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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)

AF

Q. 進学予定校

Harvard Business School

Q. 進学予定校のカテゴリ

Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域

アメリカ

Q. 受験校

Booth, HBS, Tuck, Wharton, Columbia(インタビュー辞退)

Q. インタビュー実施校

Booth, HBS, Tuck, Wharton

Q. 合格校

Booth, HBS, Tuck, Wharton

Q. 性別

男性

Q. 出願時年齢

26歳~30歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)

5歳から3年間アメリカ在住、大学時代に休学してアフリカ放浪、社会人になってから10回程度欧州・東南アジアに出張。

Q. 費用

社費

Q. 奨学金

未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)

国立文系

Q. GPA

大学: 自己計算 2.46 → WES 3.28 (4,3,2,1 → 4,4,3,2になりました。)
Post-baccalaureate: 3.94

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

GMAT 740 (V39/Q50/IR8/AWA5.0)
TOEFL 113 (R30/L30/S26/W27)

Q. 塾

特になし

Q. カウンセラー

King Consulting (メイン)
江戸義塾 (Info session, Interview), Steven Green (Interview), Vince Ricci (AGOS)(Interview), Adam Markus (Interview), MBAvenue (Interview)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

出願時、日系事業会社6年目、経理財務畑。
大学受験は理系受験。TOEIC985点。

Why MBA?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

[きっかけ]
社会人になる前からグローバル企業の経営幹部になることを漠然とした目標に掲げていたため、入社後はキャリアの早いタイミングで海外赴任を一度経験したいと考えていました。入社2年目の時、上司に「会社は海外トレーニーに英語力と現地の仕事の2つを学んで欲しいと考えて派遣する。お前は英語力の飛躍的向上が期待できる人材ではないし、現地の仕事内容も今の仕事相手の下のレイヤーで業務を回すだけだから学びが少ない。トレーニーの候補にはならない。」と言われ、海外経験を積むための代替手段を探すうちにMBAが視野に入り始めました。

[理由]
留学に行こうと決心した理由は、MBAについて一通り調べたのち、行かないと後悔すると思ったからです。行かなくてもそれなりに出世はできそうだったので、極論自己満足の世界だと思います。
目の前にメチャメチャ好きな俳優がいる。声をかけなくてもいいけれども、ちょっとの勇気を出して声をかける。そんな感覚です。そのちょっとした勇気でその後の人生の満足度は大きく違ってくると思っていました。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

[留学の目的]
①知識/スキルの体得
②卒業後のキャリアの飛躍/加速
③人脈形成/人間的成長
④人生を見つめ直す機会
現部署でのラーニングカーブが鈍化してきたことを実感しており、自分に不足するスキルも明確に見えているので、留学では非連続的な成長を遂げたいです。現時点では卒業後、短期的には投資やイノベーション創出に携わり、長期的には経営者になって企業変革に携わろうと考えていますが、社会人になってからは比較的突っ走ってきたので、その目標をも見つめ直す良い機会にしたいです。

[活動予定]
日々目の前の授業で一杯一杯になることがほぼ確定していますが、なんとかサバイブしたいです。2年間しかないので、Club ActivityとNetworkingには精力的に参加する予定です。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 

派遣元に戻る予定です。

Preparation for Application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

2017年

5月:留学を決意し、TOEFL申込。TOEFL3800とOfficial TOEFL iBT Testsを購入。
6月:AGOS「目指せ社費留学!」無料セミナー参加。AGOSのTOEFL無料模試を受験。104点。
7月:TOEFL受験1回目 112点 (R28/L29/S27/W28)。アゴス夏祭り、Booth説明会に参加。留学予定の先輩からOG(2017年版)を入手。社費派遣書類選考落選。
8月:Wharton説明会に参加。

——一旦MBAを忘れ、プライベートを充実させる時間——

2018年

7月:アゴス夏祭りに参加。社費派遣書類選考通過。
8月:Booth説明会、Wharton説明会に参加。Whartonの卒業生の方からKing Consultingを知る。→後に五反田の門戸を叩く。夏休みにColumbia, NYU Stern 現地説明会に参加。社費派遣1次選考、通過。
9月:社費派遣2次選考
10月:社費派遣2次選考通過、社費派遣決定。
11月:Prep1を受ける。700点 (V33/Q50)。出張ついでにINSEADビジット。
12月:引っ越し、インフル、忘年会、海外旅行。謎のおやすみ期間。

