合格体験記 / UCLAアンダーソンスクールオブマネジメント / UCLA Anderson School of Management / Toshi

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投稿者プロフィール

投稿者(ペンネームorイニシャル):Toshi
進学予定校:UCLA

カテゴリ: MBA
地域: アメリカ
受験校: UCLA, UCI, Washington Olin, Vanderbilt Owen, NYU Stern, Carnegie Mellon Tepper
インタビュー実施校: UCLA, Vanderbilt Owen, NYU Stern, Carnegie Mellon Tepper(UCI, Washington Olinはインタビュー招致後辞退)
合格校: UCLA, Vanderbilt Owen

性別:  男性
出願時年齢: 26歳~30歳
海外経験と期間: 海外旅行に数回程度
費用: 社費
奨学金: 未取得

最終学歴: 国内・私立・大学・文系
GPA: 3.27

受験した試験と出願スコア: GMAT:700(V34/Q50/IR7/AWA4.5)/TOEFL:100(R28/L26/S24/W22)
塾(試験対策):イフ外語学院(TOEFL, GMAT)、YES(GMAT SC)
カウンセラー:イフ外語学院

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
大学卒業後、地方銀行に入行。主に融資関連の営業に携わり、3年間勤務した後留学準備を開始。

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
元々MBAに興味があったわけでは無く、単純にアメリカに住みたいという思いのみ。就職活動の際にMBAの存在を知り、憧れのアメリカに住みながら経営についても学ぶことが出来る事に魅力を感じてMBA留学を志すように。“私立文系(社会学専攻)、体育会”というバックグラウンドでは大手企業に就職しても社内公募には受からないだろうと思い、実現可能性が一番高そうな地元の銀行に就職。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
学業に積極的に取り組むのは当然だが、所詮は学問であり実際のビジネスに応用できる事は限られていると思う。
それよりも課外活動やプライベートで面白そうな事に首を突っ込んで、異文化での経験を増やし、人脈を広げたい。

Q.留学後のビジョンを教えてください。 
社費派遣の為、派遣元の企業に復帰し、本部での業務に携わる事になる予定。

Preparation for MBA application

<概論>

Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2015年1月に社内公募に合格し、MBA留学の権利を得る。同5月に東京に引っ越し、イフ外語学院に通いながら留学準備開始。それまでは特段準備をしていなかった為、短期間での詰め込み学習となる。試験得点の推移や受験の経過は以下の通り。

【2015年】
5月4日 イフ外語学院TOEFL6ヶ月コース受講開始。同時に出願校も検討し始める
6月13日 TOEFL受験(1回目) 98点(TOEFL100点突破は余裕と勘違い)
7月11日 TOEFL受験(2回目) 98点
7月終わり GMAT学習開始
8月1日 TOEFL受験(3回目) 94点
9月12日 GMAT受験(1回目) 580点
9月19日 TOEFL受験(4回目) 93点
10月20日 GMAT受験(2回目) 610点(GMAT学習に注力していただけに焦る)
試験の点数が揃わず、1stラウンドでの出願断念
10月24日 TOEFL受験(5回目) 100点(出願スコア)
10月27日 東京QSツアー参加(@恵比寿)
11月初め Y.E.S受講開始
11月8日 TOEFL受験(6回目) 100点
11月22日 GMAT受験(3回目) 640点
11月終わり エッセイ準備を本格的に開始
11月28日 TOEFL受験(7回目) 96点
12月初め UCSD, Pittsburghへの出願を辞め、NYU Stern, Carnegie Mellon Tepperを出願校に加える
12月24日 GMAT受験(4回目) 700点(出願スコア)
【2016年】
1月4日 ワシントン大学出願
1月5日 UCLA, Vanderbilit, Carnegie Mellon Tepper出願
1月9日 NYU Stern出願
1月22日 UCI出願
1月27日 UCLAインタビュー(スカイプ)
2月2日 Carnegie Mellon Tepperインタビュー(スカイプ)
2月3日 Vanderbilitインタビュー(スカイプ)
2月25日 Vanderbilitより合格通知受領
3月2日 UCLAより合格通知受領、第一志望合格に付き準備終了

