合格体験記 / ESADE / Teamgeist

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投稿者プロフィール

Q.投稿者(ペンネームorイニシャル)
Teamgeist
 
Q.進学予定校
ESADE
 
Q.進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)
 
Q.進学予定校の地域
ヨーロッパ
 
Q.受験校
ESADE・Manchester 
※アプライやりかけ校 HEC・IESE・Mannheim Business School
 
Q.インタビュー実施校
ESADE・Manchester
 
Q.合格校
ESADE・Manchester
 
Q.性別
男性
 
Q.出願時年齢
26歳~30歳
 
Q.海外経験と期間(例:旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
ドイツ(①小学生時・ドイツ語英語話せず ②大学時代に計2ヶ月・研修やホームステイ) 他は欧州に頻繁に旅行していたが、ほとんどドイツ語とフランス語と簡単なイタリア語で切り抜けていたため、海外では英語にあまり触れず・・・
 
Q.費用
私費
 
Q.奨学金
未取得
 
Q.最終学歴(国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・私立・文系
 
Q. GPA
3.42
 
Q.受験した試験と出願スコア(GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/
GMAT: 秘密(80%レンジ未満…ただし無駄にIR7 AWA6.0) /TOEFL: 100(R27/L23/S22/W28)

Q.塾
AGOS・YES
 
Q.カウンセラー
Jeff Roah

Introduction

Q.バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
学生時代は体育会のハンドボール部で主務としてチームを運営。卒業後は食品メーカーで①和歌山県外食・中食向け営業1年 ②①に追加で関西圏全域担当、新規開拓担当(ラーメン・うどん店をひたすら飛び込み営業で開拓)2年 ③コンビニ惣菜・食品メーカー向け調味料営業(PB開発含み)1年 ④全国の業務用営業戦略策定・販促支援・その他諸々(新部署立ち上げなど)4年  その他 ドイツ語圏の人向けの日本語講師や会社内で英語教室を運営

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
【今思えばきっかけになっていたこと】
・大学3年の時にドイツ語圏の学生との日独シンポジウムに参加。ドイツ語が話せない人が議論に入った瞬間に全員が英語に切り替わり、日本語・ドイツ語だけでは生きていけないと感じました(当時TOEIC400程度)。
・大学時代は体育会だったので休みが年末年始・試験期間中しかなく、試験期間は欧州の各地に留学している友人宅に居候。色々な国籍の人と触れ合う中で、将来世界を舞台に仕事をしたいと思うようになりました。
【直接的な動機】
・30歳になるまでに海外を舞台に仕事をしたいと思って入社しましたが、そのような機会が実際にはなかったため、自分の力で海外に出ようと思いました。
・大学の部活が忙しく、長期の留学には行けなかった。このまま留学しないで人生を終えた場合、絶対後悔するであろうと感じていました。
・住みたい場所・やりたい仕事を自分で選べるような力や環境への渇望。
・あらゆる環境に行ってもsurviveする力を総合的につける修行場。
・学生時代の友人知人・親戚がMBAホルダーが何人かいて、彼らの話を聞いて興味が湧きました。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

・グループワークで業務に必要な伝える力・チームの方向性をマネージする力をつけたいと思っています。
・マーケティングやストラテジーについては、体系的に学んでいきたいと思っています。これまでは会社の仲間とゼロから交通整理して戦略を作り上げて行くような業務をしていました。体系的に学ぶことは正直かけていたように感じます
・人事関連についても興味があるので学んでいきたいです。働き方・生産性向上もそうですが、産業を飛び越えたスキルを身につける教育制度の普及している社会になればいいなと思っています。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 

現段階のビジョンとしては、最終的には日本の企業の人事をより良い方向に持っていけるような仕事につきたいと思っています。そのため、なるべくそのようなことについて学べる環境を、留学中に自分から作っていきたいです。100年以上(商品製造は約400年前から)続く保守的な日本企業で働いてきたため、卒業後は外資企業(ドイツ語圏就職も視野)でHR部門ないしはマーケティング、人事を中心に戦略に携われるような企業に勤めたいと思っています。

