合格体験記 / ロンドンビジネススクール / London Business School / Maggie

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
Maggie

Q. 進学予定校
LBS

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ

Q. 受験校
LBS、INSEAD、IESE、Stanford

Q. インタビュー実施校
LBS、INSEAD、IESE

Q. 合格校
LBS、INSEAD、IESE

Q. 性別
女性

Q. 出願時年齢
26歳~30歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
外国籍、日本育ち。大学学部時代にアメリカに1年間交換留学

Q. 費用
社費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内国立大学文系

Q. GPA
3.7

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

TOEFL: 106 (R28/L29/S22/W27)

GMAT: 720 (V40, Q49, IR6, AWA5.0)

私はTOEFLとGMATで出願しましたが、日本人には、IELTSやGREの方が点数を取りやすいようです(受験終盤に切り替える人もいます)。IELTSやGRE受験者は少数派なので予備校等は少ないですが、最初からこれらの試験の対策をした方が効率的かもしれません。

Q. 塾
TOEFLは独学。GMATはAGOSを利用

Q. カウンセラー
エッセイ:Ed Lee, EssayEdge

インタビュー:Ed Lee, Matthew Aldridge, Jessica King

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

日系メーカーにて工場総務3年半、本社法務3年半(受験時)

Why MBA?

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

当社は部門別採用を行っているのですが、将来組織のリーダーになることを見据え、若いうちに管理部門での業務を超えてビジネスについて包括的に学習したいと感じたためです。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

多様性の高い環境において個人をどう活かすかを学習し、将来マネジメント層になったときの組織運営に活かしたいです。また、LBSは交換留学をする学生も多いため、交換留学により第二外国語も強化したいと考えています。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。

派遣元に戻ります。

Preparation for MBA Application

<概論>

Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

・2017年8月:予定が無いときに洋書を読んだりpodcastを聞き流したりする、という生活を始める。会社の研修で受けたTOEIC 935点。
・2017年10月:TOEFL1回目 102点
・2017年11月:TOEFL2回目 106点
・2018年4月:社費選考合格。TOEFL3回目 106点(出願スコア)。既にGMAT学習に完全に移行していたためか、2回目から点数が上がらなかった。GMAT終了後、より高得点を狙うつもりであったが、結局欧州校をメインに出願したため、この点数で良いだろうと考え、この後は再受験しなかった。
・2018年6月:GMAT 1回目610点
・2018年8月:GMAT 2回目670点
・2018年9月:GMAT 3回目720点(出願スコア)
・2018年10月:IESE出願
・2018年11月:IESE面接、IESE Assessment Day(シンガポール)、
INSEAD Asia Campus見学
・2018年12月:IESE合格
・2019年1月:LBS、INSEAD、Stanford出願。INSEAD Video Essay提出。
・2019年2月:LBS、INSEAD面接。LBS Video Essay提出。
・2019年3月:LBS、INSEAD合格

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

各校が日本で開催しているInformation sessionへの参加、Webinarの視聴、在校生や卒業生との電話等を通じて情報収集しました。また、INSEADのみ、IESEのAssessment Dayと併せてCampus Visitしました。

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

計200万円程度かと思います。一部は派遣元にて負担していただきました。
・予備校代 50万円
・カウンセラー代 70万円
・IESE Assessment Day渡航費 15万円
・IESE予約金 40万円
・各種試験受験料・出願料 30万円

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

貯金及び派遣元からのサポートです。

<スコアメイク>

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

問題演習はOfficial Guide以外は行わず、基礎的な英語力を伸ばすような学習をしました。

①Reading:
旺文社「TOEFLテスト英単語3800」を全て暗記して、比較的難解な英文を毎日読むようにしました。TOEFLに続くGMAT対策も含め、なぜか実家にあったRichard Dawkins著”The Ancestor’s Tale: A Pilgrimage to the Dawn of Life”という生物学の700ページ弱の分厚い書籍を何度も読み直しました。TOEFL、GMATともに、読解力は基本的には単語力と慣れだと思うので、難しい英文に普段から触れることが大切かと思いました。読むものは何でも良いと思いますが、生物学や宇宙に関する内容等、TOEFLやGMATによく出るトピックのものを選ぶと問題が解きやすくなるかと思います。

