合格体験記 / ロンドンビジネススクール / London Business School / K.K

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
K.K

Q. 進学予定校
London Business School

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
ヨーロッパ

Q. 受験校
(欧州)LBS、IESE、INSEAD
(米国)Kellogg, MIT
全て2nd Roundで受験

Q. インタビュー実施校
LBS, IESE, Kellogg

Q. 合格校
LBS, IESE

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳~35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
旅行および短期の海外出張程度

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内私立大学/文系

Q. GPA
2.8程度(ただし、大学がOfficialのGPAを出していないため、Application Formに点数は記載せず)

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT 600(V30/Q42/IR/5.0/AWA 5.0)
GRE 322(V154/Q168/AW3.0): GMAT690相当
IELTS 7.5(R7.5/L8.0/W6.0/S7.5)

Q. 塾
GMAT:濱口塾、Y.E.S、Affinity、Affiance(CR Web講座のみ)
GRE:Magoosh, Affinity
IELTS:LINGO

Q. カウンセラー
エッセイ :Ed, Matthew Aldridge
インタビュー :Ed, Adam Markus, Jessica King, Jesse, Matthew Aldridge, Nish

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒で自動車部品会社の人事部に入社。新卒採用を約4年担当
その後、会計系コンサルティングファームのHuman Capital Consulting部門に転職
1年後、当時のプロジェクトマネジャーとともに、外資系組織人事コンサルティングファームに転職(約3年間勤務し、現在に至る)

Why MBA?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

<きっかけ>
新卒で入社した事業会社で中途入社社員の方と仲良くなり、その方が英国MBAを取得していたことから、MBAという選択肢があることを知り、興味をもった。いつかはMBAにいきたいと思いつつ、当時はTOEIC500点くらいだったことやバックグラウンドが弱すぎることから一時断念

その後、コンサルティングファームに転職。上司や同僚がMBAを取得していることから、最終的に事業会社に戻るにせよ、コンサルティングファームで上を目指すにせよ、自身に欠けているGeneral management の知見、Globalな環境でのLeadership経験などをRisk Freeで向上できる貴重な機会と考え、MBA受験を決意
※長期的なキャリアとしては何かしらの形で人材・組織マネジメントの領域に関わっていく想定

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
General management に必要なビジネス全般の知識を身につける
Diversityな環境でLeadershipを発揮できる力を身につける
Lynda Gratton教授をはじめとしたFacultyから最先端の人材・組織マネジメントの知見を得る

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 
以下のいずれかを想定
・マネジメントコンサルティングファームへのキャリアチェンジ
・MBAリーダーシップトラックのある企業へのキャリアチェンジ
・現所属コンサルティングファーム(休職)の海外オフィスに転職
※location, industry, functionのうち、どれか一つは必ず変えたいと思っています。

Preparation for MBA Application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

2017年8月
仕事が落ち着き始め、LINGOにいき、IELTSの準備を始める(スタートのレベルはOAで6.0程度)
⇒ 12月までLINGOの講座を受講

2018年1月~7月
仕事以外のほぼ全ての時間をIELTSに費やす。基本的には公式問題集をやりこむ
⇒2か月に一度程度IELTS受験

2018年8月上旬
IELTSがうまくいかないためハワイに逃亡

2018年8月下旬
何もしていないのになぜかIELTS 7.0取得(R8.5/L6.5/W6.5/S6.0)
⇒9月は仕事が忙しくあまり準備をできず

2018年10月上旬
濱口塾とY.E.SでGMAT準備を開始。マスアカと並行して両セクションの勉強をスタート

2018年10月中旬
IELTS 7.5(R7.5/L8.0/W6.0/S7.5)出願スコア取得

2018年10月~2019年1月
仕事以外のほぼ全ての時間をGMATに費やす

2019年2月下旬
GMAT初回の受験(V22、M48:580)
⇒感触をつかむために初回受験。Vは予想以上に低かったが両セクションともにもう少し勉強すればいけるだろう考える(結果的には勘違い)

2019年5月上旬
GMAT2回目の受験(V30、M42:600)
⇒Mathは下がったがVは順調に向上しているため、やり方は間違っていないと考える(結果的にはおそらく正しくなかった)

2019年6月~7月
仕事以外のほぼ全ての時間をGMATに費やす

2019年7月下旬
GMAT3回目の受験(スコアアップデートならず)
⇒ Mathは微妙にあがるものの、Vが下がり、本格的にやばいと思い始める。1st Roundでの出願は不可能だと悟る

