合格体験記 / カルフォルニアバークレーハース校 / University of California at Berkeley Haas / RS

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
RS

Q. 進学予定校
UC Berkeley Haas School of Business

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
アメリカ

Q. 受験校
R1: UCI Merage, UCSD Rady
R2 : UCB Haas, Stanford GSB, UCLA Anderson, USC Marshall

Q. インタビュー実施校
UCI Merage, UCSD Rady, UCB Haas, UCLA Anderson, USC Marshall

Q. 合格校
UCI Merage($), UCSD Rady($), UCB Haas($), UCLA Anderson(WL), USC Marshall($)

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
26歳~30歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
学生時代に1年米国留学。
現在は、業務にて1年のうち最大3分の1ほど米国で勤務

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
取得済み

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内/私立/文系

Q. GPA
3.4

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GRE:323(V155, Q168), IELTS:8.0(R8.5, L8.5, S8.0, W6.5)

Q. 塾
AGOS ・Affinity(途中で通学停止)

Q. カウンセラー
Ed, Jessica(Interview対策), Matthew(Interview対策), Vince, Sam(途中解約)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
・大学時代米国留学/大学4年間英語で授業受講/商社勤務
・業務:CVCを使用したカリフォルニアのベンチャーへの出資と出資後そのスタートアップの技術を生かした実証のプロマネ

Why MBA?

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

・入社1年目にたまたまMBA留学をするために会社を辞める人と同じ部になり、「私費であれば若いうちにMBAを目指す方がより有利に受験を進められる」とコメントを頂き、入社直後からMBAを意識
・入社3年目時に、業務の結果にかかわらず年齢で一律評価をつけられる(ボーナスも横一律)という事象が発生。会社と戦ったが是正されず、将来自分が管理職となった場合に従業員に私と同じような苦い経験をさせないように、会社を正しく経営する能力、知識を身に着けたいと思い受験を決意。
・また、CVCで出資したクリーンテックベンチャーが、先端技術の商業化に苦しんでおり、0→1を達成するチーム作りに関する能力を身に着けたいと思った(こちらでも経営能力の低いマネジメントに苦しむ従業員を見て、自分の部下をこのような目に合わせないと強く誓った)

Q. 留学の目的や活動予定について教えて下さい。

・エナジー×スタートアップという観点からHaasの名物授業であるCleantech to Market(C2M)等を通し、0→1を作りだすチームのマネジメント方法を就学
・エナジークラブ、現地スタートアップでのインターン等を介して多様な人物を束ねる能力を身に着けたい

Q. 留学後のビジョンを教えてください。

・Mobility or Cleantechの分野で経営者となる
・多様な意見を吸い上げ、自分や自分の仲間がしてきたつらい思いを部下させないようなチームを構築できる人物となる

Preparation for MBA application

<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

今までの経験から、テストに関してはあまりすぐに結果が出るタイプではないので、人より長く粘り強くやれば、必ず結果が付いてくると信じ、2か年計画で取り組みました。一方、第一志望であったHaasと自らの業務、将来のキャリアパスの親和性を感じていたので、テストさえしっかりとした点数が取れれば勝負になると感じていました。

2018年
5月   :MBAを私費で受験することを決意
5月~12月 :学部生時代に留学経験があったので、TOEFLはすでに勉強したことあり。復習開始。平日は朝昼晩合計4時間、休日は1日8時間の勉強を開始。(GRE受験終了の2019年11月まで継続)
12月:TOEFLにてcompetitiveなスコアが出たため一旦、TOEFL受験終了

2019年
1月~5月:GMAT/GRE勉強開始
3月:受験に集中するために、ライン、インスタグラム、フェイスブック、ツイッターを削除。(ライン・ツイッターに至ってはアカウントも削除。受験終了後に友人に大不評を買う。すみませんでした。)
5月:結婚。妻には最大限のサポートをしてもらい、本当に感謝です。
6月~: GRE専念(毎週400単語暗記開始。かなり地道な作業で辛かったが、やれば点数に結びついた)英語のスコアで人よりも差をつけるため、IELTSも受験を開始。
8月:GRE 310(V143 Q167) ・エッセー執筆開始
9月:GRE 317(V153 Q164)
10月:R1で2校出願→後に奨学金付きで合格取得
11月:GRE 323(V155 Q168)→世界のTop10校受験に十分な点数を取得したため受験終了。テスト終了後、新橋の駅前で奥さんと声を出してハグする
IELTS Overall 8.0取得→受験生の中でも強みとなるスコアを取得したので受験終了
12月:Haasのエッセーお題である「What makes you alive」に苦しむ。カウンセラーにも助けてもらいながら非常に時間をかけて作成する。

