投稿者(イニシャル):JT
進学予定校:Columbia Business School
・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:1年目:Chicago, UCB Haas
・ 2年目:CBS、UCLA(途中辞退)、Texas(途中辞退)
・ 合格校:CBS
・ 性別: 【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【3年~5年未満】
・ 費用: 【社費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【AGOS/江戸義塾/その他(Essay edge)】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【スキルアップ/ネットワークづくり】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
海外経験としては小学生の時に親の仕事でニュージーランドに1年半、オーストラリア2年半在住。また高校生の時にアメリカ・マサチューセツに1年間留学しています。仕事は早稲田大学国際教養学部卒業後、関西の産業用機器メーカーに入社、6年間印刷関連装置の海外OEM営業を担当。欧州大手企業に対しての価格・取引条件交渉、契約締結・更新、共同開発、オペレーション改善、クレーム対応などに携わってきました。また2011年から2013年にかけてUSCPAを受験し全科目合格しました。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
現在の仕事をそれなりにこなせるようになったものの、新しく学ぶことが少なくなってきており、現状に停滞感を感じ始めていました。一方で経営のポジションにつくにはまだ経験と知識が不足していたため、次の成長の場としては経営を体系的に学べるMBAが最適と考えました。また私はリーマンショック後の2009年新卒入社で非常に厳しいビジネス環境を見てきたため、将来何があってもやっていけるスキルを身に付けたいと思ったことも理由です。
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
派遣元の会社では現在新規事業の立ち上げを複数進めているので帰国後それらに貢献できるようアントレやイノベーションを中心に学びたいと考えています。業界としてはヘルスケア・ライフサイエンス分野に進出しようとしているため、ヘルスケア関連の授業やクラブ活動にも興味を持っています。社内の既存技術を活用し、社内ベンチャーを立ち上げるということの可能性も探っていきたいです。
Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2012年7月:USCPA3科目目(Regulation)に合格するものの、自分は会計士ではなく、会計知識を使って経営をする立場になりたいということを思い始め、MBAを選択肢として意識し始める。
8月:MBA受験にはGMATが必要ということを知る。どんな試験なのだろうということでOfficial Guideに軽く目を通したレベルでGMATお試し受験(*真似しないで下さい)。スコア610。今から思えば無謀すぎる自分にあきれるばかり。。。
9月:GMATお試し受験2回目。スコア590。この試験は本格的に勉強しなければ点数を出せないことを思い知らされる。この時は Applyする時に大学側が過去のスコアを見られることは知らず。後から大学によっては「GMATの受験回数は3回以下が望ましい」と書かれていることを知り真っ青になりました。。。
10月:MBAをいずれ受験するとしても、USCPAはとりあえずとっておいた方が良いと思い、最後の4科目目(Audit)の勉強を始める。
2013年1月:USCPA4科目目(Audit)合格。
2月:せっかくUSCPAに全科目合格したのだからということで、某大手監査法人の面接をとりあえず受ける。やはり会計士には向いてないと認識した上、面接も不合格。
4月:MBAの受験を真剣に考え始めGMATの勉強を本格的に始める。この時はまだ会社で社費派遣制度が無く、私費での受験のつもりでした。とりあえずGMATのスコアがでないと始まらないと思い、GMATの勉強に専念。学校リサーチやエッセイは全く手を付けず。
7月:GMAT受験(通算3回目)スコア690(V38/ M47/ IR6/ AWA5/ Total690)。
8月:GMAT受験(通算4回目)スコア640(V33/ M46/ IR7/ AWA5)。GMATの勉強は打ち切り690でアプライすることに決意、エッセイに取り掛かる。この時はエッセイカウンセラーには付かず。
10月:自分でエッセイを仕上げ、知り合いのMBAホルダーに添削してもらい、HaasとBoothに出願。
12月:HaasとBooth両校ともding。エッセイカウンセリングの必要性を感じ、Round3に向けてカウンセラーを探し始める。
2014年1月:会社で海外MBA留学派遣制度が新設、2015年入学向けに公募される。
2月:社内選考通過、派遣生として内定
3月:Agosと江戸義塾でエッセイネタ出しを始める。GMATもManhattanGMATの教材を入手し再度勉強再開。
5月:米国CampusVisit。2週間に渡り計9校を訪問。
8月:GMAT受験(通算5回目)スコア690(V34/ M50/ IR6/ AWA5)。Round1はこのスコアで出願することに決意。エッセイに本格的に取り掛かる。
9月:Agosと江戸義塾のカウンセリングを受けながらエッセイ作成。
10月:CBS, Texas, UCLAに出願。3校ともinterview invitationを受け取る。Interviewトレーニング開始。Skypeで模擬面接を行う(計8回程度)。Texas interviewを受ける。
11月:CBS面接、約一週間後にアドミッションから電話がありCBS合格。UCLAとTexasは辞退しCBSへの進学決定。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
東京で開催された各学校の説明会に参加した他、2015年5月にキャンパスビジットを行いました。関西に住んでいたため、東京のイベントにさんかするために交通費、宿泊費がかなりかかりましたが、希望する大学の説明会に参加することは必須かと思います。
