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投稿者(イニシャル):K.N
進学予定校:IE Business School

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【ヨーロッパ】
・ 受験校:IE Business School
・ 合格校:IE Business School
・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【~1年未満】
・ 費用: 【私費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【Affinity/AGOS/江戸義塾/濱口塾/YES/その他(Lingo/田開先生/ E4TG/ John/ WebTOEFL/ Matthew/元FEC木下さん)】
・ 奨学金: 【取得済み】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ/海外経験/ネットワークづくり】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
2010年に大学卒業。その後日系IT企業に入り、官公庁市場向けにITインフラ基盤やクラウドサービスなどの提案を行うプリセールスの部隊に所属していました。文系・純ドメです。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
○そもそものきっかけ
大きなきっかけは大学4年の時です。リーマンショック直後の就職活動で49社連続で落ち絶望していました…その他にもいろいろとダメージを受ける出来事が続き、自分の力の無さを痛感した期間でした。この頃に、漠然とですが「やりたいことを実現する人は皆努力している」「このままでは世の中にインパクトを与えることができるような人間には到底なれない」「ダラダラ生きていては何も成し得ることができない」という考えを強く持つようになりました。何になりたい・何がしたいということは未だ不明確でしたが、元々キーワードだけ知っていたMBA(を取得するプロセス・経験)が自分にとって助けになるのではと、少しずつ考えるようになりました。

○具体的なwhy MBA
その後2010年~現在まで考え抜き、以下のような考えとなりました。
私の実家は、祖父が80年以上前に起業し、現在は父親が会社を経営しています。今後どうなるか分かりませんが、仮に自分の番がくるのであれば、ただ単に後継し地元に帰り既存ビジネスを安定的に伸ばすだけでなく、能動的にチャレンジできる環境を自分で作っていきたいと思っています。例えば、既存ビジネスはほぼ国内のみですが、それを海外に展開し、アジアなどの途上国相手にビジネスができるようになれば面白いと思っています。祖父が起業し父親が日本で土台を作った会社を、自分の代で海外に展開していく。そのような仕事ができるなら挑戦してみたいと思うようになりました。もちろん元々勤めていた会社でも貴重な経験はたくさん積むことができますが、これまで述べたようなことを実現するには足りないこともあるように感じ、MBAを志すようになりました。
(と、色々と書いたものの本当に継ぐかどうかはまだはっきりとは決めておらず、今後どのオプションをとったとしても最前線で活動できるように自分を鍛えておきたいという気持ちも強く持っています)