2019年

1月:GMATへの危機感が足りないと気付き、3月にテストを申込。
2月:Prep1を再度受ける。720点 (V38/Q50)。SCの正答率が7/13で、その後毎日SC中心にVerbalに取り組む。
3月:本番前日Prep2を受ける。760点 (V41/Q51)。GMAT受験1回目 720点(V38/Q50/IR8/AWA4.0)。その後Verbalは正答率が半分のSCのみ対策。AWAはネットでテンプレートを拾って暗記。GMAT受験2回目 740点(V39/Q50/IR8/AWA5.0)。SCの正答率が9割近くに上がるも、CRの正答率が半分近くに落ちる。一旦GMAT卒業。この頃志望度はWharton>Booth>Columbia>HBS>Sloan。東海海岸中心の受験生。
4月:江戸義塾とKing Consultingと初回面談。散らかったレジュメ、成績表を持参し、M7の合格可能性が低いと言われ嘆く。GWのスクールビジットを計画する。IESE説明会に参加。GW:MIT Sloan、HBSにビジット。
5月:GW:Tuck, Columbia, Yale SOM, Whartonにビジット。帰国後TOEFL受験2回目 107点 (R29/L28/S27/W23)。Wと自分を疑う。GMAT受験3回目 730点(V38/Q50/IR8/AWA4.5)。GMATアップデートを諦める。
CJEB(Columbia)/Columbia説明会参加。
6月:Tuck Webinar、HBS説明会/Lunch、Darden説明会、Yale SOM Coffee Chat、Johnson日本Alumni Event/説明会、Booth説明会/2次会、海外MBAドットコムイベント(NYU/Columbia, HBS, Tuck, Kellogg座席を回る)に参加。King Consultingと本契約。レジュメをブラッシュアップし始める。推薦者に推薦状執筆を依頼、推薦状作成のプロセスを説明。WES申込。TOEFL受験3回目 113点 (R30/L30/S26/W27)。スコアメイク完了。
7月:MIT Sloan説明会、Yale SOM説明会、Kellogg説明会、Tuck説明会、アゴス夏祭りに参加。Jessicaとレジュメをブラッシュアップ、受験戦略と受験校を検討し始める。WESから評価結果が来てGPAが3を超える。「Jessica: Good! Good! Good! Good! Good!」推薦者と推薦状用のミーティング実施。日本語ドラフトを作成いただく。
8月:LBS説明会、GSB説明会、QS World Tour(IE説明会参加。HaaS(卒業生)とDuke(Admission)と会話。)に参加。夏休み:エッセイを書きまくる。「Jessica:今週末までに3校完成させよう!」と無茶を言われる。11日間の間に7回Jessicaに会いに行く。
9月:9/2 HBS出願。(9/4〆切)
9/16 Wharton出願。(9/17〆切)
9/23 江戸義塾の1st round Interviewに参加。帰り際にLineグループを作成。
9/26 Booth出願。(9/26〆切)
9/27 Tuck出願。(10/7〆切)
10/1 Columbia出願。(Rolling〆切) この頃志望度がWharton≧Columbia>Harvard≧Booth=Tuck。MITは会社の人事にやんわりと出願を制限される。

10月:インタビュー対策を始める。
10/2 HBS Interview invitation
10/13 Lineグループの受験生でインタビュー練習。
10/16 HBS AlumnusとCatch up call
10/18 Booth Interview invitation → Booth 2ndエッセイ執筆&レビュー開始
10/22 受験生でインタビュー練習。みんなレジュメがピカピカ、GPAが4弱で焦る。
10/23 Steven Greenとインタビュー練習。感謝のテクニックを教えてもらう。
10/26 江戸義塾Wharton TBD Session
10/27 受験生でインタビュー練習。帰国子女/留学生しかおらず、みんな英語がペラペラで焦る。
10/29 Wharton TBD invitation
10/30 Booth 2ndエッセイ提出