初めはTOEFLの得点向上に注力。夏ごろからGMATの学習も開始。早々にTOEFLで100点獲得してGMATの学習に集中する計画であったが、予想以上に苦戦して同時進行で学習する事に。GMAT教材の解説が腑に落ちない+点数が上がらないためYESに通う事を決意。年末の受験で目標の700点に到達し、2ndでの出願にギリギリ間に合う。
TOEFL対策が長引いたことから、その後のGMAT・エッセイ準備も後ろ倒しになり、時間的にも精神的にも負担が大きかった。何事も前倒しでやっつける事がいかに大事か、改めて実感した。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
出願予定の学校の公式サイト、日本人サイトを片っ端からお気に入りに登録して随時チェック。オンラインセッション等があれば積極的に参加して在校生やアドミッションの生の声を聞いた。特に気になった学校に関しては、直接日本人在校生と連絡を取りスカイプで話をする事も。社内のMBA取得者や、現派遣社員とも連絡を取り情報収集を行った。
私の場合は予定が合わずに一度しか出席できなかったが、QSツアーやMBAフェア等、説明会があれば積極的に参加すべきと思った。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。 
イフ外語学院:120万
YES:20万
試験費用:30万
教材費等:10万
アプリケーション料:10万
合計:190万
そのほか諸々の出費が10万円程あるかも。

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
イフ外語学院の授業料、試験費用、受験料は企業負担。YESや教材費は自己負担。
進学後の授業料や生活費は企業の負担。

<スコアメイク>

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

スコア変遷
TOEFL
・目標点      109 (R28, L28, S25, W28)
・第1回(6月13日) 98 (R28, L25, S24, W21)
・第2回(7月11日) 98 (R27, L27, S20, W24)
・第3回(8月1日)   94 (R23, L25, S20, W26)
・第4回(9月19日) 93 (R24, L27, S19, W23)
・第5回(10月24日)100 (R28, L26, S24, W22)
・第6回(11月8日)  100 (R27, L23, S24, W26)
・第7回(11月28日) 96 (R24, L27, S24, W21)
GMAT
・目標点       700 (Q50, V35, IR7, AWA4.5)
・第1回(9月12日) 580 (Q47, V23, IR8, AWA3.0)
・第2回(10月20日) 610 (Q51, V21, IR6, AWA5.0)
・第3回(11月22日) 640 (Q50, V26, IR8, AWA4.0)
・第4回(12月24日) 700 (Q50, V34, IR7, AWA4.5)

TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
TOEFL:

【リーディング】
解き方、アプローチは様々あるだろうが、私が実際に試験を受ける中で重要だと思ったのは次の4点。

①最低限のボキャブラリーを身につける。
リーディングに限らずだが、基礎的な単語を身につけていないと試験対策も捗らない。何はともあれボキャブラリーを強化するべき。
やる気あふれる人は何冊もの単語帳に手を伸ばすようだが、私は1冊を徹底的にやり込めば十分だと思った。
具体的な勉強方法は、1冊の単語帳を何度も反復して読み進め、だんだんと定着を図るというもの。覚えていなくてもとりあえず1冊を最後まで通し読みするのが大事だと思う。
(1) 1回目はどんどんと読み進めて、既に知っている単語にチェックを入れておく。
(2) もう一度最初から読み進め、意味が分かる単語にまたチェックを入れていく。
(3) 3回目は、2度チェックしてある単語は既に覚えたものとして飛ばしながら読み進める。
(4) 同じ要領で何度も繰り返し読む。知らない単語は何度も目にすることになるので、自然と覚えられる。
1回目読破するのはそれなりの時間がかかるが、2回目、3回目とだんだんと時間が短縮されていくので、加速的に学習することが可能。中には何度見ても覚えられない単語もあるが、そんな単語はそもそも重要性が低いので、無理に覚える必要が無いと思う。とりあえず頻出単語を頭に入れる事を意識する。
併せてリーディングの教材を使って勉強すると、単語帳に出てきた単語を文章の中でも目にすることになる。違う形で単語に触れると記憶に残りやすい、と感じた。

