投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
YK
Q. 進学予定校
IE business school
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA
Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ
Q. 受験校および出願ラウンド
IE business school
Q. インタビュー実施校
IE business school
Q. 合格校
IE business school
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
26歳~30歳
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
海外旅行の経験以外なし
Q. 費用
私費
Q. 奨学金
未取得
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国立文系
Q. GPA
2.88
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
DET(Duolingo Enlish Test):130
Q. カウンセラー
Matthew Aldridge
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
政府系金融機関で融資審査業務に従事後、VCへ転職しファンドレイズ業務・ベンチャー企業への投資業務に従事しました。その後、ITツールのセールスへと転職し、現在は新規事業開発に従事しています。海外経験は旅行しかなく、仕事でも英語に全く触れない生活でした。
Why 留学?
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
ファミリービジネスを承継すると決めたときに、今の自分に足りないものを補う手段としてMBAの入学を検討しました。
当時は国内MBAで十分と考えて慶應MBA受験に向けて情報収集をしていたところ、MBAでも短期交換留学制度があることを知りました。せっかくなら海外留学もしたい。ただ入学後は日々の勉強で忙しくなると聞いたから、今から英語も勉強しようと、受験勉強と並行してIELTSの勉強を始めました。そこから1か月経過したときに、「今英語の勉強をするなら、直接海外MBAに行ってしまったほうが良いのでは?」と思い始め、ファミリービジネスに強い海外MBAの受験に切り替えました。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
経営知識の取得、データ分析スキル、人的ネットワーク、経営者としての胆力
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
ファミリービジネスを継ぐ予定です。
Preparation for Application
<概論>
Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2021年11月 家業を継ぐことを決め、国内MBAの情報収集開始。
2022年3月 慶應MBAを目指して受験勉強開始。短期交換留学を見据えてIELTS勉強開始。
2022年4月 海外MBA受験を決意。IELTSの勉強に空き時間をすべて充てる。英語勉強から逃避するため、ときどき学校のリサーチを進める。
2022年6月 IELTS初回受験。OA5.5(L:5.0、R:6.5、W:6.0、S:5.0)と現実を突きつけられる。 「ファミリービジネス」「ビジネスアナリティクス」をキーワードに学校を調べ、IE、Babson、HKUSTが良さそうだと思い、情報収集を進める。
2022年8月 IELTS2回目受験。OA5.5(L:5.5、R:5.5、W:6.0、S:5.5)に焦りを感じる。親より2025年までに戻ってこいという制約条件もあったため、プログラムやコミュニティのフィット感、DETで受験可能かつGMAT/GREが不要であることから、IEを第一志望、Babsonを第二志望とし、DETに切り替え。
2022年9月 DET初回受験はスコア105(要求スコア120)。2回目受験がスコア110。リスニング、スピーキング、ライティングに時間を充てる。
2022年10月 3回目、4回目と受験するもスコア110で停滞。必要な推薦状の手配を始める。
2022年11月 5回目受験で要求スコア120を取得。エッセイの作成に取り掛かる。
2022年12月 IE(Dual Dgree(MBA / Master in Business Analytics and Big Data))に出願。
2023年1月 コロナに罹患した直後にインタビューの招待をもらい、回復した1月下旬にインタビューをZoomで実施。ネット接続がところどころ悪く、手ごたえがなく落ち込む。
2023年2月 追加インタビューの連絡を受け、2月上旬にZoomで実施。英語でのコミュニケーションに問題ないことをアピールできなかったのか、1月にDETの要求スコアが120から130に改定されたことを引き合いに、英語スコアの追加提出依頼のメールを受け取る。すぐに受験したDETの結果がスコア110で焦りが出る。
2023年3月 DETスコア130を取得。すぐにアドミにメールでテストスコアを送り、30分後に合格通知メールを受領。第一志望であったため、Babsonには出願せずに受験終了。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
Info sessionをきっかけに、数珠つなぎのごとく自分と境遇が近しい在校生や卒業生を紹介してもらい、自分の求めるものと乖離がないのかを確かめるように情報を収集しました。
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金、借入(親・妻)で調達する予定です。
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
需要が限定的かもしれませんが、DETの勉強方法について書きます。