11月:
11/4 King Consultingインタビュー練習
11/8 Booth Interview。インタビュアーが素敵で、Boothの志望度が鰻登る。
11/8 King Consultingインタビュー練習
11/11 渡米しTuck Interview (on campus)。「Do you have any questions? Do you have any other questions?」と無表情で4回聞かれる。
11/12 HBS在校生2名面談、Class Visit
11/14 帰国後 受験生でWharton TBD対策。
11/16 受験生でWharton TBD対策
11/17 Vince HBSインタビュー練習。「You have a damn good chance」とベタ褒めされる。
11/19 Wharton TBD/Reception/2次会。アラムナイに謎の説教をされた気持ちになる。
11/22 King Consultingインタビュー練習
11/23 Edインタビュー練習。
11/23 Adamインタビュー練習。ボコボコにされて涙を浮かべる。
11/24 Vinceインタビュー練習
11/24 Adamインタビュー練習
11/25 King Consultingインタビュー練習
11/25 MBAvenueインタビュー練習
11/26 MBAvenueインタビュー練習
11/27 MBAvenueインタビュー練習。仕上がったと自信を持つ。
11/28 MBAvenueインタビュー練習
11/29 MBAvenueインタビュー練習
11/29 HBS Reception。皆が輪を作るなか、米国軍人と1 on 1でけっこう話す。もちろん見られている。
11/30 HBS Interview。大体想定内の質疑で終わる。どっと疲れて熱が出る。
この時志望度はHBS≧Booth≧Tuck>Wharton≧Columbia。

12月:12/5 Booth合格連絡。歓喜。
12/10 Columbia Interview Invitation。→辞退
12/11 HBS合格。興奮。
12/13 Tuck合格。
12/18 Wharton合格。
→HBS進学決定。

一番忙しかったのは8末-9月末のエッセイ執筆期間で、睡眠を削って取り組みました。振り返ると年度内にGMATのスコアメイクができたことで、余裕を持って受験できたと思います。
また各校説明会や受験生インタビュー練習会に参加したことで、受験仲間がかなり増えました。Receptionでは知り合いがいると有利なので、横の繋がりは受験戦略上も大事だと後々気付きました。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

大学院や受験方法についての情報は、ネットで一度収集した上でInfo Session/Campus Visitに参加し、在校生/卒業生から追加で収集をしました。大学院のホームページやブログには山のように情報が埋れているので、そこで学校に関するHard Factsを発掘し、在校生/卒業生にそれらについての感想を聞き、自分のキャンパスライフを妄想するのは結構楽しかったです。また、イベントで出会う他の受験生の方々や、カウンセラーからも情報はたくさん入手しました。受験仲間のネットワーキング力にはいつも感嘆させられ、良い刺激になっていました。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。 

合計:160万程度 (Visit含めず)
当初は100万以内に収めたいと考えていましたが、内訳には納得しています。

[内訳]
3万 – 参考書 (TOEFL, GMATマスアカ他)
18万 – 試験料 (TOEFL, GMAT 3回ずつ + ESR3つ)
83万 – King Consulting (メインカウンセラー 20h:55万+10h:28万)
6万 – 江戸義塾 (初回 1万/1st round interview 1万/Wharton TBD 1万/HBS Interview 3万)
3万 – Steven Green 1回
8万 – Vince Ricci 2回 (HBS Interview)
9万 – Adam Marcus 2回 (HBS Interview)
10万 – MBAvenue 3人*2回ずつ (HBS Interview)
14万 – 受検料5校
8万 – その他 (WES, CJEB参加料, TOEFL追加送付, 成績表郵送, 交通費, カフェ代他)

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

貯金と会社の補助

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

TOEFLは110点あればどの学校も足切りがないため、110点を目指しました。
テストは自分の目標点と実力のGAPを埋める活動のため、実力を把握するために「Official TOEFL iBT Tests Volume 2」を購入。これは5回分の模試が入っている本なので、まず1回分を全科目解いてみて、110点取るためにどこで10点落として良いかを考えました。想定では、Sで25点以上、その他でミス/減点を-5点以内に抑えて110点と考えていました。