②長文を読むことに慣れる。
TOEFLのリーディングにおける文章は結構分量があり、慣れていない人には負担になる。普段から、それなりの分量の英文を読む習慣をつける事をお勧めする。私の場合、英文を読むことに抵抗感があるというだけで、モチベーションが上がらなかった。
海外のニュースサイトはいくらでも有るので、それらを毎日1記事読んでいくだけでも十分だと思う。ただ、興味が無いニュースを読むのは気が乗らなかったので、少しでもやる気が出るように日本のニュースを英語で読めるサイトを使うようにした。
また、洋書を読むのもいい方法だと思う。ただ、本は圧倒的に量が多いので、当然負担も大きい。私は、一度映画で観たことがある物語の原作を読むようにしていた。読みながら「ああ、あの場面だな」とイメージできると読みやすい。ストーリーを知っていると知らない単語や表現があってもそこまで気にならない。
読む習慣を身に付ける事が一番の目的なので、知らない単語が出てきても全く調べたりしない。いちいち調べていると時間がかかり過ぎて効率が低いし、読むモチベーションも下がる。

③頻出問題の背景知識を身につける。
リーディング文章の題材は多岐にわたるが、自然科学の出題が目立つ他、先住民、女性解放運動、アメリカ史等が定番のようである。こういった題材に 関する知識があると、多少英文の意味が分からなくても読みやすいし、解答するにあたっても明らかに間違いの選択肢を排除することが出来たりする。英文を読むスピードも、内容を理解するスピードも格段にアップする。
よって、余裕があるのであれば是非とも背景知識を身につけておくことをお勧めする。これは別に日本語の教材で良いと思う。

④タイムマネジメントに気を配る。
実際の試験においては、時間管理が非常に重要である。先述の通り試験時間60分、全3題で英文1題に対して問題が13問あるので、一問にかけられる時間は2分以下である。私が特にあったって意識していたのは以下の点。
(1) 問題を解きながら英文を読み進める。問題を解く前に英文を読み通すことは絶対にしない。
13問のうち11問目くらいまでは、文章全体を読まなくても解くことが出来る問題である。しかも、問題の該当箇所は文章の初めから順に進んでいく。英文を一読してから問題を解いていこうとしても、結局文章を読み直す事になって時間を無駄にする。問題を解きながら英文の内容を掴んでいくようにしたい。
(2) 類似単語の選択問題は数秒で解く。
類似単語を選択する問題が必ず出るが、これは知っているか知らないかの問題であり考えたところで対して正答率は上がらないと思う。しかもこの問題の配点は低いようなので、これに時間をかけすぎて重要な13問目に時間がかけられないようでは高得点が望めない。分からない場合は潔くあきらめて適当にチェックして次の問題に進むべき。
(3) パラグラフごとの主題を意識する。
英文はパラグラフごとにテーマがあるので、それをしっかりと意識しながら読み進める事が大事だと思う。パラグラフごとのテーマが分かっていれば、問題と関係のないパラグラフを読んで時間を無駄にすることもない。これは試験に限らず、普段英文を読むから意識しておきたい。

私は余り読解力が無いようで、最高でも28点しか取れなかったが、高得点を取る人は常に満点を取っている様である。常に高得点が取れるセクションがあると合計点も安定してくる。海外在住経験が無い受験者に取っては、リーディングが一番力を付けやすいと思うので、是非とも得意分野にしておきたいところ。

【リスニング】
私自身が行ってきた英語の勉強経験から、リスニング能力を劇的に向上させるためのこれぞという教材は存在しないと思っている。TOEFLのリスニング対策の教材もたくさんあるが、どれもしっくりこなかった。というか、別に教材を買う必要無いんじゃない?と思ったのが本音。

リスニング点数が向上しない人は大きく分けて2つに分かれると思う。
①そもそも会話、講義の内容が聞き取れない。
②英語自体は聞き取れるが、余りのボリュームに内容を覚えることが出来ない。

①の場合は根本的に英語耳を鍛える必要があるので、点数向上にはそれなりの時間がかかると思う。②については、メモの取り方次第で結構簡単に点が上がったりする。

まず、①の状態の方。この場合は、純粋に沢山の英語を聞くのが最善の手だと思う。TOEFLはアメリカ英語の理解度が求められているので、TOEICのようにイギリス英語やその他の国の独特の訛り等を気にして勉強する必要は無い。しかしながら、TOEICよりもレベルが遥かに高いので、TOEIC以上に聞く能力が求められる。私自身中学生の頃からいろいろな教材を試してみたが、教材として素晴らしいと感じたものは余りない。こつこつと聞きつづける、それが一番大事と思う。

