

GMAT(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
TOEFLに比べて、GMATは比較的相性が良いと感じたため、独学で勉強しました。勉強時間の時間配分は、SC:CR:RC:Math= 7:1:0.5:1.5 くらいです。AWとIRの重要性は低いと聞いていたため、例題やGMAT prepを3,4回解いたのみで終わらせました。
いずれのセクションも、GMAT prepと本番の問題を比較すると、難易度や出題傾向はほぼ同じだと感じました。私の場合は、GMAT prepよりも、本番の方が高い点数が出ました。

(SC)下記の1.~3.を何度も何度も繰り返しました。
1. Sentence Correction GMAT Strategy Guide (Manhattan)やAGOSのGMATコースのテキストを活用して、英文法を復習して、GMAT独特のルールを覚える。(ノートにまとめて、何度も読んだ。)
2. 時間を計りながら、Official Guideの問題を解く。間違えた問題は、解答解説を読んで、どのポイントに気がついていれば正解を導き出せたのかを考える。
3. 理解が不十分な文法事項を、1.の教材を活用して復習。

(CR)テキストに載っているようなロジックの分類を学ぶよりは、問題のパターンに慣れたり、正しく問題文の意味を理解したりすることが重要という気がしましたので、ひたすらOfficial Guideで問題演習を積みました。CRは、全ての選択肢を全て読まなくても、正解が分かる場合があります。(SCは選択肢の中でもっともベターなものを選ぶ必要があるが、CRはロジカルに正しい選択肢は1つしかないはずであるため。)。正解が分かったら、他の選択肢を読まないという戦略もありです。

(RC)基本的な英語力を高めるしかないと考えて、Official Guideの問題演習をする程度でした。

(Math)理系出身で数学が好きだったのですが、GMAT prepでも結構不正解になりました。日本人は勉強しなくても50点以上取れるという人もいますが、私の感触では、50点以上を安定して出すためには、ある程度の勉強はしておく必要があると思います。勉強は、まずマスアカで数学用語を覚えたり定番の公式を思い出したりし、難易度が高い問題や苦手な分野を中心に問題演習をしました。Data Sufficiencyは、日本の大学受験の数学とは少し違う頭の使い方が必要なので、問題演習を通じて慣れておく必要があると思います。また、ごく一部ですが、日本の大学受験では学ばない分野もあったような気がしました。(私が忘れただけなのかもしれないですが。)

<Essay & Interview>

Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
過去の実績が優れていたため。個人で行っており、様々な要望に対してフレキシブルな対応をしてくれそうだったため。性格的な相性が良さそうだったため。結果、フレキシブルな対応をしてもらい、有益なアドバイスをたくさんもらえ、大変有り難かったです。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

・エッセー
雑多で一貫性がない業務が多く、アピールに使える「一見してすごいと理解してもらえる成果」が無いのが悩みでした。仕方ないので、地味であっても、「チームワーク」や「リーダーシップ」などMBA受験で求められる資質のアピールが出来そうなエピソードを探し出し、その仕事の重要性や自分が何を工夫してその仕事に取り組んだかについて、魅力的に説明することに努めました。また、エッセーは妻に読んでもらい、どのように書くべきか妻と議論しました。

・推薦状
現在の直属の上司と、その前の直属の上司にお願いしました。①最大限サポーティブな書きぶりで、②私のことを良く理解していることを示すべく具体的な記述にし、③二通の推薦状でMBAにおいて重要視される資質を一通りカバーできるように、調整しました。また、大学側は私の英語力の低さ、国際経験の乏しさを懸念すると予想したため、それをフォローするような内容も盛り込んでもらいました。

・インタビュー
口頭で説明してすぐに理解してもらえる情報量は少ないと考え、なるべく簡潔に説明するように心がけました。想定Q&Aを作成し、何度も練習しました。エッセイを書く時以上に、自分では気が付きにくいポイントがあります(話す際のクセや雰囲気など)。妻に練習相手になってもらって忌憚ないフィードバックをもらったことは、非常に有意義でした。

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
①自分だけが頑張って成果を出すばかりでなく、チームとしての総合力を高めることでゴールを達成することが出来ること、②自分で考えて新しいことをinitiate出来ること、③より良い社会を実現するためにMBAに行きたいこと、の3点を重点的にアピールしました。

<学校選択>

Q.受験校はどのように選択しましたか。
①ヘルスケア分野の講義の充実度や企業の集積、②社会的評価、③学校の雰囲気、④家族の都合、などを総合的に勘案して学校を選択しました。情報ソースは、卒業生・在校生、各種blog、web siteです。

Q.進学校の決め手は何でしたか。 
Haasは、上記の私の希望の全てを満たしていたためです。

<その他>

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
受験する年の春頃、西海岸(Haas, UCLA)のみ行きました。在校生とお話させて頂いたり、大学オフィシャルのvisit programに参加したりしました。私の場合はそもそもアメリカの大学に行くことが初めてだったので、どのような場所なのか具体的なイメージを知ることができ、モチベーションが上がったことがメリットでした。選考で何らかの効果があったのかは不明です。

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
私が想像していた以上に、英語力はMBA受験で重視されていたように感じました。私の場合、インタビューに呼ばれてもWLになってしまう学校が多かったのは、英語力(特にスピーキング能力)が低かったことが原因だと思われます。私の受験の最大の反省は、英語力不足です。
受験中はお酒が飲みにくい生活が続くと思いますが、代替として、ノンアルコールビールは意外と美味しいです。

Q. 一言メッセージ
MBA受験を目指すと、仕事との両立が大変、休日や夜の人付き合いが制限される、余暇の時間が減る、プレッシャーは感じる、お金はかかると辛いことが色々とあります。自分なりのモチベーションの維持やストレス解消法を見つけることが重要だと思います。

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