合格体験記/カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネス/University of California at Berkeley Haas/M.T.

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投稿者プロフィール

M.T.(男性)
31〜35歳(出願時期)
University of California at Berkeley Haas(アメリカ)/ FullーTime MBA/MPH(進学予定校/プログラム)


Q. 海外経験と期間を教えてください 

学生時に1か月間ドイツに臨床留学

Q. 受験校および出願ラウンドを教えてください

2024 Round1: Columbia, MIT, UC Berkeley(Haas)

Q. インタビュー実施校を教えてください

Columbia, UC Berkeley(Haas)

Q. 受験結果を教えてください

合格: UC Berkeley(Haas)

Q.  進学予定先の費用工面を教えてください

私費

Q. 進学にあたり、奨学金を活用されますか

未取得

Q. 最終学歴 を教えてください(国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)

国内/私立/大学/理系

Q. GPAを教えてください

N/A.(A:4~D:1で一応計算すると2.97)

Q. 受験した試験と出願スコアを教えてください
(GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

GMAT: 710(V:35/Q:50/IR:8/AWA:4)/IELTS 7.5(R:8.0/L:8.0/S:6.5/W:6.5)

Q. 受験するにあたり使用していた塾を教えてください

G-Prep

Q. 受験するにあたり使用していたカウンセラーを教えてください

AGOS 岡田先生, Ed, Nish


Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて教えてください

産婦人科医として6年間臨床を経験し専門医を取得したのちに、臨床を継続しながら国内のスタートアップに医療アドバイザー/プロダクトマネージャーとして参画し、約2年の経験ののちにMBA/MPH留学します。

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。そのきっかけや理由を教えてください

大きくは2点あります。①大学病院の医師として働く中で、求められる過重労働のために当初のキャリアを追及できなくなる医師や、時間単価が低いために薄給に苦しむ上級医の姿を見ました。保険診療が多くの医師の献身と犠牲・苦しみによって支えられている日本の医療システムに変化をもたらしたいと考えました。官僚として貢献する形も考えましたが、医師xMBAのキャリアを進んでいる数少ない方々の経験を聞き、MBAでビジネスの基礎を学び、日本の医療システムにその価値観を持ち込むことは今後間違いなく必要であると強く感じましたので、MBAを目指しました。②産婦人科医として働く中で、子宮頸がんを中心とするワクチンへの誤認・誤解や推奨されるがん検診を受診しなかったがためにがんを患い苦しむ患者さんを多く経験しました。日本の予防医療をより改善したいと感じ、働く女性の健康問題・予防医療改善に取り組むスタートアップに参画しましたが、USとは土壌も違うため、先行するUSのFemTechのような成功を収められていません。スタートアップの成功事例のビジネスモデルを直接学び、日本に還元したいと思いUSのMBAを目指しました。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください

上記にほぼ含まれておりますが、USを中心とする諸外国のHealthcare ecosystemを学び、教授陣や学生と議論を深めたいと思っています。また、現地のスタートアップ(主にFemTech)の知見を高め、インターンの機会も期待したいです。

Q. 留学後のビジョンを教えてください

家業の医療法人で病院・診療所・福祉施設の経営をしながら、医師としても勤続を継続します。同時に、現在参画しているスタートアップを成功させたいと思っています。


Preparation for Application

Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか

子供二人(4歳2歳)がおり、家族サービスもしっかりしながら受験を完遂することを最初に決めていたので、何事も人より1.5倍くらいかかった印象です。

2022年4月 TOEFL/GMATの勉強をゆっくり独学で開始。
2か月ほど勉強してTOEFL2回受験し95点ほど。Essayの前に試験の点数とらなければと思い勉強するも、だらだら時間が過ぎる。独学で低コストで済ませたいという思いが先行し、むしろ時間をロスする結果となる。なんだかんだR2で受験できるだろうと思うも、現実は無理でした。
2022年9月 GMAT: 650(V:26, Q:51)
2022年10月 GMAT: 640(V:25, Q:50)
一人では無理だと悟り、G-prep中山先生のオンラインコース(Vのみ)を受講。
2022年11月 GMAT: 660
2023年1月 TOEFL諦め、IELTS勉強開始。IELTS: OA 6.5(1回目)
AGOSのWriting Advanced, Listening CoreおよびAdvancedを受講
2023年2月 GMAT: 710 (4回目、V:35, Q:50)
AGOSの岡田先生にメインコンサルタントとして依頼。エッセイのネタだし・brain storming開始。
2023年3-5月 IELTS:OA 7.5(7回目)
いくつか奨学金に応募、インタビューなどあるも結果全て落選。
2023年6月 受験校のサーチを深め、R1受験校決定
2023年7-8月 エッセイ等固める
2023年 9月 apply
2023年10月 interview(CBS)
2023年11月 inteview(Haas)
2023年12月 合格通知(Haas)

