投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
SY
Q. 進学予定校
Michign Ross
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)
Q. 進学予定校の地域
アメリカ
Q. 受験校
Michigan Ross, Cornell Johnson, Duke Fuqua, UCLA Anderson, Northwestern Kellogg
Q. インタビュー実施校
Michigan Ross, Cornell Johnson (DukeはInterview前のwait list入り)
Q. 合格校
Michigan Ross, Cornell Johnson
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
26歳~30歳
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
5~7歳まで2年半アメリカ在住、大学時に半年ほど語学留学兼観光
Q. 費用
私費
Q. 奨学金
取得済み
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内/国立/大学/文系
Q. GPA
2.44
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT 710 (V34/Q51/IR8/AWA4.5) / TOEFL 112 (R29/L28/S29/W26)
Q. 塾
Veritas Prep, 濱口塾オンラインコース、e-GMAT, Affinityウェブ講座
Q. カウンセラー
Ed Lee
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
日系メーカーにて経理として勤務。秋田県にある工場で5年間勤務し、国内・海外拠点の損益管理などを行う。
Why MBA?
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
・学部時代は社会学部であったためビジネス関連の基礎知識がなかった。そのため、社会経験を積んだ今であれば授業と自分の経験やイメージをつなげ合わせてビジネスの勉強が楽しく意味があるものになると感じ留学したいと思った。
・昔からアメリカで将来働きたいという気持ちを持っており、MBAを取得すればその門戸が開かれると思い留学を希望した。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
・Academic:コアクラス等でビジネスの基本を学ぶとともに、Fast Track in FinanceというプログラムでPost-MBAにつながるようFinance関係の知識を重点的に強化したい。
・Career:アメリカでの就活を目指し、Career Development OfficeやFACTという制度で2年目の先輩方を活用していきたい。
・他:ただやっぱり多少は遊びたい気持ちもあるので、大好きなカレッジスポーツ(主にアメフト・バスケ)のホームゲームを見に行きFight songをみんなで叫びたい。
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
アメリカのテック企業のCorporate Financeで働き、イノベーションがアイデアだけで終わるのではなく世の中に普遍的に拡がるようにFinanceの面から支えたい。
Preparation for MBA Application
<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
私は当初、2017年末までにGMATを終了し、2018年からはエッセイ・キャンパスビジットをまったりと進めて1st roundに余裕で出願する予定でした。しかしGMATにとても時間がかかり、結果的には1st roundで合格となったもののとてもタイトなスケジュールとなりました。これから受験される方はある程度スケジュールに余裕を持たせる計画を立てることをお勧めします。
・2017年1月 USCPA試験に合格 次のステップとして留学を本格的に考え始める
・2017年4月 TOEFL受験のためにOfifcial Guideを購入
・2017年6月 幻のTOEFL1回目。全世界でシステム障害があり、受験が中止になる。
・2017年7月 本当のTOEFL1回目。会場で周りの人がみんないきなり”I live in Tokyo”と話し始めてビビる。109点がでたが、Writingが24点と低かったため、2回目受験を決意
・2017年8月 TOEFL2回目。秋田在住だったため、”I live in Akita.”を連呼する。112点出たのでひとまず終了。
・2017年9月 GMAT対策を本格的にスタート。地方受験だったため、Official GuideとVeritas PrepというアメリカのOnlineコースを中心に対策を行う。
