合格体験記 / スタンフォード大学 GSB / Stanford / Stanford Graduate School of Business /ラフランス

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
ラフランス

Q. 進学予定校
Stanford GSB

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA

Q. 進学予定校の地域
アメリカ

Q. 受験校
GSB, HBS, Booth, MIT

Q. インタビュー実施校
GSB, HBS, Booth

Q. 合格校
GSB, Booth

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
小学2年生~中学1年生 米国、入社後半年間 米国

Q. 費用
社費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・国立・大学院・理系

Q. GPA
3.69

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT:750点(V42・Q49・AW5.0・IR8)/TOEFL:115点(R30・L30・S28・W27)

Q. 塾
無し

Q. カウンセラー
メイン:Jessica King + Adam Markus、サブ:Ed

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
商社勤務。入社後一貫してトレードに従事。現業に没頭しながらも、業界への問題意識から、解決策となり得る新規事業を提案。社内の理解を得て、事業部横断タスクフォースを組成、スタートアップへの投資に至った。(当経験を中心にEssay等を執筆した。)

Why MBA?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
上記新規事業/出資したスタートアップをスケールしていくのにあたって大きな壁3つを感じた。その壁を乗り越える術を追求するのに必要と考えて留学を決断した。壁は、①保守的な業界におけるイノベーション理論(トライアル&エラー)の導入の難しさ、②本邦における社会解決型事業に対する消費者ニーズの欠如、③ソーシング/スケーリングにおける不充分な人的ネットワーク、という点に感じた。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
壁を乗り越える為の術の探求/当事業に人生フルコミットしたいかの確認

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 
帰国後、出資したスタートアップと勤務先商社にてJVを作り、本邦を中心に新規事業をアジアにてスケールさせる。

Preparation for Application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2019.9 GMAT勉強開始
2019.10 GMAT受験(730点)
2019.12 TOEFL勉強開始
2020.1 TOEFL受験(115点)
2020.2 社内選考開始
2020.3 Edコンタクト
2020.5 GMAT受験(750点)
2020.6 Jessica Adam コンタクト開始/Application作成開始
2020.7 社内選考不合格 受験中断
2021.6 社内選考合格 受験再開 Application作成再開
2021.9 R1にてHBS, Booth, MITに提出
2021.12 Booth合格/HBS, MIT, Waitlist
2022.1 R2にてGSBに提出
2022.3 GSB合格

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
OB/OG訪問が主でした。また、下記サイトが基本情報には有効でした。
https://www.veritasprep.com/mba-essential-guide/harvard/harvard-whats-different/

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。 
カウンセラー/面接練習費用150万円程+GMAT2回+TOEFL1回+参考書で170万円程かと思います。

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用は貯金。授業料・生活費は会社からの支給。

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
帰国子女且つ、大学院入試・海外赴任のVISA取得時等にTOEFL受験経験があり、113点は下回った事がなかったので、自信はあった。ReadingとListeningについては、(帰国子女である事に感謝しながら)一度模擬試験をやって満点を確認した。
咄嗟のトークは得意でなく、SpeakingとWritingは対策した。何冊か参考書/問題集を見たが、問題の傾向がバラバラである事に気づき、調べたところTOEFLは頻繁に問題形式を微修正しており、最新の傾向に合わせて話す内容/書く内容を準備しておく事が点数アップへの最短経路と考えた。結果、所謂本屋に売っている参考書類は大体古く、海外のTOEFL対策系Youtubeチャンネルが最新の傾向を確り分析出来ており、有用と考え、ひたすらYoutubeに向かってScriptの作成/練習を行った。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
帰国子女+東大理系院生であり、ペーパーテストへの自信があった為、独学にて勉強した。

コロナ禍で会食・出張・通勤分の時間が自由になった影響なのか、有効な教材が普及した事が影響なのか、自分のスコアより高いスコアを持つ受験生が身近でも4名おり、750点あれば日本トップと聞いてScoremakeを終了していたので、話が違うと思った覚えがある。逆に人によっては中々700 点が取れないという話も聞く中、GMATは大きな差別化要因。面接は一回勝負であるが、GMATは5回勝負出来る事も考えると全力で高得点を狙う他、選択肢はない。特にGSBを含めて面接をAlumniに任せている学校(≒審査における書類の比重が相対的に高い)やRankingを重視していそうな大学への合格へ直結する。昨年の日本人GSB合格者のGMAT最低得点は740と聞いている。(逆にHBSは面接を重視/GMATが低い人もいる印象。賛否両論あると思う。)
高得点を取る為には、兎に角良質な問題/解答に多く当たる事が最重要。特に日本の塾は最新の動向についていっていないという意見もある中、本邦の従来王道参考書/塾に拘るべきではないと思料。

Verbal
過去の受験報告書等を読んだ結果、Manhattan Prepから着手したが、中々実際のGMATの問題に直結しないように感じた。特に演習問題がGMAT本物と全然違う。その後、色々な教材に当たったが、TOEFLに続きYoutubeにたどり着いた。強く推奨するのがGMAT Club というYoutubeチャンネルの”GMAT Ninja”による講座。無料で、SCだけで1時間が講義8本もある。体系的な講座であり、実際の過去問を扱って非常に論理的に解説していく。これを何度も見て暗記してしまう程にすると良いと思料。その上でGMAT OGの過去問を解いていくと公式の解答への納得感がある。OGは過去問が5年分しかない為、足りなくなった場合、中国系のサイトを利用する事がオススメ(KMFというサイトには25年分程ある)。

Quantitative
マスアカを2周した上で、OGやPrepにて時間配分を身に着けた。マスアカは素晴らしい教材というつもりはないが、それ程点数に困らなかった為他教材を探しておらず、他高得点受験生の報告を参考にされ度。