Q.留学後のビジョンを教えてください。
すぐファミリービジネスに入るというよりは、まずはどこか別の企業に入り、MBAでトレーニングしたことが実務の場でどう活用できるか試してみたいと思っています。具体的には、国際展開を試みる事業会社などに入り、New Business Developmentに関われればと思っています。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2012年3月:TOEFL初受験 58点で撃沈…手も足も出ず。以後しばらく独学を続ける
2012年5月:西海岸ビジット。Stanford、HaaSを訪問。授業も見させてもらい感動。日本人在校生と食事など。
2012年8月:カウンセラーと初面談。今後のスケジュールやwhy MBAなど相談。以後2~3ヶ月に一回のペースで進捗を面談。
2012年9月~12月:webTOEFLを使い学習。WritingはJohnのサービスを利用。
2013年1月:TOEFL5回目 80点。Affinityで勉強方法相談。
2013年3月~5月:AffinityのリスニングコースやE4TG利用。
2013年6月:TOEFL10回目 85点。その後80点後半をしばらくさまよう。
2013年8月:GMATに着手(もともと2014年入学を目指していたため) YESのSCコース、AffinityのCRコース受講。一時的にTOEFL・GMAT・エッセイの三重苦に陥る。体力的・精神的にあまりにきつく、この年のアプライを断念。再びTOEFLに専念することに。
2013年12月:LingoのTOEFL100点越えコース受講。
2014年1月:TOEFL20回目 90点 初の90点越え。
2014年2月:Andy田開先生の勉強会参加し、RLSW全ての勉強法を見直す。100点突破のターニングポイント!
2014年4月:TOEFL25回目 101点(R27、L29、S20、W25)。遂に100突破!→出願スコア
2014年8月:YES SCコース再開。
2014年9月:GMAT初受験し撃沈。PrepやOGを中心に学習。濱口塾開始。
2014年12月: IEの出願に絞り、4月頃出願を目標にエッセイ準備開始。
2015年1月:GMAT学習をタイムオーバーと判断し終了。IEはIE Testで受験することに。
2015年2月:エッセイの日本語版完成。英語版作成開始。推薦状の依頼。IE Test対策
2015年3月:エッセイの英語版完成。その他出願書類の準備。Matthewとインタビュー準備開始。IE Test受験。
2015年4月上旬:IE出願。出願二日後に書類通過の連絡。インタビュー対策継続(8回)
2015年4月下旬:IEインタビュー。インタビューの二日後、メールで合格通知!!3年かかった受験ついに終了。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
アゴス主催のイベントなど、多くの学校が参加するイベントには可能な限り参加するようにしていました。IEを第一志望とした後は、全てのIEイベントに参加し、IE Japan OfficeやAdmissionと積極的に連絡をとるようにしました。また、現役生と何度かSkypeで会話するなど、なるべく多くの卒業生・現役生と連絡を取り、その内容をインタビューにかなり盛り込みました。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2012年のゴールデンウィークにStanford、HaaSにビジットしました。実際の授業に参加したり日本人学生とランチをするなど、非常に刺激的で受験のモチベーションが一気に高まりました。最終的にビジット先には出願しませんでしたが、学校の雰囲気を知るためにビジットはとても有意義ですので、時間があれば是非行うべきだと思います。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
初受験:2012年3月 58点(R15 L14 S14 W15)
出願スコア:2014年4月 101点(R27,L29,S20,W25)
各セクション最高スコア:R30 L29 S22 W26

○勉強法
・Reading
「単語」と「読解スピード」と「問題演習」が重要と思います。
単語:80点位までは3800を使っていましたが、途中から「同義語とあわせて覚えるTOEFLテスト頻出英単語4000」に変更しました。(AffinityでTOEFLを教えている内宮先生の著書) 3800の単語はほぼ網羅されており索引も使いやすく、中々よかったです。90点台後半頃からは、問題演習を繰り返す中で知らない単語が出てきた際は、単語ノートを作成し逐一書きとめ、隙間時間に確認する等していました。
読解スピード:多読を行いました。「簡単で読むのに苦痛にならない内容をたくさん読む」ことを心掛け、ペンギン・リーダーズ系をたくさん買って読みました。
問題演習:模擬テストを何度も行いました。必ず時間を測って行い、25分かかるような問題は18分程度で解けるまで何度も繰り返しました。

・Listening
一番苦手な分野で試行錯誤しましたが、最終的には以下の方法がベストでした。
①難度が高く、問題の再現度が本番に近い問題集を選ぶ
②携帯にmp3の再生速度調整アプリを入れる
③問題集を1.3倍速くらいで解く
④内容がイメージできるまで何度も聞く
⑤答え合わせし、どうしても聞き取れなかった箇所のスクリプトを確認する
⑥全体を聞き直し、脳内で内容が絵で瞬時にイメージできるようになるまでなんども聞く
⑦①~⑥を一日最低1時間行う
L21~22点の頃にこれをはじめ、2カ月間毎日行うことで、29点まで上げることができました。

・Speaking
ドナルドのところに通いました。何回か受け教材がたまったら自分で反復練習をし、淀みなく話せるネタを蓄積することがいいかと思います。

・Writing
田開先生のテンプレート+添削サービスが良かったです。

・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
濱口塾、YESを利用しました。
MATHは近年難化が進んでいるようで、prepや巷の問題集よりも本番は難しいです。

