合格体験記 / シカゴ大学ブーススクールオブビジネス / University of Chicago Booth School of Business / ざきやま

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
ざきやま

Q. 進学予定校
Chicago Booth

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
アメリカ

Q. 受験校
米国トップ校+LBS、INSEAD

Q. インタビュー実施校
Chicago Booth、LBS、MIT Sloan、Kellogg、INSEAD

Q. 合格校
合格:Chicago Booth、LBS
Waitlisted:MIT Sloan、Kellogg、INSEAD

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
NY勤務(6ヶ月)、オーストラリア留学(1.5ヶ月)

Q. 費用
私費

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内理系大学院

Q. GPA
3.0(UG), 3.9(Graduate)

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT 690(33/50/4/4.5)/TOEFL 107(28/29/22/28)

Q. 塾
YES, E4TG, AGOS

Q. カウンセラー
Interface、江戸義塾(インタビュー)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
米系投資銀行テクノロジー部門(3年)
米系投資銀行投資銀行本部(6年)

Why MBA?

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
複数の理由がありますが、本サイトをご覧になっている方にとって参考になる1つの理由として、「自分は人生において何をしたいのか?」という究極の問いに対して真摯に向き合いたかったという点が挙げられます。実際、MBAのアプリケーション・プロセス自体、自分の人生やキャリアについて再考する極めて重要な機会を提供してくれましたし、MBA留学中は自分が現時点で到達した回答仮説の検証を行い、軌道修正が必要であれば臨機応変に方向転換出来る時間・機会を確保したいと考えております。40代まで走り続けて「私の人生はこれで良かったのか?」と迷うことのないように、30代前半にこのプロセスを経る事が極めて重要だと考えておりました。

Preparation for MBA application

<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2015年年初:本格的にTOEFLの勉強を開始
2015年5月:TOEFL107点を獲得
2015年6月:GMATの勉強を開始
2015年9月:GMAT 650点(初受験):意外と行けそうだと勘違いする
2015年9月:東海岸、シカゴをキャンパス・ビジット
2015年10月:2015年年末の出願を見送る
2016年8月:GMAT 690点獲得。エッセイの準備を開始
2016年9月:エッセイ開始(Interface)
2016年9月:西海岸、欧州をキャンパス・ビジット
2017年1月:Round2で全校出願、インタビュー練習開始(Interface、江戸義塾)
2017年2月:インタビュー
2017年3月:Chicago Booth、LBSより合格通知

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
現役学生、アルムナイにとにかく会いました。全部で200人超会いました。学校の事に留まらず、今後のキャリアプランや人生プランまで、色んな方の人生計画をお聞きする事が出来、極めて有意義な経験でした。受験生という立場を利用すればどの学校の先輩にもコンタクト出来、且つ殆どの方が1対1での食事やコーヒーチャットも快諾してくれました。ここで知り合った方は、既に受験生・アルムナイ/在校生の関係を超越し、今では普通に飲みに行く友人になっています。これだけ優秀、且つ未来が楽しみが方々とネットワーキング出来、生の情報を収集出来る機会を活用しない理由はないと思います。説明会等のイベントに出席されていたアルムナイや在校生に後日個別連絡を実施し、お会いさせて頂いていました。また元同僚や友人でMBA留学経験者には別途個別に連絡をとりました。

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
全額貯金しました。

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
Reading:①英単語をとにかく暗記、②英文法の完全マスターの2つがReadingスコアアップの肝だと思います。後々気付いたのですが、リーディングで文意が捉えられない場合は、①意味が分からない単語が存在する、②文法構造が不明、の何れかのパターンが多く、GMAT用の文法レッスンをTOEFL勉強の段階から受講する等の対策が有意ではないかと感じました。具体的には①は旺文社3800のLevel4まで全て暗記し、知らない単語に遭遇した場合は仕事であろうと読書中であろうと自作単語帳に加えました。②は御徒町にあるYES吉井先生の英文法コースが超絶お薦めです。上記①、②のレベルが上がると自然と読むスピードも上がります。

