合格体験記 / ノースウェスタン大学 ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント / Northwestern University Kellogg School of Management / TM

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投稿者(イニシャル):TM
進学予定校:Kellogg School of Management

・ カテゴリ: 【MBA/その他海外大学】
・ 地域: 【アメリカ/ヨーロッパ/アジア/その他】
・ 受験校:Kellogg, Tuck, Haas, Darden, Yale SoM, Fuqua, Kelley, Goizueta
・ 合格校:Kellogg, Kelley, Goizueta
・ Waiting List: Tuck
・ 途中辞退:Yale SoM(面接有)
・ 不合格校:Haas (面接有), Fuqua (面接有), Darden(面接無)

・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【31歳〜35歳】
・ 海外経験の有無: 【5年以上】
・ 費用: 【社費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【Affinity/Reve】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【スキルアップ/ネットワークづくり】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒以来邦銀に勤務、4年半を大阪で中小企業の法人営業、その後ニューヨークで5年半が経過(ニューヨーク赴任が人生で初めての海外)。当地では複数の部署をトレーニーとして経験した後、直近4年間は非日系大企業営業部に所属し、米人と共に営業担当。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
マネジメントスキルを体系的に学びたい:経営力というものは経験から培うものという意見あるも、マネジメントポストが非常に短期サイクルで変わる弊社では難しいのではないか、MBAを通じてマネジメントの基礎戦術を確りと学ぶ事が重要なのではないかと、漠然と思うようになる。

リーダーシップスキル:日本の営業現場(日本人上司・同僚)と米国の営業現場(米国人上司・同僚)と経験してきたが、良い上司と思える人にはこの人について行きたいという何かを感じた。また自身がリーダーシップを求められた例として、大学生時代の部活動(競技ダンス)の総括、弊社の採用活動の統括等が挙げられるが、その時感じたのは、「一人で出来ることには限界がある」ということ。米国では個々人の価値観の違いは尚更で、相手の価値観を理解しながら、強いリーダーシップを発揮できる人材になる為には?という問いの答えをMBAで探すことが出来ないかと思った。

憧れ:日本で働いている時は強く意識したことは無かったが、外国人の上司/同僚や顧客が当たり前のようにもっている学歴がMBAだった。

環境の変化:私は広島の田舎出身で海外とは全く無縁の生活をしてきたが、運よく米国で働く機会を得て、生活や業務で大きな刺激を受けた。一方で邦銀という職場で働く外国人は良くも悪くも日本人に慣れているという場合が多いことが不満。米国MBAではよりアウェイな環境に身を置くことが出来、自身を研鑚できるのではと考えた。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
上述のスキルセットの研鑽及びネットワーキングが主目的。後述するビジョン達成の為、Human Resource Managementを専攻したい。また、Japan/Asia Trekやconference等自身が強みを持つ分野をリードしたい。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
弊社の国際競争力を真に高めるための土台作り・ブランド力アップ(間接的には日本の新卒学生のレベルアップにも寄与)を目的とした、グローバルリーダーシッププログラムを立ち上げる、具体的には以下。
① 人材ポートフォリオの最適化(充足している部分と不十分な部分を仕訳)
② 採用の海外比率の上昇(不十分な部分の補完を意識)
③ 採用プラットフォームの多様化(新卒一括採用からの確りと脱却)
④ マネジメント/リーダーシップ能力自体を評価する仕組み

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2014年2月に社内選考通過した時点より受験準備を開始。USトップ10校に1st Roundで出願するという目標を立てたものの、TOEFL/GMATに大変な時間を要した為、結局1st Roundで2校・2nd Roundでトップ10校含む6校出願という結果。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
社内選考通過後すぐに、社内外のMBAホルダー約30人にコンタクトし受験情報を収集。その情報を基にTOEFL/GMAT勉強方法を決定・カウンセラーを選定。また、NYで開催されるMBAイベントには積極的に参加。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2014年4月にTuck、残りの7校は2014年10月~2015年2月にかけてキャンパスビジット(KelloggとFuquaは実際の面接時に初のビジット)。NY在住の為、一校ずつを五月雨式にビジット。授業参加やアドミッションの説明会に加えて日本人在校生との時間も設けることで、受験のポイントや実際入学してからの印象等を把握することが出来て有意義だった。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
自分がどういったスクールに行きたいかというポイントを以下の通り。受験を通じて志望校がほとんどぶれなかった為、面接時に語る志望動機等のアウトプットにはあまり苦労せず。

