投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
S.Y
Q. 進学予定校
HKUST
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (1 year)
Q. 進学予定校の地域
アジア
Q. 受験校
HKUST, NUS
Q. インタビュー実施校
HKUST, NUS
Q. 合格校
HKUST, NUS
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
31歳〜35歳
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
一週間程度の海外出張を複数回
Q. 費用
私費
Q. 奨学金
取得済み
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内、国立、大学、文系
Q. GPA
3.62 (World Education Servicesにより計算)
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT: 710 (35/50/7/5.0), IELTS: 7.5 (8.0/7.5/7.0/6.5)
Q. 塾
濱口塾
Q. カウンセラー
濱口塾
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒でインフラ系事業会社にてお客様サービス全般(2年)→会計士資格を取得し監査法人で監査、コンサル(4年)→人材・情報系事業会社で海外子会社の内部統制・リスクマネジメント等(5年)
Why MBA?
Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
社会人になって以降、10年近く漠然とMBA留学への憧れはあったものの、何かと理由を付けては諦めてきましたが、ちょうど仕事、プライベートともに一段落つきチャンスが巡ってきたため、思い切って留学を決意しました。また、今の職務を通じて多国籍な環境で仕事をする機会が増え、その面白さを知るとともに今の自分の未熟さ、限界を痛感したことも、MBAを決意した理由の一つです。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
最も端的かつ正直に言えば、死ぬ時に「あの時行っておけばよかった・・・」と後悔しないためです。
Preparation for MBA application
<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
■2015年
・6~8月:まだ留学を決意する前の段階ですが、英語力の向上と、「あわよくば留学できたらいいなー」くらいの気持ちで独学でTOEFLを勉強。Total100 (R, L, S, W : 27, 26, 20, 27)を取るも、留学そのものの目途が立たず中断。
■2016年
・3月:改めてMBA留学を決意し、しばらく情報収集。並行して独学でGMATの勉強をするも埒が明かず、3月末に友人の勧めで濱口塾に入塾。
・4~5月:濱口塾の教材でGMATの勉強に専念し、6月頭の初受験で目標の700を超えたのでGMAT終了。
・6~7月:GMAT後、独学でIELTSの勉強をし、7月半ばに目標の7.5を取得したのでIELTSも終了。
・8月:ここで一旦完全に気が抜けてしまい、8月は丸々呆けてしまう。
・9月:香港とシンガポールに行きキャンパスを訪れ、現地のアドミッションとのコネクション作り。並行して濱口先生の指導の下でエッセイ、推薦状当を準備。
・10月~11月:HKUST, NUSともに10月中にアプライし、濱口塾と提携するマシューのカウンセリングを利用し面接の準備。NUSは10月半ばに説明会でアドミッションが日本に来た際に、HKUSTは11月頭に香港のキャンパスでの説明会に参加した際にそれぞれ面接し、両校とも面接後比較的早いタイミングでオファーを頂く。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
早期にアジアMBAに決めたので、まずは香港とシンガポールのMBAが東京で開催する説明会を調べ複数回参加しました。その後HKU, HKUST, NUS, NTUにキャンパスビジットをしました。半分はキャンパスの雰囲気を知ることを目的に、半分はアドミッションとのコネクション作りです。特にHKUSTに関してはそこでアドミッションから日本人の現役生を紹介してもらい、面接までの色々な局面でサポートして頂きました。NUSについては東京の説明会でお会いした卒業生の方に後日個別に連絡し、NUSのみならず留学全般について色々と相談に乗って頂きました。
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
結構曖昧ですが概算で、
・TOEFL受験費用:10万円
・GMAT受験費用:3万円
・IELTS受験費用:7万円
・濱口塾:90万円
・キャンパスビジット:20万円
・その他教材費等:5万円
合計:135万円 くらいかと思います。
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
私費留学なので、貯蓄と一部奨学金です。
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
■共通
TOEFL/IELTSともに市販の教材のみで勉強しました。どちらの試験も、定番ですが旺文社のTOEFL英単語3600をやれば語彙力は十分と思います。最終的には体感でRANK3は9割、RANK4は7割くらい詰め込みました。