②Listening
留学経験があったため、食事、家事及び身支度等をする時間にNPRのPodcastをずっと聞き流していただけで、数ヶ月で満点近く取れるようになりました。単語力との相乗効果も大きかったと思います。一方、海外経験が無い場合、最初はTED等で英語字幕を見ながらリスニングを行うのが良いかもしれません。

③Speaking
留学経験があったので特に対策しませんでしたが、大したスコアも取れませんでした。

④Writing
元々、比較的得意だったので、特に対策していません。本番では、なるべく難単語を多く入れること、語彙や表現のバリエーションを増やすこと及び分量を多くすることを意識しました。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

公式の模擬試験であるPrepを、有料版を含めて購入することをお勧めします(Exam1~2は無料、3~6は有料)。本番と同じ採点基準で演習ができ、試験に慣れるのに最適だと思います。答え合わせはしないで実力を測るのに使いましょう。私はPrepが700点台半ばで安定した頃に出願スコアが出ました。

①Verbal
a) RC
旺文社「TOEFLテスト英単語3800」に加えて、ジャパンタイムズ「GMAT 重要単熟語」を全て暗記しました。単語の暗記・復習と並行して、TOEFLのReading対策に記載したように、英文を毎日読みました。読解力が大切だと思いました。

b) CR
あまり対策しなくても解けたので、特に対策は行いませんでした。読解力が大切だと思いました。

c) SC
ほとんどの勉強時間をSCに割いたにもかかわらず、出願スコアを出した試験でも、正答率が半分程度で、苦手でした。AGOSの中山先生の授業は大変分かりやすかったですが、今考えると、他の予備校を併せて利用すればもっとスムーズにスコアメイクできたような気がしています。

②Math
数学が苦手で大したスコアは取れませんでしたが、Math Academyという書籍とGMAT Toolkitというスマホアアプリで学習しました。AGOSのGMATのMath講座も受講しましたが、あまりためになった気がせず、受講しなくても良かったと思っています。

<Essay & interview>

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください。

①Essay
Edにお願いしました。受験終盤で依頼すると既に定員がいっぱいのこともあると聞いていたので、7月の初旬にはパッケージで契約しました(実際にエッセイに着手したのはスコアメイク完了後)。
Edは非常に温厚かつポジティブで、レスポンスも早いです。クライアントが非常に多いので、過去に面接で聞かれた質問等の情報を多く持っています。Ed主催のセミナー等で他の受験生の方と繋がることができるのも魅力的でした。
提出前の文法等の最終チェックには、EssayEdgeというWeb添削サービスを利用しました。Edはコンテンツについてはとても良いアドバイスを出してくれますが、顧客が多いので、文法や表現等については最低限しか修正してくれない印象です。エッセイは審査官の一読で印象が決まってしまうと思うので、文章表現には細心の気を遣いました。

②Interview
Edに加えてMatthewとJessicaも起用しました。主にMatthewで練習して基本の型を作りました。Jessicaは一度だけお願いしましたが、指摘が厳しく大変参考になりました。カウンセラーと練習して慣れた後は、受験仲間と練習していました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセイは、他の受験者と自分を差別化することが大切だと思います。MBA受験者にメーカー出身者はあまりいないイメージだったので、工場での経験を上手く取り入れるようにしました。
また、自分がどんな人間なのか、「人となり」が伝わるように意識しました。私は、今までの人生における選択の背景・理由等を説明するようにしました(なぜその職業を選んだか、なぜその趣味に取り組み始めたのか等)。書く内容は案外自由に考えて良いと思います。私は、工場勤務のときに下請事業者の方とも仲良くさせていただいていたエピソード等も入れました。
「人となり」を伝えるのに、幼少期のエピソードや苦労話等も有効だと思います。幼少期の原体験が、現在の自分の性格・行動やキャリアゴールとどう繋がっているのかを表現しました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

留学経験がある上司2名にお願いしました。原稿を受領した上で、提出前にEdにチェックしてもらってから提出をお願いしました。全て書いていただき、感謝しか無いです。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