Preparation for MBA application

<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2014年4月: 学生時代から思い描いた「30歳までに世界に出る」という目標が、このままでは達成できないことを認識。選択肢としてMBAについて考え始める(まだ動きなし)。
2014年10月: ドイツ語圏にいつ行ってもいいようにドイツ語のC1の試験を受験・合格し、次なるステップとして苦手な英語をやることを決意。
2014年12月: ここから「MBA受験」が実質的に開始。AGOSのFoundationコース開始。年末年始にロンドンに旅行。彼女(今の嫁)とLBSの校舎を外から眺める。不審者ということで、警備員さんに呼び止められる。
2015年2月: 初TOEFL40点 → 12月に93点に達するも、90点台でその後は足踏み(93〜98点を約10回繰り返す)。
2016年2月: GMAT 細々と勉強開始 4月から本格始動。
2016年8月〜9月: 受験勉強 家族の病気により中断。受験も1年延期を検討するも、家族に後押しされて10月頃から再開。
2016年10月(2回目)に出願スコア取得。(その後、GMAT漬けのクリスマスと正月を過ごすが、2月までに3回受けて毎回失速…) また、エッセイ対策本格始動。
2016年11月: キャンパスビジット実施(IESE・ESADE・HEC・Mannheim)当時の彼女(今の嫁)と各校にビジット。超弾丸で行き、観光する時間がなかったが前向きに向き合ってくれた嫁には感謝。
2016年12月: TOEFL100点達成するも、GMATがカオスすぎてあまり喜ばなかった記憶あり。YES入会。色々と学べたが私個人はスコアに変更なし。
2017年2月: ESADE出願。GMAT終了(いろんな意味で)。GMATは落ち着いて苦手なVerbalを解けた感覚があり、最後スコアが出る前からガッツポーズを準備。想定より100点ほど低くて自分の目を疑う。「疲れて目がかすんでいるだけだ」と自分に言い聞かせて再度確認するも、絶望的なスコアは変わらず。東京マラソンの盛り上がりの中、帝国ホテルを後にする。
2017年3月: Manchester出願。実際にはAdmissionの来日スケジュールのためか出願前に面接して、正式出願翌日くらいに合格通知をいただく。
2017年4月: 下旬にESADE面接。同時くらいにHEC・IESE・Mannheimのエッセイに取り掛かり、アプライ直前の状態へ。
2017年5月3日: 大阪のスカイツリーで長年遠距離だった彼女にプロポーズ。プロポーズ成功の数分後、ESADEからオファーの連絡がくる(嬉しさはあったが、費用をどうするかが現実問題になった瞬間)。ビジットした時に特にフィットを感じた学校だったため即決。他に出願しようとしていた学校は辞退。
その後、家庭の事情により渡航を強行するのが難しいと判断し、学校にお願いして1年入学を待ってもらうことに。
 
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
学校説明会:志望校で説明会をやっている学校は、途中参加になってしまってでもよほどのことがない限り必ず行くようにしました。また、説明会で会った卒業生や在校生に個別でコンタクトをとりました。中にはSkypeで個別に相談に乗ってくださる卒業生の方もいらっしゃいました。ありがたかったです。
キャンパスビジット:上記のスケジュール通り実施しました
 
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。 
カウントしていません(考えたくありません)。
英語力ゼロから始めたため、テストだけでTOEFL約20回・GMAT5回受験。。。
予備校費用・エッセイカウンセラー費用・ビジット費用(2人分)、そして無数のスターバックス代…
 
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金と親戚・家族からかりて調達。
 
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
正直苦労した記憶しかありません。仕事(伝統的な日本の食品企業のため、得意先(居酒屋)での飲み会も多い)、家庭のことをやりながら、受験仲間以外に誰も相談したり勉強していることを話せる相手がいなかったことが特に辛い部分でした。早く帰宅して早寝をするために周りより2時間早く出社し、終業後に勉強をする戦略をとりましたが、実際には終業後は疲労困憊で勉強ができず、自分が一番効率的な時間が早朝であることに気がつきました。結果、受験勉強後半は毎朝3時に起きて勉強・エッセイに取り組みました。
TOEFL初受験の50点は、SWで38点という日本人離れしたスコアでした。
リスニングが最後まで苦手で、21点以上なかなか取れませんでした。根本的に集中力不足。ESADEの卒業生の方にリスニングの勉強法についてアドバイスをもらい、スラッシュリスニングを中心にやりなんとか23点を取得。。。
日本人の得点源であるリーディングもあまり得意ではなく、20点代前半が続きました。GMATを勉強するようになってから20点代後半で安定したように感じています。
スピーキング・ライティングは、もともとドイツ語をやっていた経験から「言いたいことをシンプルな言葉にして表現する」という習慣が身についていたためか、RLと比較するとそこまで苦労しませんでした。

テストの点数がなかなか上がらず辛かったですが、諦めませんでした。(というより、諦められませんでした)長年掲げてきた「30までに世界へ」という目標を諦めた人生を想像して、一生後悔すると感じました。

 
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMATについては特に話せることはありません。純粋にもっと土台としての英語の読解力を鍛える必要があったと感じています。
 
