合格体験記 / ダートマス大学タックスクールオブビジネス / Dartmouth College Tuck School of Business / SO

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
SO

Q. 進学予定校
Tuck School of Business at Dartmouth

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
アメリカ

Q. 受験校
Tuck, Kellogg, Ross, Yale, NYU, Haas, Wharton, Booth, Emory(1年制)

Q. インタビュー実施校
Wharton以外

Q. 合格校
Tuck, Yale, Emory

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
旅行程度の経験以外なし

Q. 費用
社費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・国立・大学院・文系

Q. GPA
2.88

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT 750(V41/Q50/IR7/AWA4.0), TOEFL 106(R28/L27/S23/W28)

Q. 塾
Web TOEFL(Independent writing), E4TG, AGOS, YES(文法, SC)

Q. カウンセラー
Round One(メイン), 江戸義塾(サブ)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

日系金融機関で、貸出業務を8年

Why MBA?

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

正直にきっかけを言えば、純ドメであることへの危機感です。「人生100年時代」、そして人口減少社会日本において、純ドメでやれる仕事や、純ドメで出せる付加価値は減っていく。そう思った時に、英語やグローバリゼーションの波にいつ飲み込まれるのか怯えながら年を取るよりも、さっさと若いうちに飛び込んだほうが良い、そして折角ならば日本人マイノリティな環境でドップリと、と考え、海外MBAを本気で考え始めました。

Preparation for MBA Application

<概論>

Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

2017/2月に留学を考え始め、英語の勉強をスタート
2017/10月に社費選考突破→スコアメイク本格化
2018/10~1月に出願
2019/1~3月に面接
2019/3月に合格通知

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

基礎情報はClear AdmitのSchool Guideを使いました。Info sessionは基本的に出席できるものは全て出席しました。
個別のOB/OG訪問などは行っていません。エッセーを書きながら、個別にメールで質問させていただいたりはしました。
Campus Visitは2018/11月に実施しました。2nd Roundの出願者としてはベストシーズンだと思います。

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

370万円。カウンセラー費用180万円、TOEFL対策・受験費用60万円など

<スコアメイク>

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

受験会場は一貫して、評判の良い御茶ノ水ソラシティにしました。8:50頃に御茶ノ水駅に到着した上で、タイミングを見計らって3番目~5番目のファイルを狙って取っておりました。受験終了後の帰りの電車内では、各セクションの問題を思い出し、雰囲気で自己採点しておきました。10日後にスコアが開示された際の参考材料となるので(特にSやWは、自己採点と実際の点数を見比べることで、どう回答すべきなのかがわかると思います)、やって損はないと思います。

【Reading】
 基礎として、TOEFL英単語3800をレベル3までは概ね、レベル4は半分程度習得しました。後は、時間を計測しながら過去問を解きまくりました。

【Listening】
 過去問でひたすら勉強しました。役に立ったのはディクテーションです。ディクテーションは、意識的なアウトプットと直結するため、上の空の聞き流しに留まらず、有効な勉強になりました。通勤の徒歩中は、1.2倍にてスクリプトを聞いていました。例によって聞き流してしまいがちでしたが、1.2倍速に慣れておくと、本番のListeningが結構遅く感じます。試験中は、ほぼメモを取らず聞くことに集中していました。特に、①一文一文を集中して聞くこと、②聞き遅れてしまった時も次の一文をしっかり拾うこと、が大事だと思います。逆に、一文一文を大事にせずに大意を取るような聞き方をした時は、結局全然聞けていなかったと、問題を解くときに感じました。