2019年8月~9月
仕事以外のほぼ全ての時間をGMATに費やす(CVの作成だけ実施)

2019年10月上旬
GMAT4回目の受験(スコアアップデートならず)
⇒これ以上GMATをやっても高得点は難しいと判断し、GREへの移行を決定(結果的にMBA受験上、最も重要な決断だった。後述するがこの決断はもっと早くすべきだった。この時すでにGMATだけで1年近くを費やす)

2019年10月下旬
さすがにそろそろEssayをやり始めないとやばいと感じ、EdとEssay作成を開始

2019年11月上旬
GRE初受験(V153、M166:GMAT660点相当)
⇒少しだけ希望が見える

2019年11月下旬
GRE2回目受験(V154、M168:GMAT690点相当)
⇒ Top校の最低スコアには引っかかったが、やや物足りないためEssayに重心を移しつつ勉強は継続

2019年12月上旬
GRE3回目の受験(スコアアップデートならず)

2019年12月下旬
アプリケーションの追い込みおよびGREスコアアップデートに向けAffinityのGRE集中講座受講

2019年1月上旬
LBS、IESE、Kellogg出願(KelloggはVideo Essayも実施)
出願後約1週間後にIESEのインタビュー通知受領
⇒インタビューが2週間後だったため、焦ってインタビュー準備を実施
GRE4回目の受験(スコアアップデートならず。インタビューも徐々に本腰入れて準備しなければいけないと感じ、スコアアップは諦める)

2019年1月中旬
INSEAD出願

2019年1月下旬
MIT出願
IESEのインタビュー実施

2020年2月上旬
LBSとKelloggからインタビュー通知

2020年2月中旬
INSEADはGREの点を上げたらインタビューに呼ぶ旨のメールを受領。勉強している余裕がなかったため諦める。
新型コロナウイルスの影響でIESEシンガポールアセスメントデイ中止。代わりにスカイプで二回目のアドミッションインタビューを実施
⇒シンガポール行きの飛行機を予約していたため9万円を失う(泣)

2020年2月下旬
MITから書類不合格通知
LBSのVideo Essay提出
IESEから合格通知

2020年3月上旬
KelloggとLBSのインタビュー実施

2020年3月下旬
3月後半にKelloggから不合格通知、LBSから合格通知受領
LBSとIESEで非常に悩んだ結果、当初からのDream SchoolであったLBSに進学決定

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

<Info session>
私費休職での出願であることからキャリアチェンジを見据え、MBAランキング20位以内程度のトップスクールに絞りInfo sessionに参加
基本的に参加できるInfo sessionはすべて参加

<合格者壮行会>
Edの合格者壮行会や海外MBAドットコムの合格者セッションなどに参加し、情報収集
⇒具体的には複数の在校生と交流し、FacebookもしくはLinkedInなどでつながりを作ると後々のビジット時やアプリケーションの相談がスムーズにできる

<キャンパスビジット>
全て出願した後、2020年1月末にMITを除く4校のキャンパスビジットを一週間かけて実施
目的はインタビューのネタ集め

<Twitter>
裏道的な感じですが、TwitterでMBAアカウントを探すと結構色んなスクールの在校生がアカウントをもっており、リアルな情報を得られて面白い。また、TwitterからMBA受験生も何人か友達になり、励まし合いながら走り切ることができたのでお薦め。(くれぐれも沼に入りすぎないように)

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。 
250万円くらい

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用は、全て自己負担で貯金などを利用
授業料や生活費は教育ローン(信用金庫からの教育ローン)、親からの借金
⇒特に私費生に向けてだが、海外大学院進学に向けた教育ローンを出してくれる銀行は非常に少ない。親名義の借り入れでも10行申し込んで1行しかOKが出なかった。(MBA生御用達の日本政策金融公庫は除く)
合格後でも何とかなるが、合格後は速やかに動いた方がよい。
また、本人名義での教育ローン申し込みはかなり難しいが、実績はいくつかあるようなので在校生や卒業生に聞き込みすることをお薦めする。

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

テストのフォーマットとしてパソコンに話しかけるのは合わないだろうと思ったので、それほど深く考えず、IELTSを選択した。結果的にIELTSで困ったことはほとんどないが、M7ではWhartonがIELTSを受け付けていないため、考慮に入れることができなかったことだけ少し後悔。

