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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
KO

Q. 進学予定校
HKUST Business School

Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)

Q. 進学予定校の地域
アジア

Q. 受験校
HKUST, HKU, CUHK

Q. インタビュー実施校
HKUST, HKU, CUHK

Q. 合格校
HKUST, HKU(奨学金付), CUHK

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
31歳~35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
入社後8年間中国赴任

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
東北大学大学院/工学研究科

Q. GPA
N/A(GPAを採用していない頃に在学していました。)

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GRE:308(V139/Q169)/TOEFL87(R25/ L21/ W22/ S19)

Q. 塾
Affinity/トフレ!

Q. カウンセラー
MBA Lounge

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

2009年に大学院を卒業後、東レに技術職として入社、10年の勤続の内8年間を海外関係会社に出向、広東省の縫製工場を拠点に縫製品を高品質・低価格に落とし込む為のプロジェクトに従事しておりました。
具体的には、新規縫製工場の診断・立ち上げ技術支援(中国・インド・インドネシア・ベトナム)、品質管理・生産性改善指導、来季アイテムの開発、消費者クレームに対する再発防止策の立案を担当しておりました。
中国人女性と結婚、将来は広東省に定住する事を決め、2019年1月で退職しました。

Why MBA?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

縫製業界での仕事はやりがいがありましたが業界自体が成長産業ではないと感じていた為、退職を機に地の利のある成長産業へのキャリアチェンジを考え、香港・深圳エリアのテックカンパニーにフォーカスを合わせました。
場所×職種を変えるのは一般的に非常に困難な中、MBAを経由できれば可能性が見えてくるのではないかと思った次第です。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

N/A

Q. 留学後のビジョンを教えてください。

現時点では、深圳に拠点を置くテックカンパニーに入り、技術×マネジメントというキーワードが合うポジションで働きたいと考えております。(Tencent、Baidu、Huaweiなど)

Preparation for MBA application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

私の場合は既に会社を辞めてからのチャレンジの為、レアなケースだとは思いますが、35歳、TOEFL45点からのスタートで、1年で合格を頂くことができました。参考になる部分があればうれしいです。

2019年1月:中国人との結婚を機に中国永住を考え、逆寿退社。(この時点ではMBA受験は考えていなかった。)

2019年2月:次のキャリアを広東省内に絞って検討している中で、たまたま香港MBAの存在を知り興味を持ち始める。MBA Loungeのカウンセリングを受け、受験の意思を固める。

2019年3月:MBA準備本格スタート。CV作成、TOEFL学習スタート。(TOEFL初回45点) TOEFLについてはカウンセラー紹介のネイティブ講師と契約しオンラインにて授業をスタート。

2019年6月:HKUST、HKU、CUHKのキャンパスビジットを実施。優先順位を固める。

2019年7月:ネイティブ講師によるオンライン授業から「トフレ!」との契約に切り替え。デルタ(基礎固め教材)及びOG(青、赤1、赤2)をベースにした良質な解説により学習効率が高まる。

2019年9月:各スクールの出願受付がスタート。HKUから出願開始。推薦状を依頼。GMAT/GREの準備を視野にAffinityとの契約を開始、基礎力向上の為、文法、英単語、音読、多読に取り組む。

2019年10月:HKUインタビュー、条件付き合格取得。

2019年12月:TOEFLのスコアメイクができなくて不安な中、GREもスタートしないとやばいと焦り、学習を本格スタート。AffinityでMathを中心とした垂直立上げをサポートしてもらう。GRE初回受験、V141/Q154=GMAT換算460点。並行してCUHKの出願を進める。

2020年1月:TOEFL16回目で87点を取得。CUHKインタビュー、条件付き合格取得。GREについてはAffinityが提供する授業は一通り受講し、自学となる。Mathで高得点を取るための策としてOGの復習に加え、Magooshによる勉強をスタート。来日中のHKUSTアドミッションとのカフェチャットあり。出願の意志を固め、準備を進める。

2020年2月:GRE 2回目V140/Q161=GMAT換算520点、HKU正式合格(奨学金付)、CUHK辞退。

2020年3月:HKUSTインタビュー、条件付き合格。GRE 4回目V139/Q169=GMAT換算600点、HKUST正式合格、HKU辞退。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

カウンセラーから大枠の情報は入手できました。その上で、Campus Visitを敢行、6月に3校それぞれ個別にアポイントを取り、単独で訪問しました。その後は、個別にアドミッションに質問するなどして適宜疑問点を解消しました。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。

TOEFL 150万円
GRE 100万円
出願 50万円
試験受験 50万円(TOEFL 16回、IELTS 1回、GRE 4回)
学費デポジット 90万円
ビジット 30万円
合計 470万円