Listening:当初はガムシャラに量を聞いていたのですが、YES吉井先生のリスニングコースに行って価値観を一変させられました。ここで「大人のリスニングとは何か?」を徹底的に教えてもらえます。実力が乏しい段階で量を聞くのではなく、しっかりとした基礎を確立した上で量を聞く方が効用が高いと感じました。量の演習にはOGとTPOを使用しました。

Writing:一旦テンプレートを暗記した上で、様々な問題パターンを演習するのが良いかと思います。私はJohn&JackというWeb通信添削サービスを利用しており、このテンプレートをベースにしておりました。Readingで言及した②の文法を一通り終えてからの方が効果は高いです。

Speaking:出題される6種類の問題の形式を理解しつつ、Independent用の自分の回答ストーリーを8ストーリー程度用意し、演習を繰り返す事がスコアアップの近道かと思います。E4TGは総合的にサポートしてくれますのでお勧めです。

全体:自然科学等、普段馴染みの薄い分野からの出題が多く、専門用語の暗記に加えて分野の基礎知識の習得が有用かと思います。あとはテストセンター毎に受験環境が全く異なるので、お茶の水や田町等、自分が受験し易い環境を選択すべきと感じました。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
全体:正直ブラックボックスです。Official Guide(OG)と本番の問題は全く違うし、試験直前に受けたExam Packの点数と本番の点数の相関係数は極めて低いという印象です。従って、基礎勉強を終えた上で、複数回受験し、運良くスコアが出るのを待つというのがベストな方法かと思います。但し、Mathについては勉強した分点数が伸びるので本質的な学力向上を目指すという正攻法が効果的だと思います。私は仕事の関係上2015年9月からダラダラと2016年8月まで勉強してしまったので、文法ルール等暗記項目が相当程度存在する点に鑑みると、纏まった時間が取れるのであれば短期決戦に持ち込んだ方が望ましいかと思います。但し、最も重要なのは精神的タフネスかと思っています。何度受験しても700点に行かないとあたかも「自分はバカなんじゃないか?」と戦意喪失の誘惑に駆られますが、そもそもGMATは本質的な頭の良さを反映しているとは考え難いです。学歴も職歴も素晴らしく本当に優秀と思える人が650点だったり、正直あまり優秀とは思えない人が730点取ったりしています。従って、最後まで諦めずに受け続けるという事が肝要かと思います。

Verbal:私はOGとExam Packをベースとしながら、SC、CRについては予備校の教材を適宜利用して補強しました。特にSCは正解の理由が不明解であるケースも存在し、予備校やOGの説明も必ずしも腹落ちするとも限りません。従って、自分なりのロジックを立てる事も肝要だと思います。私はYESの文法と解放パターンの復習を何度も繰り返しました。吉井先生から頂いたプリントも全て暗記し、ノートも何度も復習しました。CRはロジックのパターンを記憶し、どのパターンに該当するかを早急に判別し回答する演習を心掛けました。RCはTOEFLよりも難易度レベルが高いという印象を受け、英単語のブラッシュアップを行いました。SCとCRは1問あたりの制限時間を決めた上で時間内に回答する演習を行いました。

Math:基本的にマスアカ(通販教材)とOGのみの対策でしたが、理系バックグラウンドなのでそんなに苦労しませんでした。どちらかというと質問の文意を取り違えない様に数学関連の英語表現に慣れる事が重要かと思います。これはマスアカでカバーされております。

<Essay & interview>
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
基本原則でありますが、可能な限り一般論ではなく学校スペシフィックな内容を訴求するよう心掛けました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
会社の上司2人(1人はシニア、1人は中堅)に頼みましたが、非常にサポーティブで本当に感謝しております。当然、協力頂いた分、留学直前までしっかりと働き、ベストな形で引き継ぎを行う良い関係が築けました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
練習が全てだと思いました。また、インタビューワーの職業、バックグラウンド等に依って質問の内容、深度、切り口が全く異なる為、インタビューワーの特徴を事前に可能な限り調査し(例:江戸義塾で情報収集、LinkedInでプロフィール確認等)、想定される質問内容に対して回答出来るような準備を実施しました。また、想定外の質問が来た際にしっかりと対応出来るExpect unexpectedの精神は常に心掛けました