・2017年11月 GMAT1回目650点。練習として受けた1回目で650点なら次で700点は行くなーと思いスコアキャンセル。2回目のために濱口塾のオンラインコースの受講を始める。
・2017年12月 GMAT2回目650点。結果の画面を三度見したのちスコアキャンセルをする。弱点のSCを強化するためにAffinityの通信講座に申し込む。
・2018年3月 GMAT3回目。これまでで一番準備万端で試験に臨む。GMAT Prepも700点台中盤を連発し自信もあったが、結果は650点。650点ですよ650点。やむなくスコアをaccept。帝国ホテルから駅まで「いやいやいやいや」と呟きながら帰る。
・2018年6月 GMAT4回目。ようやく点数が上がり、680点を取る。多少気が楽になるが、700点越えを目指し5回目の準備。e-GMATというインド系のオンラインコースに申し込む。また、Math用にGMAT Clubの模擬テストも購入する。
・2018年7月 AGOSの夏祭りに参加し、いろいろな学校のアラムナイから情報収集。MichiganのブースではMマークのシールをもらい、パソコンのMのキーにシールを張り付ける。
・2018年8月 GMAT5回目710点。GMATを終了し、カウンセラーにコンタクトを取り出す。
・2018年9月 1st roundでの出願を目指す。これまでテスト対策以外はしてなかったので、カウンセラー決め、受験校決定、キャンパスビジット、エッセイ、レジュメ作成、推薦状の依頼などを1ヶ月間で行う。9月が受験生活のピークとなり、夜中までアプリケーション準備に励む。
・2018年10月 1st roundが10月に締め切りの4校に出願。うち、2校からInterview Invitation。
・2018年11月 Michiganは現地でIntervew + Team excercise。もう1校はSkypeでアドミと面接。
・2018年12月 2校から合格の連絡が電話で来る。ハッピー。(両方とも夜10~11時くらい)
・2019年1月 正月に時間があったこともあり、MBA受験開始時から憧れていた1校に2nd roundでapply。Interview Invitationも来ず、MBA受験終了。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
・AGOSの夏祭りへの参加
・Campus Visit(出願した5校中4校は実施)
・カウンセラーから直接教えてもらう、もしくは在校生・卒業生につなげてもらう
・各校のHP、ブログなど
・Poets & QuantsのHandicapping your MBA(youtube)
・Touch MBAのアドミとのQ & A(youtube or podcast)
また、Podcastで””Business Beyond Usual””というMichigan Rossの在校生が作成しているコンテンツがあります。
内容はアカデミック、キャリア、ソーシャルなど多岐にわたるためMichiganを受験される方には非常に有益になると思います。(私が存在を知ったのは合格後でしたが)
Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。
200万円くらい(?)
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金・親からの借り入れなど。
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
幸い帰国子女であったため、準備に大きな苦労はありませんでした。(もはや帰国子女というより帰国おっさんですが…)私は普段からアメリカのドラマやスポーツ中継を見ており、通勤時にもyoutubeで英語のコンテンツを聞いているなど自然と英語漬けの生活になっていましたが、そのことも役に立っていたかもしれません。
受験当日に工夫した点としては、なるべく早く会場に入りスピーキングセクションを他の受験者よりも早めに行うようにしました。(自分のListeningセクション中に他者のSpeakingセクションが始まるのが嫌だったため)
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
・Quantative
使用した教材:マスアカ、Veritas Prep、Official Guide、GMAT Club模試。これら教材をひたすら解きました。
私はセンター試験で数ⅠAが80点、数ⅡBが70点くらいでした。そんな数学力でもGMATでは49点はコンスタントに取れました。5回目の受験で49点から51点に飛躍できたのは、ひっかけ問題のようなものに引っかからなかったからだと思います。(その助けになったのはGMAT Clubの模試を何度も受けて見直ししたことだったと思います。)
・Verbal
使用した教材:Veritas Prep、Official Guide、e-GMAT、Affinityウェブ講座、濱口塾オンラインコース、GMAT Club
