合格体験記 / デューク大学 フクア・スクール・オブ・ビジネス / Duke University Fuqua School of Business / Yas

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投稿者プロフィール

投稿者(ペンネームorイニシャル):Yas
進学予定校:Duke University, Fuqua School of Business

カテゴリ:MBA
地域:アメリカ
受験校:HBS, Fuqua, Darden, Ross, Kellogg, Tuck, UNC
インタビュー実施校:HBS, Fuqua, Darden, Ross(面接後辞退), Kellogg, Tuck, UNC
合格校:Fuqua, Darden, UNC

性別:男性
出願時年齢:26歳~30歳
海外経験と期間:親の転勤のためソウルで4年間(8歳~11歳)生活(英語経験はなし)。大学時代バンクーバーに1か月語学留学。
費用:社費
奨学金:未取得

最終学歴:東京大学経済学部学士
GPA:2.9

受験した試験と出願スコア:GMAT:720(V36 / Q51 / IR7 / AWA5.0)/TOEFL:109(R27 / L30 / S26 / W26)
塾(試験対策):English Village, E4TG, Y.E.S.(TOEFL Writing), Affinity英語学院(GMAT SC, CR, RC), Meister
カウンセラー:Ed Lee(江戸義塾)

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
国内損害保険会社で5年間の業務経験。採用担当1年間、リテール営業3年間、人材開発1年間。

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
入社時より海外業務の希望があった。その後、国内リテール営業を行う中で、縮小する国内マーケットを目の当たりにし、将来経営を担うためには海外で通用する人材であることが最低条件だと強く意識する。国際標準の経営知識と、対人スキルを学ぶためMBA留学を決意し、社内選考に応募した。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
・国際標準の経営知識の習得
・利益と社会貢献を両立する経営の学習(BOPビジネス、Social Impactに興味あり)
・世界で通用する英語対人スキルの習得

Q.留学後のビジョンを教えてください。 
中期のビジョン:海外新規市場開拓、海外事業展開の加速に貢献する
長期のビジョン:世界のマーケットを牽引できるような、利益と社会貢献を両立する経営を実践する

Preparation for MBA application

<概論>

Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2014年8月 MBA留学を決意し社内選考に応募。
2014年12月 社内選考通過。TOEFL受験勉強開始。
2015年2月 初回TOEFL受験(91点)。
2015年5月 E4TG通学開始。以降2か月通学。第2、3回TOEFL受験(95点、99点)。
2015年6月 第4回TOEFL受験(102点)。待望の100点オーバーを達成して少し安心。L, S強化重点を置いて学習継続。
GMAT学習を本格的に開始。
2015年7月 第5回TOEFL受験(109点)。予想以上のスコアに大きな達成感を得る。GMAT学習を継続。Affinity英語学院の通学コースとWEBコースの受講開始。アゴス夏祭りに出席。各校の卒業生と話をし、やる気をもらう。
2015年8月 Meisterのお盆休み一週間集中コースに通い、GMATの総仕上げをする。
2015年9月 初回GMAT受験(720点)。目標を達成しガッツポーズ。
2015年10月 2週間キャンパス訪問をし、各校の雰囲気の違いを実感。最終志望校が固まる。キャンパス訪問時にTuckの面接実施。
2015年11月 出願エッセイ執筆開始。
2015年12月 2nd Roundで7校出願。
2015年2月 実施済みのTuckを除く6校の面接実施。
2015年3月 Fuqua, Darden, UNCの合格通知をもらう。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
情報収集は、HP、カウンセラー、学校説明会、キャンパス訪問を主とした。特にキャンパス訪問は、学校説明会では分からなかった各校の校風や人の雰囲気の違いを如実に感じることができたので、大変参考になった。受験情報についてはインターネット上にも沢山情報があるため、頻繁に参考にしていた。特に参考にしていたのは、以下のとおり。
・Web TOEFL 葛山のTOEFL® TEST ブログ(http://www.etestprep.com/blog/
・InterfaceのHP(http://www.kkinterface.co.jp/)→合格体験記が充実。
・Vince RicciのHP(http://www.vinceprep.com/)→受験情報が充実。
・こうすれば受かるMBAの体験記(本HP)
・各校の日本人在校生HP