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
当方は過去受験生の評判からメインカウンセラーをJessica KingとAdam Markusのご両名にお願いした。Jessicaは発散型であり、ストーリーの掘り下げに有効。粘りに粘って、もっとEssay を良くできないか/もっと心のこもったものに出来ないかとオープンエンドの質問をし乍ら壁打ちしてくれる。Adamは収束型であり、アウトプットドリブン。発散してしまった議論をエッセイに集約するアドバイスが多い。体感、Adamが「このエッセイは完了」と言ってから1週間半程更に内容を広げる事を続けてJessicaは完了と言うイメージ。Jessica無しには深いエッセイ出来なかった/Adam無しには迷走してしまっていたと考えている。「もう一人カウンセラーがいるから」と手抜きになる事もなかったので、複数名の時間雇用はやや高コスト乍らエッセイの質を向上させるにはオススメ。他のカウンセラーを知らないが、この二人は自信を持って推奨出来る。

Edは多くの受験生が使うので情報が集まっており、情報網が有効。リアクションが速く、メールにて細かい事を聞くにも有効。また、過去の面接報告も溜まっており、面接官が決まったらアクセスしない手はない。面接練習も一定程度有効。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
Essayはひたすら執筆/Counselorにぶつける事で進めた。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
帰国子女は練習しすぎると逆効果と言う言説もあるが、当方はそうとは思わない。練習をすればするほど、言いたい事は整理され、まとまっていき、気持ちものっていく。ついては、気が済むまで練習すべき。自分は1日1回を目途に模擬面接を1ヶ月程行った。また、一回一回復習/QAの更新をする事が重要。
尚、一部のカウンセラーは「まず見せたい自分の戦略を練ってから、個別の質問を考えていくべき」とアドバイスするが、正直当方には合わず、時間を無駄にしてしまった。個人的には、先に個別の想定質問への答えをひたすら用意し、大方完了して初めて一度立ち止まり、戦略に沿って整理する順番の方が有効と思料。(戦略もあるが、Interview本番は自分の戦略通り進めようと無理するのでなく、面接官との会話である事を忘れずに。)
Interviewに際してはJessica、Adam、Edに加え、Nish Subasinghe(6時間で28,500円で他カウンセラーに比べて安い/練習回数を増やすのに大変有効)、Vince Ricci(フォース?オピニオンとして活用/2回で88,000円と高かった)、Matthew Aldridge(1回利用/普通)、H.Steven Green(2回利用/以前は有名専業カウンセラーだったが、今は大学教員で副業としてやっている/少し質問傾向が古い印象)にお願いした。また、EdやJessicaを通じて知り合った受験同期とも面接練習を行った。様々な面接官がいる中、様々な人と模擬面接すべきと思料。模擬面接で出た質問は勿論全てQAリストに入れておく。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
①今まで、どうして理系院生から全然違う商社に就職し、どうして新規事業を起こすに至ったか。(一貫性。)②如何に大企業の中で、新しい事業を説得して立ち上げたか。全社の戦略に編み込んだか。

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
自称がり勉で、上述した壁の越え方を探求する為に行きたかったので、それに必要な学術的な強さと、可能な限り優秀な人のネットワークがあると考える学校を選択した。
また、R1はHBSに集中したかったので、HBSを提出してからApplicationを作れる9月後半提出のMITとBooth はちょうどよかった。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。 
上記、新規事業スケーリングにおける上述の壁を越えるに最適と考え判断。スタンフォードは、①イノベーション理論の最先端、②サステナビリティ、及びデザイン思考等消費者中心手法の発信地、③世界を代表する生徒とシリコンバレーにネットワークを作れる。
唯、正直HBSにも受かっていたら悩んでいた。ケーススタディに憧れがある事に加え、生徒数が多いのでAlumniが多いのが魅力的であった。

<その他>

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
フルブライトに途中迄応募していたが、社費獲得が決まったので途中辞退した。

Advice and messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
受験ラウンドの戦略については、やや反省が残った。昨年からHBSはR1で決め切らず、R2迄Waitlistし、R2の受験生と合わせて選択していく傾向がある。(どちらの年もR1の日本人合格者は1-2名のみ。)一方で、スコアメイキングを早期に完了し、一校集中のR1受験をした当方でも、R2のApplicationの方が完成度が高い。また、R1で毎日面接練習をしたが、本番を数回でも経験した後のR2の方が面接も落ち着いて対応出来た。以上を加味すると、第一志望群(当方の場合、HBSとGSB)はR2に残し、R1はそれ以外のM7を受ける戦略が、最も結果が出やすいと思料。(唯、この戦略はR1で受験が終わる事がないので、家族への負担が大きく、多大な時間/費用が必要。また、R1で確り合格者を出すGSB/MIT等に関しては類似プロファイルの人が合格し、席がなくなるリスクはある。)

Q. 一言メッセージ
受験前は多くの方にスコア/経験含めて競争力がある・直ぐ受かると言って頂いていたものの、社内選考1年目不合格、R1も2/3不合格、受験期間2年半と、一筋縄ではいかない受験であった。面接の不確実性や、大学側の様々な思惑のブラックボックスを考えると、可なり運要素も高い。腰を据えて、Plan B・Plan C等も検討しながら、(難しいが)メンタルを落ち着けて挑むと良いと思料。最初からの第一志望に合格する受験生は本当に一握りであるが、トップスクールはどの学校でもそこしか出来ない事は略無く、どの学校のどの先輩もLife Changingな経験と言っている事を鑑み、根詰め過ぎず/あきらめずに粛々と努力し続けられ度。

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