投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
GK
Q. 進学予定校
Stanford Graduate School of Business
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)
Q. 進学予定校の地域
アメリカ
Q. 受験校
Stanford, HBS, Wharton (Lauder Program), MIT, Haas
Q. インタビュー実施校
Stanford, HBS, Wharton (Lauder Program), MIT, Haas
Q. 合格校
Stanford, Haas
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
25歳以下
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
小学校・中学校の計9年間をアメリカ西海岸で過ごす
Q. 費用
社費
Q. 奨学金
取得済み
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・私立・大学・文系
Q. GPA
3.3
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT: 770 (44/50/7/5.5) TOEFL: 111
Q. 塾
YES
Q. カウンセラー
Ed Lee(メイン), Jessica King(インタビュー), その他1名(途中で解約)
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
コンサル 2.5年⇒投資ファンド1年
Why MBA?
Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
日本企業がグローバル市場で戦う上での制約となってしまっていると感じた「Interdisciplinary Knowledge」と「Intercultural Leadership」を得たいと思った。
また、過去にアメリカに住んでいた時期を振り返ると、如何に現在自分の周りにいる人々が同質的(人柄が良くて、勉強ができて、真面目で…)であることを常日頃が感じており、危機感を覚えていた。(周りが優等生であることが当たり前だと思ってしまうと、自分の視野が狭くなるような恐怖心があった。)その為、キャリアのなるべく早いタイミングで(ありきたりな言葉ですが)視野を広げたいと思った。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
起業して失敗したい。
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
起業ないしはアーリーステージのスタートアップに加入し、100%コミットの当事者として経営に携わりたい。
Preparation for MBA Application
<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2016/9:TOEFLの勉強開始。
2016/10:TOEFL 111点獲得。
2016/11~2017/1:だらける。
2017/2:GMATの勉強開始。
2017/5:本Applicationの練習がてらにフルブライト奨学金の願書提出。
2017/6:GMAT 1回目 650点獲得。帝国ホテルのソファーに倒れこむ。
2017/7:GMAT 2回目 770点獲得。一生帝国ホテルに足を踏み入れないと誓う。
2017/8:だらける。GMAT燃え尽き症候群。
2017/9:Essayが短いMITとHaasを1st Round受験校に選び、Apply。
2017/10:US7校をCampus Visit。
2017/11:フルブライト奨学金・HaasのInterview実施。
2017/12:フルブライト奨学金・Haas合格。MIT Waitlist。
2018/1:Stanford, HBS, Wharton (Lauder Program)にApply。退路を断って気合を入れる為に、唯一のオファーであったHaasをDecline。
2018/2:Stanford, HBS, WhartonのInterview実施。
2018/3:Stanford 合格、HBS Waitlist、Wharton 不合格。最後の力を振り絞って、神山財団奨学金に応募。
2018/6:神山財団奨学金合格。
…と淡々と書いていますが、なかなかの激動の日々でした…。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
各学校のInfo Sessionに参加したが、結局はCampus Visitが最も参考になった。
UC Berkeley Haas⇒Stanford GSB⇒MIT Sloan⇒HBS⇒Wharton⇒Kellogg⇒Boothの7校を1週間で回り切る弾丸ツアーを決行し、各スクールで在校生と食事させて頂いた。
