合格体験記 / ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール / Cambridge Judge Business School / K.K

海外MBAドットコム

投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)

K.K

Q. 進学予定校

Cambridge Judge Business School

Q. 進学予定校のカテゴリ

Full-Time MBA

Q. 進学予定校の地域

ヨーロッパ

Q. 受験校および出願ラウンド

Cambridge Judge Business School(Round2)

Q. インタビュー実施校

Cambridge Judge Business School

Q. 合格校

Cambridge Judge Business School

Q. 性別

男性

Q. 出願時年齢

26歳~30歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)

1週間程度の旅行が数回あった程度です。仕事でもほとんど使わず、英語会議の参加は数回しか参加したことがありません。

Q. 費用

社費

Q. 奨学金

未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)

国内 国立大学 文系

Q. GPA

3.1

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

GMAT;710(V34 / Q51 / IR6 / AWA5.0)
IELTS;7.5(R8.5 / L7.5 / S6.5 / W7.0)

Q. 塾

AGOS、Affinity、G-Prep

Q. カウンセラー

コーチングが専門の友人に依頼

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

再エネ導入に向けた技術開発や導入支援、DX・GXに向けて必要となる人材育成等、幅広い分野を担当してきました。

Why 留学?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

①リーダーシップの観点
部下を持つようになる中で、家庭状況や健康状態、モチベーション等に差異のあるチームをまとめる難しさを実感しました。そうした中で、ダイバーシティへの理解を深める観点から、異なる環境に身を置くことが必要だと感じました。
②ファイナンス、意思決定
業務で再エネの導入支援を進める中で、大規模かつ長期的な投資を行う企業の意思決定プロセスを十分に理解できていないという課題に直面しました。その結果、ファイナンスや組織内の意思決定についての考え方を学ぶ必要があると実感しました。
③産業創出
今後日本国内の人口が減少していく中で、引き続き経済成長を進めていくためには、新たな産業の創出が必要との問題意識のもと、アントレプレナーシップ等の授業を通じて実体験で新事業創出を学ぶことのできるMBAが適切だと判断しました。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

リーダーシップを始めとしたソフトスキルを伸ばすことに加えて、アントレプレナーシップやエネルギー分野については、コンペやクラブに参加することで、一段深い学び、実体験を積みたいと思っています。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。

イギリス国内で別の修士号を取った後、派遣元に戻る予定です。
業務に戻った後は、新産業の創出やカーボンニュートラルの推進等の業務で、留学中に得た経験を活用していきたいと思います。

Preparation for Application

<概論>

Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

2020年12月から留学を意識し、初回はTOEFLが60点でした。最終的に、TOEFLを5回、IELTSを6回受け、2022年2月にIELTSがOA7.5に到達しました。
2022年2月からGMATの勉強を開始するものの、初回の620点から思うように点数が伸びず、7月に受験した4回目でようやく710点に到達しました。
カウンセラーとの面談は、2022年4月からGMATの勉強と並行して開始しました。GMATの点数次第で出願するラウンドは決める予定でしたが、7月でスコアがそろったため、10月の2ndラウンドでアプライすることを決めました。
年始にLBSやOxford等をアプライすることも検討していたものの、第1志望だったCambridgeの合格が出た時点で受験を終了しました。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

早期にイギリスに絞りました。
各校の横断的な比較は、海外MBAドットコム主催の留活説明会やAGOS夏祭りで進めました。
その後、エッセーにつながるようなエピソードについては、在校生の日本人サイトに連絡し、自分と分野や関心領域が近い人と話しながら集めました。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。

約120万円
・TOEFL/IELTSの対策費用、受験費用:30万円
・GMATの対策費用、受験費用;50万円
・カウンセラー、面接対策費用:15万円
・英会話:15万円
・その他教材代、出願費用等:10万円

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

受験費用は貯金から捻出し、進学後の授業料や生活費は派遣元からのサポートで大部分を賄います。

<スコアメイク>

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

Cambridge、Oxfordについては、IELTSの場合OA7.5、TOEFLの場合110点が基準です。(下回っても合格できるケースはあります。)
IELTSのOA7.5の方がハードルは低い(特にSpeakingとWritingで間違えることのできる問題が多い)ため、そちらをお勧めします。
各分野の学習方法は以下の通りです。

(Reading)
公式の問題集をやりました。また、BBC等の英語のニュース記事も隙間時間に読んでいました。
単語帳はTOEFLテスト英単語3800を使いました。
(Listening)
公式の問題集がメインでした。また、英語のPodcastも通勤時間等で聞いていました。
(Speaking)
オンライン英会話をやりました。また、直近のIELTSのテストでの質問がまとまっているサイトがあり、それを見て回答ラインの準備もしました。
(Writing)
小谷先生他の『IELTSライティング徹底攻略』 を使って、定型表現等を覚えることをおすすめします。私の場合、Writingが6.5まで上がった後にGMATに移行しましたが、GMAT対策で文法知識が整理されたこともあり、最終的に7.0まで上がりました。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

