合格体験記 / カーネギーメロン大学 テッパースクールオブビジネス / CMU Tepper School of Business / Anonymous

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投稿者(イニシャル):匿名希望
進学予定校:Carnegie Mellon University Tepper School of Business

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:(東から西) LBS, MIT, HBS, Wharton, Kenan-Flagler, Tepper, Ross, Kellogg, Booth, UCLA, Stanford, Haas
・ 合格校:Tepper, UCLA

・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【~1年未満】
・ 費用: 【私費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL/IELTS】
・ 塾・カウンセラー:【AGOS/YES/その他(Adam Markus, E4TG, RareJob, トフル・ゼミナール)】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/海外経験/ネットワークづくり】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
慶応大学経済学部3年生のときに公認会計士試験に合格し、4年生のときに監査法人に入所しました。監査法人では3年間システム監査担当部署、2.5年間会計アドバイザリー担当部署で勤務し、システム監査、会計監査、会計アドバイザリー(IFRSコンバージョンなど)を経験しました。その後、監査法人から税務コンサルティング会社へ転職し、2年間税務業務に携わりました。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
大学へ入学してからIT起業の夢を持ったためです。小さいころからコンピューターが得意だったので、経営を習得してITスキルを活かし、社会へ大きく役立とうと志しました。しかし、在学中にMBA出願には実務経験が必要ということを知り、まず会計の知識と実務を身に付けようと会計士試験を受験しました。さらにMBAを取得すれば、IT/会計/経営の3点をビジネスに活かせると考えたためです。父が国内でMBAを取得して、家業の会社経営に役立てている影響もあります。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
Tepperは授業と課題が厳しく、学位をとるだけで大変だと聞いています。理想としては、課外活動でJapan Tripやスポーツ系クラブで運営に協力しつつ、Professional ClubのBusiness and Technologyに積極的に参加してIT系のインターン先を探したいと思います。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
卒業直後にまたはIT企業で数年経験を積んでから、クラウド・コンピューティングの会社を立ち上げたいと考えています。この業界は技術進歩の早いので、サーバーの性能が向上して、ビデオ・エンコーディングや3DCGのレンダリングなどをクラウド上で行えるようになる近い将来、映像・画像編集に係るクラウドプラットフォームのリーディング・カンパニーとして挙げられるような会社にしたいと考えます。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
大学3年生のときに会計士試験に合格してからMBAを考え始め、3年間の実務補習を経て会計士資格を取ってからMBAの受験準備を始めました。社会人3年目で初めてTOEFL iBTを受け、あまりの点数の低さにAGOSのTOEFLパッケージを受講しました。しかし、仕事が忙しくAGOSの授業に3割しか出席できなかったので、2013年にパートタイムの税務コンサル会社へ転職しました。転職直後にAGOSのGMATパッケージを受講開始、ほぼ同時にTOEFLで初めての100点台となる104点を獲得しました。このため、2014年秋の出願を決定しました。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
さまざまなイベントへ参加しました。日本や現地でのInformation Session、Campus Visit、Visit時の在校生訪問、その他のイベントです。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2014年10月下旬~11月上旬に強行軍を組んで2ヶ国9校へ訪問しました。訪問した方々は日本人在校生、クラブ代表などさまざまです。クラス見学、在校生ランチ、キャンパスツアーなどに参加して見て回りました。Tepperはビジット有無が合否に関係しないとの情報を事前に得ていたため訪問しませんでした。その代わり、Tepper卒業生の方とSkypeでお話しさせていただきました。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
MBAランキング上位校の中から、将来の目標に適合する学校を選びました。