両方受けた身としては、評判通り、全体として純ドメの日本人にはIELTSのほうが点数は出やすいように思います。ただどうも、特にスピーキングについてはIELTSだと良くも悪くも試験官との相性や主観で点数がブレる印象があり、スコア作りにあたっては複数回の受験を想定したほうがいいかもしれません。
■TOEFL
まずTOEFLですが、語彙力の強化とともにRとLは自然と点数が上がっていきました。Wはテイエス企画のTOEFL TEST対策iBTライティングを使い、一通り構文を使えるようにしました。この教材は秀逸です。Sは同じくテイエス企画のTOEFL TEST対策iBTスピーキングを購入しましたが、純ドメの私にはTOEFL式のスピーキングはハードルが高く、なかなかピンとこないままでした。最終的にそれぞれの領域の最高点は(R, L, S, W : 29, 28, 22, 27)でした。
■IELTS
IELTSは公式問題集2冊分と、元IELTS試験官のSimon氏が運営するIELTS-Simonという無料サイト(http://ielts-simon.com/)を活用しました。このサイトは非常に素晴らしく、特にライティングが秀逸です。IELTSはGMAT終了直後だったこともあってか、特にリーディングは正直平易に感じました。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
■全体
濱口塾に尽きます。エッセイ等込みで100万近くしましたが、費用対効果を考えると安かったと思います。私の場合は時間が勿体ないので基本的に講義は聴かず、プリントアウトしたSCのテキストと、iPadに入れた問題集のデータを持ち歩き、空き時間を見付けては繰り返し解きました。解説を読んでもどうしても理解できないところだけ一部音声データで講義を聴きました。
全体として、濱口塾に出会えたからではあると思いますが、TOEFL/IELTSやエッセイ、インタビューと比較すると、GMATは何をやればよいかが明確かつ成果が見えやすいので、個人的にはさほど苦になりませんでした。
■Math
Mathについて、得手不得手はあると思いますが、全体として日本人はVerbalと比較してあまり苦労しないと思います。ただData Sufficiencyについては慣れが必要なのと、いずれにしてもタイムマネジメントは必須なので、ある程度問題を繰り返し解く必要はあると思います。
■Verbal
Verbalについて、SCはテキストで典型的な問題の分類を理解した後、基本的には実践問題中の全ての問題について、正解の選択肢に加えその他の選択肢が何故不正解であるかまでを説明できる状態にしました。CRは、もし英語での読解さえできれば問題自体は難しくないので、ここに時間をかけても効率が悪いと考えあまり時間を割きませんでした。RCについて、当初誰かのブログで読んだ「RCは捨てて全部勘で書いてSCとCRに時間をかけろ」というものを実践してみたのですが、これだとなかなか合計点が上がらず、途中からむしろRCを丁寧に解くようにしてSC, CRは自分の中の制限時間以上には時間をかけないと決めて解くようにしたら、点数が飛躍的に伸びました。RCはちゃんと解けばテスト中にかける時間対効果が高いです。
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
当初濱口塾はGMATしか申し込んでいなかったのですが、GMAT講座のクオリティに非常に満足したため、きっとエッセイもインタビューも間違いないであろうと考え、濱口塾に決めました。また友人からの勧めでもありました。
結果として、たまに先生からのレスポンスが遅く不安になることもありましたが、大事なところでは短納期で確実に仕上げて頂き、全体として非常に満足しています。自信を持って他人に勧められます。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
工夫というほどではないですが、複数の学校を使わず濱口塾に絞って進めたことが結果的には良かったと思います。余計なことに惑わされることなく、効率的に終えることができたように思います。
初稿はことごとく濱口先生にダメ出しをされ、最近日常生活でこうもはっきりと自分を否定をされることもなかったので結構堪えましたが、先生のアドバイス通りに観点を再度検討し修正を繰り返すことで、3~4回のやり取りで完成しました。
英訳について、日本語で書いた私の意図を濱口先生が英訳をしてくれた上で、提携しているインタビューカウンセラーのマシューのネイティブチェックも入るため、私としてはストレスなく終えることができました。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
HKUSTは現職の上司と現職の元上司、NUSは現職の上司と元職場の元上司に依頼しました。内容としては、エッセイのシナリオと一貫性を持たせた上で、アピールしたいポイントのうちエッセイでは個別に聞かれなかった内容について推薦状に記載するよう心がけました。濱口塾では推薦状の英訳はしてくれないため、自分で英語で記載した上で、濱口先生とマシューに確認してもらいました。その上で、最終的には各推薦者に内容を確認してもらい送付してもらいました。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
濱口塾と提携しているマシューのカウンセリングを受けました。NUSの本番インタビュー前に3回、NUSとHKUSTの間に1回、計4回受けました。これまで英語での面接経験がなかったため、初回の模擬面接は散々な出来で落ち込みましたが、マシューのアドバイスをもとにゆっくり話すことを心がけ、併せて想定問答をいつくか準備しました。結果、本番では2校併せて十数問の質問がされましたが、全くの想定外の質問はせいぜい2~3問だったと記憶しています。マシューのクオリティにも大満足です。