・ エッセー
①why MBA、MBA後に実現したいこと、自分の強みなどネタ出し
元FEC木下さんと行いました。2012年夏頃より数か月に一回面談、2014年になってからは月に1回電話で進捗など確認していました。
②日本語でエッセイ作成
まずは文字数を考慮せず日本語で完成させました。その後、木下さん・ビジネスパラダイムのカウンセラーからフィードバックを受け修正し、完成させました。
③英語版エッセイ作成
②で完成した日本語版エッセイを、文字数を考慮せず英文化しました。その後、essayedgeを利用し、ナチュラルな表現・文法ミスチェックなどのアドバイスをうけました。
④英語文字数削減し、完成
600wordsという文字制限に対し、③は1200wordsくらいあったので、まずは800wordsくらいまで減らしました。その後どうしても減らせなくなったところで、Matthewに相談し減らせそうなところのアドバイスを受け、600wordsに収め完成しました。

・ 推薦状
2通必要だったので、元上司と以前プロジェクトで一緒だったSEの方にお願いしました。

・ インタビュー
Matthewのインタビュー対策を8回利用しました。(週に2回x4週) Matthewのインタビュー対策はSkypeで行われるので、対策は全て録画し復習しました。Matthewの他にレアジョブで毎日模擬インタビューをしてもらいました。対策を続けるうちに、50個ほどの会話ネタができたので、全てEvernoteに書き移動中などに練習していました。
Matthewのインタビュー対策は、レジュメ・エッセイを読み込んだ上で自分の強み・弱点を分析し、それらをインタビューでどうアピール・補完するかを、過去のインタビューで実際に聞かれた質問に照らし合わせた上でアドバイスをくれるので、非常に効果的でした。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
受験期間約3年間で250万円以上は使いました。予備校やカウンセラーは高額なのでやりくりに苦労しましたが、将来への投資と割り切り惜しまず使いました。

Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
以下の観点でIEを第一志望に選びました

・アントレプレナーシップを重視している
⇒IEはアントレクラスがcore/elective共に多く、実際に起業する生徒も多数いるなど、アントレに強い風土がある
・ファミリービジネスに強い
⇒IEはファミリービジネスを専門としている教授・クラスがあり、集まる学生もファミリービジネスバックグラウンドの人が多い。
・生徒の多様性
⇒ヨーロッパの学校はどこも学生の国籍豊か。その中でもIEは、2014年のintakeでは90か国以上から集まるなど、特に多様な環境と感じた。

Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。
[準備費用]
給料・ボーナスで生じる可処分所得のほとんどを受験準備に費やしました。予備校への振込などまとまったお金が必要なときは、会社の労働組合が提供しているローンに加入する等してなんとか調達しました。
[合格後にかかる費用]
入学金など膨大な金額が一度に必要となるので、学校提供の教育ローンに入る予定です。

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
日本の各種財団が提供する奨学金は大体合格前年の春~秋がアプライ締切ですが、スコアメイクに手一杯で出願しませんでした。
IE合格後、IEが提供する奨学金に応募し、学費の10%程度を返済義務なしでもらうことができました。

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
・TOEFL対策を始めて半年間は市販の教材で独学を行っていましたが、さっさと予備校に入るべきでした。効率的な勉強法・ツールを早い段階で知ることが、スコアメイクを早く終わらせる為には必要だと思います。
・学生時代に1年くらい留学しておけばよかったと思ってます。スコアメイクにしてもエッセイ・インタビュー対策にしても、海外経験があるのとないのでは受験プロセスにかかる時間がかなり違ってきます。自分は海外経験ほぼ無しだったので、かなり時間がかかりました。

Q. 一言メッセージ
受験プロセスは体力面・精神面でもかなりきついですが、その苦しみは合格した瞬間に全て吹き飛びました。自分は受験に3年かかりましたが、諦めずにやってきて本当に良かったです。純ドメ・英語が苦手な方でも不可能ではありません。是非成し遂げてください!!!

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