LINGO LLCという新宿の塾に通い、IELTS全般の知識を2017年8月ごろから約3ヵ月でインプットした。
各セクションの主な勉強方法は以下の通り。

Reading:基本的には公式問題集をやりこんだ。過去7年分くらいのものを買い、ローテーションさせていた
問題集ばかりだと飽きるのでEconomistを購読し、読んでいた
何度かやると回答を覚えてしまうので、その後は精読に切り替え、構文でわからない部分をつぶしこむことも並行して実施

Listening:ひたすらShadowingをしていた。IELTS公式問題集で出来が悪かったテストを中心に1.2倍速くらいで音読をして、隅々まで聞き取れるように準備した。それだけだとやはり飽きるので、BBC Global NewsやMcKinseyのPod Castなどネイティブの英語を多く聞くようにしていた。

Writing:出願スコア6.0、最高スコアが6.5なので大したことは言えないのが、Cafetalk(https://cafetalk.com/tutor/profile/?id=14807&lang=ja)のKevinというIELTS講師に見てもらっていた。ただ、Readingで引っ張る戦略だったので、6.0や6.5くらいがコンスタントに取れるようになった後は特に準備しませんでした。

Speaking:近道はありません。DMM英会話をやりつつ、Writingと同様KevinとSpeaking練習をしました。だいたいDMM英会話は、50時間くらいやったと思います。Kevinは上手く回答できないとかなり辛辣なコメントが返ってきますし、宿題が結構大変ですが元IELTS試験官であり、IELTSの基準に沿って明確なフィードバックをしてくれます。

単語:GMATの単語も見据え、TOEFL3600を使い、Section4の途中くらいまでは全て覚えました。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

私はGMATではトップ校出願に足るスコアを取れなかったため、軽く触れるだけにとどめGREを中心に記載したいと思います。

GMAT
御徒町のY.E.Sはとてもよかったです。GMATのVは最高で30でしたが、SCはだいたい80%ileから90%ileくらいは取っていました。(どんだけCRとRCできないんだって話ですが・・)
文法クラスとSCコースがありますが、両方取った方がいいと思います。SCコースは文法クラスの知識がある前提で進みます。文法クラスは大げさでなく、自身が今まで受けてきた英語の授業で最高の授業でした。受験が終わった今でも文法クラスのノートは捨てずに持っています。文法クラスだけは録音できたはずなので、録音しておかなかったことを非常に後悔しています。

GRE
もし自分がGREに転向しなかったらLBSには合格できなかったと思います。
ぜひ初期の段階でGMATを受けるべきかGREでいくべきかを検討するべきだと思います。
GREは不利なのか?という疑問もあると思いますが、LBSをはじめ、Stanford, HBS, WhartonなどのトップスクールでもGRE合格は増えてきているのでGREだと不利というのは明確にはない気がします。(Admissionに一応聞きましたが、不利にはならないと言ってはいました)
特に私と同じようなスペック(留学/海外滞在経験なし、数学は得意でない*ここ重要です。“苦手“でなく”普通”くらいのレベル⇒受験で数学を使った程度の文系をイメージ)の人は初期段階でGREを検討してもいいと思います。

GRE全般
教材に関しては迷わずMagooshを中心に据えました。問題の数、質、サイトに内にある予想スコア(何問か問題を解くと予想スコアがサイト表示される。これがかなり正確)、どれをとっても最高にコスパがよかったです。
この教材をしっかりやるだけで、GMAT換算700前後は固いと思います。
Magooshの問題はビデオ解説がついており、だいたいそれで理解できるので非常に効率的です。
GREにもOfficial Guideがあります。私は一応買いましたがほとんど使いませんでした。理由はWeb上のフォーマットで解けるものがなく、正答率をカウントしたり、管理したりするのが非常に面倒だったからです。本でやるか、PDF見ながら解くしかないので勉強しにくいです。
また、GREにもPrepがあるので、それはやった方がいいと思います。ただし、Prepの方が本番より難しい気がしました。本番の前に毎回Prepをやりましたが、全ての回でPrepの方が悪い点数でした。

