投稿者(イニシャル):J. O.
進学予定校:Robert H. Smith School of Business, University of Maryalnd
・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:Maryland (Smith)、Georgetown (McDonough)、Emory (Goizueta)、Indiana (Kelley)、Rice (Jones)
・ 合格校:Maryland (Smith)、Emory (Goizueta)、Indiana (Kelley)、Rice (Jones)
・ 性別: 【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【1年~3年未満】
・ 費用: 【社費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【濱口塾】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【ネットワークづくり】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
関西のインフラ会社勤務 ※主に人事業務で経験を積む。MBA派遣の社内選考通過後、資源調達部署に異動。
1~2年目 事業所の営業 3~4年目 人事 (技術系新卒採用) 5~6年目 人事 (事業所の異動・評価・研修担当)
7年目~現在 資源調達案件の上流事業投資担当
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
400人強の従業員の人事業務を一手に担っていた事業所人事担当者時代。従業員のボーナス査定から、従業員同士の揉め事仲裁など「人」を切口とした業務は十分経験でき、関連して「情報」の扱い方についてもある程度習得することができた。一方、「モノ」や「金」に関するスキル・知識は全く身に付けられておらずビジネスパーソンとしてバランスを欠くことに気付き、強い危機感を抱いた。「人」「モノ」「金」「情報」と4つの経営資源をバランスよく且つ深く理解し「勤めている会社の経営に一石を投じたい」という思いからMBAを志した。
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
上述のように4つの経営資源について深く理解するのが第一義である。加えて、MBAでしか習得できない知識や、構築できない人間関係を作り、将来的に帰国後もそれらを活かせるようにするのが目的である。とは言いつつも、勉強だけの日々を送るようなことはせず、趣味であるラクロスやバスケットボールを通じて、ビジネススクールの外のコミュニティにも属して、人間としての幅を広げていきたいと考えている。
Q.留学後のビジョンを教えてください。
社費留学のため、必然的に会社に復帰することとなる。当社では卒業後、MBAホルダーは経営企画や資源調達の部署に配属されることが多いが、珍しい「人事バックグランド」のMBAホルダーとして人事の部署に戻ることを希望している。「人」「モノ」「金」「情報」をバランスよく理解する人間として、古き良き(悪しき)会社の人事制度を抜本的に改革しようと考えている。
Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
※社費留学のため、社内選考受験からMBA合格までのスケジュールを簡単に記します。
2012年1月 一度目の社内選考 (一次選考:通過 最終選考:不合格) ※社内選考受験に向けた事前準備(勉強)は一切せず
2014年1月 二度目の社内選考 (一次選考:通過 最終選考:合格) ※2年前同様、事前準備(勉強)は一切せず。
2014年4月 TOEFL着手・初受験、以降平均して月2回のペースで受験を継続
2014年6月 濱口塾入塾
(2014年8月 思いもよらぬ人事異動で、人事から資源調達へ)
2014年9月 GMAT着手
2014年10月 GMAT初受験
2014年12月 Essay着手
2015年 1月 5校出願
2015年 2~3月 面接
2015年 2~4月 合格受領
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
社内のMBA留学経験者、濱口塾、アゴス夏祭り、各大学の在校生(Webinar、ビジット)等のチャネルを活用し情報収集。関西在住で、情報収集ソースが限定された(日常的に情報交換できる相手は社内留学経験者、濱口塾生くらい)ので、「孤独」なMBA受験となった。東京以外の在住者は、MBA受験仲間や在校生などに、能動的にアプローチし積極的に情報収集して、情報戦での出遅れを防ぎたい。
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
1月末に計4校を訪問
2015/1/25 Virginia (Darden) 訪問、クラスビジット実施(アテンドは米国人学生2年生)、
未出願だが日本人在校生の計らいでA.O.のKey Personと面談、その後日本人学生と会食、スコア不足で結局出願断念
2015/1/26 Maryland (Smith) 訪問、出願済、クラスビジット開催前の時期であったが、日本人在校生の計らいで授業を見学、
A.O.のKey Personへの飛込み面談を試みるもA.O.多忙で実現せず
在校生の計らいでキャンパスや生活エリアを見学し会食、キャンパスや生活エリアの見学は、面接でも役立った
2015/1/27 Georgetown (McDonough) 訪問、出願済、クラスビジット実施(アテンドは米国人学生とフランス人学生、ともに2年生)
2015/1/27 Emory (Goizueta) 訪問、出願済、午前中にクラスビジット(米国人学生1年生)、午後にA.O.とのオフィシャルな面接
空いた時間で日本人学生との雑談や会食、生活エリアの案内
「キャンパスビジットは意味がない」という意見もあるが目的意識次第。私は2年を過ごすキャンパス・学生・生活エリアの雰囲気を非常に重視しており、そういった点を確認したかった。ビジットを通じ志望順位が決まったことに加え、面接で話す内容も具体性が増し、非常に有益だった。学生時代の就活と類似する部分があり、OB・企業訪問をして有益と感じた場合にはキャンパスビジットも有益だと思う。
Q.志望校はどのように選択しましたか。
「米国主要経済誌3誌『U.S.News & World Report』『Business Week』『Financial Times』で、過去3ヶ年以内に20位以内にランクインした大学」が当社の派遣対象。1年以内での進学を希望していたため、主要3誌で該当する大学をリサーチし、スクールカラー、講義スタイル、クラス規模等から志望校選択。遅くとも11月上旬頃には受験する大学のランキング層ゾーンを決めておくのがベター。
Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
