合格体験記 / ロンドン・ビジネス・スクール / London Business School / SN

海外MBAドットコム

投稿者(イニシャル):SN
進学予定校:LBS

・ カテゴリ: 【MBA/その他海外大学】
・ 地域: 【ヨーロッパ】
・ 受験校:LBS, INSEAD, IESE, IE, IMD
・ 合格校:LBS, INSEAD, IESE, IE, (IMDは途中辞退)

・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【31歳〜35歳】
・ 海外経験の有無: 【~1年未満】
・ 費用: 【社費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【Reve/YES/その他(河野塾)】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【スキルアップ/海外経験】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
工学系の大学院修士を卒業後、大手自動車メーカーで安全系システムの開発職3年。その後外資系コンサルティング会社へ転職し、製造業を中心に全社・事業戦略、商品戦略、M&A・PMI戦略・新興国参入戦略、オペレーション改善戦略などに約5年間従事しました。また海外経験はプロジェクトベースで1-2ヶ月ほど海外に出張した以外はなく、いわゆる純ドメです。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
エッセイには色々書きましたが、本心としては大学時代にサークル活動に没頭し留学の機会を逸してしまったことへの後悔と、その反動として社会人になってから抱いた海外MBAに対する漠然とした憧れでした。コンサルティング業界での仕事が軌道に乗り、年齢的にもラストチャンスだと思い、30歳になったタイミングでMBA受験を決意しました。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
大きく3つあります。1つ目は今までコンサルティング業界で得た知識をたな卸しすることで、不足している領域(ファイナンス、組織行動、アントレなど)を補強することです。また、私の場合は関わった業界に偏りがあるので、MBAにおける様々なケーススタディを通じて他業界でのベストプラクティスを蓄積することで引き出しを増やしたいと考えています。2つ目は、生徒会、クラブ活動など課外活動に力を入れることで、グローバルな環境で通用するソフトスキルを磨くことです。その過程で世界中のクラスメイトに日本もよく知ってもらい、日本のプレゼンスが高められればと考えています。3つ目は、今までコンサルティング業務、留学準備で、家族と十分な時間が取れていなかったため、異国の地での生活を通じて家族との絆を深められればと考えています。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
社費留学ですので、卒業後は派遣元のコンサルティング会社に戻り、MBAで得た経験に基づき、より広い視野でコンサルティングサービスを提供していきたいと考えています。その後は、事業会社への転職または起業を通じて、経営者として日本の自動車業界のさらなるグローバル化・競争力向上に貢献していきたいと考えています。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
社費派遣制度に合格した2013年3月から本格的に準備を始めました。当初は翌年の出願を検討していましたが、恒常的な深夜残業と長女の出産準備が重なり、TOEFLとGMATのスコアメークに合計2年かかってしまいました。2014年秋から本格的にエッセイ・インタビュー対策を始め、全ての学校を2ndラウンドで出願、2015年3月にLBSから合格通知をいただいたことで、無事受験が終了しました。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
休日も不定期に仕事が入るため、大手の予備校には通いませんでした。よって情報収集も個人のつながりをベースに実施しました。具体的には会社のMBA留学経験者へのヒアリング、知り合いを通じたOB/OG/在校生紹介、キャンパスビジットを行いました。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2014年9月にLBS, INSEAD, IESEの3校に1週間でビジットしました。各校とも日本人在校生に構内の案内や質問対応をしていただきました。おそらくビジット自体は合否にほとんど影響がなかったと思うのですが、エッセイの説得力を増すためのストーリー補強に大いに役に立ちました。私の場合は、自動車業界に精通しているので、それがMBAにおいてどのように役立つのか在校生に質問することで、自分がクラスに貢献する具体的なイメージを沸かせることができました。また、実際にビジットすることで、各校があるロンドン、フォンテーヌブロー、バルセロナにおいて、家族と暮らせるかどうか具体的なイメージが沸きました。幼い子供を帯同する身としては、便利で治安が良いロンドンが最も魅力的に映りました。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
志望校は3つのステップで絞り込みました。まず国籍のマジョリティがいない環境で様々なバックグラウンドの学生から学びたいという想いから、ダイバーシティの高さを最優先に考えました。その結果、米国MBAは対象から外し、欧州MBAに絞ることにしました。次に、ケース・グループワークが多いMBAにおいて共に学ぶ学生のレベルが自分の学びの大きさに直結すると考え、MBAランキングを重視し、出願校を5校に絞りました。最後にキャンパスビジットやOB/OG・在校生と話す中での直感的なフィット感により、最終的にLBSを第一志望としました。

