投稿者プロフィール
投稿者(ペンネームorイニシャル):HiroPapa
進学予定校:MIT Sloan
カテゴリ: MBA
地域: アメリカ
受験校:MIT Sloan, HBS, Wharton, Kellogg, Tuck, Michigan, Duke, Darden, UNC
インタビュー実施校:MIT Sloan, HBS, Kellogg, Tuck, Michigan, UNC
合格校:MIT Sloan, UNC
性別: 男性
出願時年齢: 31歳〜35歳
海外経験と期間: 旅行程度の経験以外無し
費用: 社費
奨学金: -
最終学歴: 国内・国立・大学・文系
GPA:2.5
受験した試験と出願スコア: GMAT:750(V41/Q50/IR8/AWA5.0)/TOEFL:107(R30/L27/S22/W28)
塾(試験対策):AGOS(TOEFL Writing Ind, Int), E4TG(TOEFL Speaking), Andy田開先生の勉強会・TOEFL Writing添削, Meister(GMAT)
カウンセラー:FEC 田山先生(エッセイ)、エド(インタビュー)
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
通信業界で販売アナリスト、営業の後に経営企画で新事業のマネジメントに主に従事。その後また営業に戻る。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
– 自分が所属する業界のマーケットや日本経済全体が成熟する中で、自分自身がこのまま業界内・国内でキャリアを積んでいくことに危機感を持ち、業界を問わずにグローバルに活躍できるスキルを身につけたかったため。
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
– 純ドメであり英語でのビジネス経験もないので、世界中から来たメンバーと英語で議論してプロジェクトを進める経験をたくさん積んで、グローバル環境で通用するスキルと自信を身につける。
– MITやBostonという都市自体アントレが盛んなので、そのリソースを生かして自分でビジネスを立ち上げてstart upのビジネス環境を体感する。
Q.留学後のビジョンを教えてください。
「Corporate entrepreneurとして他の業界と連携してビジネスを立ち上げるリーダーになり、その後経営人材として全社戦略をリードする。」というような内容をEssayには書きましたが、global businessもstartupも経験がないので、色々試してみてその中で自分の適性とpassionを感じるところを見極めてくるつもりです。
Preparation for MBA application
<概論>
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
MBAを思い立ってから社費選考を通過するまでに5年ほどかかってしまいましたので、その間にコツコツと英語力(R/L)をwebの英語ニュースサイトやpodcastなどで高めつつ、業務での実績を積み上げていました。社費選考を通過してからのスケジュールは以下の通りです。
2014年12月 社費選考通過。本格的に受験対策開始。
2015年1月 TOEFL96点(R27/L26/S22/W21)獲得。
2015年4月 Campus Visit Tour1回目。Ranking上から順番に7校訪問。
2015年5月 TOEFL104点(R30/L25/S22/W27)獲得。MeisterでGMAT対策開始。
2015年6月 GMAT1回目 640(V26 Q50)獲得。
2015年8月 GMAT2回目 700(V33 Q51)獲得。個人的には十分かと思ったが、カウンセラーから「GPAが低いからVは最低35無いとダメ」と
言われ、ヘコむ。ちょうどGMATのルール変更により受験間隔が最低30日から15日に短縮されたため、感覚を忘れる前に3週間後に再受験。750(V41 Q50)を獲得し、無事GMAT卒業。
2015年9月 TOEFL107点(R30/L27/S22/W28)獲得(出願スコア)。スコアメイク完了。
2015年11月 TuckのNovember Round出願。On Campus Interviewを兼ねて2度目のCampus Visit Tour。今回は出願予定だった6校訪問。
2016年1月 Tuck以外の8校にapply。
2016年1~3月 5校interview実施。UNC合格。
2016年4月 最後の最後でMITから合格通知が届く
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
AGOSの夏祭りに参加したのと、各校のInfo Sessionには欠かさず参加していました。それから、Applyする学校にはできる限りVisitするようにして、結果的に進学することになったMITには2回Visitしました。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