Verbal
TC…GRE独特の単語問題(Text Completion)です。MagooshのGRE Vocabulary Flashcardsというアプリがあるので、それをやりました。Advancedまで覚えると6割くらいは正答できると思います。プラスで私はAffinityで薦められたMerriam-Webster’s Vocabulary Builderもやりました。こちらはFlashcardsで覚える際のサブとして使っていました。語源で単語を覚えましょうという本です。
(GRE Vocabulary Flashcardsで覚えにくい単語があったら、Vocabulary Builderで語源を探して覚えるなどの使い方をしていました)
Text Completionの特徴ですが、文脈からの推測も重視されており、読解力も非常に重要です。単語の意味は全てわかるけれど、文脈の意味が分からず、単語を選べないことも頻繁に発生します。GRE Verbal攻略は英文読解力が肝といえると思います。

RC…最後まで苦手だったため、あまり効果的かつ即効性のあるやり方はないように感じます。地道に読解力を上げていくのが確実だと思います。問題の解き方については、AffinityのRCは講座はよかったのでおすすめです。ただし、解き方を身に付けても読めないとあまり意味がないので、やはり地道な英語力に勝るものはないと思います。

Quantitative
マスアカで基礎を固め、Magooshをやりこみました。だいたい3周くらい問題をやりこむと170点弱はコンスタントにとれるようになりました。
(GREではMath168取れると、GMAT換算のMath50。170取れるとGMAT Mathでなぜか53点です。。。)ちなみに私はGMAT Mathは最高で48点なので明らかにGREの方がMathで稼げています。

AWA
何もしませんでした。結果、3.0というかなり低いスコアだったので、時間があれば何かやってもいいかもしれません。とはいえ、アプリケーション上、不利になった感じも特にしません。

<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

EssayおよびInterviewで合計6名のカウンセラーにお願しています。全てのカウンセラーは私の合格に欠かせなかった方々であり、非常に感謝しています。一方、カウンセラーには得意不得意やタイプがあるので、状況に応じて効果的に使い分けるのが良いと思います。

<Essay>
メイン:Ed
友人の情報や過去の体験記の情報から、おそらく日本のカウンセラーで最も多くのクライアントを持ち、多くの情報を持っていること、またセミナーに出てFit感があったことからあまり迷わず選びました。実際に、Edは多くの情報を持っていますし、スクール別のセミナーも開いてくれるため、十分な情報を得ることができます。
Edの情報にリーチできないだけで受験上不利になりえますので、Edにカウンセラー契約をお願いしないにしろ、セミナーの案内だけはもらうなど何かしらの形でコミュニケーションしておくことをお薦めします。MBA受験生の横のつながりも作ることができます。

カウンセラー契約をするにあたっては、二つ注意すべき点があります。一つはEssay準備のやり方です。彼は自分から多くのアイデアを出すというより引き出すタイプです。自分が何も考えてないとほとんど進まないです(私は最初の一度だけFace to FaceでEssay準備をしましたが、ほとんど進まず、終わってしまいました)。その観点からもEdと準備する場合はメールベースがよいと思います。十分に考えたうえでEdにぶつけてブラッシュアップしていくというやり方が最も効果的かつ効率的です。レスポンスも早いのでメールベースで困ったことはありません。
もう一点Editingです。EdはEssayのコンテンツには非常に効果的なアドバイスをしてくれますが、Editingにはあまり気を使っていません。(彼自身コンテンツが最も重要だと思っているため、意図的にやっていないものだと思います。クライアントが多すぎるからかもしれませんが。)そのため、自身の書いた英文がほとんどそのまま生きるため、英文の作成に自信がない人は若干不安を感じる可能性もあります。(その観点から私はEssayのサブでMatthewにお願いしています)

サブ:Matthew Aldridge
Matthewに期待したのは2点です。一点はEdと違う観点からのコメントです。抜本的に変えることはなかったのですが、推薦状のコンテンツに関しては効果的なコメントを多くもらえました。
もう一点はEditingです。彼はコンテンツの中身を変えずに文章を洗練させ、文字数内に収めるという能力に長けているように思います。文字数オーバーで私が作ったEssayを何度か文字数に収めるようお願いしたことが何度かあります。あまりにもチープでアンナチュラルな表現はできれば使いたくないと思っていたため、非常に助かりました。

