投稿者プロフィール
投稿者(ペンネームorイニシャル):Mr. KKC
進学予定校:イェール
カテゴリ: MBA
地域: アメリカ
受験校: Yale SOM, UC Berkeley, MIT, Cambridge, Oxford, Stanford, Harvard, Columbia, Pennsylvania Wharton, Northwestern Kellogg
インタビュー実施校: Yale SOM, Cambridge, Oxford, Northwestern Kellogg
合格校: Yale SOM, Cambridge, Oxford
性別: 男性
出願時年齢: 31歳
海外経験と期間: 学生時代に1週間ボランティア、3か月フィリピン留学、入社後3年間東南アジア赴任、その他海外出張
費用: 私費
奨学金: 未取得
最終学歴:慶應義塾大学文系
受験した試験と出願スコア: GMAT:710(V38/Q49/IR8/AWA5.5)/TOEFL:113(R30/L28/S27/W28)
GPA:3.0
塾(試験対策):濱口塾、アフィニティ
カウンセラー:エド、マシュー
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
日本生まれ日本育ち。20歳での海外ボランティア(1週間)まで海外経験なし。英語のスピーキングが大っ嫌い(でした)。大学時代は全く勉強をしておりません。大学卒業後は、総合商社(東京本社)にてコモディティトレーディングを4年半、コモディティ生産事業(東南アジア)のオペレーションを3年担当した後、本社でコモディティトレーディングのマネージャーを1.5年務めました。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
建前は抜きにして本音で回答すると、きっかけはコモディティバブル崩壊によって社内でも社外でも自分の立ち位置が危うくなりそうだったことです。(その後現実となる)事業撤退後は、他の事業部に異動するか転職するかの2択でしたが、自分の今後の人生を考えた際、結論を急ぐ必要はないと思ったこと、自分の実力(とモチベーション)に鑑みて他の事業部、事業会社で活躍できる気がしなかったことから、今一度自分自身を見つめ直しながら、他流試合でも戦えるリーダーとしての下地を作るべく、欧米のトップMBAを目指すことにしました。ハーバード岩瀬さんの本を学生時代に読んでから、MBAに興味があったことも理由の一つです。
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
・会計、財務、オペレーション、マーケティング、統計等ハードスキルの習得、及びビジネスにおける合理的判断力の鍛錬
・国際的で多様性に富んだ環境でのプロジェクトや課外活動を通じた英語でのソフトスキル向上
Preparation for MBA application
<概論>
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
ブログ等で純ドメの諸先輩方の事例を見て、受験勉強を開始して2年半(TOEFL1年、GMAT1年、エッセイ半年)で出願するイメージで進めました。
2013年03月:MBA受験決意。英単語帳の暗記を開始
2013年10月:TOEFL 1回目 85点(R,L,S,W =24,22,15,24) →この後、韓国の実践問題集に出会いこれがブレイクスルーに
2014年04月:TOEFL 8回目 113点(R,L,S,W =30,28,27,28) →出願スコア
2014年05月:濱口塾GMATコースの申し込み
2015年01月:GMAT 1回目620点(V,M,AWA,IR= 26, 49, 5.5, 6)
2015年03月:GMAT 3回目670点(V,M,AWA,IR= 33, 49, 5.5, 5)
2015年04月:独学に限界を感じアフィニティ入門
2015年05月:GMAT 4回目710点(V,M,AWA,IR= 38, 49, 5.5, 8)→出願スコア
2015年05月:スコアメイク後Vinceに接触するも「I can’t help you.」と言われ凹む。エドとのカウンセリング開始
2015年09月:第一志望のUC Berkeley, MITに出願した後、シルバーウィークに各校訪問(1回目)
2015年10月:マシューに面接対策のため接触。この時エッセイを大幅に改善できたと指摘され、「しまった!」と思うが後の祭り。MIT 不合格
2015年11月:第一志望のUC Berkeley不合格。滅茶苦茶凹む。1stで出したことを激しく後悔。Columbiaに出願
2015年12月:Yale, Cambridge, Oxford, Stanford, Harvard, Northwestern Kellogg, Pennsylvania Whartonに出願。Columbia不合格