次に②の状態の方。この方は英語を聞く能力自体は十分にあると思うので、メモの取り方を工夫すれば十分点数アップが可能と思う。私はリスニングパートにおいて会話形式のものは得意だったが、講義形式のものは苦手だった。というのも、講義は長さが5分ほどもあり、内容を暗記しようとしてもまず不可能だからだ。かといってメモを頑張ろうとすると耳が疎かになる。リスニング力が不十分というのもあると思うが、慣れない英語でメモを取ろうとしていたことも大きかったよう。メモをカタカナで、しかも最初の3,4文字だけ書くという方法にしてから、だいぶ講義の内容が頭に残りやすくなった。覚えていなくても、メモを見て「ああ、確かこうだったな」と思う出すことも出来た。

【スピーキング】
私は予備校の教材に頼るところが大きかったので、大したことは書けないが・・・。
予備校に通ってスピーキング対策することのメリットは、
・短期間でスコアアップが狙える事。
・英語力が低くても、ある程度の高得点を安定して獲得するテクニックが得られる事。
の2点だと思う。もちろん、独学で満点近い得点を取ることは可能だと思うが、時間の都合上どうしても早期にスコアアップを図る必要がある方には一考の価値あり、と思う。

スピーキングは全6問。お題に対して45~60秒で自分の考えを述べたり、聞いた内容をまとめたりするものである。詳しくは教材を見て頂いた方が分かりやすいと思うので、ここではあまり触れない。問題は大抵ワンパターンなので、対策は可能だし、準備をして臨む効果は大きい。
採点は1,2問目と3,5問目と4,6問目がまとめて行われ、good、fair、limited、poorの4段階で表される。3-6問目はリ スニング内容を踏まえて回答する事になる(更に言えば3,4問目は短いリーディングもある)ので、半分リスニング力が問われている感じ。
発音に対する減点もあるので、強化するに越したことは無いが、独学での勉強は非常に難しい。先ほども言った通り、時間とお金が許すようであれば、予備校に行くことをお勧めする。オンラインで英会話の授業が受けられるサービスもあるが、アメリカ英語以外の訛りが強いものも減点されるようなので、レアジョブ等にはあまり期待しない方が良いと思う。

私が全セクションに共通して注意していたのは、次の3点。limited判定となったものを振り返ると、この3点のうちのいずれかでミスした事が大きいと思う。
1. 与えられた時間一杯話し続ける。
2. 早口にならないよう気を付ける。
3. 主題から逸れないよう気を付ける。

時々言葉に詰まってしまったり、少し考え込んだり・・・話の中に僅かな空白が出来るのは仕方がない。しかし、何秒間も黙り込んでしまうとそれは 減点の対象となる。与えられた時間一杯話し続けたい。30秒くらいで言いたい事を全て言ってしまい残り時間で何も言えないとか、前半と同じことを繰り返してしまうとか、そういったことも避けたい。時間を計りながら練習して、時間感覚を養う必要がある。ちょっと時間が足りなくて、最後に言いたかったことが文の途中で切れてしまった、それくらいの感覚でも良いと思う。
試験会場はたいていの場合大部屋で、何人もの受験者が同じ空間で試験を受ける事になる。会場の当たりはずれも大きいので、都会地で受ける場合は会場の評判を調べたうえで試験の予約するのが望ましい。そうはいっても、どの会場でも他の受験者の声は耳に入る。そして、自信ありげに大声で回答する受験者たちの多くはとんでもない早口だったりする。早口でないと時間内に言いたい事が伝えきれないからかもしれないが・・・。彼らにつられて自分のしゃべるペースも早くなってしまいがち。だが、決してそれにつられてはいけない。早口になると発音が悪くなり減点されたり、普段の練習で時間ぴったりに話し終えていたのが10秒くらい余ってしまったりと、悪影響ばかりである。気持ちゆっくり、アナウンサーがニュース原稿を読むくらいのテンポで十分だと思う。