・TOEFL予備校:50万円(Web TOEFL Listening, E4TG speaking, AGOS writing int/ind, Andy先生の勉強会)
・GMAT予備校:50万円(Meister)
・Essayカウンセラー:50万円
・Interview training:30万円
・Campus Visit:2回 計120万円
計300万円
Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
社費なので、会社から準備費用と進学後の費用は会社から補助が出ました。それでも準備費用はかなり持ち出しが出ました。
<スコアメイク>
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
– 基礎力として3800をRank3まで。個人的にはRank4はいらないと思います。
– ReadingはAndy先生から入手したTPOをひたすらこなしました。
– ListeningはまずWeb TOEFLで出題形式を把握しました。その後に以下のサイクルでTPOを毎日実施しました。
・夜帰宅後にTPOを1セット実施
・翌日の通勤時に
①前日やった問題のPassageを1.2〜1.5倍速で聞く
②スクリプトを見ながらもう一度1.2〜1.5倍速で聞く
③頭の中でシャドーイングをしているつもりで通常の速度で1語1語逃さないように聞く
– SpeakingはE4TGでDonaldから学んだstrategyをベースにE4TGの教材およびAndy先生から入手した中国本でひたすら演習。
– WritingはIntegratedについてはAGOSの難しい方のテンプレートとAndyのテンプレートを組み合わせて独自の難しい語彙や表現がふんだんに織り込まれたテンプレートを作成。それをマスターしてコンスタントに300wordオーバーが書けるようにUsherでひたすら練習。IndependentはAndy先生の添削を利用して短期間で20回作文。後は中国本を利用して過去問をひたすらこなす。
GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
– Meisterのintensive courseをゴールデンウイークに受講し、その後はひたすらMeisterのオンライン問題集で演習をこなす。GMATは短期集中だと思っていたので、4ヶ月間ひたすら毎日Verbal1セットの演習を繰り返しました。自分は英文法の基礎力がわりと高い方だと思うのでいきなり問題演習中心のMeisterでも対応できましたが、基礎力に不安のある方はSCの文法知識についてはしっかりレクチャーしてくれる予備校を選んだ方がいいと思います。
– Mathは自分はMeisterのオンライン問題集をたまに解く程度で、ほとんど対策は不要でした。
<Essay & Interview>
Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
FEC:会社の先輩が利用しており、薦めていただいたので無料相談をお願いしました。Nativeのカウンセラーが一般的だと思いますが、自分は英語で深いdiscussionができる自信が無かったので、日本人の田山先生にお願いしました。結局エッセイカウンセリングをお願いしたのは田山先生一人だけでした。
田山先生にはキャリアゴールについてもWhy MBA, Why this schoolについても、「なぜなぜ」を深堀していただけたので、非常に自分自身の考えが深まりました。途中キャリアゴールやWhy this schoolでかなり悩んだ時期もありましたが、良くも悪くも「考えるのはapplicant自分自身、カウンセラーは考えるための道筋を示したりアドバイスを送る。」というスタンスなので、しっかり考え抜けたのは良かったと思います。
田山先生は複数校出願の際にネタは使いまわすものの、essay questionの細かい言い回しに合わせてessayをadjustすべきという発想なので、copy pasteを許してくれなかったのは直前期には正直しんどかった面はありますが、質の高いessayが書けたと思います。
エド:interview trainingをお願いしましたが、エドは各校のapplicantの情報やadmissionの特徴などの情報量が非常に多いので、interview前の不安な時期には非常に頼りになりました。clientが非常に多いため、直前期には予約がとりづらいのが難点です。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・エッセー
前述したとおり、田山さんは各校のessay questionの細かい言い回しに注目して、それに合わせてessayの内容を変えるという方針のため、9校全てゼロベースでアイデア出しから始めなければならなかったのは非常に苦労しました。(例えば”How do you want to grow”と”What do you want to learn”では書く内容は全然違うよね、という風に) ただ、その分自分の持っているコンテンツのアピールの仕方の幅は広がったと思います。
