投稿者プロフィール
Neko(女性)
31〜35歳(出願時期)
University of Michigan Ross School of Business(アメリカ)/ FullーTime MBA(進学予定校/プログラム)
Q. 海外経験と期間を教えてください
学部時代に交換留学生として1年間アメリカ留学
Q. 受験校および出願ラウンドを教えてください
Round1:Babson Olin Round2:Michigan Ross / Cornell Johnson / UCLA Anderson
Q. インタビュー実施校を教えてください
Babson Olin / Michigan Ross / Cornell Johnson
Q. 受験結果を教えてください
合格:Babson Olin / Michigan Ross(2校とも奨学金付き)
Waitlist:Cornell Johnson
不合格:UCLA Anderson
Q. 進学予定先の費用工面を教えてください
私費
Q. 進学にあたり、奨学金を活用されますか
取得済み
Q. 最終学歴 を教えてください(国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
私立文系大学卒
Q. GPAを教えてください
2.74(WES利用後)
Q. 受験した試験と出願スコアを教えてください
(GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GRE:Waiver
IELTS:7.5(R8.0/L8.5/S6.5/W6.5)
Q. 受験するにあたり使用していた塾を教えてください
YES / Affinity / Ed(単発のセミナー参加)
Q. 受験するにあたり使用していたカウンセラーを教えてください
L-ink 木下さん / Sam
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて教えてください
人材会社営業→施設運営→新規事業→HR→投資先への人事支援、ブランディング支援
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。そのきっかけや理由を教えてください
元々大学時代まで海外で働きたいという思いを強く持っていましたが、日本でキャリアを積む中ですっかり頭から消えていました。
30歳が近づき、漠然と子供を産む年齢を考えていた際に、「子供を産む前に海外に行かなきゃ」、という焦りのようなものが強く芽生えました。とはいえどうやって海外に行こうか考えていたタイミングで、新卒同期がMBA受験をはじめたことをきっかけに海外MBA進学が選択肢に入り、受験を決意しました。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください
アメリカで就職することを最優先として動いていく予定です。
Q. 留学後のビジョンを教えてください
アメリカで就職。職種は模索中です。
Preparation for Application
Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか
2022年12月 受験決意
IELTS初受験 overall 6.0
2023年1月 仕事が多忙で動けず
2023年2月 L-ink木下さんと契約
2023年4月 YES受講開始
2023年7月 IELTS overall 7.0
Samと契約
2023年7月 Affinity受講
2023年10月 Babson Olin 出願、面接
Campus Visit
2023年11月 GRE初受験 312(V154/Q158)
2023年12月 IELTS overall 7.5
2024年1月 2nd round校出願
2024年2月 Michigan Ross, Cornell Johnson面接
2024年3月 結果が出揃う
※2023年2月以降継続してイベントへの参加や、coffee chatを実施
スコアが揃っていない中、受験準備としてはじめにエッセイの準備を始めた理由としては、
ネット上で入手できる数多の合格体験記を読み込み、その結果自分のようなバックグラウンド(私大、低GPA、MBA志望者の中でマイノリティの職歴)がスコアで高得点を取ったり、グローバルでの職務経験がある人たちと職歴で戦うのは難しいと判断、
自分のアピールポイントが伝わるエッセイやネットワーキング等で差別化を図り合格する戦略を取ろうと受験開始時に決めたためです。
結果、スコアで高得点が出なかったのでおすすめできるわけではないのと、スコアもエッセイもちゃんと時間をかけて行う、に越したことはないですが、エッセイやネットワーキングにしっかり時間をかけたことは、結果に大きく影響したかなと思います。(とはいえ結果論ですが)
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか
(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
(1)合格体験記
海外MBAドットコムのサイトや、各校の日本人サイト、note等に載っている合格体験記をひたすら読み込む(自分の志望校以外の方の合格体験記も、受験戦略を立てるための参考の意味で読みました)
(2)Info session参加(海外MBAドットコムやAGOS主催の合同形式のものから個別のものまで、東京で開催されたイベントはオフラインで参加)
(3) Coffee Chat
日本人だけでなく、受験した学校や、興味をもった学校については各校日本人以外の在校生3名と実施
(4)Campus Visit
出願した全ての学校を訪問
Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください
カウンセラー2名 150万
スコア関連(塾、試験受験費用) 200万円
Campus Visit 40万円
出願料 3万円(UCLA Andersonのみ)
合計 393万円
