投稿者(イニシャル):K.N.
進学予定校:CMU Tepper
・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:MIT, UCB, CMU, GeorgiaTech, Purdue, UCSD, Babson
・ 合格校:CMU, GeorgiaTech, Purdue, UCSD, Babson
・ 性別: 【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【~1年未満】
・ 費用: 【私費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【Reve/Ivy League Consulting/濱口塾/Interface/江戸義塾】
・ 奨学金: 【取得済み】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ/海外経験/ネットワークづくり】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
大学~大学院時代は物理工学を専攻し、特に量子光学の領域で量子コンピュータの基礎となる技術の研究を行っていました。その後、工学の知識を生かして、人々の生活に貢献したいと考え医療/精密機器の技術開発を行ってきました。具体的には内視鏡やカメラに使用するレンズや光学フィルターのコーティング設計や新規技術開発に携わってきました。また、技術開発と平行して、海外の工場での生産立ち上げも経験しました。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
会社で技術開発を進めるなかで、うまく製品に繋がる技術がある一方で、製品に繋がらない技術が多くあることを痛感しました。また、同時に技術開発に必要な人材が最適に配分されていないことを感じていました。技術を製品につなげ価値を生み出すには、その技術に最適な人材、そして製品ニーズをうまく結びつける必要があると考え、そしてこのような内容をMBAで学べるのでは、と考えました。
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
技術をいかに製品やサービスにつなげるか、ということにフォーカスしてマーケティングやアントレプレナーの科目を学びたいです。また、技術開発にとって最適な人材配置を学びたいのでHRの分野も積極的に学びたいです。
Q.留学後のビジョンを教えてください。
留学後は、技術や科学についての素養とMBAで学ぶ知識を活かして、技術系のスタートアップにマネジメントのポストで参画したいです。
Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
以下のようなスケジュールです。
【2013年】
2月:MBA受験を思いつき、その日にGMATとTOEFLの受験を申し込む。結果、GMAT500点ぐらい、TOEFL80点ぐらい。ここからひたすらTOEFL対策を進める。
8月:TOEFLで100点を獲得。2014年末の受験を考えていたので、かなり順調な滑り出し。が、その後、伸び悩み。
【2014年】
5月:TOEFLで103点を獲得(出願スコア)。GMATの勉強を開始。
7~8月:GMATの勉強と平行して奨学金の準備を実施。GMATでもいっぱいいっぱいだったのでかなりしんどかった。
9月:GMATで640点。カウンセラーと相談し、1stでの出願を断念。まさか出願スコアになるとは!
10月:エッセイを開始。
11月:船井財団奨学金採択!かなりテンションがあがる。1年延長を考えていたが、14年度の出願を決意。
9~12月:GMATの勉強とエッセイを平行して進める。
12月:満を持してGMAT。500点台をたたき出し、メンタルにかなりのダメージを負う。
【2015年】
1月:7校への出願実施。インターフェイスの面接対策セミナーに参加。CMUからはすぐに面接に呼ばれ、スカイプで面接実施。
2月:数校から合格をもらう。
3月:CMUから合格をもらう。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
まずはネットで探索しました。書籍も20冊ぐらいMBAに関するものを購入しましたが、ほとんど読まず、この前捨てました(一部ブックオフへ売却)。当初、実施する予定だったCampusVisitも余裕がなく断念。
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
スコアメイクで苦戦し、ビジットは断念しました。
Q.志望校はどのように選択しましたか。
技術&アントレを念頭に選定しました。特にCMUは定量分析というスタイルに惹かれました。
Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
TOEFLは韓流本をベースに勉強しました。また、スピーキングはE4TG&レアジョブ、ライティングはWebToefl, Dr.Writeを活用しました。
GMATは濱口塾の教材で勉強しました。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFL 103 (R29/L23/S23/W28)。計8回ぐらい受験。韓流本をメインに勉強しました。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
520→640→570→610→630。メンタルは鍛えられました。
・ エッセー
最初に奨学金願書に向けて、過去の経験やこれからやりたいことなどを整理し、ベースを作成しました。奨学金願書の中でもWHY MBAやキャリアについて書くので、この段階である程度のものができました。それらをベースにMBAの各エッセイに取り組みました。
・ 推薦状
会社の上司にお願いをしました。当初、休職ということでお願いをしておりまし たので、快く引き受けていただきました。最終的に、奨学金を貰うことになり、退職を選択しましたが、関係は良好です。
・ インタビュー
主にReveのカウンセラーと準備を進めました。想定質問に対して回答を作り、それを基にカウンセラーとの模擬面接を行って、フィードバックを貰いながら回答を洗練させていきました。また、インターフェイスの面接セミナーにも参加しました。スカイプ面接で行くことに決めていましたので、カメラの写り(照明、背景)やマイクの音質、周囲の音などの環境に気を使いました。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
試験料(GMAT、TOEFL) : 25万円
書籍代 : 5万円
予備校(GMAT、TOEFL) : 80万円
カウンセリング : 100万円
出願料(7校分) : 15万円
交流会等 : 10万円
なんだかんだ : 15万円
合計 : 250万円
Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
自分の強みは大きく2点あると認識していました。1つ目は機械工学、物理工学、製造業技術開発というゴリゴリの理系経歴で鍛えた科学の素養、分析力。2つ目は研究や技術開発プロジェクトを引っ張ってきたリーダーシップやマネジメントの経験。これらの要素を過去の実績に絡めてアピールしました。例えば、中国の工場での生産立ち上げ段階で発生した品質問題に対して、問題を展開して構造化し、適切な分析、対策を進め、同時に日本と中国のエンジニアのアプローチの違いを活かしたチーム配分を行い、これらの取り組みを推進したこと、をエッセイのネタの一つとして書きました。
Preparation for MBA
Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
船井財団、伊藤財団、中島財団などに応募し、幸運にも船井財団に採択いただきました。支援内容は授業料全額、生活費$2,500/月、保険料、支度金50万円、渡航費実費で計2000万円を超える、とんでもなく厚い支援内容。私費で余裕がある方は(殆どの方は無いと思いますが)早めに準備されることをお勧めします。奨学金願書の内容を練る過程で、WHY MBAやキャリアゴールを考えるのでエッセイ作成の土台にもなりました。ちなみに船井財団がMBA受験生を募集したのはこのときが初めてでした。内容や応募方法は毎年変わる可能性があるので常に最新の情報をチェックすることをお勧めします。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
MBA受験は自分だけでなく周囲へも相当な負担がかかります。家族や職場とのコミュニケーションをしっかりとって準備を進める必要があると思いました。特に妻とのコミュニケーションはもっと密にとっておけば良かったと反省しています(汗。
Q. 一言メッセージ
TOEFLやGMATでいっぱいいっぱいでネットワーキングや情報収集など後回しにしがちですが、その当りも含めて思いついたことは早めにとりあえずやってみるべき。そこからいろいろと情報が得られると思います。