投稿者(イニシャル):SO
進学予定校:ノースウェスタン大学ケロッグ
・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:ノースウェスタン大学、シカゴ大学、コーネル大学、カーネギーメロン大学、エモリー大学
・ 合格校:ノースウェスタン大学
・ 性別: 【女性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【6年以上】
・ 費用: 【私費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【その他(婚約者)】
・ 奨学金: 【申請中】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
生まれと育ちは日本で、大学在学中にアメリカで1年間留学しました。グローバルに活躍することに多大なる憧れがあり、大学卒業後は1年のブランクを経た後、米国で就職先が決まるものの就労ビザの関係で日本の大手監査法人で1年半勤務しました。2010年より同法人の米国アトランタ事務所に移籍しました。2年半前にローカルの会計事務所に移籍し、日系部門設立に参画しながら、スタートアップを含め中小企業の会計監査を担当してきました。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
MBAに行くという選択はつい1年半前まで正直ありまませんでした。会計の世界ではMBA保持者はほとんどいないので、大半の人にとってはそもそも必要性もないのかもしれません。ただ、グローバル社会で活躍することを夢見て渡米しましたが、管理職としてキャリアアップをし、将来も海外を拠点に、外国人として組織を牽引していくためにはマーケティングやファイナンス等経営全体の知識及びソフトスキルを伸ばす必要があると実感し、集中的に双方を学ぶにはMBAが最適な環境だと感じ、受験を決意しました。私は英語のネイティブスピーカーでもなく、人前で話すのも苦手で、アメリカ人の同僚と比べるとかなり内向きな性格だと思います。なので、正直リーダーを輩出するMBAは自分には遠い世界のようにも思えましたが、一方で自分のキャリアアップにも限界を感じていたのも事実です。せっかく大きな夢を持って海外に出てきたのに、ここで引っ込んでしまってはいけない、と自分に言い聞かせて、初心を振り返りもう一度勉強し直して挑戦しようと思いました。
Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
色々な方法があるかと思いますが、私は不器用なので一つずつこなすという作戦にしました。それでも大変苦戦しました。
2014年1月 新年の抱負としてMBAを目指す。トップスクールのウェブサイトで必要な点数を確認し、試験結果を見てから出願校を決めることに。
2014年5月 1回目TOEFL受験し、102点取得。後10%点数を上げるには勉強方法を劇的に変えないと不可能だと感じ、勉強方法を変え1ヶ月弱点を集中的に猛勉強。
2014年6月 2回目 TOEFL受験し、111点取得。GMATの勉強に切り替える。
2014年7月 KelloggのInformation Sessionに参加し、感動し夢を見た気分になり第一志望となる。
2014年8月 GMAT1回目 600点
2014年11月GMAT2回目 660点
2014年12月 GMAT3回目 560点 家に帰ってポロポロ泣きながら諦めようと思ったものの、家族からあと50点くらい上げられないなら1年遅らせず、明日からエッセーに切り替えた方がいいと励まされる。翌日から泣いてる暇など1秒もないので、夜中まで毎日エッセーに励む。
2015年1月 Rd2で4校、R3で1校出願、Kellogg面接
2015年2月 1校WL、1校不合格、別の学校の面接に1月に呼ばれ、2月にキャンパスで面接。
2015年3月 さらに2校不合格通知を受け取る。合否通知最終日にKelloggから合格通知をもらう。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
KelloggについてはInformation Sessionに参加して学校について知りました。あと、この個別合格体験記やオンラインの記事を読ませていただきました。他の学校1校については、地元で卒業生が主催するCoffee Chatで卒業生からの話を聞きました。米国在住のため、地元で開かれた複数の大学が集まるMBAフェアに1度参加しましたが、卒業生や在学生は参加されないので校風は全くわかりませんでした。他の学校は地元でのInformation Sessionを逃した、もしくは行っておらず、ウェブサイトに頼りました。