英語スコアの追加提出時に取得したスコア110から130まで短期間で上げられたのは、苦手分野に全ての時間を注いだからだと思います。日本人の典型的なパターンで、私の弱点はサブスコアのConversation(listening, speaking)とProduction(speaking, writing)でした。そこで、各技能について以下の対策を取りました。
【listening】
・BBC 6 Minute Englishを毎日1トピックやる。(3回は何も見ないで聞き、次はスクリプト見ながら、最後にもう一度何も見ないで聞く)
・過去に使ったIELTS公式問題集のスクリプトを1.5倍速で毎日聞く。
【writing】
・DET Readyに課金して、写真描写を毎日3つ取り組む。模範解答やネットで情報収集して作った文章をChatGPTに入れて添削してもらい、音読して自分のものにする。
・DET Readyから「Read Then Write」の問題を拾って本番と同じ時間(5分)で書く。終わった後に模範解答やネットの情報でブラッシュアップして、ChatGPTに入れて添削してもらい、音読する。時間があるときは過去に作った解答の音読やタイピングを繰り返し、口に馴染ませたり、タイピングのスピードを上げるようにした。
【speaking】
・writingで取り組んだ写真描写や「Read Then Write」の音読を毎日した。
・DMM英会話にある教材の写真描写に毎日取り組み、よくある表現を口に馴染ませた。
Readingは比較的得意だったこと、問題のタイプはある程度分かっていたこともあり、特にこれといった対策はしませんでした。ChatGPTの登場により、自分1人で学習に取り組める範囲が広がったことも短期でのスコア取得に繋がったと思います。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
ieGatで受験のため割愛します。
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
IE在校生に聞くと皆さん「Matthewにお願いした。」とおっしゃっていたので、カウンセラー選定には迷いませんでした。MatthewはIEのインタビューを熟知しており、シェアされた過去のインタビューレポートは面接対策をするうえでとても役立ちました。また、模擬面接では事前にエッセイを送付し、エッセイ内容を踏まえた質問を出してくれるので、実践的な模擬面接を受けることができました。海外経験が旅行しかない自分でも最終的に合格を勝ち取れたので、IEの受験を考えている方はMatthewがおすすめです。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
まずは日本語で自分の経歴を棚卸し、IEの求める人物像に繋げられるエピソードを出していきました。その過程では自分のことをよく知る友人、妻、両親、兄弟にも壁打ちに付き合ってもらい、エッセイの形に近づけていきました。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
直属の上司とすでに退職された先輩にお願いしました。先輩は快く引き受けてくれましたが、直属の上司には「大学院に進学するということは退職するのか?上司という立場上、退職を後押しするようなことはできない。」と言われたものの、自分のことを一番よく知っているのはあなたであること、大学院後にチャレンジしたいこと(家業の承継)を熱を込めて話したところ、「あなたのチャレンジを応援します。」と推薦状を引き受けてくれました。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
Matthewからシェアされた過去のインタビューレポートをもとに想定問答集を作成し、DMM英会話で毎日練習しました。また、Matthewと実施した模擬面接は録画をし、自分の話し方のクセを直すよう意識しました。そのほか、通勤中にもマスクの下でぶつぶつ呟くなど、スムーズに口から出るまで練習しました。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
ファミリービジネスを承継して事業を拡大させるという明確なゴールがあること、現職では営業成績が評価されて過去に社内では1度しかないマネージャーへの飛び級昇進を果たしたこと、データ分析をビジネスで活用する経験を有していること、サイドビジネスをゼロから立ち上げた起業家精神をクラスメイトに還元できることをアピールポイントとしました。
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
ファミリービジネスの分野で評価されていること、データ分析スキルを身に付けるプログラムが充実していること
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
上記に加えて、在校生および卒業生とお話しする中でフィット感があったことが決め手でした。
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
コロナ禍もあり、キャンパスビジットは行いませんでした。
Advice and messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
インタビューをオンラインで行うときにネット環境を十分に整えるべきでした。ネット回線の不良で自分の声が相手に届いていないと知った途端パニックに陥ってしまい、落ち着いた対応ができませんでした。
また、英語の勉強やエッセイの作成にはお金をケチらずに早めに投資をするべきだったと思います。仕事をしながらの受験準備は限られた時間をどう使うかが重要で、経験しなくていい失敗を避けるためにも早めに予備校に入る、エッセイカウンセラーをつけるなどをすることをおすすめします。
Q. 一言メッセージ
MBA受験は辛いことが目白押しです。(GMAT/GREをスキップした私が言うのもあれですが・・・)しかし、入学前の段階でIE同期やアルムナイとの交流、他の学校MBAの同時期入学者との交流など、自身のコミュニティが大きく広がっていることを実感しています。
休むときは全力でリフレッシュして、勉強するときは全力で集中して、メリハリをつけて受験を駆け抜けてください!(気分が沈んているときは、ZARDの「負けないで」を聞くともうひと踏ん張りできるのでおすすめです。)