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。 
360万程度。

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
社費留学であるため、受験費用、進学後の授業料、生活費の一部は会社負担。

<スコアメイク>

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
受験履歴は上述のとおり。最終的にLとSで稼ぐことができるようになったため、スコアメイクがうまくいったと感じている。科目別のアドバイスについては以下のとおり。
・Reading: 素早く正確な読解能力はその後のGMATでも必須となるので、限界を決めずに習慣的な学習をすることをおすすめする。初期だと時間はかかるが、土台を固める意味でも、練習時に遭遇する文法的に不明な部分や、分からない語彙は、都度解決していくとよいと思う。
・Listening: 私は最初リスニングが苦手だったため、点数が伸び悩んでいたが、TPOの本番同様の音源でサイレントシャドーイング(発音せず頭の中で英文を再現するシャドーイング)を繰り返し、1単語残らず聞き取れるよう訓練を続けた結果、偶然満点を取得することができた。TOEFLは過去問と似たような話題の問題を出すことも多いので、TPOでのリスニング練習は非常に有用だと思われる。
・Speaking: E4TGの手法をもとにオリジナルテンプレを10種類程度作成。よく使う言い回しも地道にリスト化し、対策した。恥を捨て、発音しながら練習することをおすすめする。また、発音についても、スコアを上げるためには徹底的に訓練すべきだと思われる。LとR、TH、イントネーション、音の結合、等のポイントは要注意である。純ドメの方は、間違いなく点数のボトルネックになるので、逆にここで24, 26等のスコアを出せればぐんとスコアメイクが楽になる。
・Writing: あまり得意ではなかったが、タイピングスピードは必須になるので、無料ソフトなどを使って練習すると良いと思う。

GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMATは究極的にはReadingの試験だと感じていた。いかに速く正確に、表示される問題の正答を選べるかどうかのゲームである。それぞれの対策はもちろん、各科目のタイムマネジメント、試験全体のエネルギーマネジメント(Verbal開始時にどれだけの集中力を残せるか)、について徹底的に戦略を練ることを強くおすすめする。
・Math: 純ドメなのでVerbalでは稼ぐことが期待できないため、当初から51点を目指していた。人それぞれかと思うが、Mathを1点上げるかVerbalを1点上げるかで確実なのは前者だと感じたため、よくあるひっかけ問題についてリスト化し、集中的に対策した。
・Verbal: Affinityで教わったCR, RCの手法、Meisterで教わったSCの手法はとても分かりやすく、自身に合っていた。最終的に、RCとSCで稼ぐ形で目標スコアを達成できた。自分に合う解法、スコアの稼ぎ方で臨むのが結果につながりやすいと思われる。

<Essay & Interview>

Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
Edの受験生本人の想いや決断を尊重してくれるスタンスに感銘を受け選択した。エッセイ~面接まで私の立場に立って親身にカウンセリングして頂き、私のCore Valueの英語化にも私より妥協なき姿勢で取り組んで下さった。充実した受験活動と納得のいく結果はEdなしでは成り立たなかったもので、大変感謝している。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・エッセー
過去の経験をまとめて書き出し、Core Value, 中長期の目標、強み弱みなどについて思考を巡らせた。なかなか進まずもどかしい思いを味わう時期もあったが、カウンセラーと議論することで新しい見方を吸収しながら進めていき、最終的に満足のいくものを仕上げることができた。
・インタビュー
Edからのアドバイスどおり、何校か面接を経るうちに、面接官との会話ペースを合わせること、相手が望む量(長さ)の回答を心掛けること、が大切だと痛感した。鏡の前で毎日面接の練習を行い、面接官への「見せ方」についても改良を重ねた。

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・文武両道をベースとする「両立」の価値観
・営業部門での現場経験(道理が通らない場面に遭遇したエピソードなど)
・Social Impactへの興味ときっかけ