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
(河野塾)
テスト対策では休日にも不定期に仕事が入る関係で、大手の予備校には通いませんでした。代わりにGMAT対策として通ったのが河野塾です。個別指導であるため時間にかなり融通が利いた上、元大手予備校講師である河野先生はGMATに大変精通しており、SC・CR・RCの解答プロセスを納得がいくまで鍛えてもらいました。特に仕事がお忙しい方にはおすすめです。
(REVE)
エッセイからインタビュー対策までREVEのみ活用しました。日本人カウンセラーと外国人カウンセラーの双方からアドバイスがいただけるのが特徴です。まずは日本人カウンセラーとじっくり話し合うことで今までの人生・キャリアゴールを深め、その内容を外国人カウンセラーのもとでエッセイやインタビューでアウトプットする形を取るため、純ドメな私でも無理なく対策を進めることができました。また出願プロセスにおける些細な疑問に日本語で答えていただけるのは大変有り難かったです。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
提出スコアは107(27/28/26/26)でしたが、100点を超えるまでに1年かかりました。
もっとも苦労したのがListeningで、色々試しましたが最も伸びたのが短文をディクテーションする方法でした。多聴よりも精聴することで、自分の耳が聞き取れない音を理解し補強していくことが、結果的にリスニング力向上につながりました。Speakingは、Agosのテンプレートをひたすら暗唱した結果、実力以上の点数が出ました。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
提出スコアは710(V:36, M:50)でしたが、こちらも1年弱かかっています。点数が出たのは2ndラウンド締め切り直前でした。
GMATのカギはタイムマネジメントとパターン認識に尽きると思います。SCなら1問70秒というように常に時間を意識しながら練習すること、問題文を読むだけで答えを想像できるまで正答パターンを体に染み込ませることが重要だと思います。また、相対評価で点数が決まるGMAT世界において、夏はネイティブが多く受験するため点数が上がりにくいが、冬はノンネイティブが多いので日本人も点数が上がりやすいという都市伝説?は周囲の声を聞いていても半分正しいような気がします。GMATで苦しんでいる方は、秋以降一旦エッセイに着手し、冬に再チャレンジするのも良いかもしれません。
・ エッセー
ダイバーシティを標榜するMBAにおいて、一番重要なのは類似のバックグラウンドであるアプリカントと如何に差別化するかだと思います。各校、日本人は何名くらい、そのうちコンサル出身者は何名くらいと大よその目安があると思いますので、その中での差別化を意識したエッセイにしました。私の場合はコンサルティング業界出身者は多いので、前職の日産自動車での経験を絡め、「自動車業界の技術と経営の双方に精通する」ことをアピールポイントと定め、一貫性を持たせることにしました。
・ 推薦状
会社の上司二人(日本人、ドイツ人)にお願いしました。私のような純ドメの場合、外国人の推薦状を用意できると、アドミッションの懸念を払拭できる一因になると思います。
・ インタビュー
ここも純ドメが苦労するポイントですが、私の場合はワード数十枚に想定質問と回答を書き下し、通勤中や入浴中に何度も繰り返し練習し体で覚えるようにしました。またインタビューにて伝えたいメッセージを3つくらいにまとめておくことで、想定外の質問が来たときにも、それらに上手く繋げることで慌てることなく対応できるようになりました。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
合計100万円くらいでしょうか。

Preparation for MBA
Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
会社からの補助と貯金、そして一部教育ローンにて工面しました。

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
取得していません。

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
スコアメークの前倒しが余裕を生み、エッセイ・インタビューの質を上げ、良い最終結果をもたらす可能性を高めます。私自身は上手くいかなかったですが、試験対策を前倒しで頑張られると良いと思います。

Q. 一言メッセージ
MBA受験は継続的な努力が求められる過酷な道のりです。多くの優秀な人が途中で諦める姿も見てきました。最後は実績・能力ではなくMBA留学への強い想いが合否を左右すると思いますので、ご自身を信じて頑張ってください!

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