合格体験記 / カリフォルニア大学バークレーハース校 / University of California at Berkley Haas / SF maniac

海外MBAドットコム

投稿者プロフィール

投稿者(ペンネームorイニシャル):SF maniac
進学予定校:University of California, Berkeley / Haas School of Business

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:UCB/Haas, Stanford/GSB, HBS, NorthWestern/Kellogg
・ インタビュー実施校:UCB/Haas, NorthWestern/Kellogg
・ 合格校:UCB/Haas

・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験と期間: 米国で出生後10歳まで過ごす。その後は旅行や出張程度。
・ 費用: 【社費】
・ 奨学金:【応募・検討中】

・ 最終学歴:東京大学経済学部学士
・ GPA:2.9(受験当初GPAが低い事が相当の懸念事項でありましたが、低GPA組の皆さんご安心下さい笑)

・ 受験した試験と出願スコア: 【GMAT:700(V35/Q50/IR5/AWA4.5)TOEFL:110(R28/L28/S27/W27)】
・ 塾(試験対策):吉井先生(Y.E.S. English SchoolのGMAT SCのみ計15回コース)
・ カウンセラー:パッケージ対策:Vince Ricci(AGOS), Ed Lee(江戸義塾)、interview対策:左記2人に加え、Matthew Aldrige(個人)と、Lee Moua(AGOS)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
総合商社で7年間国内外の上下水道事業や関連施設の設計•運転管理を行う事業会社への投資•管理(含む出向)業務に従事。これまでの主な経歴は海外水事業会社のM&Aを2年、国内水道サービス会社への出向2.5年、事業投資先の管理•株主業務(2.5年)。国内水道サービス会社では、国内水道事業の半民営化スキームの導入に関する自治体向けコンサル及び浄水場運転•管理受託業務の営業を担当。

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
入社2年目から1年半にわたって海外の上下水道施設関連の設計•運転管理を行う事業会社の買収及びPMI業務に従事した事がきっかけ。マネジメント及び社員が全員非日本人である会社の買収プロセスを通じて、将来的に自分が非日系の会社をマネジメントする立場になったときに、経営判断を行う為の一通りのHolisticな知識と英語のみの環境で日本語と同じ状況のプレゼンスを発揮できる能力が必要と感じた。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
留学の目的は以下の通り
① 水問題×Techという切り口で、Water tech関連のVCやベンチャーでインターンを行い、技術的な観点からどのようなイノベーションを起こせるかを検証。又、世界有数の渇水問題に直面しているカリフォルニア州の自治体等でのインターンも実施したい。
② US No.1の公共政策大学院であるUCB/Goldman School of Public Policyでの授業も積極的に受講し、インフラ関連の公共政策についても学習したい。
③ その上で、Business Schoolでの授業に真摯に取り組み、一通りの経営知識を身につけたい(特に自分がこれまで携わってこなかったコープレーとファイナンス、M&A等以外の分野について)

Q.留学後のビジョンを教えてください。 
短期的には、これまで自分が取り組んできた日本初の国内水道事業の半民営化及び立ち上げに改めて従事し、軌道に乗せたい。新たにできる半官半民のSPCに経営企画として出向し、官民間の潤滑油になると共に、業績を改善する為の様々な手法導入に挑戦したい。長期的には、Turn around agent且つとしてプロ経営者として立ち振る舞えるようになりたい。

Preparation for MBA application

<概論>
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2014年12月末 社費合格(この時点でToeflは108点)
2015年01月  TOEFLのスピーキング•ライティング対策に集中しつつ、Y.E.S English Schoolに通い、GMATのVerbal対策のみ始める
2015年02月 TOEFL110獲得。GMAT受験対策を本格的に開始。
2015年03月 カウンセラーのVince,Edに初コンタクト。イニシャルコンサルテーションを受ける。
2015年05月  ゴールデンウィーク明けに一回目のGMAT受験。650点。
2015年06月 下旬にGMAT2回目 700点(今年を受験者を振り返ると、トップスクールに合格している多くの日本人が730前後の点数を獲得しているが、当時は700あればよいという神話を信じて終了。今思えば時期的にももう少し狙うべきだったと思う)。
2015年07月  一服する形でほぼなにもせず。
2015年08月 エッセー対策を本格化。
2015年09月 HBS,Kellogg, UCB/Haasを1st Roundで出願
2015年10月 Kellogg面接、HBS不合格通知(interview invitationなし)
2015年12月 11月末から1週間掛けて、Wharton,Kellogg,Stanford,Haasをキャンパスビジット。帰国直後にHaas面談。中旬にKellogg Waitlist,Haas合格通知。
2015年1月 Stanford GSBを出願。
2015年3月 GSB不合格通知(Interview Invitationなし)