ほぼ濱口塾1本(ごく一部USAクラブ)。TOEFL・GMAT・Essay・Interviewとトータルでサポートしてくれ心強い。入塾者は授業の音声データをもらえ、土日のLive授業(教室or Skype)を受講できなくでも勉強可能。濱口塾長とU.K. NativeのMatthew Aldridgeがタッグを組むため、日本人は力をつけやすい(日本人とNative両方からアドバイス)環境。個人的にMatthewのInterview Lessonは超有益。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFLを15回受験。 ベストスコアは 合計 101 (R25 L26 S23 W27 ) セクション別ベスト R:26 L:28 S:24 W:28
<Reading>
教材:濱口塾テキスト、Barrons、TOEFL Practice Online(ETSから購入)、TOEFL Official Guide、通勤途上のBBCアプリ
勉強法:大問1つを18分で解き終わるように。鉄板だが、文章全体を読んでからでなく、読み進めながら解答する方法を徹底。
コツ:わからない問題に悩む時間は無駄なのでランダムクリック。わかる問題を着実に解いていくのが高得点につながる。
<Listening> ※私は帰国子女のため参考にならない可能性あり
教材:濱口塾テキスト&音声データ、TOEFL Practice Online、English Test.net (http://www.english-test.net/toefl/listening/)
通勤途上のYoutube (CNN,BBC等)
勉強法:「聞いた内容をどれだけ自分が理解できているか」に重点を置いてListen。日々欠かすことなく聞くようにしていた。
コツ:テスト本番では、「メモに割く時間」が1つのカギ。最低限の事柄のみメモし、その他は頭の中で整理できるように意識していた。
<Speaking>※私は帰国子女のため参考にならない可能性あり
教材:濱口塾テキスト&音声データ、TOEFL Practice Online
勉強法:与えられたお題に対して、時間内に簡潔且つ理路整然と話せるように練習。
コツ:とにかく喋り続けてコツを掴むしかない。(アドバイスになっていないかもしれません。。。)
<Writing>
教材:教材:濱口塾テキスト&音声データ、TOEFL Practice Online、USA Club
勉強法:IntegratedはListeningと同手法。Independentは25分で350文字のEssayを書けるように日々練習。
コツ:Independentではアイディア出しに時間を割きたくない。広く浅い論理構築とそれを英語で作成する訓練要。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
GMATを4回受験。 ベストスコア 630 (V28 M48 IR7.0 AWA5.0)
<Verbal> 最後まで苦戦したため、有益なアドバイスではない可能性高し
教材:濱口塾教材、GMAT prep 勉強法:濱口塾全教材を3ヶ月かけて2周
コツ:Verbalはさながら難解なゲームのため、基本的な文法を抑えたうえで繰り返しゲームのルールを覚えるしかない。
<Math>
教材:濱口塾教材、International Math Academy、GMAT prep 勉強法:Verbalの息抜きとして勉強
コツ:日本人の平均的な数学力は世界的に高水準。まずは高校レベルの数学を思い出し、あとはパターンを覚えていく。
<Integrated Reasoning>
特段勉強せず
<AWA>
濱口塾のテンプレートを活用。TOEFLのライティングで躓かないレベルであれば、前日に数時間かけて覚えればOK。
・ Essay
濱口塾Essayプランを利用。Simple is Best。難しい表現は避け高校生レベルの英語での表現を徹底。専門用語も避けわかりやすく。
・ 推薦状
現上司と前上司2名に名前を拝借。自分でドラフト作成し、各上司が内容添削のうえ提出。Essayとの整合性は必要。第3者目線で自身を表現できるチャンスだが、一方で大学によってはそこまで重視していない(内容を熟読していない)ケースもある。
・ インタビュー ※私は帰国子女のため参考にならない可能性あり
ゆっくり丁寧に話すことを意識。リアクションが薄い時もあるが気にする必要なし。Essay同様、難しい言葉の羅列よりも地に足のついた言葉で地に足のついた表現の方が好感を与えると思う。『ここぞ』という時に難しい言葉を話す『英語力高い』アピールは効果的だった。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
予備校費:100万円 受験費(TOEFL・GMAT):2,200米ドル 教材費:5万円 出願関係:15万円
Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
仕事で絶えず問題意識を持ち続け解決に向け取組んできたこと(=リーダーシップ)。これはどの大学のEssay、Interviewでも共通している。取上げるネタのバリエーションが多いに越したことは無いが、結局A.O.に『コイツを採りたい』と思わせるのが重要。
Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
ワシントンD.C.近傍という立地(政府他中央機関関係者とのネットワーキング)、学年人数の少なさ(100人程度、close-knitなコミュニティ)、日本人学生の少なさ(学年2人、英語力向上)、生活環境(しっかりした日本人コミュニティ有り、帯同する妻子も安心)
Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
社費留学のため、会社が派遣
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
濱口塾入塾が6月になり、受験勉強本格スタートが遅れたことは後悔。早く開始するに越したことはない。また、MBA受験仲間と密に情報交換を始めたのが11月で同様に遅かった。情報交換し、切磋琢磨し、グチり合い、励まし合える仲間を早く作るのも重要。
Q. 一言メッセージ
1年間は地獄だった。異動も重なり未経験業務を習得しながら併行して勉強。居眠り防止のため、スタバ→マクド→ガストをハシゴして毎晩27時過ぎまで。それでも出ないスコアに募る焦り。何度も受験を辞めようと思った。10回以上受けたGMAT prepの最高は580止り。600に届かなければ出願を見合せると決めていた12/14の試験で630をマーク。涙が出た。トップ校には届かないスコアだが、ターゲット校は勝負できるスコアだった。勢いづいたのか、1週間後に受けたTOEFLで初の100点越え、年明けに出願した5校のうち4校でInterviewに呼ばれ4校とも合格。数ある受験報告の一例に過ぎないが、このように終盤で大逆転という形で受験を乗り越えた者もいる。努力はいつか必ず報われると信じ頑張って下さい。