2016年01月:Oxford, Cambridge面接招待
2016年 02月:Oxford(スカイプ)、Cambridge(英国)、Northwestern Kellogg(都内)面接。Stanford, Harvard, Pennsylvania Wharton不合格
2016年 03月:Yale面接招待、Yale訪問(キャンパス訪問3回目)、Yale面接(都内)、Northwestern Kellogg訪問(キャンパス訪問4回目)
Yale, Oxford, Cambridge合格(全部メール通知)。Northwestern Kellogg不合格
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
公式ホームページ、在校生や卒業生のブログ、学校や卒業生主催の説明会、キャンパス訪問
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
・総額333万円
・カウンセリング料(エッセイ対策、面接対策×21回):110万円
・TOEFL/GMAT受験料:31万円
・出願料:22万円
・キャンパス訪問:4回分(1回はビジネスクラスを利用):85万円
・塾(2校):80万円
・その他書籍等:5万円
Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金
<スコアメイク>
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
【受験履歴】
2013年03月:MBA受験決意。英単語帳の暗記を開始。日本の出版社が出しているTOEFLの問題集もこなすが、時間の無駄だと後で気付く。
2013年10月:TOEFL 1回目 85点(R,L,S,W =24,22,15,24) →この後、韓国の実践問題集に出会いこれがブレイクスルーに。
2013年11月:TOEFL 2回目 93点(R,L,S,W =26,24,19,24)
2013年12月:TOEFL 3回目 98点(R,L,S,W =28,26,20,24)
2014年01月:TOEFL 4回目 105点(R,L,S,W =27,27,23,28)
2014年02月:TOEFL 5回目 106点(R,L,S,W =30,26,22,28)
2014年03月:TOEFL 6回目 110点(R,L,S,W =29,28,24,29)
2014年04月:TOEFL 7回目 105点(R,L,S,W =26,29,23,27) →睡眠を極限まで削り1か月で200時間勉強し挑むも集中できず得点ダウン
2014年4月末:TOEFL 8回目113点(R,L,S,W =30,28,27,28) →出願スコア
私の学習法(100%独学)を記載します。純ドメの方のご参考になれば幸いです。なお、個人的には、取りあえず本試験を受けまくって得点がインフレするのを待つ方法はお勧めしません。本試験は復習が出来ないですし、会場と家との往復にも結構時間がかかるので、時間がもったいない気がします。貴重な土日には、実力が付くまで(リーディングとリスニングでは正答率が95%超)本番形式の問題集をやり込む方が良いと思います。ちなみに、私にとってはスピーキングの得点を上げるのが一番大変でした。学習時間の配分は、結果的にリーディング25%、リスニング30%、スピーキング31%、語彙8%、ライティング6%となっていました。
【リーディング対策】
単語を気合と根性でなるべく早く暗記し、後は本番形式の良質な問題集を解きまくりました。問題集は本番より少し難しい韓流ものがおすすめです。日本の出版社のものは問題の傾向が本番と異なること、量が少ないことから途中で放棄しました。問題集は最低5冊以上、各4~7周程度やれば殆どの方は満点近くとれると思います。私は最初2~5割程の正答率で心が折れそうでしたが、①毎回必ず時間を計ること、②時間内に解けなかった問題も後で自力で解く努力をすること、③問題文と設問が完全に理解できるまで読み込むこと、④設問の選択肢を1つ1つ丁寧に、なぜ正答なのか誤答なのか吟味すること、⑤知らない単語があったら全て丸暗記すること、⑥最後に問題文をもう一度読んで問題を解いてみること、⑦問題集1冊を最低3周程度こなすこと(制限時間内に間違いなく解答出来るまでやり込むこと)を徹底することで、最終的に満点がとれるようになりました。注意事項ですが、新聞記事や本の多読は集中力を保つことが困難なため非効率だと思います。問題集を解いた方が集中力を維持できるため(設問があるため、全段落を集中して読まざるを得ない)、漫然と多読を行うより効率的ではないでしょうか。
【リスニング対策】