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
スクールはTOEFL/GMATのテスト対策に活用しました。カウンセラーは初回カウンセリングで家業を持ってきたほうがよいと指摘してくださったAdam Markusさんにお願いしました。出願校選択の相談、エッセーのレビュー、願書のレビュー、Kelloggビデオ・エッセイのレビュー、インタビューの練習などをお願いしました。また、インタビューの練習は他のカウンセラーにもお願いして、苦手な初対面のシチュエーションに慣れるようにしました。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
最終スコアはTOEFL 108 (R:28/L:30/S:23/W:27)、IELTS 7.5 (R:9.0/L:8.0/S:7.0/W:6.5) でした。
TOEFLはAGOSのパッケージ、トフル・ゼミナール、E4TGといったスクールに加えて、単語集やAmerican Accent Training (Ann Cook著)、TED、Super英単語30000 (iOSアプリ) などで勉強し、計42回受験しました。24回目で104点、38回目で108点を取りました。
一方、TOEFLで108点が出てから勉強を始めたので、IELTSは公式問題集を半分くらい解いただけです。2回目の受験で7.5点が出ました。相対的にみて、SpeakingのスコアがIELTSの方がよいので、IELTSを受け付けている学校にはTOEFLではなくIELTSを使って出願しました。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
最終スコアはGMAT 720 (V:38/M:50/IR:7/AWA:5.0)でした。AGOSのパッケージ、YESといったスクールに加えて、GMAT KINGというソフトウェアを使ってOfficial Guideの問題を実際の形式で解きました。計4回受験して、4回目で720点を取りました。
・ エッセー
カウンセラーのAdamさんと相談したところ、本当の将来の目標は保守的な入学審査官の目に「夢物語」と映ると指摘されました。このため、彼らに受け入れてもらうために家業を継ぐというストーリーを作り、Adamさんと相談しながら書きあげました。
・ 推薦状
監査法人の会計アドバイザリー部門とシステム監査部門の上司に一通ずつお願いしました(TepperとUCLAは要件が1通のみですので、一緒に働いた時期が近い方の上司のみ)。推薦状の中身は自分でドラフトし、Adamさんのレビュー後に別人の表現とするためにSamさんに書き換えてもらいました。最終的に推薦者にレビューしてもらい、必要な修正とオンラインシステムでの提出をお願いしました。
・ インタビュー
(東から西) Kenan-Flagler, Tepper, Ross, Kellogg, Booth, UCLAの6校のインタビューを受けました。第2ラウンドに5校が集中したので、時差ボケを避けるためにSkypeまたは東京での面接を選びました。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
概算で約625万円、内訳は以下のとおりです。
スクール(TOEFL):約65万円
スクール(GMAT):約70万円
カウンセラー(Adamさん他):約160万円
キャンパスビジットの旅費:約110万円
TOEFL受験料:約120万円
その他(オーストラリアボランティア・GMAT/IELTS受験料・セミナー代等):約100万円

Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
会計・ITの知識、さまざまなクライアントへの業務経験、日本的なチームワーク能力、ニッチ市場へ訴求する家業のビジネスモデルなどをアピールしました。Tepperへは公認会計士/システム監査技術者としての業務経験に加えて、大学で応用数学の授業でAをとったことなどにも触れて、数理分析能力を強調しました。
また、年2回の海外旅行だけという海外経験を補うため、1ヶ月間オーストラリアへ日本語高校教師ボランティアとして行ったり、Whartonのeラーニングでマーケティングを勉強したりしたことをレジュメのADDITIONAL欄に書きました。

Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
本当の将来の目標(IT起業)にどれだけ役立つかでTepperに決めました。シリコン・バレーでも起業アイディアのビジネス化が学べますが、TepperはIT経営をより体系的に学べるうえ、他学部などのITに係るリソースがより充実していると考えました。

Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
自費と家族からの借入です。

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
出願に有利になるとの話を聞いて、国際会計人養成奨学金(川島国際奨学金)へ応募して合格しました。しかし、会計士業界から離れると返還しなければならないので、本当の目標を考えて辞退しました。

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
・TOEFLが100点を超えた時点でIELTSに切り替えていれば、もっと早く次の段階へ移れました。キャンパスビジットを半年以上前に実施して、学校調査に時間を使って説得力のあるエッセーをかけたと思います。
・Speakingは毎日練習することが大事なので、もっと早くRareJobを始めていればよかったと思います。
・出願半年前に、「公認会計士はつまらない」というアメリカ人の意識があること、および高校以前の業績はほとんどカウントされないのでレジュメに書けないことを知りました。もっと早く知っていれば、課外活動を大学時代や監査法人時代に始めて、リーダーシップ経験を積んでいたと思います。
・できれば監査法人時代に海外勤務経験を積んでおくべきだったと思います。

Q. 一言メッセージ
私はTOEFLを42回受験したり、使わない奨学金に応募したりしていろいろな回り道をしましたが、ベストを尽くして後悔のない結果にできました。みなさんも制約のなかでベストを尽くしてください。応援しています!

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