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
唯一の州外のクライアントがKelloggの近くという偶然に恵まれ、8月に出張した際にお茶会をお願いしました。仕事の関係で授業やツアーには参加できませんでした。夏休みだったので、2年生の方1名と夏期講習に参加されていた1年生の方々にお茶会をしていただきました。他のMBAの受験生やカリキュラムについて全く知らず、また明確な受験理由がないというかなり無防備な状態でお茶会に参加させていただき、在校生の方の職歴の高さと、入念な準備をされた経験にただ圧倒され、そもそも自分が受験できるのかと焦りました。ただ、テストの点数を取ることが目先の課題だったので粛々と自分で決めた勉強プランをこなしました。キャンパスビジットが選考にどれだけ影響があったかどうかは正直よくわかりません。私のように私費で必死で貯金しないといけない人はたくさんいらっしゃると思うので、そういう方は学校のウェブサイトから在校生や卒業生に連絡し、学校の内容を知る為の“宿題”を自分なりに行った方がいいと思います。結果的に、ビデオエッセーで、ケロッグに入学したら一番楽しみにしていることは何か、と聞かれたのでケロッグのコミュニティーと人と回答した際に、在校生や卒業生の話に感銘を受けたので、将来のクラスメートと学べることをとても楽しみにしていると言いましたが、それ以外には特に触れていません。また、ビデオエッセーの質問は人によって全く違うようです。面接官にも学校に行ったことありますか、と聞かれましたが、行けなかったとしても、その回答だけで合否が決まることはない気がします。厳密に言うと私はキャンパスには行っていません。
Q.志望校はどのように選択しましたか。
12月の2週目に3回目のGMATで最低点をたたき出し、絶望的な心境だったので1年見送ろうと考えました。その晩、婚約者の戦略に沿って5校に出願を決めました。2校はドリームスクール(たぶん入れない)、2校ひょっとすると入れるかもしれない、1校たぶんは入れそう、です。この「たぶんは入れそう」な学校はすでに3次募集だったことすら知らなかったので、安全校は実際にはありませんでした。もともと志望していた2校はGMATの点によりドリームスクールになってしまいました。残りの3校は過去の合格率とロケーションを理由に選び(というか選んでもらい)、校風やカリキュラムは翌日からインターネットのみを頼りに調べました。どれも素晴らしい学校だったので全く悔いはありませんが、準備万端な優等生とは程遠い例として参考にして下さい。結果はドリームスクール1校のみからの合格というドラマのような結末です。
Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
TOEFLは始めはBarron’sとTOEFLのオフィシャルガイド、TOEFL用の単語集、及び無料のYoutubeで独学で行いましたが、最後の1ヶ月はオンラインのNoteFullを使いました。
GMATはVerbal &QuantともにマンハッタンGMATのオンラインコースと付属のテキストと問題集、オフィシャルガイドを使いました。はじめは実際の授業を取ろうと思いましたが、初回の無料のクラスで算数の基本単語すら全くわからず、授業についていけるレベルでないと判断し、何度も聞けるオンラインコースに変えました。
エッセーについてはカウンセラーを使わず、自称、論理と文才にはカウンセラー以上の資質を持つと自負する婚約者(アメリカ人)に絶大なる信頼を置き、エッセーを添削してもらいました。何度も赤字のコメントが入ったワードを最後1週間もらい続け、厳しい指導を受けました。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFL (R:26 L: 25 S: 30 W: 30)
90%以上取る為には100%を目指さないといけない、と思いました。そのためには弱点をしっかり克服することと、ケアレスミスをなくすということが大事だと思います。
リーディング: 暇さえあれば語彙力を鍛えました。特に地理や生物等、だいぶごぶさたな科目&知らない単語ばかりが読み物で出てくるので関連する単語をインデックスカードを使って覚えました。読解力が弱いので、問題文のパターンをマスターし、集中的にReadingを鍛えました。複数読むより、1つの問題について何度も繰り返し解いて確実に理解するということに専念し、なぜ間違えたのかということと、なぜ他の選択肢は間違っているのかということを理解することを重点的に行いました。