<学校選択>

Q.受験校はどのように選択しましたか。
1. 学生が互いの成長にコミットしている協調的な校風
2. 充実したSocial Impact関係の実践型プログラム
3. 学校外での生徒の繋がり
4. 家族にとって良好な生活環境
の4点を重視して選択した。Fuquaは以上のポイントを全て満たし、なおかつ在校生や卒業生の親身で気さくで飾らない雰囲気、文武両道でチームワーク重視の校風、家族ぐるみのイベントの充実、という点において感銘を受けていたため志望度が高く、どの学校よりも自分に合っていると感じていた。
十分なGeneral Management教育についてはビジネススクールが提供するプログラムの最低必須条件だと考えており、ランキング上位校であれば大差なしと考えていた。そのため、あくまでも志望校選定においては、上記のような学校が持つそれ以上の付加価値をもとに見定めを行った。

Q.進学校の決め手は何でしたか。
合格校の中で、上記の理由から最も志望度が高かったため。

<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
10月中旬~下旬にかけて以下学校を記載順で訪問した。
Kellogg, Ross, HBS, Columbia, Wharton, Darden, Tuck, Fuqua
事前に日本人在校生HPからアポイントをとらせて頂いた。また、Admissionにアポがとれた学校には面談し、レジュメを渡し、アピールをした。

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

~自分との戦い~
受験活動を通じて、自身の意志の強さを試される場面が多々ありました。TOEFL/GMATのスコアメイク、エッセイ執筆、面接、といったそれぞれの活動は、どれだけ実施しても成果に直結するかどうか分からず、最終合否への影響度合いも不明、というのが当事者の雲を掴むような心境です。「ここまでやれば十分だろう」と安易に考えないよう、或いは「英語圏からの帰国子女ではないから・・」と逃げの理由を自分への言い訳にしないよう、自分で心に喝を入れながら常に取り組んでいました。プレッシャーで試験や面接の前には毎回腹痛に悩まされていましたが、どうやって自身の緊張を静めて結果を出すかの試行錯誤は、今後への有意義な糧になったと感じています。

~ステージ変化への対応~
MBA受験は主に以下3段階のステージがあります。
(1) スコアメイク
(2) 出願エッセイ作成
(3) 面接
それぞれ、必要な対策が全く異なる活動であることに注意すべきだと感じました。私の場合は、スコアメイクと面接対策は順調でしたが、エッセイ作成でしばらく思うように捗らない状態に悩まされました。どこで壁が立ちはだかるか分からないため、正解の無い創造的作業(エッセイ執筆、面接対策)にも早い時期から取り掛かることをおすすめします。

~受験活動の収穫~
MBAの受験勉強でもなければ、自身の長期的なビジョン、キャリアゴール、培ってきた核となる価値観、過去の経験、等についてじっくり考え、文章にし、人に熱く語る機会はそうそう無いかと思います。私もエッセイの執筆や、面接で話すことを考える時間は、芸術家になったかのような生みの苦しみを味わっていましたが、受験を終えた今振り返ると、妥協せずに考え抜き、心から自信を持って人に語ることができる価値観やキャリアゴールを発見できたことは、単純な志望校合格以上の財産を手に入れたように感じています。(当時はあまりにも毎日過去を振り返りすぎて、睡眠時は小学生や中高生時代の夢をよく見ていました。。)
受験勉強を開始して最初に取り組むスコアメイクは、どうしても近視眼的な活動になりがちですが、そんな時期にこそ長い目で見た人生の目標について想いを馳せたり、応援して下さる周りの方々とじっくり語ってみたり、といった心を奮い立たせる時間が必要だと思います。これから受験を始める皆様には、ランキングや噂話等の目先の情報に翻弄されず、じっくり腰を据えて自身の培ってきた経験、大切にしている価値観、キャリアと人生の行く末について考え抜いて頂きたいと心から願っております。

Q. 一言メッセージ
テストや面接は一人で臨みますが、同じ志を持って頑張っている人は実は周りに沢山います。仲間と支え合いながら、壁を乗り越えていって下さい!応援しております!

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