<Interview>
私は、純ドメかつ英語インタビューの経験もなかったことからInterviewには最も気を使いました。結果として、Ed, Matthew Aldridge, Adam Markus, Jessica King, Jesse, Nishの6人のカウンセラーにインタビューサポートをお願いしています。
複数のカウンセラーにお願いしていますが、時期によってどのカウンセラーにお願いするのかを微妙に変えています。初期的な段階まで(IESEのインタビューを受ける1月後半くらいまで)は、Matthew、Jesse、Nishの3人にお願いしていました。その後は、Kellogg、LBSに向けて、他のカウンセラーにもお願いし、Ed, Adam, Jessica King, Jesse, Nishの5名のカウンセラーと準備し、基本的に毎日誰かと最低1時間Mock Interviewするという進め方でした。
各カウンセラーにMock Interviewをお願いした回数は以下の通りです。

Ed:3回
Matthew Aldridge:4回
Adam:5回
Jessica:3回
Jesse:10回
Nish:18回


<Ed>
Edには3回(各1時間)Mock Interviewをお願いしました。主にKellogg, LBSのインタビュー準備に向けて、2月から3月頭にかけて、サポートしてもらっています。Essayと同様に、過去の情報量が非常に多いのでどのような質問に準備をしておくべきか、どういうコンテンツをデリバリーするべきかのコメントは非常に役立ちました。
http://www.edogijuku.com/

<Matthew Aldridge>
初期的な段階でインタビューの方を作るのに非常に効果的でした。最初はそもそも英語でインタビューするときのトーンだとか話し方もわからないので、非常に助かりました。IESEに合格できたのは彼のおかげだと思います。一方、ごりごり深堀りしてくるタイプではなかったので、更にもう一段階ハードなインタビューに耐えられるようにするため、他の厳しめなカウンセラーにシフトしました。合計で4回Mock Interviewをお願いしています。
http://www5.kcn.ne.jp/~aldridge/

<Adam Markus>
彼はフィードバックが的確で非常に効果的でした。質問自体はそこまでごりごり深堀するタイプではないですが、Mock Interviewが終わった後のフィードバックが辛辣でよかったです。何度もBoringと言われました。モックインタビュー終了時には必ず改善点が明確になるので、効果的にインタビュー準備ができました。彼は日本国内だけでなく、海外にもクライアントがいるようで、複数の情報からインタビューの質問などをもらえたのもよかったです。
http://www.adammarkus.com/

<Jessica King>
言わずと知れたごりごり系インタビューカウンセラーです。彼女とのMock Interviewはめちゃくちゃ疲れます。どのインタビューよりも彼女とのMock Interviewの方が疲れました。しかし、その分“何聞かれてもだいたい大丈夫だろうな、Jessicaと準備しているし”という自信になります。過去の情報にも精通しているし、あいまいな回答にはすぐつっこんできます。また、自分の回答が終わった後に矢継ぎ早に次の質問がくるので、全く息がつく暇がなく、緊張感が質問されている間中ずっと続きます。
フィードバックも明確で終了後には必ず改善点が明確になります。価格が安くはないので、週に何度もMockをするのは難しかったですが、2月中に3回Mock Interviewをお願いしました。トップスクールを狙う受験生はJessicaと最低一回はインタビュー練習をするべきだと思います。自身の立ち位置がわかります。
http://king-consulting.org/index.html

<Jesse>
スキマトーク(https://www.skimatalk.com/jp)で見つけたカウンセラーで、正直最初はペースメーキングとしてお願いするくらいしか想定していなかったのですが、結果的に当たりでした。
Mock Interviewはごりごり系です。一つの回答に対して結構深堀りしてきます。そんな細かいこと聞かないんじゃないかというくらい細かいことまで聞いてきます。ただ、それが逆にJessicaとのMock Interview同様に自信になりました。フィードバックも結構具体的にしてくれるのでおすすめです。彼とはインタビュー準備を始めた当初から週2回くらいMock Interviewをしていました。情報量という観点ではEdやJessicaには劣るかもしれませんが、インタビューの深堀という観点では遜色ありません。値段も他のカウンセラーよりは安いです。最近独立したようで、Essay準備等もやっているようです。
https://topmbaconsultants.com/

<Nish>
数年前から有名になりつつあるNishは人柄が最高によく、何より価格が良心的です。2月は、週4-5くらいはだいたい彼のオフィスでMock Interviewしていました。彼もごりごり深堀してくるタイプではないのですが、過去のインタビューの情報や直近のインタビューの情報も比較的多く持っており、インタビュー練習のペースメークおよび彼と話して元気をもらう、という観点で私のインタビュー準備を非常に助けていただいたカウンセラーです。また、IELTSやTOEFLのSpeaking対策もやっているようです。
https://www.subasinghe.tokyo/