リスニング:アメリカに住んでいるのになぜスコアがいまいちというと、読解力が弱いからです。本番でも全部聞こえているのに、なぜか選択肢がわからないという事態に陥り、冷や汗が出ました。これが1度目のTOEFLの失敗理由です。要点をメモ書きする力と読解する作業が不十分でした。Barron’sのテキストとオフィシャルガイドは非常にいい勉強になりましたが、本番の内容はもっと難しかった印象があります。
スピーキング:通勤時間は毎朝毎晩スピーキングの練習をしました。スピーキングは日本人で苦手意識がある方は多いと思いますが、最終的に試されている能力は、始めの2問については1)演技力、2)咄嗟に嘘がつける力、3)間断なくしゃべりきること、というのが自論です。1点目に付いては、なぜかというと採点者(コンピュータと人間)は声でしか点がつけられないので、モノトーンな口調とハキハキと、そして抑揚のある口調で言うと、同じ内容でも印象が変わるからです。こんな簡単な理由で知らぬ間に点を落とすのはもったいないです。あと、自信持って言うと、間違ってても見落とされる可能性があると思います。2点目は、色々なパターンの問題が出るので必ずしも事例が浮かぶわけではないからです。そのため、日ごろからメモ帳にこういうパターンがだったら、この例題を使う、ということを行いました。思い浮かばなかったら想像力を働かせて、論理的な架空のシナリオを作り、筋の通った理由を2点述べ、時間内に言い切る練習をしました。携帯でレコーディングをして、時間を見ながら練習をひたすら繰り返しました。3点目は、言いたい事を言い切らないとポイントを落とすからです。最後にThat’s why….という1文を入れて練習するとメインポイントは確実に時間内に収まるので無駄に点を落とすことがなくなります。
残りの問題については箇条書きにポイントを押さえ、準備時間に、メモ書きを見直し、発表する内容を丸をつけ、後何秒までに何を言う、という秒刻みの練習が高得点に繋がると思います。私は本番早くしゃべりすぎて、最後の問題で5秒も余ってしまいましたが、結果的に満点取れたので、早く言い切って悪いことは何もないと思います。休み時間には頬の筋肉をマッサージして緊張をほぐすことをおすすめしいます。
ライティング:これは上記3科目ができていればあまり時間をかけなくても得点が取れると思います。なぜかというと、試されている力は論理力と語彙力なので、他の科目ですでにカバー済みの内容を書くという作業だからです。スピーキングと同じ理論を使い、イントロ、論点2点、結論の構成で練習を10問くらい解いて、コツを掴みました。論点3点書いて曖昧か浅い内容より、2点に絞りしっかり内容を書く方が確実で、時間が効率的に使えます。添削は誰にもしてもらっておらず、自分で読み直しました。最初の3分で創造力を膨らませて思いついたことと書けそうな事例をメモ書きする。3分経ったら、その中で一番いいポイント2点に丸をし、その内容で文章構成を行い内容を膨らませる。ここでもスピーキングで鍛えた作り話の練習が効果を発揮してくれます。最初の4分でイントロを書き、論点では具体的な理由を2つ、その事例2点述べ、結論は3分くらいで書きます。語彙力を鍛えれば自然と違う言い回しができるようになると思います。最後の3分で読み直しとスペルチェックを行う。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
GMAT 660点 (V:34/ M:48 AWA: 5.5)
6月から勉強を始めましたが、とうとう最後まで結果が出ませんでした。200時間以上使って100点落とすというとんでもない失敗をしたので、失敗として参考にして下さい。朝晩、有給、週末、祭日休暇も全てGMATに充てたにも関わらず、この点なのでとても恥ずかしくて何も言えないです。読解が大の苦手で、数学も得意でない私にとってGMATは辛い試験でした。最後は追い込まれすぎてプレッシャーに負けたような気もします。
始めマンハッタンGMATのテキストを使いましたが、点が取れないことに気づきオンラインコースを購入。コースに沿って勉強したものの、点が最後まで上がりませんでした。CATツールで弱点克服を試みましたが、読解が難しく高得点に繋がりませんでした。Quantも色々解きましたが、3回とも48で1点もあがらず苦戦しました。どれか一つでも苦手があると、高得点に繋がらないシステムなので、私のように読解力が苦手で弱点が克服できないと、得意な分野を伸ばしても高得点には繋がらないので、苦手を作らないことが大事だと痛感しました。緊張と時間管理は最大の敵でした。結論は早めに準備することですが、実際には一筋縄にはいかないというのが感想です。もしMBA行くか迷っている方いらっしゃったらGMATは5年間有効なので時間のある時に片付けてしまうことをおすすめします。