[対策]
R:間違ってもミスの範疇。但し、基礎固めは重要と考え、語彙力の強化(TOEFL3800を眺める)と、読解力/スピードの強化(英語の小説を読む)ことを日常に組み込みました。
L:間違ってもミスの範疇。但し、聴く音楽のについては、洋楽(Ed Sheeran)の割合を少し増やしました。Lの時間は癒しの時間でした。
S:YouTubeの外国人の動画を元に、全ての問に対する穴埋めのテンプレートを作成して暗記。そのテンプレートにメモを落とし込む練習と、回答時間を満たすためのアドリブ練習を実施。緊張感を持たせるため、練習の際には時間を測って録音して答えていました。
W:YouTubeでWの書き方のセオリーを把握。ネットでテンプレートを拾い暗記。時間を測って3回ほど書く練習をしました。

[本番の工夫]
R, Lの余った時間は紙にテンプレートを書き込む時間にしていました。周りがうるさいですが、テストは雑念を捨てて自分のやるべきことに集中するというメンタリティが大事だと思います。

[スコア推移]
2017年7月 112点 (R28/L29/S27/W28) → 涙のスコア失効
2019年5月 107点 (R29/L28/S27/W23) → W対策なしで撃沈。テンプレートを暗記。
2019年6月 113点 (R30/L30/S26/W27)

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

低GPAをカバーするため、GMATは米国トップ校平均以上が必要と考えました。M7のうち過去に入学者の平均点が730を超えている学校が6校あったため、合格者平均は740+くらいだろうと考え、当初目標は750にしました。
テストは自分の目標点と実力のGAPを埋める活動のため、実力を把握するためにまずPrepを受験し、Prep 700点(V33/Q50)→目標 750点(V41/Q51程度と想定)までのGAPはVであると認識しました。友人からOG(2017年版)、Manhattan SCをもらい、GMATのアドバイスを受けたところ「英語と算数が得意であれば、地頭でなんとかなる試験」とのことだったので、独学で対策することにしました。

[対策]
Qは単語を覚え、マスアカの問題でパッと見で解の検討がつかないものを解き、友人からいただいたPDFの問題集を解きました。設問に聞かれていることを誤解せず、ミスなく解ければ、51点は届くと考えていました。

Vは問題の難しさと時間の制約が課題と捉え、下記が①②ができれば勝算があると考えました。
①時間をかければ解けるくらい理解すること
②それを早く解けるようにすること
友人からのアドバイスで、OGのRC1題、CR5問、SC5問をワンセットとして日々時間を測って解きました。解いた問題の正答率を分析し続けると、自分のウィークポイントがSCだと分かったので、試験の1ヶ月前からはSC偏重な対策をしていました。ManhattanのSCも週末をかけて2回くらい読み込みました。

[Verbal 各項目 振り返り]
RC:文章を理解できれば解けます。答えは文章に書いてあります。真実はいつもひとつ!
CR:論理的思考力。AならばB、BならばC、ならば、AならばCというノリだと理解していました。パターンはいくつかに分類できるらしいですが、素直に文章を読んで理解し、丁寧に考えれば大体解けるはずです!
SC:元々文法がグズグズで、記憶するのも得意ではないため、最後まで満足行くレベルに到達しませんでした…。間違えた問題は毎回時間をかけて復習しましたが、死ぬ気になって間違った理由を全て記憶すれば良かったと後悔が残ります。

[本番の工夫]
テストは朝一番のスロットを予約し、早く会場に入り、1番に席に着いていました。他の受験者の存在に最後まで気付くことなく、独りの気持ちで雑念無く受験できました。

[スコア推移]
2018年11月 Prep1 700点 (V33/Q50)
2019年 2月 Prep1 720点 (V38/Q50)
2019年 3月 Prep2 760点 (V41/Q51)
2019年 3月 本番1 720点 (V38/Q50/IR8/AWA4.0)
2019年 3月 本番2 740点 (V39/Q50/IR8/AWA5.0)
2019年 5月 本番3 730点 (V38/Q50/IR8/AWA4.5)

OGを解く時には、時間を計り、回答を選択/排除する際には根拠を持つことは大事だと考えていました。「問題解くのは楽しい!GMAT大好き!」と脳に信じ込ませ、GMAT力の定着を測るのが大事だと思いますが、本番でブレの多いガチャ試験だと思うので、1回で簡単に終わらない可能性がある…と心に保険をかける事も大事です。但し、あくまでもただのテストなので目的は勉強ではなく点を取ることなので、最速で済ませるのが理想です。英語と数学が得意です!という人は、対策の方向性を間違えなければGMATが嘆くほどにはキツくないと思います。