【ライティング】
正直なところ、ライティングは予備校のテンプレートに全面的に頼っていた。受けてみての感想としては、事前にしっかりと問題形式に慣れておく事、自分なりのテンプレートを用意しておく事が重要だと思う。時間制限があり、あれこれと考えている暇は無い。問題を理解したら直ぐに書き始めないと、十分な時数を稼ぎ、尚且つ見直しをする時間は無い。出題パターンは同じなので、しっかりと準備した上で臨めば、そんなに苦労することは無いと思う。

GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

【MATH】
余り特別なことはしていないし、する必要もない分野だと思う。私は私立の文系(社会学)出身なので数学は高校三年生を最後に勉強した事がなかった。数学は好きでもなければ得意でもなかったので(高校3年生の時に赤点を取っていた程度)、元々の知識は大したことないと思う。
それでも受験した4回は47→51→50→50と安定した点を取ることが出来たので、勉強すれば確実に得点することが出来るセクションだと思う。TOEFLやGMATのVERBALは努力と結果が比例しないので、やった事が結果として表れるのは非常に励みになった。
私はマスアカデミーとiPhoneアプリ(GMAT Toolkit)の2つしか使用しなかった。GMATの公式問題集の問題は簡単すぎてやる意味が無さそうだったし、そもそも教材が少ない為に教材の選択肢もさほど無かった。
初めにマスアカデミーの教材(2冊)を2,3周繰り返して、数学の記憶を呼び起こすとともにGMAT特有の問題に慣れるようにした。マスアカは解説が日本語なので助かる。ただ、マスアカに掲載されている問題は比較的簡単で、実際の試験に十分対応しきれていないと感じた為、GMAT Toolkitを購入し、隙間時間に難易度の高い問題を解きまくるという作戦。
蛇足になるが、GMAT ToolkitにはMATHだけでなくVERBALの問題もある。しかしながら、VERBALの問題は実際に試験で出される問題と毛色が異なると感じたため手を付けなかった。

【VERBAL】
①Sentence Correction(SC)
正直、この手の問題を独学で進めていくのは不可能に近いと思う。問題に多く触れる事で類似問題を解くことは可能かもしれないが、根本的に「なぜ」正解なのか、あるいは不正解なのかを知ることは大変困難。文法的に完全に誤っているものもあれば、文法としては正しいが、意味がおかしいもの、表現として相応しくないものなど、外国語として英語を学ぶ者としては難しい判断だと思う。単純に時制の問題であったり、熟語を知っていれば解けるような問題もあるので、そのような問題は対策もさほど難しくはない(ただ、この手の問題は確実に正答しておかないと高得点は狙えない)。

(1) 日本語の参考書がほぼ皆無である事。
(2) 英語で書かれた参考書はあくまでもネイティブ向けで、解説を読んでも「は?」で終わる事が多い。
(3) そもそも日本語で出版されている文法書には誤った解説、誤解を招きやすい解説が大変多く、読んでも時間の無駄。

上記の3点が、私が今になって思う独学のデメリット。日本語で書かれた市販の教材は私が知る限り1冊(CRとRCに関しても同様)。GMATがどのような試験か、日本語で簡単に知るのには役立つかもしれないが、教材としてはどう考えても不十分。
洋書の参考書、特に公式問題集は1問1問に解説がついているが、「この表現はおかしい」と書いてあるだけの事も多い。英語が母国語でない者にとっては、“何がおかしいのか”を解説してもらえないと意味不明。
3つ目はY.E.Sで先生に言われた事だが、問題を解いていて実感する事が多々あった。確か学校で習った英語ではこれでOKだった・・・確か英語 の参考書ではこれでOKだった・・・なんて思いながら問題を解くと、結構間違っている。Y.E.Sの先生曰く、日本の英語教育は間違いだらけ、との事。日本の大学に受かる事が目的なら間違いだらけの英語でも構わないが、GMATで高得点を狙いたい受験者に取っては結構致命的。
SCは完全にY.E.S頼みだったと言って過言でない。時間とお金が許すようであれば、是非とも予備校に通われることをお勧めする。

②Critical Reasoning(CR)
論理的思考力に長けている人は、特に対策をしなくても結構な高得点が取れるらしいが、私の場合はちんぷんかんぷんだった。根本的に、「論理的に考える」とはどういう事か、これを理解しなければならないと感じて、GMAT教材とは関係無い本を読んでいた。「論理的に考える」という事が分かってきて、英文も問題なく読むことが出来れば、この手の問題は解けるのかな、という感じ。イフの講義も聞いてみたが、解法がどうも後付けな感じでしっくりこなかったのであまり効果が無いと思った。