<Essay & interview>
Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
様々なカウンセラーと実際に話す中で、一番自分の意見を活かしてくれそうなカウンセラーであったため。
カウンセラーの中には「過去に合格した人のように〜すべきだ」というタイプの方がいらっしゃいましたが、そもそも他の受験生にはあまりない業務バックグラウンドだったため、紋切り型の対策をするつもりはありませんでした。

 
Q.エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
もともと商品の売り方を考える仕事をしていたため、自分(商品)をクラス(スーパーの棚)に提案をする感覚で自分で戦略を組み立ててい来ました。自分のコア・コンピタンスがエッセイと推薦状中に漏れがないように、またそれぞれきちんと質問やテーマの内容に合わせて書いていきました。カウンセラーには細かなニュアンスの部分をどう英語でアウトプットしたら伝わるかを教えてもらいながら、エッセイを書いていきました。
 
Q.推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
上司と営業時代の得意先の方に書いていただきました。留学の目的・受験プロセスとスケジュールの概要・推薦状の役割・それぞれの推薦者に期待されている事・日本企業内でのいわゆる「推薦状」との毛色の違い についてまとめたパワーポイントを作成し、直接会って説明。日本語で書いていただいて、それを英語に訳して提出。
 
Q.インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
そもそもドメドメな食品業界の経験しかないため、英語でのインタビュー経験は愚か、業務経験もありませんでした。自分の業務について英語で話す練習をしていきました。また、当日緊張状態を極力減らすため、何度も事前に面接官とはイベントごとに話しました。飛び込み営業の経験からも感じていましたが、コンタクト回数を増やすことで親近感を感じてもらえるように心がけました。卒業生や在校生とのネットワークも構築し、自然に学校のコミュニティの内側にいる状態を作ってからインタビューに臨みました。
 
Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
体育会での取り組み(リーダーシップ・マネジメント・チームワーク)・ドイツを通じた国際経験とボランティア経験(多文化受容性)・ドメドメ産業での泥臭い経験(他の学生が普通にしていたら知り得ない情報を提供できる事、特に世界が注目する日本食に関わる業務をしていたこと)・新規事業の部署立ち上げ時の経験 など
 
<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
欧州(欧州やドイツ語圏での就職が良さそうなところ)・1年以上のプログラム(海外業務経験がなく、自分が変わるには1年以上必要と判断)・国籍やバックグラウンド面での多様性の豊富さ・グループワークの多さ
 
Q.進学校の決め手は何でしたか。 
表向き: ダイバーシティ・長めのプログラム・グループワークを重視するプログラム・協調的な雰囲気
実際: (上記に加えて)妻が街を気に入った事(ビジット時に時間がなく観光できなかった。一番またゆっくり来たいと二人で思った)・自由奔放な雰囲気(ここに所属したら人生楽しめそうだなという右脳的判断)
 
<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
時期は出願前の11月、スコアメイクができていない状態で行いました。IESE・ESADE・HEC・Mannheimの順番で訪問。結果的に行ってよかったと思っています。なぜそのように感じたかというと、私の場合は主に3つあって、①ビジットした学校については出願のエッセイを実体験ベースでスムーズにかけたこと ②①にも関連しますが、どのような学生が集まっているかがわかった事 ③家族が現地でどのように適応するかが想像できたこと(私費として行った場合の生活具合含む) でした。
これまでドイツ語圏に馴染みがあったためMannheimの志望度がビジット前は高かったのですが、実際に行ってみると「ドイツにもともとつながりのある学生、ドイツで就職をしたい学生が集まっている」ということに気がつきました。自分にとってのコンフォートゾーンを出られないなと感じて、これまで全くつながりがなかったスペインの志望度が上がりました。(フランスも過去に5回訪問、フランス語を勉強していたためフランスでの生活もなんとなく想像がつく感じでした。)
 

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
インターネット上で過去の受験生について見ると海外留学経験者・国際業務経験者・汚れない産業出身・数ヶ月でスコアメイクが出来る優秀な方々の情報が多いです。しかし、私のように飛び込み営業をやったり台車で荷物を運んでトラックに同乗して商品を売り込んだりするような泥臭い業界出身・国際業務経験なし・もともとTOEIC400点レベルからの叩き上げであっても合格はつかみとれます。また、テストスコアは大切ですが、自分の強みで自信を持って言えるものがあれば、スコアメイクは欧州の多くの学校においてはある程度できていればそれ以外のものでカバーができるな傾向があるように感じています。
 
Q.一言メッセージ
途中で一度は勉強を中断しましたが、受験仲間に支えられてなんとか合格までこぎつけました。みなさんも周りの仲間をぜひ大切にしてください。

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