IR-全然コツがつかめず出来ないのと、メインのVerbalとQuantの方が明らかに優先順位が上だったので捨てました。
AWA-TOEFLのライティングと同じ要領でやりました。Officialガイドの満点の例題を真似て書きました。練習はほとんどしていません。
・ エッセー
エッセーを書き始めたのがGMAT失敗した次の日の12月10日です(締め切り1ヶ月切っています)。私のように試験結果に苦戦した場合でも、諦めず本気で毎日頑張り続ければ不可能も可能になる、という希望にしていただければ幸いです。Kelloggのエッセーの課題は7月に見ていたので、頭の中ではうっすらと考えていました。自分は他人とどう違うのか、どうして今の自分があるのか、どういうキャリア・人生を送りたいのか、という人生を見つめ直す非常にいい機会になったと思います。自分の人生の歩みを肯定するという意味でも、支えてきてくれた周りの人に感謝するという意味でも大変勉強になる作業でした。ただ、プレゼンは非常に大事です。参考書を4冊購入し、他の人のエッセーを読みながら勉強しましたが、自分の文才のなさに反省する日々でもありました。GMATの点数が低すぎたので、オプショナルエッセーで書く内容を学校のウェブサイトやYoutubeで公開されている授業を見てヒントを探しながら、私の潜在能力を信じてどうか機会を与えてください、という内容を精一杯書きました。
・ 推薦状
会社にはなるべく言いたくなかったので、直轄の上司ではないのですが社内のメンターと、現勤務先の元上司にお願いしました。メンターには、直接一緒に働いたことが2日くらいしかなかったので内容が心配でドラフトを送ってもらい添削させてもらいました。また、締め切り1ヶ月前に志望校を変えてしまったこともあり、一人の上司から連絡が取れないという状況に陥りかなり焦りました。クリスマス2日前に急遽親しい上司にお願し、神経をすり減らした怒涛の1ヶ月を過ごしました。メールでなぜMBAという決断に踏み切ったのか、卒業後何がやりたいのかということをメールで伝えました。
インタビュー
ビデオエッセーも含め、本やインターネットを見ながら質問への回答をパソコンで録音したり、通勤中、車の中で毎日練習しました。基本1問2分くらいで回答できるように準備しました。基本的なWhy MBA? Why Kellogg? Why now? といった質問はしっかり言える様に練習しました。また、Behavioral questionsについては特定の仕事での出来事を思い出しながらIndexカードに箇条書きにして、学校の求める学生像と照らし合わせて、合致するような内容になるよう練習しました。面接は在住先であるアトランタにいる卒業生にお願いしました。当日は完全なるブラインドインタビューでした。面接では、もし落ちたらどうしますか、なぜ日本への就職を考えなかったのですか、という予想外の質問もあり、悩むこともありました。面接官が割と早口だったので、自分も要点だけ早口にしゃべった記憶があります。ただ、フォローの質問が全く何もなかったので、よくよく考えると65点くらいの出来だったと思います(3問くらい違う事例を出せばよかったと後で後悔したため)。ただ、今思うと落とすのを目的にするという印象はなく、MBAに進学することが果たして私の将来的にも、能力的にも相応しい選択なのか、ということを考えた質問が並んでいたと思います。私の着眼点が他人と違って興味深い、と面接官が感じたところをメモしてくれた印象でした。他の合格者の話を聞くと、面接官のパターンはかなり色々でした。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
TOEFLのテキスト代$200。最初からNoteFullの教材($137)にしておけばよかったと思います。
TOEFL試験代 $380
GMATコース&テキスト代 $800
GMAT試験3回分
エッセーの本代$80くらい
エッセー代として家賃と光熱費2か月分負担
インデックスカードとペン等$30
かなりの節約コースとなっております。
Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