月並みですが、具体的には「将来のありたい姿」と「現在の自分」を語り、その間の「ギャップ」が何であるかを明確にした上で、その「ギャップ」を埋めるための手段こそがその学校のMBAである、というストーリーを十分に固め思考を深めました。結果、どんな角度から質問がきてもある程度ストーリーと一貫した内容が話せるようになりました。
工夫した点としては、家には家族がいるのであまり大声で英語で独り言を言い続けるわけにもいかず、面接直前にはPC持参で独りカラオケに通い、想定問答を考え準備しながらそれを声に出してアウトプットする、といったことをやっていました。
振り返ってみると、苦労とは少し違うかもしれませんが、どこまで準備すればよいのか正解がない中、面接本番まで緊張が続き、個人的には受験準備の中で最も嫌なパートだったと思います。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
純ドメで海外に住んだ経験がないなりに、現職で多国籍のメンバーからなる比較的大きなプロジェクトを率いた経験があったため、これを中心にアピールしました。また、比較的年齢が高いほうだと自覚していますが、その分既にマネジャーとしての経験もあるため、クラスでは比較的シニアな立場から血気盛んな多国籍のメンバーをまとめ上げることに貢献できる、といった形でアピールしました。会計士としての会計や監査のバックグラウンドはおそらく大した差別化要因にならないと考え、現状のスキルセットとして一応触れるものの、積極的にはアピールしませんでした。
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
■1年か2年か
家族(妻と娘×2)を置いて単身で行くことが決まっていたことと、自分の年齢を考え、まず2年プログラムは除外しました。結果、USが除外され、ほぼほぼ欧州かアジアに絞られました。
■欧州かアジアか
マーケットの将来性、ポストMBAの自分の差別化、そして地理的に近く時差がないこと(家族とのコミュニケーションが容易)を理由に、早い段階で地域でアジアに絞りました。
■シンガポールか香港か
アジアでは、当初からシンガポールと香港に絞り検討しました。中国本土やインドといった選択肢もあると思いますが、正直私はそこまでのガッツがなく、最初から検討対象外でした。
シンガポールと香港の比較としては、実際に訪問し、シンガポールは確かに洗練されていて住みやすく魅力的な都市だと思ったのですが、一方で洗練されすぎている印象があり、単身で新しいことを挑戦しに行く場としては少し物足りないように感じました。対する香港は、洗練された大都市であると同時に、まだまだ各所で混沌としており、さらに良くも悪くも中国本土の影響も強くなってきていることから、今後も日々変化がありそうな、そうした魅力を感じたため、最終的に香港を選びました。
■どの学校か
香港内では、アジアMBAとして常にランキング上位にあるHKUSTと、知名度抜群のHKUで悩みましたが、これは実際にキャンパスビジットをした際の雰囲気と、やはりランキングが決め手となり、最終的にHKUSTに絞りました。
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
上記の通り、優先順位として香港>シンガポールであったため、オファーを頂いたNUSとHKUSTの比較ではHKUSTを選びました。
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
■実施校、時期
上記参照。
■内容
事前にアドミッションに連絡し、可能なら実際の講義に参加してみたい旨も伝えたのですが、たまたまタイミングが悪く、サンプル講義ではなく実際の講義に参加できたのはHKUのみでした。
■訪問先
訪問先はアドミッションです。まだまだエッセイにも取り掛かる前だったので、志望動機等全く準備せずCVだけ持ってふらっと訪問しましたが、今思えばもっと戦略的に事前に準備をして臨んだほうが良かったかもしれません。いずれにしても、何らか相手の印象に残る差別化要素を準備して訪問したほうがよいです。私の場合、このタイミングでは分かりやすいのでGMATスコアを推しました。
■選考への影響
抜群に効果があったと思います。各校ともに担当者とSNSで個人的に繋がる程度に親しくなりました。特にHKUSTでは、すぐにアドミッションのトップにも紹介してくれたため、早々に顔を売ることができました。後にとあるセミナーで聞いた話ですが、欧米MBAと比較してアジアMBAでは、こうした個人的なコネクションが非常に有効とのことです。
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
HKUSTからMerit Scholarshipを貰いました。後に知ったのですが、会計士協会でも奨学金があるらしく、ちゃんと調べて申し込んでおけばよかったと後悔しました。
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
上記の通りですが、少なくともアジアMBAにおいては事前のコネクション作りが非常に有効です。振り返ると私の場合は準備が足りなかったと思っていますが、是非よくよく準備してキャンパスビジットをしてください。また、在校生と繋がることも、生の情報を教えてくれることに加え、上手くいけば推薦してくれる可能性もあるので非常に有益です。
あと、勉強のデータをタブレットに入れて持ち歩くことで、私費の方でも職場の目も気にせず例えばランチタイムの空いた隙間時間を使ってファーストフードや喫茶店等で勉強ができるのでお勧めです。
Q. 一言メッセージ
仕事やプライベートが忙しい中、留学の準備はなかなか大変だと思いますが、やると決めたらとにかく短期決戦で一気に終わらせてしまいましょう。何かに挑戦するのに遅すぎるということはないと思います。頑張ってください。