合格体験記 / IESE Business School / HK

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投稿者(イニシャル):H.K
進学予定校:IESE Business School

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:Kellogg, Duke, Ross, UNC, NYU, LBS, IESE
・ 合格校:IESE

・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【6年以上】
・ 費用: 【社費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【江戸義塾/その他(Manhattan GMAT)】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ/海外経験/ネットワークづくり】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
小学生時、父親の仕事により5年間米国在住の帰国子女。その後は日本で過ごし、大学時代は体育会アメリカンフットボール部に注力。卒業後は鉄鋼専門商社に入社し、2年間の貿易実務/海外営業を経験後、5年間香港に駐在。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
香港駐在中に様々な刺激を受け、より自らの可能性を広げたいと思ったため。リーダーシップ等のソフトスキルに加え、アカウンティング/ファイナンス等これまで縁のなかった分野の知識を身につけたいと思った。きっかけは、香港で知り合った外国人、海外経験豊富な日本人の友人で、MBA経験者が多かった事で、より身近にMBAを意識する様になった。どんなソーシャルな場でも、”What do you do?”といった会話から始まる、香港というエネルギッシュな環境にいて、よりキャリアを意識する様になった。仕事面においても、グローバル企業の多様な人材を相手にする中で、より自分を高めたいという想いが強くなった。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
・Case Studyを中心としたinteractiveな授業環境で、自分のキャパシティをソフト面/ハード面共に限界まで高めたい。
・IESEは世界各国から万遍なく優秀な人材を集めており、真のグローバル環境が整備されているため、その中で得られるネットワーク作りを意識した留学生活を過ごしたい。
・以前から興味のあったスペイン語に真剣に取り組みたい。
・家族との時間も、働いていた時よりは多くとれると考えており、大事にしたい。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
・派遣先に戻った後、東南アジアのハブであるシンガポールにてM&A業務に従事する事を希望。
・元々経営コンサルファームへの興味もあったため、consulting clubへの参加、インターン等は積極的に行いたい。
・社会に対してどの様にインパクトを与えられるかを追求し、アントレ系の授業にも積極的に参加したい。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2012年(駐在3年目)からMBAを意識し始めたが、駐在期間の終盤までに合格を勝ち取れれば良いと悠長に考えていたので、受験までのスケジュールは長期間に渡った。駐在初期段階では業務を通して得られる成長に満足していたため、「とりあえずはTOEFLでも」といった感覚でTOEFLに着手。4,5か月間マイペースに独学で勉強、試験を受け、TOEFL終了。その後GMATに着手し始めるが、まだ自分が想定している入学時期から遠かったため、だらだらと独学でGMAT official guideを勉強するに留まった。具体的に受験を決心し、モチベーションに火がついたのは、2014年3月に米国ビジットで実際に複数校を訪問してから。そこから本格的にGMATに着手し、11月からエッセイに取り組み始め、round 2で7校に出願。3月上旬にIESEから合格通知を受け、受験終了。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
香港での受験であったため、日本である様なMBA受験生コミュニティが存在せず、非常に苦労した。初期段階では、大学院の情報収集は完全にネット頼み。受験校については、当初は私費前提のためぼんやりと米国M7と意識していたのみ。受験モード突入後は、積極的に人脈作りを意識し、出来るだけ生の情報を入手する様に心掛けた。キャンパスビジット時に何人かの学生とつながりを持った後は、積極的にskypeでの相談や、人脈の紹介等で大変お世話になった。また香港のMBAホルダー友人等からも積極的に話を伺った。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
ビジット実施時期:2014年3月
ビジット校:Kellogg、Columbia、Haas
実施内容:日本人在校生との面談、Class visit、Campus tour
選考における効果:具体的な校風等、在校生から生の声を聞けた事が、志望校の絞り込み、エッセイにおけるwhy this schoolの理由づけに役立った。また、MBA生は皆さん総じて非常にGivingな方が多いため、受験に関する一般的な相談にも乗って頂け、メンター的観点から非常に助けられた。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
在校生、Alumniとのコンタクトを作り、具体的に話を聞いた上で絞り込んでいった。GMATの点数が高くない状況での出願であったが、出来る限り妥協はしない方針でTarget schoolを選択した。

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
GMATに関しては、Manhattan GMATのonline private tutoringを活用。米国人相手にBlackboard onlineを使用してのマンツーマンの家庭教師であり、モチベーション維持、日々の勉強のタスク管理の面で助けられた。エッセイカウンセラーは江戸義塾を活用。受験戦略も含め、幅広く相談にのってもらう事が出来たので満足している。ただ、江戸義塾はクライアント数も多いため、一人辺りへのエネルギーの使い方に多少疑問を感じた。自ら能動的にskype面談を申し込み、会話を増やせば問題はないが、時間の確保が難しい状況においては、よりコミットしてくれるカウンセラーも良いかもしれません。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFLについては、帰国子女+駐在経験もありそれ程苦労はしなかったが、とはいえそれなりの準備はした。まずThe Princeton ReviewのTOEFL iBTテキストを基に全体の流れをつかみ、TOEFL Practice online(模擬試験)を繰り返し、iBT試験の間隔になれるようにした。スピーキングについては、TOEFLのスピーキング練習用アプリを使って練習した。実際のテストと同じ形式で時間を図ってくれ、かつ自分の声も録音、過去の質問集も膨大にあり、非常に役立った。その後は実際のテストを連続で4-5回受験し、107(R28 / L29 / S26 / W24)に終了(2013年3月)。もっと高得点を狙う事も出来たと思うが、一旦こんなもんで良いかとGMATに移行し、GMATで大苦戦してしまったため、TOEFLを更に受験する余裕はなかった。

