合格体験記 / HEC Paris / AF

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投稿者(イニシャル):A.F
進学予定校:HEC Paris

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【ヨーロッパ】
・ 受験校:Dartmouth Tuck, U of Virginia Darden, Duke Fuqua, Georgetown McDonough, HEC Paris
・ 合格校:HEC Paris

・ 性別:  【女性】
・ 出願時年齢: 【31歳〜35歳】
・ 海外経験の有無: 【3年~5年未満】
・ 費用: 【私費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【E4TG/Affinity/YES/その他(John Couke)】
・ 奨学金: 【応募・検討中】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
バックグラウンド:
私費留学です。
交換留学で高校時代に1年、仕事で2年アメリカにいたため、英語にはそれほど抵抗がありませんでした(試験結果にはつながりませんでしたが)。
職場には出願1年前から、退職してMBA留学する意向を伝えていたので、リアプリは考えていませんでした。
職務経験:
航空自衛隊で約8年間勤務しました。会計という職種で契約の締結などの仕事をしてきました。現在は予算管理の仕事をしています。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
元々戦略コンサルタントという仕事に興味があり、MBAを取得することでキャリアチェンジをするのに有利になると思ったため。また、ビジネスの基礎知識を幅広く身につけられ、世界中の学生とのインタラクションにより様々な価値観に触れる経験が魅力的だと思ったから。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
コア科目でビジネスの基礎知識を身につけ、コンサルティングプロジェクト及びコンサルティングクラブでコンサルになるための予行演習をしたいと考えています。また楽しみとしては、ヨーロッパ各国で行われる国際会議などに参加したり、友人とヨーロッパ各国を訪れたりしたいです。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
留学後まずは戦略コンサルタントとして経験をつみ、将来的にはソーシャルビジネスを並行して行いたいと考えています。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2012年9月: TOEFLの勉強を始める
2012年⚪︎月:TOEFL1回目(83点)
2012年⚪︎月:TOEFL2回目(93点)順調に点数が伸びたので、100点越えも近いと高を括る
2013年9月:2年間の米国での駐在を終え帰国
2014年1月:TOEFL7︎回目(99点)
2014年2月〜3月:TOEFLを受けるも100点を超えず
2014年4月:GMATの勉強に移行(この後もTOEFLの試験を継続的に受けるが大して点数は上がらず)。
2014年8月:GMAT1回目(590(M44/V27))
2014年9月:GMAT2回目(580(M47/V24))
2014年11月:John Coukeにカウンセリングを依頼
2014年11月:TOEFL17回目(101点(R26/L29/S22/W24))
2014年8月:GMAT3回目(610(M49/V25))
2015年1月上旬:4校(Dartmouth Tuck, U of Virginia Darden, Duke Fuqua, Georgetown McDonough)に出願
2015年1月:GMAT4回目(620(M49/V25))
2015年1月末:HEC Paris出願
2015年2月上旬:3校(Duke, Georgetown, HEC)からインタビューインビテーション
2015年2月下旬:インタビュー実施
2015年2月下旬:GMAT5回目(スコアキャンセル(泣))
2015年3月上旬:HEC Parisより合格通知
2015年3月中旬:他校より不合格通知受領、HEC進学を決定

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
アメリカにいた時に西海岸の学校にキャンパスビジットをしました。日本に帰ってからは在校生や卒業生が開いてくれるInfo Sessionに参加したり、学校のAdmission主催の説明会に参加したりしました。あとは、各校の日本人在校生が更新しているサイトが各校の特徴を説明していて大変参考になりました。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
私は2013年の4月末にアメリカ西海岸の3校(UCLA, UCB, Stanford)をビジットしました。キャンパスビジットをした学校を受験しなかったので、選考への影響はわかりません。キャンパスビジットをしないと受からないということはありませんが(現に進学するHEC Parisもキャンパスビジットをせずに受験しました)、エッセーを書く際にネタができるので時間が許せば是非ビジットすべきだと思います。理由としては、キャンパスを見ることで「なんかこの学校いいな」というようなフィーリングを感じられること、実際に在校生と会えるのでホームページなどには載っていない情報を直接聞けることなどのメリットがあります。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
戦略コンサルタントになりたいので、General Managementに強いこと、自分の性格からCollaborative Cultureである、クラスサイズが小さい点を重視し、あとはAdmission(←意外と大事!)や卒業生とのフィット感で決めました。出願が近づいた段階でテストスコアが出ていなかったので、カウンセラーと相談し、スコアセンシティブでなく、かつランキングである程度上位に来ている学校を追加しました。