1. Philosophy Leadership/general management oriented
2. Scale Mid-size program (close relationship among candidates)
3. Faculty Famous for undergraduate as well
4. Location Preference is other than NYC areas. Rural > Urban
5. Ranking Top 10 (the highest quality of American candidates)
6. # of Japanese Fewer is better
7. Fewer alumni in SMBC Networking which is new to SMBC

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
米国での受験準備であった為、(日本にある日本人の弱点を補強してくれる)予備校に通う事が出来なかった為、契約したReve CouncelingからWebベースで指導可能なAffinity(野口先生)やWeb TOEFL(葛山先生)を紹介戴いた。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
受験の中で最も苦労し、試験との親和性を最後迄見出せず(合計19回受験、最終スコア103(28/26/22/27))。10日に1度しか受験出来ない・受験会場によってインフラが大きく異なる・受験国によって異なる点有(日本では開催日は土日が一般的でLにダミー問題だが、米国では開催日は金土でRにダミー問題)があることに注意。数打てばなんとかなると思い、ほぼ2週間に一度のペースで受験を続けたが、一回4時間に及ぶ受験を闇雲に続ける→点数がなかなか上がらない状態が続いた。体力面・精神面共に大きな負担となる為、個々人に合った学習計画と受験戦略を模索すべき。

・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
合計三回受験(最終スコア、700:V37, M49, IR7, AWA4.0)。ビジネススクール受験生の学力を計るためのテスト。日本で言うところの国語と数学ですが、当然全て英語且つ一問にかける時間が限られている為、戦略的に攻略しなければ、高得点(700点以上)は望めないと思う。また、受験者によって単元別の得意/不得意がはっきり分かれるので、それを踏まえた効果的な学習(つまり、何を捨てて、何に注力するか?)が肝要。

勉強方法は、「GMAT公式問題集とそのプレップソフトをやり込む」事に心血を注いだ。色んな問題集があるが、公式問題集が一番本番との傾向にずれがなく、GMAT的な考え方/解法を学ぶのにベストかと。

著名な米国MBAプログラムが求めるGMATスコアは、年々上がってきている印象。680点あればトップ10も勝負出来る!と言われているが、平均スコアは現実問題710~730点で、それで充分かどうかは不明。スコアは出願パッケージの一つでしかないが、低ければ面接にすら呼ばれないというのが現状。

一般的にはTOEFLに目処を付けた後、GMATの勉強に移行するが、どのラウンドでどのレベルのスクールに出願したいのか、だから限られた受験回数(5回)をどう使うのか等を早めに考えておくとよい。また、ある程度TOEFLのリーディングで点数(27点以上)が取れているのであれば、GMATの勉強をスタートしても構わない、という印象。

・ エッセイ
中には、毅然としたエッセイ哲学を持ち、「このスクールにはこのように出すべし!」とか、文章表現もドラスティックに変えてくるカウンセラーもいるが、なるべく自分の個性/自然体を活かしてくれる方が、私には合っていると考え、Reve Counselingという米国ノースカロライナ州にお住まいの夫妻が経営する会社と契約。Reveでは、日本人カウンセラーとのブレストを行い、その妻をはじめとする米国人カウンセラーと実際のエッセイ作業を行う流れ。

