合格体験記 / HECパリ校 / HEC Paris / J

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)

J

Q. 進学予定校

HEC Paris

Q. 進学予定校のカテゴリ

Full-Time MBA

Q. 進学予定校の地域

ヨーロッパ

Q. 受験校および出願ラウンド

HEC Paris (9月)

Q. インタビュー実施校

HEC Paris

Q. 合格校

HEC Paris

Q. 性別

男性

Q. 出願時年齢

31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)

アメリカ1ヶ月と数年に1度の海外出張・受け入れ、欧州の同僚と話すくらいの純ドメです。

Q. 費用

私費

Q. 奨学金

未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)

私立文系

Q. GPA

2.4(WES前)→3.2 (WES後)※SとFが多かったため

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

IELTS 7.0 (R7.0/L7.5/W5.5/S7.0)、GRE(N/A)

Q. 塾

Affinity、AGOS

Q. カウンセラー

AGOS岡田さん(エッセイカウンセラー)、Affinity飯島さん(学習カウンセラー)、James(面接対策)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

新卒で大手通信会社へ入社。その後シリーズA直後のTech/Designスタートアップに転職し、丸8年在籍。
上場、事業立ち上げ、マネジメント、PM、資金調達ピッチなどスタートアップにおける一通りの経験をしました。自己PRでも一貫してIPO経験とデザインを通じたクラスメイトへの貢献をアピールしました。

Why 留学?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

現職でヨーロッパやアメリカへ出張する中で、日本だけで人生を終えるのは勿体無いと感じ、ヨーロッパの同僚や世界を舞台に活躍している友人を見る中で、優秀な人材が集まる海外MBAに興味を持ちました。また、身近な人が海外MBAに続々と受かっていく環境に恵まれ、焦りを感じながらモチベーションを維持できました。デザインスクールとも悩んだのでそちらのOB訪問もしましたが、卒業後のキャリアとして経営人材が少なかったのでMBAを選びました。
エッセイ的に言うとIPOや国内の事業部長を経て、個人として次はグローバルに挑戦したかったこと、同時に会社がグローバル戦略の再構築をするタイミングが合ったことです。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

WHY MBA?
1. グローバルで多様性のある環境に身を置いて経営とリーダーシップを学ぶこと
2. デザインやクリエイティブ戦略に強い都市で先進的な事例や価値観を学ぶこと
3. サバティカル休暇のように30歳を過ぎた自分のOSを世界基準にアップデートすること

Q. 留学後のビジョンを教えてください。

決めていませんが、選択肢としては以下です。
1. 現職に戻りグローバル関連の執行役員を目指す
2. MBA期間中に自分のビジネスを立ち上げ、現職とのパラレルワーカーを目指す
3. 現地のLuxury Brandの本社へ就職

Preparation for Application

<概論>

Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

2020/4 ゆっくりIELTSの勉強を始める
2021/3 結婚式2週間前にIELTS7.0獲得(6回目)
2021/4-6 GMATの模試で挫折する
2021/7 AffinityでGMAT開始
2021/8 AGOSでエッセイカウンセリング開始
2021/10 エッセイほぼ完成
2021/10-2022/7 GMAT挫折地獄→GREへ逃避
2022/8 GREで挫折
2022/9/1 アドミッションとオンライン面談、アプライを勧められる。急ピッチで準備。
2022/9/14 アプライ
2022/10/4 書類選考通過、面接招待
2022/10/13 インタビュー1人目
2022/10/14 インタビュー2人目
2022/10/21 メールで合格通知
2022/10/26 1月入学から9月入学へDefer交渉成功
2022/10/30 130万円のデポジット送金(wise)

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

1. Alumni訪問 – 合計で30人のAlumniの方に個別に時間をいただきました。半分が対面、半分がオンラインです。ここでは学校別の比較を目的にしていたのでバランスよくなるべく多くの学校の方にお会いして文化を理解しました。なるべくバックグラウンドが近い方にイベントとLinkedInと知人紹介で声をかけていきました。
2. MBA関連イベントとInfo Session – 留活交流会(MBAドットコム主催)や学校別の説明会、AGOSのイベントに3年間通いました。Alumniと出会う機会として活用しました。
3. ウェブサイト – 海外MBAドットコムの体験記、Poets&Quanz、Clear Admitの学校別メールマガジンはよく読みました。
4. Twitter – MBA受験界隈のTwitterは狭くかつ情報量も一定あるので重宝しました。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。

合計約200万円
・エッセイカウンセラー43万
・予備校76万
・面接対策 9万
・IELTS 15万(6回)
・GMAT 30万(3回とリスケ費用)
・GRE 3万
・教材12万
・その他 10万(出願料とか)

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

・現職からの借金(奨学金制度)
・SO売却
・進学後も雇用継続しアドバイザリーとして残る
・留学後に活用できる日本学生支援機構の貸付型奨学金も視野に入れています

受験生に伝えたいのは、日本の金融機関のローンは15行全て落ちました。自分も妻も海外に転居なので借入人になれないのと親も年齢的に厳しく通りませんでした。またProdigyFinanceも検討しましたが金利10%かつ返済期間が選べず高過ぎて断念しました。よって事前に銀行・地銀・信用金庫には仮審査を早めにしておき目処を立てておくことをお勧めします。奨学金も夏で締め切るところが多いので早めに準備しておくといいと思います。

<スコアメイク>

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

公式問題集を5冊ほど解きました。RはTheEconomistの購読、LはPodcastの1min EnglishとWSJ、SはDMM英会話でIELTS Speaking用の教材、Wはスコア低いので参考にならず。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