本番形式の問題集(韓国製のもの)を解きまくりました。リーディングと同様徹底した復習がリスリング力向上のカギで、学習のアプローチに大差はないと思います。リスニング力が向上すると聞いた内容が頭の中に定着するようになるため、メモの取り方にはあまり神経質にならなくて良いと思います。私はメモ取りは多すぎず少なすぎずって感じで、リスニングに支障のない程度やってました。なお、スピーキングが上達するとリスニング力も向上することに気づきました。読解力向上がリスニング力向上につながることは言わずもがなです。
【スピーキング対策】
本番形式の問題集(韓国製のもの)を解きまくりました。最初は何をしゃべっていいかわからないと思うので、Andy先生のブログ(http://andymina.blog136.fc2.com/)のテンプレートを利用するなどして、紙にスピーチの原稿を書いて、淀みなく完璧に話せるまで訓練します。(言葉に少しでも詰まったり、濁音が入ったらやり直すという意味です。)1つお題が終わったらまた次という感じで。これを延々とループします。私は毎回iPhoneに自分のスピーチを録音して聴き返し、不自然な間、アクセント(破裂音や子音の発音が弱いとか)、音(アーみたいな)を矯正するよう意識しました。~15点くらいまで上げるのが一番しんどかったですが、これを続けているとどんな話題でも(でまかせで)ある程度しゃべることが出来るようになり、途中からテンプレートは殆ど使わなくなりました。TOEFLの試験において内容は大して重要視されていないので、とにかく喋りまくることを意識しました。少し難しい単語やイディオムを流暢に使いこなすと印象が良くなるみたいです。これで純ドメでも27点取れました。ちなみに、私は海外駐在を3年間経験しておりますが、求められるスピーキングのレベルが極めて低かったため、純ドメと同じ括りで良いと思います。
TOEFLのスピーキングでは、会話というよりはスピーチの能力が問われている気がします。従い、英会話学校でネイティブと会話の練習をするよりも、上述のインプットとアウトプットの自主練を行い、あるお題について一人で喋り続ける能力を鍛える方が得点アップに繋がると思います。私はネイティブとの会話は一切しておらず、机の上での自主練のみで乗り切りました。なので、純ドメの方でも絶対スコアメイクできると思ってます。英会話学校を使うにしても、自主トレで基礎を鍛えた後のアウトプットの場として活用した方が有効ではないでしょうか。
【ライティング対策】
まず読解力とリスニング力の底上げを行い、Andy先生(http://andymina.blog136.fc2.com/)のテンプレートを覚えました。その後は韓流の問題集で演習だけしました。Integrated taskは、試験中リスニングで得られた情報をテンプレートに足しこむだけのアタマを使わない単純作業なので、得点し易い気がします。読解力とリスニング力さえあれば慣れるだけです。Independent taskはテンプレートに情報を足しこむ際、アタマを使うので難易度が高い気がします。(導入部や3つの本論をどういう切り口で展開し、どういう構文を使うか考えるため。)尚、難しい単語や高度な構文を入れると得点が上がりやすいようなので、リーディングのテキスト等で使えそうな単語、構文を見つけたらライティングで使うよう意識をしていました。
GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
2014年05月:濱口塾GMATコースの申し込み。テキストをダウンロードしひたすら問題を解きまくる。
2015年01月:GMAT 1回目620点(V,M,AWA,IR= 26, 49, 5.5, 6)
2015年02月:GMAT 2回目650点(V,M,AWA,IR= 28, 50, 6.0, 4)
2015年03月:GMAT 3回目670点(V,M,AWA,IR= 33, 49, 5.5, 5)
2015年04月:限界を感じアフィニティ入門。SCのWeb講座(野口先生)とRC(内宮先生)の授業は秀逸。受講後公式ガイドの問題を解きまくる。
2015年05月:GMAT 4回目710点(V,M,AWA,IR= 38, 49, 5.5, 8)→出願スコア
【予備校】
「量」の濱口塾、「質」のアフィ二ティという感じがしました。最初に公式ガイドを確認して問われている内容を確認した後、アフィニティで問題の解き方を学び、濱口塾や公式ガイドで大量の問題演習に取り組むと良いと思います。今年770点獲得された方は、そうされたそうです。
【SC,CR,RC】
問われている内容を理解し、解法を学び、問題演習を繰り返し応用力を付けることが大事だと思います。一問一問につき、正答であったか誤答であったかに関係なく、問題文と全ての選択肢を丁寧に吟味し復習していくといったアプローチが得点アップの秘訣だと思います。私の場合、アフィニティ(解法を学ぶ)、濱口塾(大量の問題演習をこなす)、OG、模擬試験(GMAT公式HPの4回分)の組み合わせで何とかなりました。アフィニティ野口先生のSCのWeb講座、内宮先生のRCの講座(教室で受講)は、解法のフレームワークを習得できるという点で非常に有意義でした。ただし、「演習1日セミナー」は上述の科目別の講座と内容が被ること、自分のペースでじっくり学習できないことからお勧めしません。