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
150万~200万円程度(Campus Visit含む)
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
会社が学費を負担予定。
それ以外はすべて貯金・奨学金・借入で賄う。
<スコアメイク>
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
帰国子女は帰国子女なりに躓くポイントがあると思っています。(ネイティブでも700をなかなか超えないですし…)
その為、一から英文法を習うべく、YESに通いました。(文法コース+24回コース+追加で8回コース)
それ以外は独学でひたすらいろんな参考書・問題集を解きまくっていました。(OG以外にもMGMAT、Kaplan、PowerScore、マスアカ、AGOSのテキストなどと色々と手を出しました。)
その中でもおすすめは、当然ながらOG、PowerScore Critical Reasoning Bible、そしてGmattoolkitというアプリです。
勉強のリズムとしては、平日は7~9時、22時~26時、週末は終日勉強する地獄の生活を5か月程度送っていました。
模試を解くこともありましたが、なかなか体力を消耗する・復習の観点からは効率が悪い(一気に何科目も解いていると、解答時の1問毎の思考回路を忘れてしまう。)ので、徹底的に過去に間違えた問題を復習していました。
Verbalについては、「何故、その他選択肢がそれぞれ不正解なのか」を論理的に説明できるようになるまで復習を繰り返しました。
復習をする上では、解答記録をすべてアプリ上に管理できるGmattoolkitはとても助かりました。(iPadで利用するとよい)
また、YESの復習については、専用のエクセルを組んで、過去に解いた日時から日があいている順に通知を出し、過去の解答やミスした場合の原因を記録していました。
コンテンツのインプットを一通り終えた後はペースづくりの練習をしていました。
具体的には、各科目ごとに1問あたりの制限時間を設け、その時間ないで10問セット~フルセットを解ききる練習をしていました。
これらはすべてGmattoolkitのカスタマイズタイマー機能を利用して、用途に応じて設定を変えつつ、記録していました。
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください。
1st Roundは某カウンセラーを利用していたのですが、あまり信用することが出来ず、2nd Roundから会社の先輩の紹介でEdにスイッチしました。
Edについては色んな情報がすでに出ていると思うので、詳細の説明は不要かと思いますが、何よりEdの人間性・幅広い知識を全面的に信用できる点が良かったです。
Edはどんなに忙しくても、こちらが努力をしていればそれに応えてくれますし(しかもレスも早い)様々な業界・スクールについてかなり詳しいです。(まさか80年代~2000年代の日本のモノづくりの変遷について議論することになろうとは…笑)
また、これまでに請け負った生徒数もとても多い為、受験中・受験後も様々な人を紹介してくれます。(自分の知らないうちに自分が紹介されていたりもします笑)
また、HBSのインタビュー用にJessica Kingとも複数回インタビュー練習をさせてもらいましたが、彼女も人柄が素晴らしいかつかなり辛口なフィードバックをくれるので、もっと早く一緒に練習しておけばよかったと後悔しました。
Edのスタイルとは異なり、積極的にアイディアも提案してくれるので、なかなか一人でストーリーが出来上がらなくて苦しんでいる方は、エッセー段階からJessicaを利用してもよいのではないでしょうか。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
キャリアが短かった、かつ、経験が複数分野に及んでいた為、1本筋の通ったストーリーを組み立てるまでにとても時間がかかりました。
元々は1st Roundで第1志望のStanfordを受験するつもりでしたが、あまりに満足のいくエッセーが書けなかった為、2nd Roundに持ち越しました。
その後も、なかなかBreakthroughを迎えることが出来ないまま12月になってしまい、一度受験を来年度に先送りする決断をしました。
しかし、その数日後にフルブライトの合格通知が届き、今年しか有効でないことから、受験校を絞って何とかApplicationを完成させることにしました。
そんなこんなで12月も終わりそうになったタイミングで、もう仕方ないのでいったんStanfordのエッセーを諦めて、HBSのエッセーを書き始めたら、何故かこれまで練り上げていたストーリーのパーツが上手いこと組み立てられました。
そのストーリーこそがStanfordで書きたかったことだったので、横展開して、何とかギリギリ書き上げられました。
エッセーは何がBreakthroughのキッカケになるか分からない自分との闘いになると思いますが、自分の過去・現在・未来を深く考え直すとても良い機会だと思いますので、妥協することなく取り組むと良いと思います!