Affinityの学習カウンセリングを活用して、カウンセリングまでにやらなくてはいけないことを作りペースメーカーにしていました。また、自分は目標スコアに届かず焦っていたところでたまたまAdmissionとオンラインで話す機会があり、バックグラウンドと今のスコアを正直に伝えたところ、経歴がユニークだから出してみてと言われて出したら通りました。MBA受験はスコアだけではない、というのは(学校次第ですが)本当でした。

 

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

AGOS岡田先生:既にMBAに合格した友人の紹介でした。感想としては、初回の数回はキャリアの棚卸しをし、日本語で構成を一緒に練ってくれました。なるべく多くの話のネタを持っていき、どれが一番総合的にアドミッションに訴求できそうかを一緒に収束していきました。毎年多くの合格者のエッセイを見ているからこそ、アドミッションへのメッセージや構成の組み方が秀逸で安定感がありました。スコアメイク前にささっと3ヶ月ほどで8割完成し、スコアメイクを挟み、もう1ヶ月かけて最終ブラッシュアップを行いました。

Affinity飯島先生:学習カウンセラーとしてお世話になりました。GMAT/GRE業界へ10年以上コミットしているからこそ、一度面談をすると今までの受験生と比較して、どこでつまづきそうかを見抜いてアドバイスをいただけます。事前に模試を受けてその結果を持っていくことをお勧めします。自分は私立文系だったため、数学をどのように進めればいいかなど具体的な書籍とともに提案いただきました。月に1回カウンセリングを実施することでペースメーカーにしていました。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

スコアメイクに苦労しそうだったので、先に短期で8割型エッセイを完成させる戦略にしました。結果として、あとGMAT/GREのスコアメイクだけだ!という気持ちで臨めたので余裕ができてよかったです。またスコアメイクで絶望しても、もうエッセイ書いちゃったしなということで諦めがつきません。笑
カウンセラーはあくまでエディティングなので、自分がどのストーリーをアピールしたいかはしっかりと決めてから相談することをお勧めします。また、各設問でアドミッションは何を見たいのか?を意識して書くことをお勧めします。自分はスタートアップ経験、デザインを通じたクラス貢献、マネージャーとしてのジレンマを中心に書きました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

私費でしたが現職の社長と上司の執行役員にお願いしました。事前にドキュメントにWHY MBA・WHY HECを説明し、だからこのようなエピソードを書いて欲しいと依頼しました。それ以上は何も言わず、設問通りに書いていただきました。英語があまり得意でない方は自分の方で英訳することもありました。結果として1ラリーで完成し、1ヶ月で完成しました。現職2名にお願いしたので、それぞれ別の観点で書いていただくように事前ディレクションしたことが功を奏しました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

近所の英会話学校のネイティブ講師に面接対策と、面接内で必須の10minプレゼンテーションのレビューをお願いしました。エッセイカウンセラーと分けたことで、初めて聞く話をどこまで理解できるかというバロメーターにし、特にプレゼン資料はネイティブチェックを大量に入れてもらいました。自分の場合は面接は2回で双方とも学校のAlumniでヨーロッパ出身でした。雰囲気はとても和やかでした。逆質問で、「今後の成長のために今日の面接のフィードバックが欲しい」と質問をすると、その回答速度で受かったかどうか大体わかります。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

・シリーズA〜上場〜Post IPOの主体的な経験
・新規事業立案とマネジメント失敗からの再起と成長
・デザインナレッジによるクラスメイトやClub活動への貢献

<学校選択>

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

ヨーロッパが好きかつ支社もあったので欧州トップスクール一択でした。1年制は本当にすぐ終わってしまうと感じ、この時点でLBS・IESE・HEC Parisの3択でした。3校のAlumniと直接話し、業界のバランス(コンサルや銀行に偏りがないか)、私費生・社費生のバランス、授業と生活のバランス、都市の魅力、授業料と生活費の4つを比較してHEC1本に絞りました。どの学校も魅力的で卒業生も優しく欧州はMatureな印象を持ちました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

現地のアドミッションと直接話した時に、スコアだけではなく経歴や学校とのフィットを見てくれたこと。
資本主義経済の価値観がシフトしていく中で、その変化の先端にいる都市に住みたかったこと。

Advice and messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

自分の場合は現地のアドミッションと直接話したことが合格の要因でした。少数の方を除き、多くの方がスコアメイクで苦労されると思います。その時に実際どれくらいのスコアが求められるのか、また自分の経歴やバックグラウンドを合わせるとどうなのか?というフィードバックを日本担当の現地のアドミに聞くといいと思います。また自分は私費でありながら会社からお金を借り、現職に推薦状2通を頼み、在学中もリモートで働き続けるという特殊な選択をしています。MBAインターンも当然しますが、このように王道の受験プロセス・入学の仕方以外にも道はあるということを伝えたく、この体験記を書いています。

Q. 一言メッセージ

昨今、MBAの価値がコモディティー化して低下している、ROIが悪い、今の時代優秀な人はMFA(デザインスクールなど)に行く、など色んなことが言われており、実際自分もデザインスクールと迷って双方のOB訪問を経てMBAを選びました。その価値観は本人次第ですし、どう成長できるかも自分次第です。面白そうだから、行きたいから行く、ただそれだけです。PLではなくBSに乗る経験と捉えて、人生の経験を買いに行くのが海外MBAだと思っています。
大変だと思いますが、周りの声に流されずに、悔いなき受験人生を楽しんでください!

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