R2もHBSやGSB等への受験を検討しましたが、 年齢がある程度高いこと、IELTSのSがどうしても6.5どまりだったこと、HaasでMBA/MPHと公共政策を含めたPublic HealthのDual degreeで受かったことなどから、受験はR1で終了としました。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか
(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

各大学の東京での説明会、Alum/Current StudentとのZoom面談
仕事と育児で時間が取れず、Campus Visitはしていません。

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください

約220万円

内訳:
コンサルタント費用:約100万円
試験受験費用(TOEFL/GMAT/IELTS):約50万円
勉強費用(学習本/学習塾(Gprep/AGOS/DMM英会話)):約60万
MBA Schoolへのapplication free:約10万

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しました(もしくは、調達予定)ですか

個人預金、親族内からのサポート

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

個人的にはIELTSの方が点数を取りやすいと思います。
小谷延良先生がXでUp-To-dateな情報を流してくれるので、フォロー推奨です。

R/L:普段から英語で読書などしていると伸びるのでしょうか。私はいずれも最初から8.0程度が取れたため、CAMBRIDGEの過去問(Authentic Practice Tests)を解いて慣れる+YouTubeやTEDで興味あるテーマで時々触れるという以外はしていませんでした。

W:小谷延良先生著「IELTSライティング徹底攻略」をしっかりと通読し、内容を頭に入れれば6.5は安定して取れると思います。

S:DMM英会話等継続していましたが、なかなかSが6.0どまりで、苦労しました。GSB/HBSはS 7.0ないとなかなか厳しいとAGOSの担当者に言われ、確かにAGOSの過去のデータを見てもS 7.0を皆さんクリアしていました。私はMAX S 6.5どまりでしたのと上記の複数の要因で受験もやめた感じです。効果のある勉強法は不明です。YouTubeでSの各スコアの模擬Answerが動画で見れるので、見てみるとイメージが付くと思います。

R, Lで合計16点, W/S 6.5点とれればOA 7.5点行くので、そこを目指すとよいと思います。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

Verbalについてのみ記載します。
私が独学で多くの無駄(時間・受験費用)を払ったので、Opportunity costの観点から、英語に自信がない方は最初から塾に通うのが効率的と思います。
私は当初独学で挑戦したため約4か月の時間ロス、3回の受験回数浪費に加え、何も知らずに公式模擬テスト(Prep)を全て受けて受けた段階で中山先生に相談したので、その後自分の実力を計る手段を失いました。

G-prepの中山先生が、講義内容も素晴らしく、個々の質問もメールで全て迅速に答えてくださるので、強く推奨します。

読むスピードが明らかに遅かったため、過去問が85-90%程度程度の正解率となるまで精度を高めてから受験し、実際最後5-6問はランダムクリックとなり全て外しましたが、それまでの3セクションでそれぞれ1問ミスでしたので、いい結果が偶然出ました。
また、英文を読む際に自然とマウスで文章を追う癖があることに気が付き、それをやめたところ読むスピードが上がりました。
GMATは同じ実力でも受験回ごとに点数が大きく振れるので、メンタルは大変ですが、トライし続けることが重要と思います。

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

正直なところ、年齢と家庭もあり、MBAの受験を諦めかけていたので、独力では到底実現困難と考えました。そこで、親身に長期間サポートしてくださるAGOSの日本人カウンセラーの岡田先生にメインカウンセラーとして依頼しました(と同時に、ある程度のお金を払うことで迷う自分の気持ちに踏ん切りをつけたところはあります)。エッセイの最終のダブチェックとインタビューのみ、追加でEdとNishさんにお願いしました。

岡田先生:2月とかなり早くから依頼したこともあり、そのころから週に0.5-1回程度のネタ出しを行えたので、余裕ができました。もちろん、Applicationの時期には週2回程度セッションを行うこともありました。カウンセラー経験が非常に豊富で、経験の解釈やビジョンの表現といったエッセイ観点のことから、受験校の調査方法、イベントのタイミング、実際のapplicationの入力内容の相談等、あらゆる情報に精通おられます。カウンセリングスタイルもとても親身で、安心して継続できます。
僕は岡田先生に依頼しなければMBA受験はあきらめていたと思います。

Ed:とても多くの情報を有しています。時に厳しく、ただ成長はしっかりと褒めた上で、改善のための更なる提案をしてくださいます。セッション後に、授業のまとめレビューをワードで送ってくれます。授業料高いです。(25,000円/hrくらいでしょうか?)