【Math】
学習のアプローチは上記SC, CR, RCと同じで、問題集は濱口塾のものだけをやりました。大した点は取れなかったのですが、私立文系でも49点~50点とれました。
【AWA】
濱口塾のテンプレートがイマイチだったので、ネットで拾ったテンプレート(http://gmatclub.com/forum/how-to-get-6-0-awa-my-guide-64327.html)を使い、GMAT公式ホームページの問題集(http://www.mba.com/~/media/Files/mba2/the-gmat-exam/files/gmat-exam-format-and-timing/analytical-writing-assessment/analysisofanargument_gmat-exam.pdf?la=en)で数回練習を積んだら5.5~6.0点取れました。
【IR】
GMAT公式の模擬試験だけを解き、こちらも特別な対策はしておりません。英文とグラフを早く正確に読む力が試されており、結局は読解力の向上がポイントなのではないかと思います。実際、最後のテストではRCの得点改善に並行してIRの得点も改善しました。算数の問題については、Mathセクションの対策をやっていれば、特別な対策は必要ないと思います。
【模擬試験】
GMATの受験回数には制限があるため取りあえず本試験を受けるというアプローチはお勧めしません。サクッと1~2回で終わらせるためにも、学習に目途が付いた段階で、本試験を受けるつもりで以下模擬試験を活用すべきです。この出来如何で本試験を受けるか判断されると良いと思います。
・公式ホームページの無料版2回分、有料版2回分:一番利用価値が高いですが、4回分しかないので大事に使っていきたいところです。
・濱口塾:良質な模擬試験が19回分提供されています。公式ホームページの模擬試験を受ける前にこちらを受けることをお勧めします。
・Veritas/マンハッタン:全然使えないと思います。お金の無駄でした。本番と問題の傾向が全然違ったため途中で使用を止めました。
<Essay & Interview>
Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
過去の合格体験記での評判を参考にし、エッセイ対策はエド、面接対策はマシューにお願いしました。カウンセラーを選択する際は、実際に会って、できれば何回か実際にサービスを利用してみて、自分のバックグラウンドや置かれている状況に鑑みて判断することをお勧めします。
【エド】
ブレインストーミングにとことん付き合ってくれる貴重な存在です。ただ、エッセイの内容に対しては、あまり具体的なアドバイスはありませんでした。(私の質問の仕方が悪かったのが、アドバイスが明確でなく、禅問答を永遠に続けている感じで進まないことが多々あり。)エドには感謝していますが、他のカウンセラーの話も聞いてみた方が良かったと思っています。純ドメで時間がない方は、エドだけだともの凄く大変で、締め切りに間に合わないかもしれません。ちなみに、エドは代筆をしませんが(表現を少し変えるくらい)、これで合格できたのでかなり達成感はあります。
【マシュー】
格安でエッセイの校正をしてもらい、有意義なアドバイスももらえたらので大変助かりました。倫理的に料金を相場に合わせるつもりはないと言っており、そういう人柄も魅力的です。(マシュー曰く、一般的にカウンセラーはボッタくり過ぎで、顧客にあんなに請求したら夜も眠れないと。)
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
エッセー
【準備】
エドと自分の強み、弱み等の自己分析・ブレインストーミングを行った後、キャリアゴール、Why MBA & this school、リーダーシップなどのエッセイを完成させていきました。
【苦労した点(というより)大きな失敗】
Why MBA & this schoolが弱かったことです。大学のカルチャーやカリキュラムについてカウンセラーは知らないことも多いので、この点を在校生や卒業生に詳しく聞いてもっと詰めておけばよかったと思っています。私が米国MBAの書類選考で落ちまくった原因はここにあると見ています。私のように、卒業前後共にMBAとは遠い業界にいる方は、説得力のあるWhy MBA & this schoolが必要だと思います。幸いYaleのエッセイでは、上記2点を聞かれなかったので書類選考をクリアできたと思ってます。
【工夫した点】
書類選考落ちが多かったので、工夫した点については他の方の合格体験記をご参照下さい。
推薦状
職場の上司と同僚にお願いしました。
インタビュー
【準備その1】