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
他のアプリカントと明らかに違う点を強調しました(例:7大陸最高峰チャレンジ中であり既に3峰を登頂している点、大学時代にレコード会社を設立した点、震災後にNPOを設立した点、アルムナイや在校生に相当数会った点等)。また、これらの経験をしっかりの自分のキャリア・ストーリーや大学とのフィットにリンクさせて訴求する事を心掛けました(単純に、こんなことをやった凄いだろう?では訴求力は限定的かと思料します)。逆に職業が米系投資銀行でM&A、ファイナンスというありふれたバックグラウンドだったので、これはあまり強調しませんでした。

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
今の会社の上司より、トップ校でないとキャリアダウンになるとアドバイスされ、基本的には米国トップ校(M7)+欧州トップ2(LBSとINSEAD)の中からキャンパスビジットやアルムナイ・在校生との対話を通じて順位付けを実施しました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。
ブランド力、ランキング、プログラムの内容、会った在校生/アルムナイ

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
私は受験校は全校ビジットしているので、単純比較は出来ませんが、特にインタビューの段階で学校側はアプリカントのコミットメントを精査している印象を受けました(イールドを上げたいが故、合格を出しても来ないアプリカントに対しては簡単に合格を出さない)。当然インタビューでは「貴校が第1志望です!」と訴求する事になると思いますが、「何でビジットしなかったんですか?」と問われた際に、第1志望でどうしても行きたい学校に事前ビジットしない合理的な説明が見当たらないので、絶対に実施すべきだと思います。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
最も厳しかったのは投資銀行業務という職種上、勉強や出願準備に充当可能な時間が極めて限定的であり、先の予定が立て難いという点でした。通常午前3-4時まで勤務し、翌朝9時には出社するライフスタイルの中で、帰宅後、朝6時頃までTOEFLやGMATを勉強していました(座っていると寝るので立って勉強してました)。週末も仕事のない隙間を縫って受験準備に費やした為、友人とのソーシャルイベントや社内イベント(ゴルフ等)は相当程度制限していました。もし投資銀行業務とMBA出願準備の両立を検討されている方がいるのであれば、海外大学卒業でTOEFLが免除、学部生時代にGMATを取得済み等でない限り、相当な覚悟が必要です。外資系投資銀行には、一旦別の職種や部署に異動の上で出願準備をされる方も結構います。他方で、この極めて厳しい両立を成し遂げたという点は、どんな厳しい状況下においても結果を出すという点より、本当に自信に繋がりました。

Q. 一言メッセージ
MBAのアプリケーション・プロセス自体、自分の人生やキャリアについて再考する極めて重要な機会を提供してくれます。エッセイやインタビューのカウンセリング過程において、私は何度も何度も「自分は人生において何をしたいのか?」という究極の問いに対して真摯に向き合いました。30代前半にこのプロセスを経る事が出来、心から良かったと感じております。
また、MBAを通じて(国内での)ネットワークを広げたいと思われる方がいらっしゃると思いますが、実は究極の国内MBAネットワークはアプリケーション・プロセスの段階にあると言えます。誰もがTOEFL、GMATで苦しみ、答えのないEssayやInterviewで憂鬱な気分になり、明確な根拠なしに学校からRejectionを受け取るという、共通の経験をする中で、合格した暁には皆が同じ釜の飯を食った戦友となります。其々進学先は異なれど、ここで培った絆は強固であり、この先一生繋がっていくものであると確信しました。また、私は全校ビジットし、多数のアルムナイや在校生に会い、受験段階で相当程度個人的なリレーションを築いてきました。この繋がりも一生のものであると確信しており、数十年後これらの戦友や先駆者達が各界での頂点に上り詰めた時、とてつもなく面白い世界が訪れるのではないかとワクワクしてやみません。従いまして、受験段階から様々な人に会い、様々な価値観やキャリア・プランを聞くことを推奨します。

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