・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
一回目2014年5月 570点 (V29 / Q39 / AWA4 / IR5)、二回目 7月580点 (V28 / Q41 / AWA4 / IR5)に続いて、9月に三回目受験でGMAT 640 (V35 Q42 AWA4.5 IR3)。これが最終提出スコアとなった。9月の時点でManhattan GMATのカウンセラーにはエッセー着手を強く勧められたが、諦めの悪い性質にて10, 11月で残り2回を受験。出来る事はやったつもりだが、過去のテストよりも低い点に終わってしまい、あえなくスコアキャンセル。受験プランにおいて、ここで大きく躓いてしまった。受験を一年先延ばしにして、700超えを狙う事も考えたが、カウンセラーからは「短い人生においてあと一年時間を犠牲にしてGMATの勉強をするなど、無駄だからやめた方が良い。640でも出願戦略はたてなおせる」と言われ、その年の受験を決意。振り返ると、GMATで一番の失敗はQをなめていた事。Vの勉強に注力し、後半になりQが問題である事に気づき、着手するも既に遅かった様に思う。小学校以来まともに数学をやって記憶がないため、マスアカ/問題集をもっと入念にやり込めばよかったと反省している。私はManhattan GMATのprivate tutorを活用していたため、テキストは全てMGMATを使用したが、内容がまとまっていて非常に良いと思う。Vに関しては、一問一問正解のメカニズムを、他人に説明出来るまで理解する事が大事だと言われた。確かにその通りであり、このアプローチは良かったと思う。
・ エッセー
江戸義塾を活用。香港在住であったためSkype面談を通じてカウンセリングを受け、エッセーに着手。面談時から、厳しく質問を投げかけられ、you need to develop your thoughts more、と言った指摘を受け、why MBAをより深く考えさせられた。なかなかアイデアが浮かばなかったため、最初のエッセーを書きあげるのにかなり時間を要したが、何度も書き直す事により、自分の頭も整理されてくるため、ここは粘り強く頑張るしかないと思います。あと、回りにいるAlumniの友人達にもアドバイス、添削をお願いし作りあげていった。
・ 推薦状
駐在地の上司2名に依頼。一名は、受験する年に丁度定年退職された、現法の元社長。もう一人は、総務/経理の責任者。共に日本人。自分の考えを伝えた上、推薦者の考える自分の強みとのすり合わせを行った上、日本語で書いてもらい、翻訳するという方法をとった。翻訳は別の人間に依頼。
・ インタビュー
Skimatalkを活用。1時間あたり2,000円と安いため、頻繁に練習。英語ネイティブと楽しく練習する事が出来た。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
約150万円(TOEFL,GMATの受験料、GMAT Tuition fee, エッセーカウンセラー、出願料、キャンパスビジット)

Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
性格面では、粘り強さ(体育会アメフト出身)、柔軟性(素直さ)(海外経験豊富)。あとは、International Perspective(幼少期の米国経験、就職後の香港・中国での経験)。

Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
Fit感。受験校は全てすばらしく、どこに進学しても後悔のない学校のみ受験していました。IESE進学の決め手は、Case Studyを中心としたハードな環境、学生の多様性、スペイン語が習得できる、といった点です。アメリカ出身のアプリカントも、international perspectiveを求めるユニークかつ優秀な人材が集まっており、自分を最も成長させる事が出来ると思ったため。

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
私は予備校に通う事が出来ず、受験生ネットワークが乏しかったのですが、予備校の情報を含めたネットワークは是非活用して下さい。あとは、興味を持っている段階で少しずつでも早めの準備を進め、時間が取れるタイミングで一気に集中して取り組む事をお勧めします(特にGMAT)私は、かなり時間に余裕があると思っていたものの、GMATの勉強にだらだらと時間をかけ、使う教材で迷走してしまった(最初はPrinceton Reviewで独学。これはあまりオススメしません)ため、良い教材を基に短期集中で取り組む事を強くおすすめします。また、受験プロセスは当初の思い通りにならない事が多々おきます。躓いてもPlan Bで立て直しは可能です(私もそうでした)ので、粘り強く頑張って下さい。

Q. 一言メッセージ
低GPAであっても、GMAT高得点がなくとも、諦めずにこつこつと続ければ道は開けます。頑張って下さい!

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