最初に面接がタフと言われているハーバード合格者の模擬面接をYou tubeで見て合格者のレベル感を確認しました。どのような内容をどれくらい簡潔にまとめて、どのくらい流暢に回答すれば良いのかベンチマークが欲しかったからです。(https://www.youtube.com/watch?v=yhpnm6mgGP0) その後は、自分で想定問答を用意して鏡の前で練習し、声を録音して合格者と自分の受け答えの差を埋められるよう日々改善に努めました。
【準備その2】
マシューに通常の模擬面接11回、ハーバード用の模擬面接を10回お願いしました。最初の5回の模擬面接で、典型的な質問に対する回答を準備しコアメッセージを固めていきました。それからはClear Admitの面接体験談を見ながら少しずつ想定問答を追加していき、21回目の模擬面接が終わる頃には250問分の想定問答を準備していました。暗記は良くないと聞きますが、中途半端な暗記が良くないだけで、純ドメには徹底的な暗記は必須だと思います。状況に応じて暗記した1センテンスや1フレーズを記憶から引っ張って、回答内容をその場で瞬時に組み立てられるようになると、準備していない質問にも何とか回答を捻り出す瞬発力が付くと思います。私は各模擬面接の間に鏡の前で最低8~12時間の自主練を行いました。こうすることで、マシューには、面接に行けばTop candidateだから心配するなと言われるまでに成長しましたが、結局書類選考を通過したのは3校だけだったので(Northwestern Kellogg除く)、もっとエッセイに時間をかけるべきだったかもしれません。
【面接本番】
・2月7日(都内)/ Northwestern Kellogg:卒業生による面接。自己紹介、Why MBA & Kellogg、キャリアゴール、チームワークの経験、リーダーシップに関する基本的な質問しかされませんでした。
・2月23日(スカイプ)/ Oxford:金融業界出身の面接官から、頻繁に回答を遮られるという雰囲気の中、Northwestern Kelloggで聞かれた質問以外にコモディティ業界の現状と、今後の見通しを聞かれました。
・3月1日(英国)/ Cambridge:Management Praxisの担当教官から、基本的な質問に加え、リーダーシップに関する質問(Behavioral interview questions)と、その深堀質問(面接官はニコニコしながらゴリゴリ詰めてきました)を受けました。CambridgeとOxfordでは、面接官と出願者のバックグラウンド次第で質問が大きく変わるようで、例えば、金融業界からの受験者は、日銀の金融政策やマクロ経済に関する突っ込んだ質問を受けたそうですが、他のある受験者は履歴書とエッセイに沿った基本的な質問しか受けなかったようです。
・3月11日(都内)/ Yale:アドミッションのスタッフから、想定通り総合商社のビジネスモデル、Why MBA & Yale、キャリアゴール、チャレンジ、リーダーシップに関する質問をされました。
【ビデオエッセイ】
・TOEFLの1問目、2問目と殆ど同じで、受験者はWhy MBAといった基本的な質問や、趣味、課外活動などの質問に答えます。恐らくコンピュータには大量の質問がストックされており、問題はランダムに出題されるのだと思います。Yaleからは確か3つ、Northwestern Kelloggからは2つ質問を聞かれました。TOEFLスピーキングセクション1,2問目と面接の対策を行い、事前に過去問を見て回答を準備しておけば乗り切れると思います。仮に準備していない質問を聞かれても、上記対策をしっかりしておけば回答をどうにか捻り出す実力はついているはずです。過去問はカウンセラーやClear Admitから入手出来ます。
・Northwestern Kelloggのビデオエッセイでは、What’s your favorite TV show?といったふざけた質問がありましたが、過去問を見て事前準備をしていたので問題なく回答できました。もう一つの質問はWhy MBAでした。Yaleからの質問は覚えていませんが、面接で聞かれそうな基本的な質問だったと記憶しています。
Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
以下、他出願者と絶対に被らない点をアピールしました。
・農産物のトレーディング経験(東京)
・農産物加工工場のオペレーション経験や課外活動(東南アジア)
<学校選択>
Q.受験校はどのように選択しましたか。
MBAに馴染みのない業界に行く予定なので、以下2点を重視して選びました。
・総合大学としてのPrestige
・MBAのランキング(US News、Financial Times)
Q.進学校の決め手は何でしたか。
・総合大学としてのPrestige
・MBAに馴染みのない業界にもリーダーを輩出しようとしていること(the best source of leaders for all sectors and regions)