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

海外駐在により十分な貯金ができていたので、その中から捻出しました。

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

初回(2019年3月中旬)で45点をとり、最終的(2020年1月中旬)に87点を取得するまでに、計16回受験し、勉強時間は約2,800時間を費やしました。

教材は、トフレ!がとても役立ちました。まずは、推奨のデルタからスタートしました。基礎作りに役立ちました。その後、OGの青、赤1、赤2のリスニング、リーディングを毎日各1テーマ解くように心がけ、復習の仕方はトフレ!の指南に従って行いました。スピーキングとライティングに関しては、Affnityが紹介する個人英語スクールを営んでいるスリランカ系オーストラリア人が破格の値段で個別指導をしてくれました。ほぼ毎日のように授業を入れ、スピーキングの練習をお願いし、ライティングに関してもメールベースで送付したものが修正・コメント付きで返送頂きました。

このTOEFLチャレンジで学んだ事はたくさんありますが、マインドとしては特に以下の3点の思考に至った事が最終的にスコアメイクできた要因のように感じています。(文面にすると当たり前のようで恥ずかしいですが。)

①どんなにスコアが悪くても、前回より点数が下がっても、毎日コツコツと続けていくしかない。
②理解できないことを理解できるようにするのが大事。(解きっぱなし、復習したつもりではスコアは改善しない。例えば、Readingでは文章がスラスラ読める。Listeningでは音声がAudio Script通りに聞き取れる状態を目指す。)
③出題者の意図や出題の特徴を把握する。これが分かってくると、ひっかけの選択肢を外しやすくなる。

これらを粛々と続けられたのは、英語教育のプロの方々が並走して適宜正しい方向に修正してくれ、頑張り続けられるようにコーチングして下さったからです。結果へのコミットが強い方々との出会いが合否を左右したように思い、感謝しております。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

私はTOEFLを選択しており、同じ試験主催元であるETS社がGREを作成していたことから、親和性が高いと感じ、GREを選択しました。
GREの対策はAffinityに全面的にサポートしてもらいました。まず学院長とのカウンセリングにより、学習方針を決め、そのカリキュラムに沿って、授業を履修、その他自習用に紹介を受けた教材で学ぶというスタイルでした。学院長は心理カウンセラーの資格も有しており、試験で落ち込んだ時に的確に励まして頂けたので高いモチベーションで勉強を続けることができました。
具体的な勉強方法については、私の場合はVerbalが最後まで伸びなかったので、Mathについてのみ言及したいと思います。
まず、使用した教材は①Affinity授業、②公式ガイド、③公式問題集、④J-Math、⑤Magoosh、⑥公式のオンライン模擬試験です。
①Affinity配布資料…GMATも含め開講されている授業を一通り受講しました。ここでベースを作る事ができました。Affinityの指導によりなんとか解けるという状態から、時間をかけずに解く、自分の思考パターンに合わせて解法にたどり着く方法を体得できました。
②、③公式問題集、公式ガイド…これは「言わずもがな」ですので、割愛致します。
④J-Math…GMAT用の問題集とGRE公式ガイドの解法が日本語出版されているので購入しました。GMAT用はPS問題のみ解きました。解法が王道であり、とっつきにくさを感じましたが良質な問題が多く出題されており、重宝しました。
⑤Magoosh…GRE版を購入、Mathのみを解きました。全てで700問近く問題を解くことができ、解説はムービーにて丁寧に行ってくれるので分かりやすかったです。私は3周したのですが、これによりたいていの問題は解けるという自信が生まれました。
⑥模擬試験…試験の3日前くらいに解いて本番のペース配分などを確認していました。無料版よりも有料版の方が出題内容的に本番に近いです。
その他、本試験の約2週間後にGREのMy pageにて、試験中に自分がどこに時間を使い、どの難易度の問題で間違えたのかを知ることができます。(「GRE Diagnostic Service」という項目より閲覧可能です。)これによって、過去の振り返りができたので、次回の試験までに強化すべきことや試験時の戦略立てに役立ちました。

<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

カウンセラー(MBA Lounge)にサポートして頂ければ悔いのない挑戦ができると感じたからです。
決め手となったのは、MBA Lounge開催の「香港MBA相談会」に参加し、2時間程度マンツーマンでお話させて頂いた時です。以下に主な理由を列挙致します。

①香港のMBA事情に詳しく、合格実績が多数ある。
②全体の説明においては物腰が柔らかでありながら、必ず合格するレベルまで引き上げると断言された時にプロとしての自負を感じた。
③細かな相談にもタイムリーに乗ってくれそうであり、親身になって話を聞いてくれたので、遠隔地でであってもスムーズにやりとりができそうだと感じた。

②、③については直感でしたが、実際に1年以上お世話になってみて第一印象の通りでした。

全体的なカウンセラーは、MBA Loungeでしたが、TOEFLのカウンセラーはトフレ!、GREのカウンセラーはAffinityとそれぞれの関所毎に自分に合ったカウンセラーを見つけることができたことが短期間で十分な効果を発揮できた要因のように感じています。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えて下さい。