<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

私はバックグラウンドが平凡ですが、それでもトップ校に受かる術を探していました。
自分の中にその解が見つからなさそうなことは、在校生/卒業生との会話でうっすらと気付いていたため、その術を提供しているカウンセラーを探しました。
キャビアのような珍味であれば手を加えずとも高級レストランで簡単に出せますが、平凡な食材はしっかり仕上げる必要があり、それができるシェフを探す感覚です。

Jessicaとは最初の面談を実施後、メインカウンセラーにしようと即決しました。
[カウンセラーに決めた理由]
・早口なのでキャッチボールが速く、こちらの発言に対して無駄話を混ぜずに的確に応えてくる。それゆえコミュニケーション上のストレスが低そう。
・物事を隠さずに言ってくれる。(M7に私が合格する可能性についてH:Difficult, W:Profile quite good, B:Maybe, C:Question mark, K:Maybe, M:Maybe not, G:Maybe notと突き付けてくれた。)
・個人に合わせて対応してくれる。(I tend to procrastinate, and I work really well under pressure, so I need you to be very strict with meと言ったところ、かなり厳しかった。いきなりWMTYRさせられ、フィードバックをくれた。)
・King Consultingのオフィスが家と近い。
・カウンセラーではなく、受験するパートナーというスタンス。←コレが重要!

[カウンセラーに対する感想]
・過去の経験の棚卸し、Why MBA, Post-MBAのSTG/LTG設定, エッセイ執筆/レビューなど、全て英語で深掘りされながら進行したため、インタビューの練習になった。
・何がアドミッションに刺さるのか/刺さらないのかの感覚は、実績を見る限り間違っていないし、なぜそれが良いのか/悪いのかも根拠を持って教えてくれる。
・雑談が面白い。同居人の話、六本木の話、新宿の話、NYのお店の話、日々の話など。Small talkの練習になった。
・時々プレッシャーが凄く、そのおかげでスケジュール通り進める事ができた。(Do you honestly think this is interesting?/This is terrible./Can you rewrite all of this by tomorrow? 等は幾度となく言われた。何度かエッセイに大きく×を付けられ、パラグラフをゼロから書き直しになった。お金を払って怒られに行くのは謎の感覚。)
・こっちもあっちもRephraseが時々神がかるのが楽しい。(That was good. Are you recording? You should listen to that.の3点セット。)

メインカウンセラーとしてJessicaは私はピカイチの相性でした。但し、言ってくれること全てを鵜呑みにしないことも重要です。あくまでも受験するのは自分で、いくら受験パートナーになってくれるとはいえ、情報の非対称性は絶対に存在します。本当に重要なエピソードは×されてもそれが伝わるまで残し続けました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセイを書く際には、なぜ学校がそのエッセイ題目を設定しているのかを理解することが必須です。
エッセイの筋が悪い場合、「Why do you think they ask this as their essay question?」とJessicaに聞かれ、そもそもの題目設定について意見を交わし、自分がエッセイに適切にアプローチできる方法を議論しました。
・あなたの過去を中心に知りたいのか
・未来の展望を知りたいのか
・過去から未来への展望全てを知りたいのか
・あなたのこれまでの価値観とその形成過程について知りたいのか
・あなたのリーダーシップ経験を知りたいのか
などなど…学校は知りたい事が多いですし、学校毎にエッセイで確認したいことが違います。

同じエピソードに関するエッセイを書く場合でも、この学校毎の違いを意識して書く事は大事だと思います。
同じような問に対して、他校の文章を使いまわしたところ、
「Does this school use this kind of wording? Check out their website once more. Read through all the relevant pages. Don’t reuse other essays. You need to rewrite this from scratch.」
のようなことをJessicaに言われたことを覚えています。学校によって響きそうな内容の量を多少変えたり、言葉遣いを変えるなど、細やかに工夫しました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

1st roundに間に合わせるため、6月に動き出しました。推薦者と7月頭にエピソードのブレストとアピールポイントの認識合わせを実施し、7月中に日本語でドラフトを作成いただきました。8月にそれを訳し、ブラッシュアップしていく、という日程感でした。