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
私はTOEFLのスピーキングのIndependentでネタが思いつかなかったので、E4TGに通いました。これは良かったと思います。最初のオリエンテーションでポイントはつかめるのでその後は特に継続しなくても良い感じはしますが、2ヶ月ほどオリエンテーションで習ったことを実践するため通いました。E4TGは型にはめることを教えますので、人によっては合わないかもしれませんが、私はスピーキングで安定して22点〜23点を出せるようになったので合っていたのだと思います。
GMATはネットの評判を見てYESに通いました。SCのみ教えてくれる予備校ですが、私は結果を出すことができませんでした。前年に受験した方でYESに通った後は独学で勉強し750点を取った方がいたので、自分もその通りにやれば良いと思いましたが、人によって勉強法はそれぞれです。人のいうことを鵜呑みにせず自分にあったやり方を見出すことが重要かと思います。最後の最後で点数が出ずAffinityに通いました。AffinityのSCは文構造から理論的に解くやり方だったので、自分に合いました。もう少し時間があれば良かったかと思いますが、12月スタートではスコアに結びつきませんでした。
エッセーカウンセラーはJohn Coukeでした。カウンセラーによってはスコアが出ていないと相手にしてくれない人もいますが、彼は違いました。E4TGで彼の授業を受けていたので人となりを知っており、信頼してお願いしました。彼のカウンセリングスタイルは一緒に考えていくタイプで、様々な質問をしていく中でネタを出していくやり方はとても良かったです。結果として納得のいくエッセーが書けました。
インタビュー対策も引き続きJohnにお願いしました。様々な意見を聞くため、インタビュー対策はエッセーカウンセラーとは別の方にお願いするという考え方もあるかと思いますが、エッセーに書いた内容を知っている人の方が有効なアドバイスをくれると思ったため、そのままお願いしました。自分の言いたいことをくんでくれたり、「あのストーリーを話した方が良いね」などとアドバイスしてくれたりしたので、期限がぎりぎりだったこともあり、他の意見に惑わされることなく自信を持ってインタビューに臨むことが出来ました。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
基本は独学でした。OGを繰り返し解き、時間感覚になれるようにしました。あとは、officialのオンラインプラクティスをテスト直前にやりました(こちらについては、時間感覚になれるのと、ライティングのコンピューター採点の傾向を把握するのに役立ちました)。サブスコアの合計は良かったものの、なかなかスコアが揃わず、納得のいかない点数になりました。根本的に読解力がなかったためリーディングのスコアが安定しませんでした。読解が苦手な人は遠回りでも読解力を伸ばすことに時間を割いた方が良いと思います。
リスニングはわりと得意でした。通勤時間にPodcastで”A Moment of Science”, “60 Second Science”, “BBC World Update”を聞き、耳を慣らすようにしました。最高は29点でした。
スピーキングはIndependentが苦手だったので、E4TGに通い、パターンを入れました。22〜23点が出るようになりました。
ライティングはネットの情報を信じてイントロを無理に長くしたりしましたが、思いどおりの点数が出ず、Affinityの1日Independent Writing講座を受講しました。ネットにはないシンプルなテンプレートを教えてもらい、その後のテストで27点が出ました。
最終スコアは101点(R26/L29/S22/W24)でした。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
結果が出なかったのでここでは記載を控えます。一つ言えることは英文読解力(速読力)が基礎となりますので、テクニックだけではなく根本的な読解力も鍛える必要があるかと思います。
・ エッセー
バックグラウンドが特殊なので、エッセーで書くネタに困ることはありませんでした。ただ、エッセーカウンセラーとの相性によって全くネタが思いつかないという事態に陥ることもあります(細部ばかりにこだわる人もいます)。無料カウンセリングなどでレジュメの作成をアドバイスしてもらい、相性を確かめてからお願いした方が良いと思います。
・ 推薦状
職場のBossにはお願いできなかったので、カウンセラーと相談のうえ、職場で直属の上司(supervisor)と以前の職場の同僚の方をFormer Bossとして推薦状をお願いしました。両者ともOKをもらったものの英語に自信がないとのことで、内容は全て一任されました。
・ インタビュー
“Why MBA?”や”Leadership Story”などエッセーに書いた内容は繰り返し練習しスムーズに応えられるようにしました。またJohnからのアドバイスで1日何時間も練習するのではなく、毎日15分ずつ練習するべきというアドバイスに従いました。HECは10分間の英語でのプレゼンテーションがありますので(しかも2回)、その対策も行いました。Johnと相談のうえデスクトップを持参しパワーポイントを表示するよりも、パワーポイント資料を印刷し、ページをめくりながら説明する方式にしました。その際、説明も説明文を覚えるのではなく、キーワードを覚えて柔軟に対応できるようにしました。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
テスト受検費用も含め200万円くらいではないかと思います。

Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
バックグラウンドから職場での経験やリーダーシップを強調しました。重要なのは、どのようなバックグラウンドであれ、自分がやってきたことと”Why MBA”が強く結びつくことだと思います。

Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
正直スコアも納得の行くものではありませんでしたし、HECは第1志望ではなかったので、リアプリを考えました。判断基準として私の目標であるコンサルになるのに不利にならないかという点を考慮しました。Johnの話や在校生のブログなどを見てHECの名前であれば書類審査で落とされることはないことがわかり、もう1年やるよりは1年早く実務経験をつんだ方が良いと判断し、進学を決意しました。
(後からわかったことですが、昨年からMBA売り手市場が来ていること、多くの企業がランキングのみでなくポテンシャル採用を行っていること、戦略コンサルの大手2社にHEC卒業生がいることがわかり、決断が間違いでなかったと思いました。)

Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
HECは商工会議所が母体のため、16ヶ月のプログラムではありますが授業料は、米国私立大学院の授業料に比べ半分以下でした。それでも自分の貯金では6割しかカバーできなかったため、残りは親戚から借りました。

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
学校のホームページから応募できる奨学金に応募しました。結果はまだでていません。受かると授業料の最終3回目の支払い分から相殺される形となるようです。

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
私はお金をけちってなるべく独学で済ませようとしましたが、今でも後悔しています。特に私費留学者は周りにMBA受験をした先輩や同僚がいないと思うので、勉強法が間違っていても指摘してアドバイスをくれる人がいません。また勉強自体も自分一人という環境なので、結果としてだらだらと勉強をしてしまいがちかと思います(私だけかもしれませんが)。上述しましたが、勉強法は人それぞれです。合格体験記に書いてあることを実践することは重要ですが、3ヶ月たっても成果がでない、もしくは自分には合わないと思えば、違う勉強法に切り替える潔さが必要かと思います。予備校も問題へのアプローチの仕方が違いますので、自分にあった予備校を探すことも大切です。全般に言えることは、TOEFL, GMATとも60点を80点にする勉強ではなく90点を100点に近づける勉強が必要だという点を肝に命じる必要があるかと思います。
最後に読解力は全ての基礎となります。読解や速読が苦手な人は、ひとまず他の勉強を置いてでも読解力を伸ばすことが重要かと思います。

Q. 一言メッセージ
受験プロセスは長く辛いものですが、メリハリをつけて行うことが重要かと思います。周りをみると結果を出す人は短期集中型が多い気がしますので、だらだらと勉強せずに、決めた期間は睡眠時間を削ってでもやってみる方が良いと思います。

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