合格体験記 / ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール / Cambridge Judge Business School / SK

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投稿者プロフィール

・投稿者(ペンネームorイニシャル):SK
・進学予定校:Cambridge Judge Business School

・カテゴリ: MBA
・地域: ヨーロッパ
・受験校:Cambridge, HEC Paris, INSEAD
・インタビュー実施校:Cambridge, HEC Paris, INSEAD
・合格校:Cambridge, HEC Paris

・性別:  男性
・出願時年齢: 26歳~30歳
・海外経験と期間: 1年半アメリカ駐在
・費用: 私費
・奨学金: 未取得

・最終学歴:国内・私立・大学・文系
・GPA:3.1

・受験した試験と出願スコア: GMAT:690(V35/Q49/IR6/AWA5.5)/IELTS:7.5(R8.0/L8.0/S7.0/W6.5)
・塾(試験対策):濱口塾
・カウンセラー:John Couke, Ed

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒で総合商社に入社以降、留学までの9年間超一貫して資源ビジネスを扱う事業本部に所属。海外鉱山会社のM&Aを3年(在米鉱山会社への投融資実施)、メタルトレードビジネスを2年、米国駐在(新規事業開拓・投資先経営支援)1.5年、帰任後、南米チリに在る投資先の経営支援を2.5年担当。

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
米国駐在中に痛切に感じた「自分のキャリア」に対する危機感。米国のベンチャー企業や投資ファンドで働くエッジの効いた相手と対峙し、また、資源業界の米国人プロ経営者と一緒に働き、このままではグローバルな環境下でリーダーシップを発揮できる人材になれないと痛感。あとは、このまま日系大企業特有の人材の金太郎飴化現象の中に埋もれ、ただのジェネラリストで終わる人生はつまらないとも思いました。一度、日系大企業というコンフォート・ゾーンを脱し、海外MBAという多種多様な国籍・バックグラウンドをもつ人材が集う異様な空間で、思いっきり自分の能力(特にソフトスキル)をストレッチさせたいと考えました。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
留学中はリアルグローバルな環境下でリーダーシップをとる経験を積みたいと目論んでおり、待っていても機会は訪れないと思うので、自ら機会を作ろうと暗躍中です。具体案の一つとして、カリキュラムの中にあるGlobal Consulting ProjectというMBA生4-5名でチームを組んで約1ヶ月間フルタイムで一般企業にコンサルティングサービスを提供するというプロジェクトを活用しようとしています。学生が案件のソーシングをすることが認められているのですが、昨年も今年も日本人在校生が某日本企業をかついで案件を成立させたという話を聞き、自分もこのプロジェクトを活用しない手はないと考えてトライしています。実際すでに、技術を武器とする日系ベンチャー企業にコンタクトの上、取り進めについて協議を進めています。最終的にうまくいくかはわかりませんが、どうにか魅力的な案件に仕上げ、優秀な他国の学生をチームに呼び込み、チームとして成果を出すことを一つの目標としています。がんばります。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
全く固まりきっていませんが、給料よりもやりがい・おもしろさを重視して仕事を選びたいと考えています。妻子がいるので慎重な判断が求められますが、お金のことを気にしすぎると、エッジの効いた人生を送ることができなくなるのではないかとぼんやり感じています。最適なバランスを探します。

Preparation for MBA application

<概論>

Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
・2014年4月: 私費MBA留学を本気で決意(しかし、以降、南米長期出張などで業務が忙しかったこと及び第一子誕生という一大ライフイベントがあったことから、IELTS/GMATを受けるまでに時間を要してしまった)
・2014年11月: IELTS 7.5取得
・2015年3月: GMAT 初回受験で690点取得(700点超えを目指して再受験を考えたが、志望校卒業生からこれ以上点数を伸ばしても意味ないよと言われてこれでGMAT終了)
・2015年6月: INSEAD 2016年1月入学 3rd Roundで出願
・2015年7月: INSEAD書類通過、インタビュー実施
・2015年8月: INSEADまさかの不合格(インタビューで落ちることはほぼないと卒業生から言われていたのでショックを受ける)
・2015年9月: Cambridge, HEC Paris 2016年9月入学 1st Roundで出願
・2015年11月: Cambridge, HEC Paris書類通過、インタビュー実施→両校合格→Cambridge進学を決めて受験終了

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯金から捻出

<スコアメイク>

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

TOEFL・IELTS(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
IELTSについては原則予備校に通わずに戦いました。公式問題集を複数冊、複数回解きました。Writingについてのみ、激安の添削サービス(http://www.ielts-blog.com/check-your-ielts-writing/)を使って勉強しました。はっきりいってフィードバックの質は相当に低かったです。添削者によって指摘事項が異なったりして困惑しました。それでも、とにかく沢山書くきっかけになりました。