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しました(もしくは、調達予定)ですか
大学からの奨学金、外部の奨学金、貯金、教育ローン
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
IELTSは7月にoverall7.0獲得。その後もう一度受けたがスコアが変わらなかったため、よく聞く「GMAT/GREをやった後にIELTS受けるとスコアがぽーんとあがることもあるよ」を信じて12月に久しぶりに受験。今まで最高7.5しか出たことがなかったRとLがそれぞれ8.0/8.5に伸びたおかげでoverall7.5を達成。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
<利用した塾、教材>
YES / Affinity / ジェイマス / Magoosh
GMATはprepの段階で低い数値しか出なかったため2023年10月に撤退を決める。
2023年の11月からGRE受験開始。初回受験312(V154/Q158)その後受験を続けるも点数があがらずWaiverでの受験を決意。とはいえ、もしR3でwaitlistだった場合にスコアを提出できるように合格発表まで勉強は継続。
勉強法等については何もアドバイスできることがないのですが、
反省として受験スケジュールについて。
2024年1月上旬の段階で残1になり、ラスト1回をいつ受けようか非常に困りました。
計画的に5回を割り振る重要性を強く感じました。
<Waiverについて>
Waiver申請時に提出したエッセイには、大学時代に統計のゼミに所属して、外部企業主催の統計のコンテストで入賞した経験をメインに書きました。
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
<L-ink 木下さん>
自己分析、ストーリーメイキングが非常に得意。エッセイ等で0→1で思考が行き詰まった際に有益なアドバイスをくださる。
<Sam>
こちらが作成した土台に対して的確で現実的なアドバイスをくれる。0→1のサポートではなく、10を出したらそれが100になるまでボールのやり取りを何度もする中でアウトプットが洗練されていく。こちらから質問を投げかけたりと積極的なアクションが必要だが、アドバイスは的確。
木下さんと土台を作ったものの、英語の表現、伝え方の部分でやはりネイティブの意見が必要だと感じネイティブカウンセラーを探す。
ネイティブカウンセラーを探す過程で、スコアの低さから多くのネイティブカウンセラーから面談時に「アメリカは無理、国を変えた方がいいよ」「アメリカ目指すなら学校のランキングを下げた方がいい」等言われる中、Samはそんなことは一切言わず前向きな言葉をかけてくれたため決めました。
カウンセラーについては、同じカウンセラーであっても受験生によって評価が真逆という事象を何件か観測したので、相性(思考のタイプやコミュニケーションスタイル)も大きいのかなと思います。口コミの評判に頼らず、直接カウンセラーと話して判断されることをおすすめします。
Q. エッセイについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
MBA志望者の中ではマイノリティのキャリアだったため、差別化すべく、管理職として幅広い年代、バックグラウンドの人をまとめた経験、会社が危機に直面した際に新規事業を立ち上げて売り上げを作った経験、社内で長年放置されていた問題に代表を含む全社を巻き込んでアプローチした経験などを盛り込みました。
short-term goalとlong-term goalの策定にひたすら苦労しました。漠然と「アメリカで働きたい」という気持ちでMBA受験を決めた部分が大きく、具体的に何がしたい、が明確にあったわけではなかったからです。
はじめのころ真面目にどのキャリアを選択しようかと悩み、リサーチ等に膨大な時間を費やしていましたが、複数の選択肢で悩んだ際にSamから「あなたがその仕事につける可能性が高いとAdmissions Officerが思ってくれるcareer goalを選んだ方が良いよ」と言われたので、ある意味割り切って、受験用に私のバックグラウンドからして最適化されたshort-term goalとlong-term goalを設定しました。
カウンセラーと内容を決めたものの、最終的にそのゴールやWhy MBAが最適か(実態に則しているか)は、どう考えても在校生に聞くのが一番いいと思っていたため、
早めにエッセイの内容を固めて、それを元にオフラインのイベントやcoffee chatの場で在校生、アラムナイの方に「私のこの学校でのshort-term, long-termは〇〇で、だからWhy this schoolは〇〇で伝えようと思っているんですけど、違和感ありますか?」と口頭で聞いてフィードバックをいただいていました。どの学校の在校生の方も的確なアドバイスをいただけたこと感謝しております。
Q. 推薦状について、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
現職も前職の上司もとても協力的で「なんでもするよ」とおっしゃってくださったため困ることはなかったです。本当に感謝しています。
Q. インタビューについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
インタビュー練習は、Samと各校2-3回。出願校の現地の在校生と2回程度実施。
はじめは面接が不安すぎて全ての回答を丸暗記していたのですが、カウンセラーに「すらすら話しているけど、暗記とわかる」と言われたのと、「暗記だと感情がのらないから印象が良くない」と言われたので、そこから暗記をやめ、箇条書きで単語だけ書く形にしました。
これだと毎回話す文言が微妙に違いますがそっちの方が自然でいいよと言われましたし、自分としても話しやすかったです。
後現地の在校生は、coffee chatを実施した際に「エッセイの添削や面接の練習が必要だったら言ってね」と言ってくださる方が多く、実際に何度かお願いしました。現地の学生のアドバイスは当たり前ですがとてもためになりました。