(正直、全校不合格でも悔いはなかったと思うぐらい、この1年の準備期間はとても意味のあるものでした。)
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
全て会社の上司にお願いしました。(当時は出向していたので、出向元の上司に書いてもらいました。)
フルブライトだけ3通の推薦状が必要なのですが、それらもすべて会社の上司にお願いしました。
「フルブライトは一人アカデミアから推薦状があった方が良い」とか「3通とも同じ会社からはNG」などと様々な都市伝説がありますが、すべて無視して、自分と最も近く、深く理解してくれている人を選ぶべきだと思います。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
1st Roundまでは各面接前に一度カウンセラーを練習する程度でしたが、あまりに出来が悪いことを感じて、2nd Roundからは練習回数を増やしました。
特に1月~2月のApplication完成後は、受験仲間・カウンセラーと週に2~3回程度練習していたと思います。
ある程度、話す内容が固まってきてからは受験仲間と練習すると、かなり節約になりますし、受験後のネットワークにも繋がるので良いと思います。これももっと早くから取り組めば良かったと後悔しています。
自分が所属していたコンサル・投資ファンドは共にビジネスモデルが非常に分かりづらく、説明がかなり難しかったので、如何にそこを簡単に説明するかという点に苦しみました。(そもそもそこの理解が得られないと、その後の実際の業務の経験について全然語れないので。)
結局、最後まで上手いこと説明することが出来なかったと思っています。特に、時間がカッチリ決まっているHBSのインタビューでは簡潔に答えることをより一層求められますが、この会社・ビジネスモデルの説明を上手いこと言えなかった上に、尺を取ってしまったのが敗因だと思います。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・キャリアは短いものの、「コンサル」、「(事業会社の)マネジメント」、「投資家」の3つの側面から経営に携わってきたこと。(1年目:M&Aアドバイザリー、2年目:事業会社にほぼ出向、3年目:投資ファンドに出向)
・自分の生い立ちによる「日本の優秀な人・技術がポテンシャル通りに世界で輝けるようなビジネス機会の創出・成長支援に従事したい」という強い気持ち
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
・他学部との連携が活発な総合大学
・卒業生・在校生と話してみて、感覚的に惹かれたところ
・キャンパス・周辺地域の雰囲気
正直、Campus Visitをするまでは違いが良く分かりませんでしたが、現地に行ってみるとなんとなく「フィット感」というのが分かると思います。
また、就職活動でも思っていたことなのですが、「実際の中身(業務・授業等)」は実際に入社・入学するまでは良く分かりませんが、「人」に対して感じる印象というのは、入社・入学前後であまり変わらないと思っていました。
その為、在校生・卒業生の人柄・想いなどはかなり重視しました。
Q. 進学校の決め手は何でしたか?
自由なところ。
また、あまのじゃくなので、逆張りがカッコイイとされるような校風にも惹かれました。
<その他>
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
フルブライト奨学金・神山財団海外留学奨学金を受給。
金銭的な援助は当然有難いですが、何よりネットワークが広がることが醍醐味だと思います。
1円も貰えなかったとしても応募すべきだと思います。是非お応募ください!
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
・GMATについては色んな回り道をしてしまったので(参考書・問題集等)、今もう一度やるなら遥かに効率的に終えられたと思います。なので、機会があれば今後受験される方々に少しでも伝授できればと思います。
・恥ずかしがらずに、もっと早くから受験仲間を作ればよかったです。MBA受験は情報の非対称性がかなり強く、如何に効率的に情報を集めるかによって、持てる余裕がかなり変わってくると思います。また、かなりの長期戦なので、孤独な戦いをせずに、弱み・悩みを共有できるような仲間を作っておくと良いと思います。(もちろんインタビュー練習の面でも重要ですが、精神的な側面の方が大きいと思います!) 自分は12月頃までひたすら隠居していました。
・Waitlist対策はちゃんとすべきです!かなりデジタルな世界に思えるMBAですが、実はアナログな熱意がかなり通用します。周りの友人の話を聞いている限り、Waitlistになったとしても、アピールし続ければ、かなり良い方向に働くと思います。自分はWaitlistになってからは何もしなかったので、繰り上がることはありませんでした笑
・Interviewに呼ばれなくても熱意で何とかなることはあります!自分はMITのインタビューに呼ばれなかったのですが、「再来週現地にいくからインタビューしてよ~~」とAdmissionにメールしたところ、すぐに了承の返事が返ってきて、結局Waitlistにまで繰り上がりました。意外に何とかなると感じました。
・前述した通りですが、実際にCampus Visitしてみないといけないことがほとんどだと思いますので、必ず行ってみて、現地の生徒と話してみてください!自分はどうしてもCampus Visitに行けるのが、出向直後のタイミングしかなかった為、かなり気まずかったですが、必死にお願いして休みをもらっておいて本当に良かったです。
Q. 一言メッセージ
選考自体はブラックボックスで分からないことだらけだと思いますが、最終的には、明文化しにくい自分・学校相互の「フィット感」という見えざる手によって、自分に最も向いている学校に落ち着くと思いますので、何とか諦めずに頑張ってください!
(自分は西海岸のスクールしか受かりませんでしたが、自分の性格上、そうなるべくしてなったと思います笑)
また、少しでも自分の経験が今後受験される方々の参考になればよいと思い、ブログを始めましたので、よければご覧ください!(gakukitano.com)