投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
S&S
Q. 進学予定校
HEC Paris
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)
Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ
Q. 受験校
Kellogg, Michigan, Cornell, UCLA, Yale, Georgetown, NYU, LBS, IESE, HEC Paris
Q. インタビュー実施校
Kellogg, Michigan, Georgetown, IESE, HEC Paris
Q. 合格校
HEC Paris
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
26歳~30歳
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
海外出張を1回、あとは旅行程度の経験のみ
Q. 費用
私費
Q. 奨学金
未取得
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・国立・大学・文系
Q. GPA
2.9
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT:680 (V:32,Q:49,IR:5,AWA:4.0), TOEFL:107 (R:30, L:30, S:22, W:25)
Q. 塾
AGOS, E4TG, Web TOEFL, YES
Q. カウンセラー
Round One
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
大学卒業後、金融機関のシステム開発・運用業務を3年間担当。
その後、2年半株価指数の開発・運用に従事し、1年半、金融関連情報配信サービスの管理/運営を担当。
新卒以来7年間勤務した会社を退職し、2017年9月よりHEC Parisに進学予定。
Why MBA?
Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
日系の金融機関に数年間勤務しておりましたが、大学時代の同級生や同年代のビジネスパーソンが活躍の場を世界に広げており、ずっとドメスティックな業務に従事している自分に危機感を覚えていました。加えて、社会人になってからも「大学時代に海外留学しておけばよかった」という後悔の念をずっと抱いておりました。環境を一気に変えてビジネスパーソンとしての成長を加速させ、グローバルな環境でも戦えるスキル・マインドを磨くとともに、夢だった海外留学を実現させる手段として、MBA留学を選びました。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
・ビジネス全般の知識習得に加え、グローバルな環境でのリーダーシップ/チームワークのスキルを磨く
・オン/オフを通じて多様性豊かなクラスメートたちと交流し、ネットワークと見識を広げる
・インターンやコンサルプロジェクト等を通じて、未経験の業務に挑戦する
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
日本に戻り、戦略コンサル又は事業会社へのキャリアチェンジをしたいと思いますが、MBA留学は自分の可能性を広げるせっかくのチャンスですので、あまり間口を狭めず、柔軟に留学後のキャリアを決めていきたいと思います。
Preparation for MBA application
<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2014/02 漠然とMBA受験を意識し始める。
2014/03 大した対策もしないままTOEFLを受け始める。トータル61点からスタート。
2015/01 本腰を入れてTOEFL対策開始。E4TGに通い始める(2ヶ月通学)。
2015/02 社費留学制度に応募するも、落選。2015年の出願は見送り。
2015/04 EU4校(LBS、IESE、ESADE、HEC)にキャンパスビジット。
2015/05 アゴスの105点突破ゼミ参加。
2015/06 TOEFL100点獲得。GMAT対策開始。社費留学後の社内でのキャリアに疑問を持ち始め、私費留学を意識し始める。
2015/08 GMAT初回受験(620点)。以降、2015年末まで社費or私費と将来のキャリアについて悩み続ける。(この期間、テスト対策を行わなかったことを後悔しています・・・)
2016/01 年次的に社費留学制度に応募できる最後のチャンスだったが、悩んだ挙句、応募は見送り、私費留学を決意。
2016/02 カウンセラー探しスタート。YES文法クラス通学。
2016/03 カウンセラーをRound Oneに決定。
2016/05 TOEFL107点獲得(12回目)。TOEFL卒業。以後夏までGMAT対策に注力。
2016/08 GMAT2回目(570点、キャンセル)。気合を入れ直すためYESのSCクラス通学開始。
2016/09 Round Oneのカウンセリングを受けつつ、出願書類の準備開始。
2016/10 GMAT3回目(680点)。カウンセラーから再受験を勧められるが、もういいだろうと思い、GMAT終了。
2016/11 US2校出願。
2016/12 US5校、EU2校に出願。インタビュー対策開始。
2017/01 中旬ごろからインタビューに呼ばれ始める。下旬にHEC出願。以降、不合格orウエイトリスト入り通知の嵐・・・
2017/03 上旬にようやくHECから合格通知受領。他の受験校は全て不合格orウエイトリスト入り。これもご縁だと思い、HECに進学決定&受験終了。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
各校ウェブサイト(公式サイト及び日本人在校生による非公式サイトの両方)は全てチェックし、東京で開催された各校Info Sessionには積極的に参加しました。特に志望度の高い学校については、アラムナイと話してフィット感を確かめるようにしました。キャンパスビジットは、EU校のみ実施しましたが、学校の雰囲気を知ることができましたし、エッセイ/インタビューのネタにすることもできたため、良かったと思います。ビジット時は、どの学校の日本人在校生も大変親切に対応してくださり、感謝しています。
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
<総額>
300~400万円。後述しますが、テスト受験回数と受験校数を抑えることで、もっと安く上げることができたと思います。ここまで資金を投下して一校しか合格しなかったのは情けない話ですが、「都内で結婚式を挙げればこのくらいかかる。自分は一度結婚したことにしよう。」と割り切っています。
<内訳>
カウンセラー(エッセイ、インタビュー):140万円
TOEFL受験料:50万
GMAT受験料:20万
TOEFL予備校:30万円
GMAT予備校:30万円
受験料(10校分):30万円
その他教材、キャンパスビジット等:50万円くらい?