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセイはMBA受験の中で最も楽なフェーズでした。
理由は、
・経験年数が比較的長く、書くことが多すぎて困るくらいネタがあった
・日ごろから自身のキャリアを考えるようにしていたため、Why MBAやCareer Goalで特に新しく考える必要がなかった
・自身のキャリアがMBA受験者の中で珍しいため普通に書くだけで他の人とネタが被ることがほとんどない(と思っていた。真偽不明)

海外経験がなかったため、唯一厄介だったのはDiversity系のエッセイでしたが幸いにも日本にいながら海外拠点のコンサルタントとプロジェクトを行う機会も何度かあったので、その経験を交えて書けました。駐在などの経験がない方は、海外拠点との業務やプロジェクトなどを上手く使えるとよいかと思います。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

現職の上司1名(LBS Alumni)、現職に私を引き抜きしてくれた上司1名に頼みました。
MITに出願するときだけMIT Alumniの上司に頼みました。(書類で落ちましたが)

困ったことはなかったですが、LBSの志望度が当初から高かったのでLBS Alumniの推薦者を意図的に選びました。効果があったかは分かりませんでしたが、面接官からも推薦者に関する話を少ししたので、熱意にはつながったと思います。
推薦状の内容自体で特別なことはしていませんが、①エッセイの内容と被らないようにすること②推薦者とのエピソードを可能な限り具体的に盛り込むことを意識していました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

上述の通り、6名のインタビューカウンセラーを使い、合計43時間Mock Interviewをしました。加えて自分自身でブラッシュアップをする時間を含めると、だいたい150時間くらいはインタビュー練習に使ったんじゃないかと思います。
(1月後半から2月末にかけて、だいたい週20~30時間くらいインタビュー準備に使っていました)

純ドメのインタビュー対策で議論になるのは、スクリプト書く or 書かないかだと思いますが、私はスクリプト全く書いていません。
私の場合は自分が使えるネタをまず15前後くらい整理し、どのネタがどういった質問にフィットしているかをラベリングしました。一つのネタで基本的には複数の質問に対応できるはずです。
⇒ 例えば、海外プロジェクトネタだったら、Global経験、チームワーク、Dealing with Conflictなどの質問に対応できる
※質問の仕方は無限にあると思いますが、結局聞かれることは、だいたい10個くらい収斂されます。
(Leadership, teamwork, Why MBA, Career goal, diversity, Dealing with Conflictなどなど)

その後、ネタごとで言いたいメッセージをスクリプトでなく、キーワードレベルでストーリーを整理した上で、何度も練習し、無意識に出てくるまで洗練させるという流れです。
スクリプト書く人もいると思いますが、私はスクリプトを作って、直して、覚える作業が面倒でしたし、インタビュアーも細かい言い回しよりストーリーを知りたいはずだと思い、作りませんでした。また、ほとんどのインタビューカウンセラーはスクリプトを作ることに反対しているはずです。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・キャリアの一貫性(事業会社人事⇒人事組織コンサルタント)
⇒MBAおよびその後のCareer Goalとの一貫性がある
・コンサルティング業務でメンバーおよびプロジェクトマネジャーとして業務した経験
⇒グループワークで柔軟に貢献することが可能である
・現職でアーリープロモーションした経験
⇒GREは高くないけど、授業についていくIntellectual Capabilityがある

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。

基本的には以下の3点を基準に受験校を選定しました。各スクールのアプリケーションを手を抜かずに出すため、当初から5校を最大にしようと思っており、最終的にLBS, Kellogg, MIT, IESE, INSEADを受験しました。

・ランキング
・2年制…転職前提のためインターンをしたい
※LBS, IESE, Kellogg , MITの4校だけではやや不安になり、INSEADも追加しました。INSEADはプログラムや生徒の多様性は素晴らしいと思っていましたが、1年制ということだけネックだったのでそこは最後目をつぶりました(書類で落ちましたが)
・グループワークや同級生とのコラボレーションが多く、Peer Learningができそう
最終的に受験した5校以外にも上記要件に該当するスクールは数校ありましたが、自身のキャリア、GPA、GREスコアなどから合格の可能性を総合的に判断し、上記5校としました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。 