2020年
1月:R2出願(5校) ⇒ 1月~2月面談→3月末Haas他から合格を受領
3月:Haasから奨学金の対象に選ばれたと追加で連絡があり。世界のトップ校に奨学生として通えることを光栄に感じると同時に、また、過去2年間の受験の辛さが報われる。
4月:2019年4月から上司が変更になり、本当によい上司だったので迷惑をかけて退職or休職してMBAに行くべきか考えたが、出資先スタートアップでのミスマネジメントの現実を再度認識し、自らのマネジメント能力に対して投資をする必要性を強く再認識。(でないと将来的に自らの部下を苦しめる)→進学を決定する

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

とにかく足を使った。スクールビジット2回、日本でもOBと数多く面談をした。本当に大切な情報はインターネットに落ちていないので、数多く面談をした。助けて頂いた方々ありがとうございました。

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

合計200万円ほど
カウンセラー:約100万円
AGOS等各種塾:約50万円
テスト受験料:約20万円
学校受験料:約10万円
キャンパスビジット:約10万円+マイル
その他雑費(シェアオフィス賃料等):約10万円

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

学校からの奨学金、ローンの貸与など

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

TOEFLは大学学部時代に勉強したことがありそれを思い出す作業が主であった。
TOEFLと違い、IELTSのスピーキングセクションは対面で実施されるため、海外経験の多い人はTOEFLよりもIELTSの方がスピーキングのスコアが出やすいと感じた。私の場合はIELTSのスピーキングセクションでは8.0を獲得。IELTSはoverall 7.5=TOEFLの110点なので、各セクションで8.0が取れればTOEFLの各セクションの27.5点以上ということになる。TOEFLのスピーキングセッションでは、27.5点以上と取ったことはなく、IELTSの方がスピーキングセクションで人と差をつけられると考えた。IELTSの対策は過去問を1回解いたくらいで、特にIELTS用に勉強はしてないので、受験に少し余裕のある海外留学経験者or帰国子女は一回IELTSを受験することをお勧めします。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

GMATは点数のブレが大きく、GREは自らの勉強時間に比例してコンスタントに点数が上昇すると感じた。自らの性格を考慮し、地道にやれば結果がでるGREに後にフォーカスすることとした。そして何より、自分のこれからの人生を運(GMAT)ではなく、自らのハードワーク(GRE)の上に成り立たせたかった。(一般論として、必ずしも、GMATが運だけでよい点数が出るものではないが、自身の点数の振れ幅を鑑みると獲得した点数を構成する要素のうち運の割合がGREよりも大きいなと感じた)ただし、GMAT preferredの学校も何校かあるので、GRE or GMATの決断をする前に事前に学校の要件や合格者の傾向をチェックするとより良い判断ができると思います。

また、予備校によってはGRE・GMATの両方の勉強を勧められることが多いと思いますが、費用・時間のロスが激しいため基本的には避けるべきと考えます。最初の1か月でGMAT・GREどちらに向いているか判断し、集中して資源を投下する方が後の受験(エッセー等)を有利に勧めることができると思います。

なお、GREを勉強する際はAGOSのGRE Verbal StrategyはGREを受験する場合は絶対取るべきです。授業中に毎週300単語くらいを詰め込まれます。個人で毎週必ず300単語覚えるのはメンタル的に厳しいものになるので、よいペースメーカーになりました。毎週小テストがあるので、毎週の小テストで満点くらいとれるくらいまで徹底的に勉強をすること。
単語はQuizletというアプリを使い毎週単語帳を作成。空き時間は繰り返し勉強した。

数学に関しては日本人は最低でも世界のトップ10%のスコアを取得する必要あり。中学受験・大学の数学受験を経験していない人は数学対策に時間がかかる可能性を自らの計画に考慮する必要があると思います。
(世の中に転がっているMBAの合格体験記は、東大卒の人で数学を苦にしない人の物が多いため合格体験記は自らのバックグランドと近いものか確認してから参考にしてください)