③Reading Comprehension(RC)
文章全体に関する事を問う問題もあれば、文中のごく一部分が理解できていれば解ける問題もある。予備校では全文を読み通す必要は無いし、全て読んでいては時間が足りなくなると言われたが、こちらの解説もなんだか後付けな感じがしてしっくりこなかったので、私は英文をざっと一通り読んでから問題に取り掛かるようにした。
RCもTOEFLのリーディング同様に英文の背景知識があると、読解速度や文章理解度がグッと高まる。ビジネスに限らず、マイノリティや自然科学に関する英語ニュース、ウェブサイト等を定期的に読んでおくべきだと感じた。
いろいろと解法テクニックを教える予備校があるのではないかと思うが、最終的には読解力の問題だと感じたので、それなりに時間を費やして英語に触れ続ければ、自然と正答率は上がるのではないかと思う。

<Essay & Interview>

Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

理由:派遣元企業の指定
感想:長年の指導経験があるようで、カウンセリングも慣れた様子。特にエッセイは、カウンセラーと話しながら自己分析を進めていくことで、自然とエッセイの内容が出来上がる感じ。時間が節約できて、その分GMAT等の勉強に充てられる。受験生の中には自己分析に時間をかけて、更に何度も推敲を重ねてエッセイを作り上げる方もあるが、個人的には受かってさえしまえばエッセイの内容は完璧でなくても良いと思う。MBA留学は時間的な負担が大きいので、削れるところは削りたい。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

・エッセー
準備:特に準備する事は無く、カウンセラーと話ながらネタを炙り出していく形式
苦労:学校での成績や業務実績に目立ったところがなく、ネタが少なかった。過去の体験を一生懸命思い出しながら使えそうな経験を絞り出すのは結構大変。
工夫:学業以外の活動、業務以外の活動(主にスポーツ)を前面に押し出して、課題活動に積極的である事をアピール。

・推薦状
準備:カウンセラーと相談し、書いてもらうべきこと、避けたほうが良いことを把握した上で上司に推薦状を依頼。
苦労:推薦状を書いてもらう上司が英語に明るくない場合

・インタビュー
定番の質問に対する答えを予め作成して、ある程度の中身を暗記した。更に、イフ外語学院のアメリカ人講師と、マンツーマンで2,3度練習。表現が適切でない所を訂正してもらいながら、実際の

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
学生時代の学問的業績、仕事上の業績には目立ったものが無く、強調しても差別化できないと感じた為、課外活動(特に大学時代の体育会野球部の事)を全面的に押し出すよう心がけた。アメリカ人の講師からは、「スポーツに対してネガティブなイメージを持つアドミッションもいるからリスクが高い」と言われたが、評価されなければ仕方がないと割り切ったうえでアピールすることにした。実際、インタビュー時にあからさまに興味が無いような受け答えをする面接官もいたが・・・。

<学校選択>

Q.受験校はどのように選択しましたか。

Financial Times, Bloomberg等有名サイトのランキングを参考に選択。社費派遣であり、合格校がなければ派遣取り消しとなる事から、塾のカウンセラーと相談しながら、自分の試験の持ち点やバックグラウンドを考慮した上で、合格圏内3校、チャレンジ校3校を決めていった。授業内容についてはどこの学校も大差無いと感じた為、それほど考慮せず。

Q.進学校の決め手は何でしたか。 
月並みだが、ランキングと立地。

<その他>

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

キャンパスビジットは行わず。

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
社費のため応募せず。

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
もう少し計画的に、早くから英語の勉強を始めていれば、余裕を持って準備を進める事が出来たのではないかと反省。
また、MBA留学は出回っている情報が少ないので、情報を得る為にとことん行動する事が重要だと実感した。説明会への参加や在校生、卒業生とのコンタクト等、少し図々しいのではないかというくらい積極的に動いて良いと思う。

Q. 一言メッセージ
留学の様子を下記のブログに綴る予定ですので、何かありましたらお気軽に連絡下さい!
http://toshihisa1527.hatenablog.com/

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