・推薦状
以前の上司と現在の上司にお願いしました。多くの同僚の中で私のパフォーマンスがいかに優れているかということを(かなり盛って)アピールしていただくために、推薦者は二人とも直属というよりは部下を数十人~数百人抱えている上の立場の方にお願いしました。
以前の上司には私がいかに若い年齢ながら経営的な視点を持って全社戦略に貢献してきたか、現在の上司には私のリーダーシップがいかにチームのパフォーマンス向上に貢献しているかという点を中心に書いていただきました。
・インタビュー
一般的な対策ですが、受験校の過去のインタビューレポートに目を通し、想定問を作成して、それをひたすら呪文のように唱えました。想定問の作成にあたっては、まずエドのグループワークショップに参加してストーリー構成の基本を学び、それからプライベートカウンセリングで回答をブラッシュアップしていきました。
Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
achievementとしては、経営戦略担当として新事業のポートフォリオマネジメントの方法をゼロから構築したこと、および営業リーダーとして自分の強みであるquantitativeな点を活かして新しい営業成績マネジメントツールを開発したことをアピールしました。
それぞれの立場において自分がいかにゼロから新しいマネジメント方法を生み出したのか、それによっていかに組織全体の仕事の仕方が変わったのか、それがどのように業績に結び付いたのかを強調しました。
<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
社費のため受験校が指定されていることと、MBA留学を志す際に漠然とアメリカに憧れを持っていたこと、および「英語だけでも不安があるのに第二外国語まで覚えるのは無理」という妻の意見により、US Top15を中心にポートフォリオを組みました。その中でもGeneral Managementに強い学校を中心に選択しました。今思えば、かなり強気なポートフォリオ選定だったと思います。
Q.進学校の決め手は何でしたか。
Offerをいただいたからというのが最大の理由なのですが(笑)、tech系のアントレについてふんだんなリソースがあること、visitしたときにcollaborativeな環境になんとなく居心地の良さというかfitを感じたこと、家族連れで生活しやすくて程良く都会なBostonというlocationが決め手となりました。
<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
私は4月に7校と11月に6校(うち2校は2回visit)、さらに(東京のinterview slotが取れなかったため)3月にHBSのon campus interviewと計3回、11校もvisit tourに出かけました。(3回目は完全に予定外でした。)
visitした学校は以下の通りです。
・4月:HBS, Stanford, Chicago, Wharton, MIT, Kellogg, UCB
・11月:MIT, Kellogg, Tuck, Ross, Duke, UNC
visit先ではInfo session, lunch with current student, class visitなど、Admissionが用意してくれているプログラムに参加し、日本人在校生と話を聞き、さらに空いた時間でcampus周辺とdowntownを散策しました。私は妻と子供を帯同するので、住環境も非常に重要でした。
選考においてvisitが実際どの程度効果があったかは不明ですが、MITのadmissionからは夏に東京であった時に「ぜひvisitしてくれ」と言っていたので、fitのアピールや本気度を伝える上である程度効果があったと思います。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
一番の失敗は1月上旬のapplyの後に燃え尽きてしまい、interviewの準備に身が入らなかったことです。MITにofferをいただけたのは、それまでに他校の本番のinterviewでだいぶ場慣れしていたからだと思いますが、早い時期のinterviewは準備不足でcareer goalやachievementについてうまく説明ができませんでした。皆さんも1月の出願ラッシュが終わった後には一息つくと思いますが、実はそこから先のinterviewが本番なので、(難しいとは思いますが)気を抜かずにもう一踏ん張りしてください。
Q. 一言メッセージ
私は①低GPA、②純ドメ、③domesticでmatureなindustryという不利な要素をたくさん抱えていましたが、それでも自分の持っている実績を最大限にアピールすることで合格を勝ち取ることができました。準備を進めているときは特に準備の進んでいるapplicantが目立つので「自分は大丈夫か」という気持ちになることもあるかと思いますが、最後まで自分を信じて頑張ってください!