GMAT・GRE(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMATは濱口塾に一任しました。南米出張などにいつ行かされるかわからない状況だったこともあり、通学が必要な予備校はしんどいと思っていたところ、濱口塾の存在を知りました。①音声データを使って出張中も自分でマイペースにできること、②GMAT全科目が網羅されていること、③コストが安いこと、④評判が良かったこと、が入塾の決め手でした。入塾後に送付される大量の講義資料データ、大量の音声データを、とにかく何度も何度も何度も繰り返し解きました。思い出すだけで吐きそうです。実践編の点数がある程度安定してきたところでGMAT Prepを受けたところ、700点台が出たので、初回受験に挑んでみたら、700点に届かず690点という非常にリアクションを取りにくい点数が出ました。志望していた欧州のビジネススクールであれば、この点数で十分に戦えるようだったので、これにて受験終了しました。

<Essay & Interview>

Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
John Coukeの相手を尊重するスタンスが自分の性格には合っているなと感じたこと、そしてコストが安かったことが理由です。Edについては、INSEAD出願時に2nd Opinionをもらうために起用しました。本質をえぐるような質問を浴びせてくれ、Johnと作ったエッセイを更に磨き上げてくれたと思います。しかし、日本人の中では比較的ユニークそうな自分のキャリア(主に北米・中南米における鉱山ビジネスを担当してきた商社マン)であれば、そこまでコストをかけてエッセイを磨き上げなくても、インタビューまでは進めそうだなという感触があったので、INSEAD後はEdを起用せずJohnだけを起用しました。費用対効果を重視しました。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

・エッセー
普通にカウンセラーと二人三脚で仕上げました。Why this school? の部分が意外と難しく、淡々と論理的に伝えようと書いていたところ、カウンセラーから「これは学校へのラブレターなんだ。おまえは嫁さんにプロポーズしたとき、なぜ結婚したいかの理由を淡々と論理的に説明したのか?違うだろ?学校のことを調べて調べて想いをぶちまけろ」と言われてなんだか吹っ切れました。

・推薦状
あまり肩肘張らず、信頼できる直属上司、元上司に依頼しました。全部自分で書きました。上司の立場に立って自分を褒めちぎる文章を書くのはなかなか恥ずかしい作業でした。

・インタビュー
オンライン英会話(DMM)でフィリピン人やセルビア人の先生と日常的に英会話するようにしていました。カウンセラーと複数回インタビュー練習もやりました。

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
商社で、ダイナミック・グローバルな資源ビジネスの中で積んできたM&A/実商売/投資先経営支援といった幅広い業務経験、頭でっかちにならず泥臭いことも厭わず現地従業員や取引先の立場に立って物事を推進できるキャラクターをアピールしました。担当地域にボリビア、ペルー、チリといったあまり日本人には馴染みの薄い国が含まれていたことが、アドミの目にとまった部分もあったかなと今になって思います。(Cambridgeインタビューでキャンパス訪問した際に、アドミのヘッドから「君はあのラテン地域に強い日本人だな」と言われました。スペイン語は全く話せませんが・・・。)

<学校選択>

Q.受験校はどのように選択しましたか。
米国に駐在経験があったこと、これまでのキャリアが米州に偏っていたことから、人生経験を豊かにするために、そして米国とは異なる価値観・文化に触れるために、最初から欧州のビジネススクールに行くと決めていました。また、すでにそれなりに年を食っていること、人生生き急いでいることから、2年は長い、1年ぐらいで十分と考え、主に1年制の学校に絞りました。

Q.進学校の決め手は何でしたか。
インタビューでキャンパスを訪問した際にわかった街の雰囲気、在校生の雰囲気、クラスメートになる人たち(インタビューに来ていた他の出願者)の雰囲気に強く惹かれました。ああ、良くわからんけどこれがフィットというやつなのだなと実感しました。Cambridgeのクラスサイズは一学年150名と小さく、街も学園都市で小じんまりとしていて、同級生同士で仲良くなりやすい環境というのも良いなと思いました。また、総合大学ゆえの他学部との交流機会というのも自分の見聞を広めてくれそうだなと思いました。あとは、妻子を一緒に連れていくつもりだったので、フランス語圏やスペイン語圏よりもやっぱり英語圏の方が何かと楽で良いよなと改めて思いました。更に、そもそも卒業後のキャリアを考えたときに、コンサルや投資銀行といった鉄板MBA進路には興味がなかったので、それならばビジネススクールというよりも総合大学としてのネームバリューを重視した方が賢明かもしれないとも思いました。ということで、徐々にここしかないと考えるに至りました。

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
石橋を叩いて慎重に受験プロセスを進めてきたので、特に後悔していることはありません。

Q. 一言メッセージ
GMATと格闘しているとき、エッセイに何を書けば良いかわからず苦悶しているとき、インタビューでうまく自分を表現できないときは、辛くしんどかったですが、終わってみると自分を見つめ直す最高の経験だったなと思います。合格後、Cambridge MBAの同級生になる仲間、他校のMBA生、MBA取得して活躍している先輩諸氏と交流させていただいていますが、これまで自分が生きてきた世界では触れることのなかった価値観・考え方に触れることができ、留学前にすでにMBAの価値を感じています。日本国内にいるだけでもこう思うのですから、渡航後にはどんな世界が待っているのかと思うとワクワク感が止まりません。受験中は苦労が絶えないと思いますが、一度きりの人生を、悔いなく、おもしろおかしくするためにも、歯を食いしばって乗り切ってください。終わったときには最高の景色が広がっているはずです。

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