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
情報収集は、カウンセラー、インフォセッション、OB訪問、キャンパスビジット全て利用した。それ以外にも昨年度開催された海外MBAドットコムのイベントにも参加(ここで知り合ったKelloggの在校生にはずっとお世話になった)。情報収集には①受験対策やスケジュール間を把握する為のものと、②エッセーを書くための学校関連の情報収集、がある。後者に関しては、自分のアプリケーションパッケージをある程度固めた上で(自分がどんな人間か、MBAで何を学びたいのか、Post MBA-Goal)、それに沿う授業の教授、クラブ責任者、現地企業等のアポイントを行い、キャンパスビジットに行く事が最良。キャンパスビジットができるタイミングは、授業期間の観点から1st roundの場合は2月〜4月末、2nd roundの場合は9〜12月上旬。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
ざっくりと200万円程度。カウンセラー料(インタビュー練習等全て含む):120万円、TOEFL/GMAT受験料10万円、アプリケーションフィー10万円、ビジット料40万円(全て含む)、塾15万円、その他書籍等5万円。

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用は全て貯金から。社費留学である為、渡航後の授業料•生活費は会社負担。

<スコアメイク>
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
TOEFLはSとWに何があったが、SもWもアンディー先生(http://andymina.blog136.fc2.com/)のブログで公開されているフォーマットを徹底的に模倣する(テンプレートの暗記)事で対応。Wについては相当な長文を書く事になるので、トレーニングが必要であるが、マスターすると驚く程効果があると思う。

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

● 自分がミッションドリブンな人間であり、これまでのキャリアパスに一貫性があることをアピールする事を常に心がけた。「自分の過去の経験からXXXという事に問題意識を感じる人間で、それに従い高校大学ではYYYを行い、その延長でZZZに就職しXYXYの従事。その延長で将来的にはYZYZYしたく、実現する為に志望している大学では、ZXZXZXを学びたい」というように。
● 自分が得意である分野をM&A Executionに関する専門知識•経験を有するしながらも、2年半出向先で事業経営(部長として出向)に携わってきた事に絞って、明確にアピールした。

<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
● (浅はかだが)MBAのブランド効果は馬鹿に出来ないと考えていたこと、又米国でもう一度しっかりとチャレンジしてみたい(幼少期に10年滞在していたが、所詮小学校までの経験でありそれがコンプレックスでもあった)気持ちもあり米国トップ10に絞り込んだ。
● 企業経営者養成の観点からHBSとKelloggを、水問題の観点からStanford GSBとUCB/Haasを選択。(言うまでもなく)Whartonも大変魅力的な学校であったが、Visitを通じて英語があまり話せない妻と2歳児を帯同するにあたり、生活面の若干の不安(治安及び気候)から受けないことにした。

Q.進学校の決め手は何でしたか。 
元々絞った受験をしていたこともあり、合格校がそこだけであったため(GSB→HBS→Haas→Kelloggという順番を決めていた)。

<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
● 私は11月下旬から12月上旬。1st roundで受験していたKelloggへのアピール、インタビューが控えていたHaasの準備、2nd round受験校の選定及びWhyその学校対策。
● 特にNo.1志望校であったStanford GSBについては、11月にGSB現地在校生の日本観光につきあっていた事もあり(これは、日本人在校生を経由して紹介頂いたもの)、彼らを通じて授業、学生名物イベントであるTALK等への参加、学生寮への宿泊ができたので非常に有意義であった。又、このタイミングでは自分のアプリケーションパッケージもある程度固まっていたため、関心があるクラブのリーダーや教授等への面談も出来たため、Why Stanfordについては具体的に記載することができた。

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
現在神山財団に応募中。神山財団については、カウンセラーのEd義塾

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
● (「HBSの説明会でEileenがGMAT700あればとにかく1stで出願しなさい、これまで日本人の1st出願者が少なすぎる」という助言等をしていた事もあり)私は1st roundに拘っていたが、今では受験後拘ることへの弊害の方が大きいと感じた。Why その学校?の情報収集は自分のアプリケーションパッケージをある程度固めた上で、関係者のアポイントを取った上で、Campus Visitした方がよいと上述したが、reapplicantでもない限り2月〜4月時点で自分のアプリケーションパッケージが固まっているわけはないので、重要な学校は2nd roundに回して実りあるキャンパスビジットをしてからエッセーをブラッスアップするのがよいと思う。自分は2ndではStanford GSBしかアプライしていないが、ビジットでは、関心があるクラブ関係者•教授との面談、在校生イベントへの参加等出来たおかげで(落ちたものの)、1st roundとは比べものにならないほど具体的なWhy その学校?が掛けたと思う。
● GMATは一昔前間では、受験間隔を1ヶ月掛けたり、スコア開示後のキャンセルは出来なかった(開示前にキャンセルしても履歴が残る)が、昨年度7月に制度が変わり、受験間隔が2週間、開示後キャンセル可(しかもキャンセル履歴なし)となった。このようにルールが変わることも多々あるので、常にmba.comで最新の情報を入手するように心がけるべき。
● 米国との二重国籍者が、米国の大学に行く場合は要注意。米国は、自国国籍保有者がビザを取得する事を認めていないため、特に日本人妻を同行する場合、greencard(移民ビザ•永住権)の申請が必要。このプロセスには1年かかるので、直前に発覚すると一緒に行けなくなるリスクあり。

Q. 一言メッセージ
基本的に自分の会社の中でMBA受験者は1人或は数人だと思うので、社外により多くの受験仲間を作る事が肝要な気がします。タイミング的にも、結婚•出産•駐在等重要なライフイベントと受験が被り、必ず辛い時期がくるので。頑張ってください!

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