LBSは数年前からのDream Schoolでしたので、最初は迷わないと思っていたのですが、最後はIESEと非常に迷いました。IESEのようにカリキュラムがハードな方が自分には向いているんじゃないかということ、ビジットしたときに学生間の仲が非常に良く楽しそうだったこと、バルセロナの環境が魅力的であったことから簡単には決めれませんでした。最終的にはカリキュラムのフレキシブルさ(ハードにしたければ自分でハードなプログラムにすればいい)、LBSのReputation、自分が学びたいと思っていたOrganizational Behavior分野の強さ、最終的には直観(LBSは初めてMBAを知った時から憧れのスクール)で選びました

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

2019年1月末に出願校を決定し、全て出願した後、MITを除く4校のキャンパスビジットを一週間かけて実施しました。
ビジット前に日本人HPからコンタクトし、各スクール最低3名は会い、現地では日本人在校生の友人(日本人でない方)からも可能な限り話を聞くようにしていました。

INSEADを除く3校(LBS, IESE, Kellogg)は授業も聴講でき、非常に志望度が上がりました。全てのスクールが素晴らしく、どこに行っても最高の2年になるだろうとわくわくした記憶があるので、時間・お金に余裕があれば絶対に行った方がいいと思います。特に行ったことがない都市にあるスクールは事前に見ておいた方が無難だと思います。

また、ビジット自体は選考にはほとんど関係なかったと思います。面接のときに熱意を伝える具体的なエピソードでは使えますが、行ったこと自体が選考上プラスにはなっていないと思います。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

<失敗談・後悔していること>
・GMATに見切りをつけるのが遅かった
私はGMATだけで1年近く勉強し、結局うまくいかず、1stラウンドで出願できませんでした。もう少し早くGREに切り替えていれば出願時期も変わっていたと思いますし、GREでもう少しよい点を取れた可能性もあると思います

<アドバイス>
・絶対に目線を下げないこと
私費、純ドメ、低GRE、低GPA、男性、30代と私はかなりのディスアドバンテージを背負っており、トップスクールに合格できる見込みは少ないのではないかと自分でも思っていました。しかし、MBAアプリカント中で珍しいキャリア、キャリアの一貫性、アプリケーションの完成度は差別化に繋がり、巻き返せると信じ、自分が行きたいスクールの目線は下げなかったことがDream Schoolへの合格に繋がったと思っています。
一般的にはDream School, Target School, Safety Schoolと分けて、出願すると思いますが、私は行きたいと思えるスクールだけを受けることにしました。もしTargetやSafetyに進学することになったとき、 “Target/Safety Schoolだったな”と頭に残りながら通うことになると思い、Dreamに受かるか、もしくはMBAに行かないかどちらかにしたいと思っていました。
(どこかに受かる必要がある社費の方は別かもしれませんが)

・インタビュー準備に全力をかける
上記の通り、ディスアドバンテージがあったことからEssay、Interviewで「これ以上は無理」というくらい完成度を高めました。インタビューで頼れるのは自分だけ(EssayはカウンセラーのEditing能力なども寄与する)なので、惜しみなく時間とお金をかけました。もちろん時間とお金だけをかければいいというものではないですが、時間は自信につながります。その結果LBSのインタビューでは最高のインタビューができ、「落ちても全く悔いなし」の完成度までもっていくことができました。インタビューまで行くと気を抜いてしまうアプリカントもいると聞きますので、最後まで走りぬき全力を出し続けるべきだと思います。

Q. 一言メッセージ

諦めずにやり続ける。この一言に尽きると思います。私はGMATを1年間近く勉強し、結局良い点が取れていません。諦めてMBA受験を止めようかと思ったことは一度や二度ではありません。この1年は人生で一番楽しいことがなく、苦しい1年でした。しかし、二度転職をしてきた経験から自分のキャリアを変えるためには自分が行動し続けるしかないと信じており、その手段が今回はMBAだと確信し、やり続けることができました。
是非、諦めたくなったら何故MBAが必要なのかに立ち返り、合格後の姿を思い描くと踏ん張れると思います。自宅のソファでLBSのAdmissionからメールを受け取り、“Congratulations”の文字が目に飛び込んできた瞬間は鮮明に覚えています。LBS志望の方(もちろんそれ以外の方も)はもし何かサポートできることがあれば、日本人在校生として全力でサポートしたいと思います。

 

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