インタビューに招待されると、多くの学校は倍率が2倍程度まで下がりますが、対策しないとやはり落ちます。エッセイ後で疲労が溜まっていると思いますが、きちんと準備しましょう。
また、本番では、自信を持つことが大切だと思いました。私は、LBSの面接がやや厳しいトーンで、途中で若干心が折れてしまい、全く練習どおりのパフォーマンスができませんでした(面接官のアラムナイの方は学校の指示に従っていただけで、ご本人は非常に良い方でした。念のため)。面接に呼ばれるということは合格する可能性があるということです。何が起こっても、諦めずに最後までベストを尽くしましょう。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

海外経験、外的要因による逆境を乗り越えてきたこと、工場勤務・本社勤務を通じて多様な人と仕事をしてきたこと、家族を大切にしてきたこと、世界各国に親しい友人がいること等を書きました(プライベートの話の方が多いあたりに良くも悪くも自分らしさが出ている気がします…)。

<学校選択>

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

国籍の多様性、学生の平均年齢の高さに魅力を感じ、欧州校を中心に受験しました。アメリカのMBAは、アメリカ人またはアメリカ育ちの外国人が8割くらいの印象ですが、私が受けた欧州の各校は8~9割が留学生で、マジョリティがいません。INSEADの面接で、面接官のアラムナイの方が「INSEADに行って、よくぞここまで世界中から異なる才能を集め、かつ統一された協調的なカルチャーを作っているなぁと感嘆した。」とおっしゃっていましたが、この言葉に欧州校の魅力が凝縮されているように感じています。
一方、アメリカ人が多いので、アメリカのMBAの方が英語力は上がる、という意見も聞いたことがあります。学校選択の基準は個人のニーズによります。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

大変迷いましたが、ロンドンに位置していることにより授業外の学習機会も多いこと、交換留学ができることから、最終的にLBSを選びました。

<その他>

Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

INSEADのみ見学しました。Campus Visitは合否への影響は無いと感じましたが、実際に学校を見るとモチベーションが高まるので、時間、お金及びスコアメイクに余裕がある方は行かれても良いかもしれません。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

1)コネクションを作ること
人見知りせず、予備校や説明会等の場を利用して、在校生、卒業生及び受験仲間と積極的に繋がりましょう。LBSでは、何名の在校生及び卒業生と話したか聞くエッセイの設問がありますし、面接では志望度の高さを見られます。受験仲間は、一緒に面接等の練習ができますし、精神的にも励まし合えます。選考にかかる情報を収集するという観点からも、繋がりは大切です。

2)必要書類等を早めに確認すること
出願用のアカウントはなるべく早く作り、全てのページを確認しましょう。学校によっては、志望動機等の正規のエッセイ課題以外にも、仕事の詳細や趣味等を書かせるミニエッセイが大量にあります(出願した学校の中で、LBSが特にミニエッセイが多かったです)。
また、大学の成績証明書の取り寄せや各校へのTOEFLスコア送付等にもある程度の時間がかかるので、早めに対応しましょう(スコアは、出願前の段階で早々と送付してしまって問題ありません)。
他に、学校によっては顔写真の添付が必要なので、まだ余裕がある夏頃に伊勢丹写真館でプロに撮ってもらいました。

Q. 一言メッセージ

危機感を持って、かつ、自信を失わないようにしましょう。
元々、対策しないでTOEIC900点以上が取れる状態から、一年間受験にフルコミットしました。GMATでスコアが出るまでは、平日、土日ともにあらゆる誘いを断りました。合格体験記等を読んでいると、スムーズにスコアメイクが完了している人ばかりであるように思われますが、それは合格者しか体験記を書いていないためです。受験生はもともと一流大学出身者ばかりの中、GMATのスコアが出ずに受験を見送る人はたくさんいます。仕事やプライベート等の事情により、勉強が計画どおりに進まないことも多々あります。受験終盤になって焦らないよう、最初から、使える時間の全てを投入しましょう。
一方、本気で狙わないとそもそも高スコアは出ないことが多いですし、出願しないと合格しません。私は、メーカーの管理部門出身というおよそMBA受験生らしくないバックグラウンドで、説明会等のたびに他の受験生の輝かしい経歴に引け目を感じていましたが、何とか合格することができました。最後まで自分を信じて努力しましょう。
仕事と両立しての受験はとても過酷ですが、他社に多くの受験仲間ができて、楽しいです。健康にはくれぐれも留意しながら、諦めずに頑張ってください!

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