私はエッセーの中で日本からアメリカに渡った時の心境と境遇、初めてのアメリカでの仕事での困難をどう克服し、何を学び今の自分にどう影響を与えているかということを書きました。ただ、自分の熱意が読み手に最初から最後まで溢れるほど伝わってこないと、何度も婚約者から厳しく言われました。毎晩修正に修正を重ね、締め切りぎりぎりまで書き直し続けて、本気を自分の言葉で精一杯どう伝えるか、ということを突き詰めた作業でした。達成したこと、そこから学んだことをストーリーとしてどう表現するか、という“見せる”作業が非常に大事で大変な作業でしたが、それこそが一番大事な作業でもあると実感しました。もう一つのエッセーは仕事とのバランスを取る為に、非営利団体の実行委員としてリーダーシップを発揮したことを書きました。Kelloggはチームワーク重視なので、自分のリーダーシップとチームワークを重視して書きました。また、読み手に最後の最後まで楽しんで読んでもらえるようなエッセーになるように心がけて書きました。実際、合格通知を電話でいただいた際に、2つのエッセーを両方とも本当にとても楽しく読ませてもらいました、と具体的に個人的な感想をいただき、その瞬間に合格が本当に自分宛だったと実感しました。
Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
1)校風
2年間誰と学ぶか、どのような環境で学ぶかというのは非常に大事だと思い、チームワークの強い仲間が集まるKelloggはとても魅力的でした。地元アトランタでのInformation Sessionでお会いした卒業生の方々人柄がとてもよく、彼らのKelloggでの話にただ感動し一目ぼれしたというのが理由です。学生主体の文化があらゆる機会を提供できるという校風を創出している点にとても惹かれました。校風ゆえ、自分もリーダーシップを発揮し、グループに貢献する機会が多く与えられているという環境が自分を成長させてくれる最高の場所に思えました。
2) ビジネス全般で強いこと
マーケティングと財務を学びたかったので双方の分野をリードしているKelloggは素晴らしい環境だと思いました。他の学校の方に授業の話を聞くと、マイナスな意見も聞いたのですが、ケロッグの方は90%以上の授業は予想をはるかに超える素晴らしい授業だと皆さんが口を揃えておっしゃっていたので、どの分野であっても太鼓判済みでした。また、豊富なExperiential LearningやケロッグのFamily Enterprise研究所がオーナー経営について最先端の研究を行っていることも大変魅力的でした。
Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
レイオフが日常茶飯事のアメリカで勤務しており、日常的な不安から貯金し続けていたことが結果的にMBAの資金になりました。まず、貯金と投資を崩し、次にアメリカの拠出型年金からローンを組み、残りは学校もしくは第三者機関からローンを組む予定です。
Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
日本学生支援機構のウェブサイトの検索を使って探しました。ただ、米国に既にいることから申請できない奨学金制度がほとんどで、また試験勉強中はそれどころではなかったので、合格後に応募できるものに絞りました。無利子貸与の場合は為替変動リスクがあるので応募を見送りました。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
失敗はTOEFLが予想以上に難しく、時間がかかってしまったことと、GMATが時間を費やしても全然できなかったことです。早めに試験の点数を取りきることが大事だと思います。ただ、私のようにGMATの点が取れていないのに合格できた例として、もし1つの分野で点が足りなくてもそれを補うものとしてエッセーがあることを忘れないでください。エッセーは自分の色が出せる最大の武器だと思います。もちろんTOEFLもGPAもそれをカバーするものだと思いますが、自分の色は出せません。もし後1週間しかなくても、1週間しかないのではなく1週間もあると考えて、出来ることを最後まで諦めずコツコツこなしてください。ローマは1日にしてならず、です。
Q. 一言メッセージ
MBAの準備はいざ始めてみると、とても忙しく、精神的にも時として楽ではありませんでした。正月からクリスマス、そして次の正月まで一人でひっそりとがむしゃらに勉強し続け、受験勉強ってつくづく地味だなぁ、と思いました。ただ、もう一度勉強したいと自分で決めて始めたことだったので、諦めたくなる度に初心を振り返ることで前に進めたようにも思えます。自分を信じて頑張れば、全然出来ないこともきっと出来るようになります。自分の出来なさに悲観する時もあると思いますが、最初の意気込みを思い出し、最後の最後まで(文字通り締め切り2時間前まで)諦めないで努力し尽くしてください。だめだと思うのは自分の頭での決め付けであって、逆に大丈夫だと思い込めば出来る、と言い聞かせてください。ケロッグは本当に心の温かい素敵な人に溢れていて、素晴らしい学びの場を提供してくれる学校だと思います。努力しただけ結果はついてきます。ぜひぜひ最後まで夢に向かって頑張ってください。