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2014年ゴールデンウィークに合わせて休暇を取り、2週間かけて主要トップスクールを回わりました。訪問したのはHBS、MIT、Tuck、CBS、NYU、Wharton、Kellogg、Haas、Stanford。学校のオフィシャルのVisitプログラムがあるところはそれに申込み、無いところは日本人学生のサイトを通じてアポイントを取ってから訪問しました。タイトなスケジュールであったので、半日程度しか時間が取れない学校もありましたが、キャンパスに行くだけでそれぞれの学校の雰囲気は感じることができとても有意義でした。やはりEssayや面接では”Why school”の部分が大切になってくると思いますので、Visitに行くかどうか迷われている方には行かれることを強く勧めたいです。
Q.志望校はどのように選択しましたか。
社費派遣で就職活動をする必要がなく、ビジネススクールの外でも色々と活動できる環境が良いと思っていたため、都市にある学校を希望していました。また卒業後仕事に戻った後はビジネススクールで学んだことをすぐに実践に活かせるようにしたかったため、実践的なプログラムが充実していることも重視した点です(CBS=Master class/Action learning、Texas=Hands-onやUCLA=Applied Management Research等)。
Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
テストは独学で準備したので、エッセイのカウンセリングのみAgosと江戸義塾を利用しました。エッセイに関してはネタ出しから、ドラフト作成、最後のブラシアップまで全面的にカウンセラーの力を借りました。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFLは2013年3月に1回目受験で104(R29/L29/21/25)、2013年5月に2回目受験で110(29/30/26/25)。一回目は参考書すら買わず、全く準備していない状態で受けましたが、さすがにスピーキングがボロボロでした。2回目はスピーキングだけ参考書を買って、一人でぶつぶつiphoneに録音して聞くという練習を行い、何とか目標点数をクリアできました。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
GMATも独学でしたがとても苦労したので今から思うと素直に予備校に入るべきでした。特に私は小学生と高校生の頃海外に行っていて日本の数学教育を受けていなかったこともありMathが苦手で点数が上がらず苦戦しました。ManhattanGMATで特訓の末、最後はMathの点数が上がったものの、逆にVerbalが落ちてしまい、Totalでは結局700を越えられませんでした。
使用テキストはGMAT Club Forumの情報を参考に選びました。主に取り組んだのはOG、Prep、PowerScore、ManhattanGMAT、マスアカです。Verbalに関してはOGとPowerScore SC・CRで取り組み、ある程度のスコアは出たものの、安定感には欠けました。
Mathはマスアカだけではスコアが上がらなかったためManhattanGMATを一通りしました。ManhattanGMATのWeb上の模試はMathが本番以上に難しく、とても良いトレーニングになります。Mathが苦手な方には強くお勧めします。また私はPrepを問題集の様に使用して、間違った問題に関しては解法を調べて覚えるようにしました。Prepの解法に関してはManhattanGMATの掲示板に載っている物を参考にしました。解法パターンや時間を短縮するテクニックが色々と載っています。問題文の最初の部分をGoogleで検索すると出てきます。
*受験履歴、スコアに関しては上記スケジュールの個所を参照ください。
・ エッセー
ネタ出しとベースのエッセー作成はAgosのカウンセラーと行い、それを江戸義塾でブラシアップしてもらいました。最後は念のためEssay Edgeで確認してもらいましたが、ほとんど直されず“Great Essay”と褒められるだけでした。
・ 推薦状
一通は直属の上司、もう一通は欧州OEM取引先の普段やり取りしているマネージャーに依頼しました。
・ インタビュー
Agosのカウンセラーを中心にインタビュートレーニングをしてもらいました。Agosはカウンセラーの数が豊富で、毎回タイプが違う方々とトレーニングできるのでその点は良かったです。江戸義塾でも数回トレーニングを行いました。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
概算ですが合計200万ぐらい。私は関西在住のため説明会やイベントに参加するための東京への新幹線・ホテル代がかなりかかりました。
Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
日本の製造業の現場に精通しているところをアピールしました。私自身は営業という立場でしたが、業務、製造、開発、サービス等、製造業の要となる部署と密接にかかわりながら仕事をしていたので、その経験を通じて学んだことが自分を差別化するポイントと考えていました。
Q.進学校の決め手は何でしたか。
Columbiaが自分のDream Schoolであったということに加え、ブログラムの充実度やAlumniネットワーク等、どれをとっても申し分なかったため合格をもらった時点で進学に迷いはありませんでした。NYというロケーションも大きく惹かれた点です。ビジネス以外にも、音楽、美術、スポーツ、あらゆる分野の世界一が集まっているので、授業の外でも積極的にそれらに触れ、感性を磨きたいと思っています。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
受験一年目の時は新幹線代をケチってあまり東京での説明会やイベントに参加しませんでしたが、そのため受験に対する情報が不足して、エッセイの準備が十分にできませんでした。二年目はその反省から積極的に東京でのイベントに参加するようにしました。やはりMBA受験に関する情報は先輩の声を生で聞くのがベストかと思います。色んな学校の説明会に参加したり、Campus Visitに行ったりすれば自然と志望校も見えてくるはずです。
Q. 一言メッセージ
MBAの受験プロセスは長くて厳しいですが、あきらめなければ必ず道は開けると思いますので、粘り強く頑張ってください!