HBS, Booth, Tuck, Columbiaは聞かれていたのが下記のオーソドックスなポイントだったため、使い回しが可能でした。
①Strength
②Constructive feedback and response

Whartonだけ聞かれている事が違い、新たに2本準備が必要でした。
①Why the candidate will succeed in class
②Why the candidate will succeed throughout their career

しっかりした推薦状を提出頂くためには、かなり時間が掛かります。自分の努力(徹夜)で納期調整できないため、設問が公表された際に、一番に取り組み始めるべき項目と思います。
私の場合、推薦者1人につき、4本をしっかり作成。文字数制限の違いで、結果的に提出していただいたものは1人につき6本、合計12本になりました。本当に感謝しかないです。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

インタビューは練習を重ねる程に上達を実感しました。オーソドックスな質問に対して、答えるエピソードは準備していましたが、相手のバックグラウンドや反応に応じて話す粒度や具体例を変えたため、スクリプトは作成していないです。自分のことは自分が一番よく理解しているので、自信を持って丁寧に説明してあげることが大事だと考えていました。面接相手は評価することはできるけれど、そこには個人の主観も大いに含まれ、相手がたまたまフラれた翌日だったり、下痢だったりすると、うまく評価されない可能性が0ではないです。こういった運の要素が含まれるものなので、出来る限りのパフォーマンスを披露するための準備は徹底した上で、不合格の場合には、縁がなかったと割り切ろうという気持ちでした。

オーソドックスなインタビューを実施する学校の対策としては、オーソドックスな質問を並べ、録音しながら一通り喋ってみるのが効果的だった気がします。ノリを変えながらほぼ毎日で繰り返しました。なんだかんだ地道が一番です。
HBSはインタビューが特殊なため、HBS対策だけのために30万円ほど使いました。「長期リターンを考えると、今HBSに行くための数万円は安い!まだまだ積める!」というメンタリティで湯水のようにお金をバンバン使いましたが、カウンセラーとのインタビュー練習はかなり効果的でした。毎回カウンセラーとインタビューした後には、 録音内容を聞きながら、うまく回答できた箇所をディクテーションし、たまにそれを口に出して練習しました。

受験期には「Say something to surprise me」を3回連続で言われても大丈夫なくらい、JessicaとVinceがくれた想定問答集や巷に転がっている質問集を利用して準備しました。インタビューが終わった瞬間にはこれで落ちたら何度やってもダメだ、と思えるくらいの出来だったように思います。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

学校がどのような人を入学させたいかを考えて、以下の3点が伝わるようにしました。
①将来的に社会にインパクトを与えるリーダーとなる人:将来を見据えたキャリア上の実績とパッション、過去からの課外活動の実績とパッション、業務外での自己研鑽とパッション
②他の生徒の学びになる点、ユニークさ:経理財務の専門性、日系企業のグローバルオペレーション/グローバル体験、日本人の視点、質問を通じた知的瞬発力
③人間的な魅力:アイスブレイク、スモールトーク、他の受験者との交流

危惧していた低GPAについては触れられることはなかったですが、言い訳せずに、学生時代は優先順位の付け方を間違えたと認めるつもりでした。 低GPAの回答方法については諸説ありますが、Steven曰く「Don’t make excuses. Own it.」とのこと。

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。

これまで経理財務畑でキャリアを築いてきたため、当初はFinanceに強い学校をランキング順に志望していました。(社費選考時の志望校は①Wharton, ②Booth, ③Columbia)。
その後、受験中に米国東海岸が望ましいという事情が出てきたため、それに加えてHBS, MIT Sloan, Tuck, Yale SOM, NYU Sternを志望校の第一プールと考えました。
これら学校を調査し、在校生/卒業生などから話を聞き、自分が進学した場合にどのような人生になるのかを妄想した結果、社費選考時の志望校3校に加え、HBSとTuckの2校の合計5校を受験することにしました。HBSとTuckはPeer Learningがかなり期待できる点と、話をした外国人在学生とノリが合いそうだなと感じた点でも非常に魅力的な学校でした。この5校のどこかに行ければ大満足でした。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