・ 推薦状
私は所属部の部長と以前仕えたことがあり大変尊敬している米国人部長の二人に依頼。特にこちらでドラフトする必要も無く、大変助かりました。

・ インタビュー
エッセイのボリュームを減らして面接をより重視しているのが、米国MBAスクールの傾向であり、相応の準備が必要。私は米国での受験となった為、日本で「日本人卒業生と面接を行う」という流れを使う事が出来ず、社費/日本/メガバンクといった理解の乏しい米人二年生が面接の太宗を占めたため、英語のデリバリーレベルや彼らに響く志望動機のプレゼンをすることが必須で、緊張を強いられた。ポイントとして以下4点。

スクールの違い:面接の形式・質問内容はスクールによって大きく異なる場合あり。例えばHBSではレジュメやエッセイに書かれていないことを矢継ぎ早に質問される・Whartonではグループ面接有・Rossは90分に亘るロングインタビュー・Tuck/Kellogg/Fuquaは極めてフレンドリーな面接等。よってそれぞれのスクールの形式に合わせた準備が必要。

エッセイの準備との相互補完性:面接は自分という人間をアピールする場だが、何でも言いたい事を話せばよいわけではなく、少なくともレジュメ/エッセイとの整合性を取ることが必要。どのスクールに出願するかという問いに戻るが、出願先の特徴(カルチャー・強い分野等)が似ている方が、面接準備という意味では楽になるはず。

自ら予約可能なスクール:ここは戦略論。FuquaやKelleyのように早いラウンドでの出願であれば自ら面接を申し込む事が可能(出願しても面接に呼ばれないという辛いパターンを回避)。また、TuckやKelloggの様に全ての出願者と面接を行うパターンもあり。私はファーストラウンド時にスコアが足りなかった為、KelleyとGoizuetaの二校に関して「先に面接を行い、その直後出願」という戦略を取り、待っている間の精神的ストレスを除去。結果的には両校から合格を頂戴し、その後の出願作業をよりアグレッシブに行うことが出来た。

アメリカ文化との親和性:特に米国で面接を行う場合、日本式の堅苦しい面接にならないように気を付けるべき。わーっと握手し、世間話をし、インタラクティブに会話を行う米国流の面接にある程度慣れることが必要。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
全部で250万円程度(うちエッセイ80万円・テスト勉強・受験費用100万円・ビジット50万円・その他)

Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・ 上昇志向(目標を一度設定したら努力を惜しまず突き進む:受験・部活動・米国勤務)
・ 変化を起こす触媒(チームや組織全体の目線を上げる為に自分に今何が出来るかを考え抜く姿勢:新規業務取組)
・ 逆境に挑戦(田舎から都会へ、海外へ、言語/文化/キャリアに対する意識の壁を撥ね退ける)

Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
カルチャー(collaborativeだが各自のcommitment/outputを極めて大事にする)
トップ10の中で日本のアラムナイネットワークが強固
授業のvarietyとclass-sizeのバランスが良い
運命(面接前日イリノイ周辺は大変な猛吹雪に覆われ、シカゴ発便は1,500便以上がキャンセル。雪に塗れた滑走路に無事着陸出来たときはホッとし、その夕方、学生住居棟のラウンジにて日本人留学生と懇談、なんと雪の中5名の学生が参加してくれたことには感動を覚え、志望度アップ)。

Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
社費留学にて割愛

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
社費留学にて割愛

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
インタビューの準備・スコアへの拘り・出来るだけ早く受験準備を始める事・他の受験生の状況を過度に気にしないこと。

Q. 一言メッセージ
受験期間中はとてつもないプレッシャーに晒されます。業務もあり、日本で受験する場合のように受験仲間もおらず、TOEFLの点数が全く向上しない夏場は、大変辛かったです。愚痴をこぼせる先輩や時に気分転換を一緒にしてくれる友人が、側にいてくれると心強いと思います。

そして最後迄諦めてはいけません。一方で社費生の方は、限られた時間の中で結果を出さなければならないという使命があるので、夢/現実的な出願先を常に見つめ直しながら、その時の最適解を探しに行くflexibilityを常に持って受験を乗り切ってください。

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