<Essay & interview>

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください。

カウンセラーは在校生、OB訪問を介したヒアリングの結果、計4名(+1名途中解約)を採用。
Sam氏:カウンセラー自身もUCLA Anderson卒。一回の添削にかかる時間が長く、Ed等を比べるとコスパが悪いと感じました。また、カウンセラー歴も短いので、Ed氏と比べるとアドバイスの質も劣ると感じました。「こういうエッセーを書くべき」という思いの強いカウンセラーなので、私は合わず途中解約
Ed氏:有名カウンセラー。彼の保有している受験に関する情報はほかのどのカウンセラーよりも多く、アドバイスも的確。そして、12月等の一番カウンセラーの負荷が高くなる時期でも24時間以内に添削をこなしてくれるのは非常に助かりました。何らかの形で彼と受験中にかかわりを持つことをお勧めします。ただ、インタビュー向けには使う機会は少し減りました。
Jessica氏:インタビュー練習は彼女と必ず実施すべきと感じました。的確なアドバイスをくれたことに加え、Jessicaが練習で聞いてくる質問の多くは実際にインタビューで聞かれました。
Matthew氏:Skypeのみで対応。1時間当たりの単価が安いこと、1時間過ぎてもおまけしてくれること、フレキシブルにスケジュール対応してくれること等が理由で、Haas受験前はかなりの時間を彼と練習しました。単価が高いカウンセラー陣(Jessica氏・Ed氏等)との練習だと、良いアドバイスをもらったあと、実際に自分の身になるまで練習できないという難点がありますが、Matthew氏とはMatthew氏や他カウンセラーからもらったアドバイスが身につくまで練習をこなすことができ、満足しています。
Vince氏:数時間だけ対応。追加はせず。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

Haas(What makes you alive)とStanford(What matters most to you, and why)のエッセーは2校を受験しない人でも時間をかけてカウンセラーと満足するまで書くべきと感じました。例外なく私も、今までの人生の中で一番大切なもの(=自分の大切にする価値感)を整理したこともなく苦しみましたが、このエッセーを書くことで自分の人生で一番大切なものはなにか整理でき、業務上も、プライベートも優先順位付けが容易になり、決断も早くなりました。そして、この2校のエッセーがしっかりかけていれば、ほかの学校のエッセーもそこまで迷いなく書くことができると感じました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

勤務先の人+出資先のスタートアップのエンジニアにお願いした。お二方とも忙しい人にも関わらず非常に丁寧に対応してくださった。ありがとうございました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

「量のない質はない」という言葉は自分の大好きな言葉なのですが、まさにその通りでした。カウンセラー+受験仲間と可能な限り練習をしました。また、発言内容に意図付けすることを意識しました。(この回答によって何をアピールしたいのか?志望度?海外経験?等)

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

海外経験。社内での新規事業推進経験。特にHaasはQuestion the Status Quoという言葉をdefining principals のうちの一つとしているので、現状を疑って新規事業を進めてきたことをアピールしました。

<学校選択>

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

・新規事業立ち上げを学びたいと思ったのでシリコンバレーに近いところ
・エナジーに強いところ→以上2点からHaasを第一志望に

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

【進学の決め手】
・エナジー×Startupという軸ではHaasより良い学校はないこと
・ロケーション:日本のような小さい国であれば、場所は特に重要でないかもしれないが、アメリカは広大でありロケーションは非常に重要。人のつながりもロケーションで分断されている。新規事業立ち上げを学ぶためにMBAに行くのでシリコンバレーから離れた学校に行く理由は見つからなかったこと
・HaasのFour Defining Principals( Question the Status Quo/ Confidence Without Attitude/ Students Always/ Beyond yourself)は自らがこれまで生きてきた上で大切にしていた価値観だったので、学校とのFit感も感じたこと

<その他>

Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

2回実施。2019年1月と年末。テスト勉強ばかりしているとモチベーションが下がってくるので、キャンパスビジットはできれば実施する方がよいと思います。
あと、日本の受験と違い、アドミッションへの志望度のアピールも非常に重要なので、キャンパスビジットの際できるだけアドミッションの人々と会う機会を作るようにトライすることをお勧めします。

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。

学校から奨学金を受領決定。その他奨学金も一部、応募予定。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

N/A

Q. 一言メッセージ

MBA受験には非常に費用が掛かります。テストの予備校は1回でも多く通ってもらえる方が儲かるし、カウンセラーもなるべく多くセッションを実施するほうが儲かります。極端な話、生徒が合格しても予備校やカウンセラーには短期的には追加収入はありません。予備校と話していても、これ本当に必要?というような授業を勧められることもありました。カウンセラーも予備校も1回でも多く授業を受けさせようとしてくると思いますが、本当にそのセッションは必要か考えてください。特に日本では、社費MBA生が多い影響で、MBA受験のための予備校やカウンセラーの費用がかなり高くなっています。そのことが理由でMBA受験費用がかなり高くなり、受験に二の足を踏んでいる人も多いのではないのでしょうか。日本が世界的に将来を期待されていた1980年代、90年代アジアからのMBA受験の中心は日本でした。現在は中国やインドです。今後人口が減っていく日本では、海外と日本のビジネスの架け橋になることのできる人材は必要です。カウンセラー・予備校と契約する前に先輩と必ず話して、その必要性を確かめてください。本合格体験記が将来の受験生の受験費用を1円でも節約することに役立ち、その結果、日本からMBA受験を志す人が一人でも多くなってくれれば幸いです。がんばってください!

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