【Speaking】
 E4TGには2018/1月に入塾しましたが、私には全く合わず、1か月で退会しました。仕方がないので過去問を繰り返し大事に使って、回答のレベルをあげるようにしました。Independentは、SAR(状況→行動→結果)のストーリー展開を意識しパターンを作りました。Integratedについても、過去問でひたすら演習しました。Q3は得点源としやすかったです。Q5は、最近はリスニングパートが難化して全然聞き取れず、全く適当なことをスピーキングすることが何回かありました。また、テンプレートは極力短いほうが良いと思いました。いくらスムーズに60秒スピーキングできたとしても、内容が不十分(ディテールが弱い、抜けているポイントがある)な場合、Limitedに留まるためです。聞こえてきた単語を日本語・英語・カタカナ・アルファベット入り乱れてとにかくメモしまくり、できるだけ多くのディテールを盛り込むようにしてからスコアが上がりました。文法が乱れていても内容が十分ならばFairになるし、文法が良くても内容が不十分ならばLimitedになると感じました。

【Writing】
 Integratedはインターネットで見つけたテンプレートをマイナーチェンジして使い、300単語程度書いていました。バッチリ書けたと思っても、意外と点数が安定せず、自己採点とも一致しないことが多く不思議な科目でした。Independentは、2ボディ構成を基本とし、1ボディは丸暗記した4つのエピソードの中から1つを使い、もう1ボディはその場で考えて書きました。450単語程度書いていました。2017/10月~11月に受講したWeb TOEFLは効果的でした(実際にスコアが28点に急伸)。そのWeb TOEFLで伝授された仮定法過去の締め等のテクニックはずっと使い続けました。また、Grammarlyという添削ソフトは、自己採点ツールとして有用で、自分の文法ミスの癖や偏りがちな表現の発見に役立ちました。なお、テンプレートはシンプルなものを使いました。というのもテンプレートを長くするには、お題を何度もパラフレーズする必要がありますが、そのパラフレーズが結構難しいと感じたためです。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

TOEFLが伸び悩み、勉強に飽きた2018/2月初旬からGMAT対策を開始しました。使った予備校は、AGOSとYESで、私にとっては大正解でした。とはいえ、2つの予備校を終了した時点でのスコアが660(V27, M51)でした。私はもともと高校大学受験も独学派で、人に教えてもらうよりも、自分で徹底的に考え抜いて本質に辿り着くのが好きなタイプでした。そこで、GMATも同様だろうと判断し、自分なりにGMATのOfficial Guideを徹底的に分析し、それぞれの分野に集中的に時間を投入したところ、V41に急上昇させることができました。
Verbalは制限時間内では絶対に解き終わらない試験です。解ける問題を解き、解けない問題は早く捨てるのが重要で、その戦略がスコアを左右します。最終的に私は以下の戦略を取りましたが、個々人で自身にフィットする戦略を見つけると良いと思います。
・ RCは昔より簡単になっているので、4問とも捨てない。
・ 一方でCRは難化傾向にあり、5分考えてもさっぱりわからない問題すらある。10問目以降のCRは、一読してわからなければ捨てる。
・ 正解可能性5割を8割にあげるために時間を使う。2割を5割にする、8割を9割にしようとするのはムダ。
・ 最後の5問を捨てる(=ランダムクリック)勇気をはじめから持っておく。
Mathは元々理系バックグラウンドのため、全く苦労しませんでした。マスアカを一通りやった後は、Prepの演習しかしていません。いつも時間は余るし、解けない問題はほとんどなかった割に(問題文の意味が理解できなくて解けない問題は稀にありました)、毎回5問程度間違っていたので、Prepは都度復習・答え合わせしました。問題文の読み間違いやケアレスミスの傾向をつかむためです。数学に自信のある方は、同様に都度復習・答え合わせをすることをお勧めします。
IRとAWAは、AGOSの講座を受けた以外は、気持ち程度に取り組んだくらいです。

<Essay & interview>

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください。

どのカウンセラーにするか考えるのも面倒なので、派遣元で長い付き合いのあるRound Oneをメインカウンセラーに選択。受験仲間の勧めで江戸義塾をサブカウンセラーとしました。
前者は、メリットはトータルサービスである点とペースメーカーになってくれる点、デメリットはエッセーやインタビューの深掘りが不十分と感じた点。
後者は、メリットは莫大な情報網、デメリットは特に感じませんでした。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

