合格体験記 / ハーバード・ビジネス・スクール / Harvard Business School / Y

海外MBAドットコム

投稿者(イニシャル):Y
進学予定校:HBS

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:HBS, Wharton, Kellogg, Tuck, Darden
・ 合格校:HBS (HBS合格時点で他校はwithdraw)

・ 性別:  【女性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【6年以上】(幼少時、英語圏に9年在住)
・ 費用: 【社費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【AGOS/その他(Adam Markus)】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【海外経験/ネットワークづくり】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒から一貫して日系投資銀行にてM&Aや資金調達のアドバイザリー/引受業務に携わっています。また海外経験としては、幼稚園・小学校の計9年間をアメリカ・イギリスで過ごしました。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
入社以来、MBAホルダーが周りに多くいたこともあり、常に選択肢の一つとして頭の片隅にありました。海外赴任と迷うこともありましたが、金融以外の世界に触れ、自分の視野を広げたいと思い、最終的には海外留学を選択しました。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
社会人になってからはずっと金融一本で来たので、他の業界の人・考え方に直に触れて、自分の思考の幅を広げたいと考えています。加えて、オペレーションやマーケティングなどの理論を体系的に学ぶこと、対Non-Japaneseのコミュニケーション・スキルの向上(交渉・プレゼン・シニアとのリレーション作りなどにも耐え得るレベルで)、ネットワーク作り、といった面にも期待しています。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
会社に戻り、引き続き投資銀行業務に携わります。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
【2013年】
7月 TOEFL 1回目受験
9月 GMAT 1回目受験
11月 社費派遣内定
【2014年】
1-3月 GMAT対策
4月 カウンセラーアポイント、レジュメ作成、学校調査、キャンパスビジット
5-6月 GMAT対策 2回目・3回目受験⇒終了
7月 TOEFL 2回目受験⇒終了
7-8月 エッセー・推薦状等、出願書類準備
9-11月 出願締切とインタビューのタイミングが入り乱れていたので、出願書類準備とインタビュー対策を同時並行で進める。
⇒計5校出願・インタビュー
12月 合格発表

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
Info Session、OB/OG訪問、Campus Visit、カウンセラーブログ、US受験サイト(clearadmit、mbamission, etc.)など、いずれも参考にしました。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
ビジット①4/29-5/5(HBS、Kellogg、Booth、Columbia、NYU、Stanford)
ビジット②9/28-10/3(Wharton、Tuck、Darden、Kellogg)
⇒1回目は受験校選び、2回目はOn-Campus Interview +エッセーのネタ作りが主な目的でした。アドバイスとしては、クラスビジットはAdmission経由ではなく、在校生経由でアレンジを行うことをお勧めします。Admission経由だと、見学できるのは1コマだけ、そして授業の形式や科目を選べないケースが多いですが、在校生に相談した場合このあたりが多少自由になりかつ事前にその授業のバックグラウンドを聞いた上で臨めたりするというメリットがあります。また、HBSの授業はやはり独特の雰囲気で、モチベーション向上にもつながりました。受験する方は、遅くともインタビューまでには一度授業を見てみるのをお勧めします。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
要素としては、①ブランド・ランキング、②卒業後のネットワーク(特に日本人)、③学生の「学校」に対するコミットメントの強さ(例えば授業がフレキシブル過ぎる、また学校の外での活動に力を入れている学生が多い学校などは敬遠)、を最も重視しました。