・米国MBAで最もグローバルなカリキュラムを組んでいること(the most distinctively global U.S. business school)
・サマーインターンを可能にする2年制プログラムであること
Yaleにご興味のある方のために、参考記事のURLを添付します。http://fortune.com/2014/12/17/yale-business-school/ 私にとって決め手ではありませんでしたが、学校は上記以外に「the most integrated business schools with its home university」という点も押しています。
<その他>
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
合計4回、各校1人~3人程度の在校生と事前にアポを取りました。
【日程】
2015年09月:UC Berkeley, MIT。カリキュラムやインターンの具体的な内容、住環境やキャンパスの雰囲気の確認
2016年02月:Oxford, Cambridge。弱点であるWhy MBA & this schoolを補強するためだけに訪問
2016年03月上旬:Yale。同上
2016年03月中旬:Northwestern Kellogg。同上
【効果があるかどうか】
どういう情報を得るか、それをどのように自分のバックグラウンド、志望動機、キャリアゴールと結びつけるか、いつ、どのように、誰経由で志望校に伝えるかによって、効果が出る場合もあるし出ない場合もあると思います。ただ、キャンパス訪問は出願パッケージの一部に過ぎませんが、訪問中に在校生となんでも相談できる仲になっておくと、学校についての理解が深まり、エッセイのwhy this schoolを強化できることは間違いありません。また、合否ギリギリのラインで勝負していると思われ自信がない方、或いは私のようにエッセイ以外にどうしても補足したいことがあったり、学校への情熱を伝えたい方は、後悔しないためにもキャンパスを訪問しておくことをお勧めします。余程の事をやらかさない限り、減点にはならない思います。
Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
締め切りに間に合わず殆ど応募しておりません。船井情報科学振興財団の奨学金には応募しましたが、財団の理念に鑑みて私のバックグラウンドはあまりにも畑違いでしたし、時間もなく応募書類の質も低かったので落とされました。時間がないと思いますが奨学金を獲得されるおつもりであれば、早めに各種奨学金の締め切りを確認した方が良いと思います。有名どころはフルブライト、ロータリー、伊藤国際教育交流財団、平和中島財団、中島記念国際交流財団、船井情報科学振興財団、日本学生支援機構等です。Oxfordに合格された方で、福岡県に所縁のある方は麻生オックスフォード大学院ニューカレッジ奨学金に出願できます。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
・各校TOEFLの有効期限は絶対に確認すべきです。例えば、UC Berkeleyの有効期限は2年ではありません。私はTOEFLのスコアメイクを早めに終えたのですが、出願直前に自分のスコアが有効期限切れであることに気付き、出願直前の9月に急遽(1年半ノー勉の状態で)受け直し、悲惨なスコアを提出する羽目になりました。
・各校IDを登録して、エッセイ以外の入力項目も確認するべきです。ミニエッセイみたいな質問がたくさんあるので、早めに知っておくのと知らないのでは後々のタイムマネジメントに大きな差が出ると思います。特に締め切り直前は。
・もっと多くの在校生、卒業生に会い、なんでも相談できる先輩を作り、エッセイを磨き上げていればよかったと思っています。私はMBAが殆どいない業界、職種出身で、卒業後もMBA生の殆どいない業界に行くつもりなので、Why MBA & this schoolに説得力を持たせることがなかなか出来ませんでした。
・志望度の高い学校へのR1出願については、リスキーかもしれません。私は、R1の方が競争倍率が低いからといって無理に出願する必要はないと思っています。特に、上記Why MBA & this schoolについてじっくり考えた方がいいと思います。
Q. 一言メッセージ
「過去の実績から、非財閥系総合商社の私費、純ドメ、低GPAというバックグラウンドで志望校から合格を勝ち取るのは困難。現実として認識すべき。」とカウンセラーに言われましたが、自分自身への挑戦等意味でも、本当に行きたい大学だけ受験し何とか合格出来ました。過去を変えることは出来ませんが、仕事、課外活動、スコアメイク、エッセイ改善など今からでも挽回できることはたくさんあると思いますので、最後まで諦めずに頑張ってください。私の体験談が少しでも皆様の励みになれば幸いです。何処かでお会いできることを楽しみにしております!