私はGPAの低さを補うためにGMATでは750点以上(Verbalは40点以上)を当初目指していたのですが、そのことが逆に点数の上昇を阻害していたかもしれません。理由としては、GMATの採点方式にあります。詳しい説明は他の合格体験記にも記載があるので省きますが、GMATでは前半で正答率が高ければ後半が低くても点数は高くなる仕組みになっています。私は高得点を狙うあまり、全問をきちんと解けるような時間配分を目指しました。そのため、前半の問題でも時間配分通りにいかないとじっくり考えずなんとなくで選んで時間を調整していました。4回目からは目標を750点以上から700点以上に下げ、前半重視・後半適当に戦略を切り替え、Verbalの点数の上昇に成功しました。(もちろん戦略切替が点数上昇のすべての要因ではないと思いますが)
SC:特に苦労したSCについて一言。(5回目でも正答率は30%くらいでした…)私はこれまで英語の文法をきちんと学んだことがなく、そのことがGMAT受験で一番の枷となりました。地方受験だったためいくつかのオンラインコースをとってみたものの抜本的な改善にはならず本試験5回ともSCが足を引っ張る結果となりました。私のように文法の基礎のない人は評判のYESに通って基礎作りに励むことがSC成功の近道かもしれません。もしやり直せるなら思い切って毎週末東京に行ってYESを通う道を選びます。なお他の教材が悪かったというわけではなく、基礎の出来ている方には効果はあると思います。
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
私の周りにはMBA経験者や受験生が誰もおらず、また低GPAプラス一浪一留というハンデがあったため、自分が受験生の中でどれくらいの位置におり、どこなら受かりそうなのかを一番知りたかったです。Edは多くの合格体験記にも名前があったため情報量が多いだろうと思い決定しました。実際にはその通りで、受験上のアドバイスだけでなく卒業生・在校生につなげてもらうなどの面でとても助かりました。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
私は私費生でアメリカ就職を目指していたため、Career Goal(特にShort-term goal)が現実的になるように意識しました。Career Goalとしては「何を」「どの立場から」「どうやって」「なぜ」実現したいという4つの要素があると思いますが、特に「どの立場(業界・会社・ポジション)から」について現実的になるようにリサーチをしました。考慮した点としては、その会社のそのポジションでInternational生を雇っているか、その学校からその会社に採用される人数はどれくらいか、その学校からそのIndustryに行くことは一般的か、自分のこれまでのバックグラウンド+MBAで採用される可能性はあるか、などです。就職率や就職後の年収は学校のランキングにも関係ありますので、あまりに達成不可能な無謀なGoalを書いてもAdmission側には響かないと思い、現実的になるように意識しました。
一方で肝心の「何を」についてはそこまで重点を置きませんでした。ものすごい壮大なGoalを書いても「どの立場から」「どうやって」「なぜ」の要素と乖離してしまうような気もしましたし、またGoalの中身で差別化しようとすると「それMBA必要なの?」と思われそうだったので、「何を」の要素よりも「なぜ」の要素を重視しそこから自分の価値観や経験をアピールできるようにしました。Career Goalが固まれば後はそのGoalから逆算してWhy MBA?、Why this school?がおかしくならないように意識しながら内容を考えました。
なお社費生は卒業後の雇用が保証されている分、もしかすると壮大なGoalを書いたほうがプラスかもしれません。また、学校によっては壮大なGoalを好むかもしれません。その辺りは社費生の先輩、その学校の在校生・卒業生、またはカウンセラーに確認すると良いと思います。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
私費生の私にとって一番の苦労は推薦状の中身より、上司に推薦状の依頼をすることでした。会社を辞める宣言をするようなものだったのでなかなか言い出せず依頼が予定よりも遅くなりましたが、依頼した際には快く引き受けていただき応援していただけたので本当に良かったです。相手の迷惑にならないためにも早め早めに依頼することをお勧めします。なお多くの学校の推薦状は共通の様式を使用しており学校名を変えるなどで使いまわしがききますが、一部の学校はその学校専用の推薦状を作成しないといけないため注意が必要です。
また工夫した点としては推薦者2名の書く観点を変えてもらうようにしました。一人からは入社時からの成長の軌跡を、もう一人からは成長した後の仕事ぶりを書いてもらいました。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