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
スクールはAGOS(GMAT Verbal:中山先生)、カウンセラーはAdam Markusを使っていました。Adamは経験豊富で、自分と似たバックグラウンドのアプリカントを直近HBSに合格させていた実績もあり、全幅の信頼を寄せていました。レジュメ、エッセー、インタビューその他学校選定・出願戦略等、全てにおいてAdamに相談していました。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFL 提出スコア:2回目113 (R 30 / L 27 / S 28 / W 28)
初回で110点が出たので、一度寝かせGMATが終わった段階でもう一度だけ受けることにしました。2回目の前にテキストを買いWritingの「テンプレート」を覚えました。なんとなくですが、最初からある程度点が出る人がそこまで労力をかけずに追加でちょっと点を伸ばそうとするなら、TOEFL独特のクセが強いWritingとSpeaking(いずれも内容ではなく、採点者に好まれる型や”流暢っぽさ”が重要?)なのかな、という気がしました。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
GMAT提出スコア:3回目710 (V 38 / M 49 / IR 7 / AWA 4.5)
VerbalはAGOSの中山先生を信頼し、グループレッスンと、個人レッスン数時間を受講しました。Mathはマスアカデミーというテキストを粛々と解きました。個人的には、「そこそこの点が取れれば社費の選考に有利に働くかも」という甘い考えでほぼ対策無しで初回を受け無駄にしたこと、またそれもあり2回目を受けるのに慎重になりすぎたことが反省点です。ある程度準備した後は、当日のコンディションや運次第という世界になってくるので、びびらず、さっさと受けていれば良かったかなと思います。
・ エッセー
幸い自分のバックグラウンド、将来のビジョン、そこからの”Why MBA”は比較的つながりが良く、ストーリー作りにはあまり苦労しませんでしたが、まとまってはいるものの面白みがない(日本人が良く言いそうな内容?)気もしたので、幼少期や学生時代の自分の経験なども交えつつ、読み手の目を引く、キャッチ―な内容を心掛けました(例えばエッセーの冒頭一文目を、いきなり学生時代やっていたスポーツの話で始めたり)。どこまで遊びを入れるか、構成を崩すかについてのさじ加減は、Adamのアドバイスを仰ぎました。自分の感覚だけであればもっと守りに入り、理路整然とした(それこそテンプレートのような)構成にしていたと思いますが、最終的にはHBSのAdmissionや他のカウンセラーからも好評だったので、彼を信じて良かったなと思っています。
・ 推薦状
推薦状は人からの評価なのである意味自由度が高く、自分でアピールしにくい長所や、Admissionから弱点だと思われていそうな点の補強など、全体のアピール戦略の中での調整に使うと良いのではないかと思います。
・ インタビュー
ほぼ「インタビュー対策=HBS対策」でした。まずはAdamと全体の戦略について詰めていき、ある程度方向性が固まったところから、複数のカウンセラー(Jessica King、Vince Ricci、Steve Green、Christina Hanazawa、Jumet Yuson。Jessicaのみ数回利用、他は各1回)を併用しはじめました。想定Q&A集を作ったり、一人で練習したりといったことも多少は行ったものの、今一つ緊張感を持ってできず、結局模擬インタビューをかなりの時間数(計15時間程度?)行ったためかなり費用がかさみました・・・正直ここまでやる必要はなかった気がしますが、場数を重ねたことで本番は大分気楽に臨めたので、悔いはないです。HBSのインタビューは前評判通り非常にテンポが速く、30分の面接で20問程度の質問が次から次へ飛んできました。度重なる模擬インタビューにも関わらず結局半数くらいは初めて聞かれる質問だったので、カウンセラーの読みもアテにならないなと思った記憶があります(笑)。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
GMAT対策約50万円、エッセー対策約60万円、インタビュー対策約60万円の計170万円くらいだったと思います。「お金で効率化or合格の可能性上げられるところは惜しまずに出す」という方針でやっていたこともあり、相当財布のひもが緩くなっていました・・・

Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
①幼少期を海外で過ごしたのでMulti-culturalな環境には慣れている、②チームスポーツ歴が長いのでチームワークは問題無し、③業務で得た知識・コネクション、の3つが大きな柱でした。また、自明かと思いそこまで積極的なアピールはしませんでしたが、女性ネタ(Role Modelになりたい、等)もエッセーのどこかでさらりと触れるようにしていました。

Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
HBSは、自分の圧倒的な第一志望で、ブランドやネットワークの面では文句なし、ケースメソッド形式の授業ならモチベーションを維持しやすそう、ビッグスクールながらも1年目はクラスや座席が固定なのでコミュニティが築きやすい、都会だけど都会すぎない、等々と、自分が求めていた条件が見事に揃っている学校でした。

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
振り返ってみると自分が当初認識していた以上にレジュメの重要性は高かった気がします。Blind-Interviewの学校では、面接官はエッセーや推薦状は見ておらず、レジュメのみを事前情報に面接に臨みますし、レジュメに沿って質問が展開していくケースもあるので、結構キーアイテムなのではないかと思いました。書類準備の初期段階でさっと作ってそのまま、となりがちですが、過去のファクトの羅列である分ごまかしがききにくい面もあるので、良く練られることをお勧めします。

Q. 一言メッセージ
受験中は、卒業生・在校生など、本当に多くの方が快く協力して、手を差し伸べてくださるので、どんどん色々な方に会って、頼るのが良いと思います。アプリカントの最大の特権だと思います。
進学先が決まるまでは何をしていてもどこか心が休まらず(やれることは無限にあるので・・・)、負荷のかかるプロセスだと思いますが、終わるとこの上ない解放感がありますので、是非悔いの残らないよう頑張ってください!

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