投稿者プロフィール
投稿者(ペンネームorイニシャル):KS
進学予定校:Tuck School of Business at Dartmouth
カテゴリ:MBA
地域:アメリカ
受験校:Kellogg, Darden, Michigan, IESE, Duke, Wharton, Tuck, LBS, Cornell
インタビュー実施校:Kellogg, Darden, Michigan, IESE, Duke, Tuck, Cornell (辞退)
合格校:Michigan, IESE, Tuck
性別: 男性
出願時年齢:26歳~30歳
海外経験と期間:米国(高校4年間、大学4年間)
費用: 私費
奨学金: 未取得
最終学歴:海外/私立/大学/文系
GPA:3.4/4.0
受験した試験と出願スコア:GMAT:700(V35/Q50/IR8/AWA5.5)
塾(試験対策):Agos / Affiance / YES
カウンセラー:ロンドン在住の日本人カウンセラー
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
高校、大学は父の仕事の都合で米国に滞在(シアトル、ロス)。卒業後、半年間外資系金融機関に勤めるものの退社。その後、日系損保会社で7年勤務。最初の5年は海外事業の戦略立案/M&A/業績管理に従事。その後2年は総合商社に対する保険営業に携わる。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
海外事業の部署にいたころから、若いうちにグローバルな環境に身を置きたいと考え、MBAを志すことにしました。特に、MBAを取得したチームメンバーと共に仕事をする中で、①グローバルな環境の中で発揮できる仕事の能力や②ビジネスの全般的なスキルが足りていないと感じ、自分が成長するためのベストな選択がMBAだと感じました。社費は、タイミングや運が合わなければ難しいと感じたので、私費での出願を選択しました。
Preparation for MBA application
<概論>
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2013年8月:MBA受験について漠然と考え始め、AgosのVerbalクラスを受講。
2013年10月:GMAT(1回目@名古屋)を受け600点中盤のスコアが出て、このままいけるのではないかと調子に乗る。
2013年10月-2014年2月:特に何もせず。今でも後悔しています...
2014年3月:GMAT(2回目@大阪)を受け620点。大阪のテストセンターで呆然とする。その翌週に内示。引き続き勤務地は東京であったものの、企画部から営業部とほぼ転職同然のポストに配属される。
2014年4月-2014年10月:配属先の仕事に忙殺される。飲み会が毎晩のようにあり、MBAについて考える余裕なし。
2014年11月:再度チャレンジするなら今しかないと思い直し、週末Affianceに通い始める。
2014年11月-2015年5月:再度GMATの勉強。Affianceを通じて紹介していただいたロンドンの日本人カウンセラーを起用。
2015年6-10月:GMATの勉強を続けつつ、カウンセラーとキャリアビジョンやエッセイを作成。この期間にGMATの目標最低点も達成(@名古屋⇒個人的に名古屋のテストセンターは雰囲気がのんびりしていて、受けやすかったです)。各学校のInfo Sessionにもできる限り参加。9月上旬に推薦状を依頼。
2015年10月:DukeのFirst RoundにApply。締切日の明け方までカウンセラーと作業し、会社のトイレで爆睡。翌週にキャンパスビジットでTuck, Kelloggを訪問する。両校の志望度が更に上がる。
2015年11-12月:Dukeのインタビュー、その他Applyする学校の絞り込み。12月中旬にDukeからWaitlist。その日は会社をさぼろうか真剣に悩む。
2016年1月:残りの学校にApply。体力的には1月上旬が一番つらかった。
2016年2月:インタビュー(Kellogg, Darden, Michigan, IESE, Tuck)とキャンパスビジット(Darden, Cornell, Tuck)。2月中旬にIESEから合格通知。解放と達成感でその日は寝れず。
2016年3月:Tuck, Michigan合格、Darden Waitlist、Kellogg不合格。受験終了。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
まずはウェブサイトで学校のプログラムの概要を調べたうえで、各学校のInfo Sessionに参加して、学校や在校生・卒業生の雰囲気を把握するようにしていました。その中で気に入った学校にはキャンパスビジットやOB/OG訪問をしていました。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
GMAT予備校代、カウンセラー代、アプリケーションやキャンパスビジットに係る諸費用を含めると数百万円です。怖くて計算していません。
Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金と借金です。受かる前に学費のことを考えるほど器用ではなかったので、受かった後に考えました。
<スコアメイク>
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
免除。
GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMAT 700 (Verbal 35, Math 50, IR 8, AWA 5.5)
<Verbal>
・ベースはGMAT ReviewとAffianceのテキストを使っていました。CRは得意でしたが、RCとSCの出来に最後までムラがありました。RCについては、エコノミストやNational Geographicなどの雑誌を読むことにより、Readingのスピードを上げることと「TOEFL英単語3,800」の単語を覚えることに注力しました。SCは特に苦手だったので基本的な文法を学ぶことから始めましたが、最後まで攻略できた気がしません。