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
<受験費用>
一部会社の語学学習補助金制度を利用しましたが、大部分は貯金の取り崩しで対応しました。
<授業料・生活費>
貯金+退職金+ローン(Prodigy Finance)で対応予定。
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
私はTOEFLのみ受験しました。RとLは地道に語彙力アップ・聞き取り練習をするしかないと思います。SはE4TGに通いました。おかげでSが22点取れるようになりましたので、お勧めです。Wはウェブトフルを受講しました。低価格かつ添削が丁寧で、試験で使えるフレーズも多数もらえるため、こちらもよかったと思います。会社の補助金を使ってアゴスのTOEFL105点突破ゼミに参加しましたが、効果のほどはよく分かりませんでした。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
QはオフィシャルガイドとGMAT Prepのみで対応。VはSCのみYESで勉強し、RCとCRはオフィシャルガイドとGMAT Prepで対応しました。YESは10回程度しか通いませんでしたが、自分の弱点だったSCを補強するのに効果的だったと思います。AWAはアゴスの通信講座を利用しましたが、IRは特段対策しませんでした。
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
複数のカウンセラーにコンタクトし、直接会って感触を確かめつつ、先輩MBAホルダーによる評判を参考にしながら、最終的にRound Oneのサービスを利用することに決めました。高額でしたが、サービスの質は十分だったと思います。個人的によかったポイントは、
・受験全般に関するトータルのサポート。エッセイカウンセリングやインタビュー練習に限らず、受験全体のスケジュール策定や出願校選定、GMATの受験タイミング相談やアドミッションとの英文メール添削など、MBA受験に関するあらゆる局面でのサービスを受けられました。GMATのスコアが出ない時や、不合格通知が続いた時など、精神的につらい時に励ましてくれたのも大きかったです。
・エッセイカウンセリングのスタイル。毎週締め切りを設けてタスクを(半ば強制的に)こなしていくため、締め切り間際にならないと動き出さない怠け者の自分でも、ペースを守って作業を進めることができました。
・時差の利用+オンラインサービス。カナダ西海岸と東京の時差を利用し、日本時間での早朝(=仕事やプライベートへの影響が発生しない時間帯)に、スカイプorメールを通じてカウンセリングを受けることができました。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
自分は比較的職務経験が長く、大学以来ずっと続けていた課外活動での実績もありましたので、過去の経験を問うタイプのエッセイはそれほど苦労しませんでした。もっとも大事な、Why MBAや将来キャリアを問うタイプのエッセイは、私費留学ということもあり、カウンセラーと時間をかけて調査・準備しました。
Why this schoolのエッセイについては、なるべく各校へのコミット(Info Sessionへの参加や、アラムナイとの面談、キャンパスビジットの実績など)を具体的にあげ、アピールするようにしました。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
前上司と、前々上司にお願いしました(現上司は、仕事で関わった期間が比較的短いため、やめました)。推薦状への大まかな記載ネタは直接面談して認識合わせし、あとはこちらでカウンセラーと作成した英文ドラフトを送り、推薦者に確認してもらうというスタイルにしました。二人とも推薦者となることを快諾してくれたため、感謝しています。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
12月以降、カウンセラーと週一ペースで1時間程度トレーニングを行い、あとはひたすら自主練習しました。最初は自己紹介すらままならず愕然としましたが、何度も繰り返し練習することで自身が付き、実際の面接でもある程度適切な受け答えができるようになったと思います。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