自分が将来に渡って一番成長し続けられそうな学校を選びました。どの学校に行っても未来はアップサイドしかないため、その中であえて一番厳しい学校に進学を決めるのは…半ば火中に飛び込む気持ちですが、長期的に考えて最良の選択と信じています。勉強は必要に駆られて取り組むタイプなので、大学入学直後から卒業まで5月病が続いた自分にとって、HBSは最適な環境だと思っています。

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

2018年
夏休み(8月) : Columbia, NYU Stern Info Sessionに参加。 → 8月はクラスが無いのであまりお勧めはしません。
11月 : INSEAD (Fontainebleuキャンパス) Info Session → 在校生(Non-japanese)と3次会まで飲んで楽しかったです。

2019年
GW : MIT Sloanの日本人在校生2名と面会 → MBA受験のスケジュール感とSloanの選考に関する有益な情報を頂きました。
         HBSのInfo Session, Campus Tourに参加 → 周りの自己紹介能力に圧倒される & 英語環境の厳しさに触れ、自分に鞭打つきっかけになりました。
   Tuck Class Visitに参加、日本人在校生と2時間を越える面会 → 志望度急上昇し、後にエッセイを見ていただきました。
   Columbia Student Chatに参加、日本人在校生と面会。 → New Yorkの圧倒的強みをご教示いただき、CJEBを知るきっかけにもなりました。
   Yale SOM Campus Tourに参加、友人と面会 → Texas出身の子が可愛くてモチベーションが上がりました。転職しなくても、友人からはネットワーキングのために就活をしろとのアドバイスを貰いました。
   Whartonの日本人在校生と面会 → チーズステーキの美味しさとHSWの強さをご教示頂きました。Phillyの街の雰囲気がわかったことも受験において有益でした。

11月 : Tuck受験、在校生ご自宅訪問 → Tuckに対する志望度を学校に示す事ができました。
   HBS Class Visit, 日本人在校生2名と面会 → インタビューに向けた最後の後押しを頂きました。面会いただいた方はWhartonも合格されていたので、TBDのアドバイスもいただきました。

ビジットするなら、在校生の話を聞くのは必須と思います。学校の良さについて一次情報としてインタビューで語れると志望度に説得力が出るので、余裕があればビジット推奨です。モチベーションと志望度も上がります。ビジットできない場合でも、日本で開催する説明会には極力参加し、卒業生の方々と交流するのは推奨します。

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えて下さい。

N/A

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

当初、海外MBAは2年で2,000万かかると漠然と捉えており、「学部時代のGPAが低かった→奨学金が得られなさそう=私費で行くことは無理」と考えていました。今になって周囲の話を聞くと、意外と奨学金のオファーがあり、お金が賄えない場合には学校が足りない金額をローンしてくれるケースもあります。私は7年目で行くことになりますが、4年目あたりで行くのが理想だったので、動き出しをもっと早くし、私費での受験を視野に入れても良かったとも思っています。

2ndに本命校を残して1st roundから受験する場合、1stで合格した学校で自分の場所を確保するために返金不可なDeposit($1,000~くらい?)を払う必要があります。このDepositについて認識しないで受験ポートフォリオを考える人がいますので、要注意です。

ColumbiaのRegularは今年のInterview Invitationが12月でした。私は志望度が高かったので、もしHBSで合格をいただけていなかったらEarly Decisionで出さなかったことを後悔していたと思います。

Q. 一言メッセージ

MBA受験が苦しかったという声をたくさん聞きますが、振り返ってみると、私はかなり楽しかったです。
MBAを目指す人の母集団は、主体的に時間を投資して何かを学びたいと考えている人達です。そういった方々は往々にして過去にも何かをしっかりと学んできているため、質問を飛ばしては非常に面白い経験談を聞くことができました。在学生/卒業生の方々の学校に関する話や社会人としての話も面白いですが、受験生同士での話も面白く、接する方々からは日々学ぶことだらけで、そんな仲間に入れていただき非常に感謝しています。皆さんも良い経験ができることを応援しております。

HBSというと、トップスクール!凄い!というイメージが先行すると思いますが、私は合格しているだけで、大層なことはまだ成し遂げられていないです。しっかりと卒業し、成果を出し、MBAを持っていると胸を張って言えるよう邁進します。拙い文章でしたが、最後まで読んで頂き有難うございました。

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