<Math>
・Verbalと同じく、ベースはGMAT ReviewとAffianceのテキストを使っていました。また、難しい問題に備えるためにManhattan ReviewのMathを使っていました。GMAT Reviewの問題よりも難しいため、テストで難しい問題が出てきた時も対応できるようになったと思います。
<IR>
・GMAT Prepで出てきた問題を少し解いた程度です。難しい問題と易しい問題の差が激しいので、テスト中に難しい問題が出てきた際に焦らないことが重要だと思います。
<AWA>
Affianceのテンプレートを使いました。このテンプレートで最低でも5は取れます。
<Essay & Interview>
Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
ロンドン在住の日本人のカウンセラーにしました。フルパッケージのコースで費用もそれなりにしたのですが、最初にスカイプでお話をさせていただいた際に信頼できる方だと思い、このカウンセラーに決めました。特に、①ロンドンと日本の距離を感じさせないレスの速さ、②キャリアビジョンについて時間をかけて相談に乗ってくださること、③スケジュールを柔軟に組んでいただけたことが非常に貴重でした。年末年始にはほぼつきっきりで、アプリケーション準備/エッセイ添削をしていただいたおかげで全ての学校にアプリケーションを提出することができました。インタビューの準備もしていただき、キャンパスビジット前のTransitの空港でもスカイプでインタビューの練習に付き合っていただきました。全てのサービスや時間を勘案すると、費用対効果は高いのではないかと思います。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・エッセー
最初から一つの明確なキャリアビジョンがあったわけではないので、キャリアビジョンの策定に時間がかかりました(正直ここまでエッセイの作りこみが大変だとは思っていませんでした)。Round 2準備が佳境になる12月-1月はエッセイを書いている夢を見続けるほどに、エッセイに没頭していました。ただ、自分の人生を振り返るいい機会にはなりました。
・推薦状
私費での出願だったので、推薦状をお願いする方は慎重に選びました。直属の上司にはなかなか相談できなかったので、個人的にお世話になった上司・先輩にお願いして推薦状を書いてもらいました。
・インタビュー
同じカウンセラーの受験生とインタビュー練習を数回しました。また、ClearAdmit(サイト)に、各学校のインタビューQ&Aが掲載されていたので、当該サイトをかなり活用しました。また、卒業生/在校生からもインタビューの雰囲気や内容のアドバイスをいただきました。
Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
①チームワーク力
②海外事業企画(M&Aや業績管理)と営業(オペレーション)の双方を経験(ストーリーをつなげるのに苦戦しましたが…)
③海外大学と日系企業での経験
<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
まず、U.S. Top 15か欧州トップ校に絞り、チームワーク重視の学校を重点的に選びました。後は、説明会での卒業生や在校生の雰囲気も重要視しました。
Q.進学校の決め手は何でしたか。
①Collaborativeな雰囲気、②General Management重視、③U.S. Top15、④在校生や卒業生の雰囲気、⑤受かった
<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2015年10月:TuckとKellogg(クラスビジットおよび在校生との面談)
2016年2月:TuckとDarden(オンキャンパスインタビュー)、Cornell(クラスビジットおよび在校生との面談)
※キャンパスビジットすれば、学校の雰囲気がよくわかるので、どんなに忙しくてもキャンパスビジットに行かれることをお勧めします。
※私は私費留学だったこともあり、会社から長期休暇が取りづらく、キャンパスビジットのアレンジには相当苦労しました。2月のキャンパスビジットは渡航時間も含めて5日(平日3日、週末2日)で3校回りました。特に、Tuckのインタビューを翌日に控えている前日に、Syracuse ⇒ Bostonの飛行機が夜中に豪雪でキャンセルになったときは本当に心が折れかけました。なんとか、7時間かけてバスでBostonに向かうことができ、ぎりぎりのタイミングでTuckのインタビューを受けることができましたが、色々な意味で学ぶことの多いビジットになりました。米国北東部の学校にキャンパスビジットする際は、自然災害にお気を付けください。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
①私費だと仕事や交友関係を理由に準備がスムーズに進まなくなることがあると思います。私も仕事を理由にGMATの勉強を中断した時期がありました。ただ、このプロセスには、受験に対するコミットメントが一定程度必要になると思います。準備を始めてから、もう少し早い段階で、受験のコミットメントに対する覚悟を持てればよかったと今でも思っています。
②これは完全に個人的な感覚ですが、Top Schoolに合格するのに今年はGMAT700では少し厳しかったのではないかと思っています(GMATが全てではありませんが…)。終わってから気づいたので後の祭りですが、もう少しGMATの目標点数を高く設定してもよかったのではないかと感じています。
Q. 一言メッセージ
MBA受験を目指そうと思ったのであれば、何があっても諦めないでください。諦めなければ、絶対に最後は成功します!!