何度も書いて自分で見直す中で、ブラッシュアップしていきました。深掘りは、一部の諸先輩の力を借りつつも、概ね自力でやりましたが、もっと他の人(受験仲間や先輩)の力を積極的に借りたほうが良かったかもしれません。また会社・仕事とも理解しづらいものだったため、限られた文字数制限の中での説明に苦労しました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

推薦状は、新旧の上司にお願いしました。優先度は比較的低いと考え、それ程気を使わないようにしました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

まず、江戸の情報量には非常に助けられました。絶対接点を持っておくべきです。
それから、初の面接は最低の出来栄えでしたが、そこからの学びは以下のようなものでした。ここでの学びがあったおかげで、2回目以降はこれらの問題は回避することができました。
①質問が聞き取れない場合は、テキトーに答えず、きちんと聞き返す。私の場合は、1問目の質問が何を言っているかわからず、それにテキトーに答えたため、非常にぎこちないスタートになりました。
②過去の面接事例を分析し、頻出質問には十分対策をする。NYUは「なぜNYなの?」「NYの何に驚いた?」といったNY Loveを求められることを事前に知っていながら、私は十分な対策を取らず、回答に窮しました。
また、結局Interviewなんて会話ですので、明るく楽しそうに話すことが大事です。理想的には、面接準備は前々日までに終わらせて、前日は楽しく過ごし、当日も好きな音楽でも聞いて、面接に臨むのが良いと思います。実際、そうやって挑んだYale SOMの面接は、面接官との会話も盛り上がり、一番手応えの良い面接となりました。一方で、ギリギリまで準備してナーバスな気持ちで挑んだ面接は、概して盛り上がりませんでした。

<学校選択>

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

トップスクールの中から、消去法的に消した学校(バックグラウンド的に合格可能性が著しく低い学校、全くフィット感を感じなかった学校等)以外を受験。
蛇足ですが、どこかの大学に合格して、その学校について知れば知るほど、その良さがわかってきます。私も合格後にTuckがドンドン良い学校だと思うようになり、今は心底Tuckが一番と思うに至っています。なので、受験期は、熱烈に一校に恋に落ちる(→大人の事情で、帰責事由なく不合格となる可能性もある)よりも、それぞれの長所を見つけて、いくつかの学校を好きになるのが良いと思います。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

日本人が極めて少ないかつ超Tight-knitなコミュニティなので、非日本人の輪にどっぷり浸かり、国際感覚と英語能力を養うにはベストな環境であること。
多くの卒業生が「Tuckは人生最高に充実した2年だった。これから進学するのが羨ましい」と言っていること、それがどう見ても本音に思えたこと。

<その他>

Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

2018/11月に実施しました(Ross→Yale→NYU→Kellogg→Booth)。ベストなタイミングでした。ビジットの事実はアピールになりますし、インタビューでもビジットした感想を言えばとりあえず盛り上がります。加えて、大学の好き嫌いも見えてきます。たとえばRossは、キャンパスもアナーバーの町も理想的だったため、志望度が急上昇しました。Ross(アナーバー)とKellogg(エバンストン)は治安が良いと聞いていましたので、夜に一人で出歩いてみました。また、私はアドミに会うことは避けました。面接対策が全くできていない中で、アドミに合っても失点しかないと判断したためです。会いたくない方は私同様、無理しなくて良いと思います。 ビジット自体はチノパン+シャツで大丈夫です。スーツ着用は同時に面接がある人だけです。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

圧倒的な情報網を持つ江戸義塾とのコンタクトは、受験初期から持っておくべきでした(私は最初の接触は7月で、密度を濃くしたのは10月。遅かったです)。

Q. 一言メッセージ

人のアドバイスをよく聞いて進めるのが効率的な一方、他人に過度に左右されるのも考え物です。受験プロセスは千差万別で答えがないものですから、自律して自分にとって今必要なことを考え、実践することが合格への近道だと思います(他人に影響されすぎて、ああでもないこうでもないと、フラフラ自律しないのが最悪です)。
自分のことを一番知っているのは自分なので、上手にバランスを取りながら頑張ってください!

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