職務経験としては、株価指数の開発という、やや特殊な分野での経験を強調しました。自分の強み(粘り強さと、他者を育てることに対する情熱)も適宜盛り込んでいます。
また、大学以来取り組んでいるマイナースポーツでの経験もしっかり主張し、仕事と課外活動の両方でバランスの良い人生を送ってきたこともアピールポイントにしています。
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
①ランキング、②コスト、③プログラム期間(1年より長めを希望)、④学生の多様性、の4つのバランスを見て受験校を選びました。①~④の判断基準からするとEU校だけでよかったのですが、カウンセラーからの強い勧めがあり、受験校を増やすため、US校も多数受験しました。
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
HECしか合格しなかったため、進学先に迷うことはありませんでした。ウエイトリストとなった受験校が複数ありましたが、繰り上がり合格の見込みは低く、「唯一合格した学校なのだから、HECとは何かのご縁があるのだろう」と感じたため、HEC以外の学校は辞退しました。HECは上記①~④の判断基準からすると非常にフィットしていましたし、合格後のアラムナイネットワーキングイベントに参加しても改めて自分に合う学校だと実感できたため、結果的には非常に満足してMBA受験を終えることができました。
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2015年4月に、EU4校(LBS、IESE、ESADE、HEC)をビジットしました。上述のとおり学校の雰囲気を知り、エッセイ・インタビューのネタにするという点で有効だったと思います。ただ、いかんせん時期が早すぎたため、在校生やアドミッションと面談しても、せっかくの機会を生かし切れていなかったと思います。もう少しキャリアプランや志望動機を固めた状態でビジットしてもよかったのではないか、と思っています。
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
応募期間がちょうどMBAの出願準備期間と重複しており、かつ受かる見込みが低かったため、奨学金には応募しませんでした。HEC合格後、同校のメリットベースの奨学金に応募しましたが、残念ながらダメでした。
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
後悔していることが大きく分けて2点あります。
一つ目は、TOEFLの本試験を、実力が無いまま受けすぎたことです。TOEFL Practice Onlineである程度目標点を取れる状態にしてから、本試験を受ける、という方法を取っていれば、受験回数(と受験費用)を抑えることができたと思います。
二つ目は、受験校数を増やしすぎたことです。カウンセラーのアドバイスに従い、それほど志望度の高くない学校も含め10校受験しましたが、いくらリスクヘッジが大切とはいえ、多すぎた感があります。自分の場合、志望度が高かったのは上記10校のうち5校程度でしたので、その5校だけ受けていれば、お金・時間・気力の消費をもっと抑えることができたと思います。特に受験終盤、あまり志望度の高くない学校にリソースを割いているときの徒労感は精神的に堪えました。これから受験される方には、受験校数を増やすこと(正確には、志望度の高くない学校にリスクヘッジを目的として出願すること)のデメリットについても、理解しておいていただきたいと思います。
Q. 一言メッセージ
MBA受験に取り組んだ2年間は、仕事やプライベートを犠牲にしなくてはならない局面が多く、非常に苦しかったです。私の場合、所属していた会社に対して何らの不安もなく、むしろ素晴らしい職場だと思っていたため、私費でのMBA留学を決意した後も、「借金を抱えて海外で無収入の生活を送ることへの恐怖」と「慣れ親しんだ職場を離れ、新たな職を探さなくてはならない不安」に、たびたび襲われました。しかも、出願準備中は(嫌な部分も含め)自分と向き合わなくてはならず、精神的に追い込まれた時も何度もありました。しかし、「自分で始めたことにケジメを付けるため、結果はどうあれ最後までやり抜くのだ」という想いと、カウンセラー、友人、卒業生/在校生の方々の支えがあって、なんとかやり抜くことができました。最終的には自分にフィットする、本当に行きたい学校から合格をもらえましたので、今は最高の気分です。これから受験される皆様も、周囲の力を借りながら、最後まであきらめず頑張ってください!