Quantitiveについては勉強開始時点からある程度安定して点数が出せたため、Verbalに注力しました。
結果的には710点出ましたが、3回目で芳しい結果が出なかった時に、4回目で670点以上に到達しなければGREに切り替えることを決めました。

①Verbal
試行錯誤しつつ、以下の通り複数の塾を組み合わせました。
単語帳はGMAT重要単熟語を使いました。
(AGOS)
Verbal3科目をビデオ講座で受けました。基礎を学ぶ観点で良かったです。
(G-Prep)
ある程度OGを終えて、解く問題がなくなってきた段階で、Verbal3科目の応用問題演習を取りました。
(Affinity)
RCのみを受けました。読解の型やロジカルに回答を導く方法を学べます。

②Quantitive
マスアカは一通りやりました。ざっくりイメージを把握する上ではいいと思います。
その後は、GMAT Advanced Quantで比較的難しい問題をこなしました。

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

①質の高さ、②料金が安かったこと、③日本語で議論できたことが理由です。
合格することを目的にするのではなく、自分のキャリアのあり方を深く鋭い視点で考えてくれるカウンセラーでした。
自分のコンプレックスや隠したい部分にもすぐに気づき、容赦なく指摘される経験は、これまでなかった経験で怖いものでしたが、自己理解が各段に深まり、エッセーをつくり上げる過程は楽しめました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセーを書く前に、経験の棚卸や分析をカウンセラーと十分に深めたため、エッセーの内容の検討自体は、あまり苦労はありませんでした。その上で、エッセーを形にする際に、カウンセラーから詰められた点は以下です。
①質問にストレートに答える
②自分が学びたい内容/学びたい理由と、選択する経験/エピソードに整合性を持たせる
③具体的なエピソードを盛り込む
④情報の羅列ではなくストーリーにする(日本人のエッセーは大体つまらないそうです。)
⑤複数のエッセーがある場合、エピソードは異なっていても共通の軸を持つ
方法としては、日本語でエッセーを作成し、その後DeepLで英訳→Grammarlyで文法を直した上で、Ringle(韓国の英会話サービス)を活用し、現役のネイティブの学生に表現等を修正してもらいました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセーの構想が大まかに出来上がった時点で、それをサポートするエピソードを書いてくれるであろう元上司に依頼しました。
エッセーでアピール等をした内容や、どういう点を中心にサポートをしてほしいかを伝え、推薦者の記憶が定かではないところはディスカッションをしながら具体的な数字等を示しました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

一般的にインタビューで聞かれる質問がネット上にあるので、30個ほど回答を作りました。
インタビュー練習は、Ringleを利用したほか、受験生同士で模擬インタビューを行ったので、比較的費用を抑えることができました。
また、Cambridgeの場合、インタビュアーが教授陣で、事前に誰が担当になるか連絡が来るので、在校生等に連絡をしてインタビュアーの過去の質問を確認しました。その他、本人の書いた論文や、SNSで発信されている最近の活動も確認し、逆質問に盛り込みました。
結局、本番までに回答を覚えきれなかったので、本番はパソコンの画面に想定問を広げて読み上げましたが、感触はそれなりに良かったです。再現性がどの程度あるかは分かりません。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

Why MBA/Schoolと、キャリアプランと、学校への貢献につながるような業務経験をアピールしました。

<学校選択>

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

家庭の都合もありイギリスを選定し、ランキングを考慮し、LBS、Cambridge、Oxford、Imperialを検討しました。
この内、ダイバーシティ重視の大学、アントレに強い大学の観点から、LBSとCambridgeの志望度が高かったです。
私の場合、2年間の職場からの留学支援があり、1年制の場合は2分野の修士が取れるところ、複数の学位を取得し、専門性を広げたいと思い、Cambridgeを第一志望にしました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

・アントレに力を入れている。
・技術をビジネスに変えていく観点を学べる。
・学生の専門性が多様(MBAはファイナンスとコンサルティングが多い中で、Cambridgeは製造分野やベンチャーの方、変わっている方だとパイロット等もいます)。
・カレッジ制なので、MBA生以外との交流も期待できる。

Advice and messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

推薦状を後回しにしたことは後悔しています。
幸い1通で乗り切りましたが、1通だと出願できる学校がかなり減ります。2通、早めに準備をしておいた方がいいです。

Q. 一言メッセージ

結果論かもしれませんが、私にとってMBA受験のプロセスは楽しいものでした。
受験仲間とつながったことや、自分自身の過去や本質に向き合ったことは、おそらくMBA受験がなければ経験しないプロセスでした。
受験プロセスの中で、卒業生や在校生を含め、様々な人にお世話になりましたので、今後は私自身が少しずつ還元する側になりたいと思います。

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