面接のスクリプトは、Google Docsに記載し質問に見出しをつけると左側に質問一覧が表示されて便利でした。参考までに。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか
全体を見て、やるべきことを特定し、他の人がやらないようなことでもそれが事業や組織にとって必要なことであれば積極的に実施していく存在。
様々な立場、バックグラウンドの人を巻き込み、事業を進めることができるリーダー。
推薦状依頼にあたって、上司から改めて自分の特性についてフィードバックをいただいた内容と、過去に上司や同僚、部下からいただいたコメントをもとに、木下さんとのセッションで言語化していきました。
School Choice
Q. 受験校はどのように選択しましたか
アメリカの現地就職を考えた際にランキングは重要だと思ったので、一定のランキング以上で選定。
その中で、説明会に参加したりcoffee chatで会話する中でカルチャーフィットを感じたスクールを受験しました。
Q. 進学予定先を選んだ理由は何ですか
色々な要素はありますが、結局フィーリングが大きかったと思います。
会社毎でも働く人に色があるかと思いますが、MBAの方がよっぽど似たタイプが集まっているなと思いました。
Rossで在校生、アラムナイ、Admissions Officer含む接点をもった方全員丁寧で、相手のニーズを汲み取ってコミュニケーションを取ってくださる方が多く、安心感がありました。
その他プログラム面でいうと、自分の人生を振り返ると、当たり前ですが座学より実際にやった経験から学ぶことが多かったので、7週間講義が無く、実践PJTだけに集中できるMAPがあることは他校との大きな差別化要因になりました。
またアメリカで就職したい私にとって、現地でのインターン獲得も狭き門の中、実際のアメリカ企業でインターンのような活動に参加できるMAPは非常に魅力的でした。
Q. キャンパスビジットを行ったことがある場合、実施時期や内容について教えてください
◾️Campust Visit
10月末に受験した全校訪問(Anderson, Johnson, Ross, Babson)
キャンパスビジットに行くならAdmissions Officerとのアポイントを取ることをおすすめします。
これはAdmissions Officer本人にも、在校生にも言われましたが、たくさん応募書類が来る中で「この人はあのとき話した人だ」と顔が浮かぶだけで全然印象が違うと言われました。
◾️Diversity Event
おそらくアメリカのトップスクールは多くが実施しているかと。
1-3日で現地で行われるイベントです。Cornell Johnsonのみ参加しました。参加すると面接が確約となります。
現地から参加している学生は、他にも色んな大学のDiversity Eventに参加していました。(前も〇〇MBAのイベントで会ったね、という会話を多くの受験生同士がしていた)
結局Cornell JohnsonはWaitlistだったので、合格に繋げるということはできていないのですが、そのイベントで多くの学生と仲良くなり、また知り合った学生の多くがトップMBAに合格していて、
今でも連絡を取り合ったりしているのでその点では参加してよかったなと思っています。
Scholarship
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください
外部の奨学金、2つに応募し、1つ合格。
30歳を超えていても応募できる奨学金ははあります。
応募書類に膨大な時間がかかるものもあるので、応募要項が公開されたら早々にとりかかることをおすすめします。
Advice and Message
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
◾️やってよかったこと
(1)自分と似たバックグラウンド(学歴、職歴、業界、職種 など)の人から話を聞き、受験戦略を立てたこと
当たり前ではありますが、自分と同じようなバックグランドの人だと同じような壁にぶつかっていてそれを乗り越えているパターンが多いので、似たバックグランドの方に話を聞いた情報が有益でした。
(2)一次情報を取りにいったこと
自分も合格体験記を書く立場になって思いますが、様々な関係でネットで公開される場には書けない情報もあるのでcoffee chatやイベントに参加して1on1で会話し、積極的に一次情報を拾いに行くのが良いと思います。
色んな人から受験期間に実施した様々な施策の話を聞く中で、本当に色んな合格の方法/アピールの方法があるんだなと感じました。
(3)カウンセラーに言われたことも全てを真に受けず、最終は自分の責任なので、自分で判断して決断したこと
請負ですが、過去の合格体験記にあった「誰かにとっての正解が自分にとっての正解とは限らない」という言葉の意味を受験期間を通して痛感しました。
私もカウンセラーには「おすすめしない」と言われてやったことが結果に合格に良い影響を与えたなと思う部分もあるため。(とはいえ実際何がどう影響して合格したかは不明ですが)
(4)round1で1校受験したこと
過去の合格体験記の中に「round1で受験すると流れがつかめて良い」とあったので、全く準備も間に合っていない中でしたが1校出願しました。
一番よかったのは、面接まで完了し、自分のストーリーを英語でスムーズに語れるようになったため、その後キャンパスビジットした際に他校のAdmission Officerの前でも自信を持って自分のキャリアゴール等について話せるようになったことです。
また出願完了までのプロセスにどれくらい時間がかかるか把握できたため、round2で何校受験するか、いつ何をしないといけないかを考える良い基準になりました。
Q. 一言メッセージをどうぞ!
私は受験期間中たくさんの方にお世話になったので、本当にお気軽にご連絡ください。(Rossの日本人サイト、その他X経由でも)