まずはEdにもらった過去の受験生のInterview Question Listをもとにベーシックな回答を固めることに専念しました。また、私のInterview実施校はいわゆるフィット感を大事にする学校だったため、その点をいかに上手に伝えるかを意識しました。2校ともキャンパスビジットや在校生・アラムナイとのコンタクトをとっていたのでその時に自分が感じたこと、また自分がどうやってコミュニティーに貢献できるかなどを伝えました。特にMichiganは、会う人会う人がアメフトの話をしていたため、「自分の大好きなこと(カレッジスポーツ)で何かをする=みんな喜んで学校コミュニティーへの貢献になる唯一の学校」という点を強調し、好感を得れたと思います。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・社会学部という経理としてのバックグラウンドのない中、USCPAをとったり仕事をそれなりにできるようになったりなどのポテンシャル(これで低GPAは過去の話で、今の自分は能力も将来性もありますよという印象を与えようとしました。)
・秋田という全くなじみのない場所で自分とはバックグラウンドの違う様々な人と働くことで得たチームワーク・コラボラティブ志向
・工場という実際の製造現場で働いた経験や新工場への移管に立ち会った経験
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
低GPAが一番のネックになると思ったため、過去にGPAの低い受験者にも合格を出している学校でランキングの高い学校を中心に狙いました。その際の情報源としてはカウンセラー、各校の日本人在校生サイト、AGOSの過去の受験データリスト(コースに申し込む必要なし)などを活用しました。
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
自分のPost-MBAを実現できそうかどうかを一番重視しました。また、MichiganはInterviewとTeam exerciseをOn campusで実施した際に他の受験生や在校生、学校関係者に多く会う中でフィットを感じることでき、帰りのUberの中で「多分Michiganに行くんだろうなー」とフィットを感じたことも大きかったです。
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
1st出願のために、出願前の9月に実施しました。やはりビジットありとなしとではエッセイに書ける内容も深さが全然変わってくると個人的には感じたため志望度の高い学校には行くことをお勧めします。また、インタビューの時のスモールトークにもなるのでお勧めです。
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
学校から一部奨学金を合格後にもらいました。(別途応募などはなし)学校からの奨学金の金額についてはGMATの点数が影響するという噂も聞いたこともあるため、私費生で時間に少し余裕のある方はGMATで高得点を狙うと財政面で楽になると思います。また、日本アラムナイ発足の奨学金もいただきました(これはMichigan進学者のみ対象になり、毎年あるわけではありません)。
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
GMATについてはGMATのセクション書いた通りです。
その他としては受験仲間を作らなかったことです。色々な人と話してみると自分の変わっている部分・差別化できる部分が見えてくると思います。例えば私は家賃が月2千円の6畳の和室(水回りは一切なし)という刑務所の劣化版のような部屋に住んでいたのですが、キャンパスビジットで在校生の方とお話ししているときにたまたまこの話になり、「その話使えるよ!」と言ってもらったこともありFun Factやスモールトークで織り交ぜるようにしました。カウンセラーとネタだししているとどうしてもまじめなネタに集中してしまいますが、受験仲間など気楽に話せる相手がいればひょんなことからネタが見つかるかもしれないので仲間はいたほうがいいと思います。
Q. 一言メッセージ
受験生活を振り返ってみるとなかなかしんどく、途中でストレスによる胃痛解消のために胃薬を飲んだこともありました(効果は結構あり、漢方を見直しました)。月並みなことしか言えませんが、結局はあきらめないことが一番大事になると思います。ちなみに私に一番力をくれた言葉は、”What you are to be, you are now becoming.”です。今の苦しみが将来の自分につながると信じてMBA受験に挑んでいただければ幸いです。
また、受験中は各校の在校生・卒業生が何のメリットもないなか時間を割いて丁寧に学校のことを教えてくださいました。私自身も同じようにすることでPay it Forwardしたいと思いますので、もしもMichiganに興味のある人は日本人在校生のウェブ経由ででも連絡をください。少しでも役に立てるように協力させていただきます!