カウンセラーのアドバイスに沿って、6月頃から自己分析を開始しました。そこで今までの人生の棚卸を行い、自分の強み・弱み、やりたい事などを整理できたので、エッセイではそこまで苦労しませんでした。また、文章の組み立て方がTOEFLライティングのIndependentに近いので学習効果も生かされたように思います。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

直属の上司と他部署でお世話になった先輩社員にそれぞれ依頼しました。役職が偉いというよりは関係が深いかどうかで依頼しました。既に退職していたので頼みづらかったのですが、結果的にはお二方とも快諾して下さったので特段の苦労というのはありませんでした。やや手前みそですが、在職中の人間関係を大切にしていたのがよかったと思っています。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

まずは自己分析をしておくことが大事です。私はカウンセラーの教材に沿って行ったのですが、自分の軸ができ、またMBA進学、その後のキャリアにも一貫性を持って理由が説明ができるようになりました。その上で、スピーキングに自信がなかったので、2週間1日1時間ほどかけて想定問答をやりこみました。練習の様子を動画で撮影して、見返しながら精度を高めていきました。しゃべりについてはだんだんうまくなっていくのですが、目線やしぐさがぎこちなくなる場合があり、自分の言葉と身振りが一致できるよう意識を置きました。基本的な問答については、頭の中で答えがスラスラ浮かぶまで練習、イレギュラーな問答については切りがないと思い、そこまで時間は割きませんでした。ただ、私の場合は高齢、エンジニア、すでに退職しているなど他の受験生と異なる点がありますので、そこは聞かれると思い、練習しておきました。自分の言葉として伝えられるという事が大事なので、一言一句覚えてロボットのように話さないよう注意しました。キーワードが思い浮かぶよう準備して、文章の組み立てはその場で行うというスタイルが自分には合っていました。会話を楽しむくらいの余裕を作ると良いと思います。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

以下の4点が私がアピールしたポイントです。基本的には質問された内容に正確に答えるのが最優先だと感じています。よって自己PRについては、エッセイでは適宜文脈が合う時に盛り込むようにし、インタビューでは自己紹介の時に盛り込みました。
①広東省で8年勤務していた為、現地への適応は問題なし。
②8年間の中間管理職経験がある為、マネジメントをMBAで学ぶのに十分なバックボーンを有している。
③ハイダイバーシティな中での業務経験がある為、MBAの多国籍環境への適応は問題なし。
④HKUSTへの情熱だけは誰にも負けないという気持ちをはっきりと伝える。(これは最後に何かありますかで伝えました。)

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。

前述のとおり、私のMBA受験のきっかけは広東省への永住でしたので、自然とMBAのエリアが香港となり、候補はHKUST、HKU、CUHKの3校になりました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。

HKUSTを選んだ理由は以下の2点となります。
①卒業生の情熱と能力に感銘を受けた。誰と学ぶかが重要だと思っていたので尊敬できる方々が選んだスクールで学びたいと思った。
②インターネット上に日本語での学校紹介や卒業生のブログが豊富にあり、入学後や就職に関するイメージを具体的に持つことができた。

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

ビジット実施校はHKUST、HKU、CUHKの3校です。実施時期は2019年6月です。カウンセラーに各アドミッションを紹介してもらい、アポイントしました。時期が悪く模擬授業を見ることはできなかったのですが、キャンパスを案内して頂いて在学中のイメージが持てましたし、比較的早い段階で回ったので、志望校の確定、その後のQ&Aのコネクションづくりが円滑だったのは良かったと思います。一人での訪問は緊張しましたが、その分アドミッションの方にも印象に残りやすかったように感じており、良かったと思っています。

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えて下さい。

応募しておりません。

Advice and Messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

自分なりに考えて試行錯誤しながら進める事ができたので失敗はなかったです。振り返ってみて、もっと効率的に進められたなあと思う事はありますが、やってみないと分からなかったことなので。

Q. 一言メッセージ

MBA受験は人生を賭けた挑戦であり、ほとんどの方が辛く先が見えない時を経験すると思います。頑張らなきゃいけないのは分かっていても、日々の生活で疲弊してしまい継続が困難な時もあるでしょう。私自身そのような時は、今与えられている時間が有限であり、いつかは受験が終わるという事を言い聞かせていました。また、残りの人生を考えたときに、その後の躍進がこの1年以内の努力で大きく変わると言い聞かせていました。皆様も辛いときにはこれらを自問されてみる事をお勧めします。(本当に乗り気にならないときは、リフレッシュできることをして、また次の日から頑張りましょう!)
また。外には答えがなく何の解決にもならないように思えても、誰かに相談する事で整理できてくるものですので、是非今いる仲間や家族、カウンセラーにも相談しながら、リソースを最大限に活用されて、夢の実現に向けて邁進頂ければと思います。陰ながら応援しています。

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