Nish:インタビュー対策では最もお勧めできます。頭が切れる印象で、それぞれの質問に対して私が応えた内容をすぐに時間内での最適解に修正して、答えてくれます。セッション後にその音声データが届くので、それを書き起こしソフトで書き起こしたり、音声をマネして練習しました。インタビュー対策として効率よいです。授業料安いです。(8,000円/hrくらいでしょうか?)。エッセイの内容も単発で依頼でき、すぐに確認して修正の提案をくれます。

Q. エッセイについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください

上述の通りです。
最短でもネタ出しに1-2か月、各大学への最終調整に2週間ずつはかかると思います。

Q. 推薦状について、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください

推薦状は現在参画しているスタートアップのCEOと以前の大学病院の職場の上司に依頼しました。

Q. インタビューについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください

大学ごとでインタビューのinvitation timingや方法は大きく異なります。僕が受験した2024年の情報ですと、Haasは2か月くらいの期間にだんだんとinvitationが届く形、CBSは1か月内くらいにまとまってinvitationが届きました。

大事なこととして、interview invitationが届いてから、実際のinterviewまでは時間がない(数日程度)ことがあるという想定で準備すべきということです。
私の場合にはCBSはinvitationから4-5日、Haasは4日(もともと2日のところをシステムに関する質問があり4日に伸びた)でinterviewでした。
ネタだしなどをずっと日本人カウンセラーと日本語でやっていたので、interviewの時期にスムーズにエッセイ内容を英語で的確に表現できないという問題が生じました。
その点ではネタ出しなどの時から、定期的にEdやNishなどのカウンセラーと英語で話しておくのはよいのかも(?)と思います。

また、Haasの受験では、Video interviewを選択しました。5問ほど実施されるうちの4問ほどがある位程度事前に予測されるということで対策が打ちやすく、実際にそれでよいパフォーマンスをすることができました。

CBSのinterviewは今年からシステムが大きく変わり、私はメキシコ出身の不動産developperのAlumniがinterviewerでしたが、お互いのbackgroudが違いすぎて、なかなかお互いの理解が得られずuncommon questionが多くなったことが敗因と考えています。偶然の要因によるところが大きすぎますが、MBA受験あるあるなので慣れてしまいました。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか

自分の実体験からくる気付きや問題に対して自分がどう対応してきたのかを詳述するようにしました。
自分の弱み(volunerable)に関するエピソードや価値観をうまーく混ぜるのが今思えば大事なように思います。


School Choice

Q. 受験校はどのように選択しましたか

私がしていないからこそ言えることは、Campus visitは絶対にした方がいいです。笑
各大学で町の立地・規模・雰囲気・気候が大きく異なり、それによって現地にいる日本人含め人間のcharactor・属性が大きく異なります。1回行くと何も準備しなくても第6感で感じる気づきがありますので、いける人は行った方がいいです。Current studentと会って1回ご飯を囲んで話せればなおよいと思います。

私は、そんなことは知らず仕事と育児でいっぱいいっぱいだったので、強引に時間を作ることを諦めてしまいました。。。
東京で夏前に開催されるGMAC主催の複数のTop schoolが集まったin-personイベントや各schoolのTokyo session、オンラインでのAlum/Current Studentへのzoomで情報を得ました。

結果としていえることは、
MBA受験に必要な情報(エッセイやインタビューでアピールする情報)は各大学HPでほとんど入手可能です。受験に合格するだけならそれだけで十分な情報量があります。(もちろんCampus visitして感じた印象や実体験の共有はインタビューなどでadminがinterviewerの場合には活きるかもしれませんが。)
受験校選び・モチベーションの維持として、Campus Visit, イベント出席, Alum/Current Studentとのcoffee chatがあると位置づけるのがよいと思います。

Q. 進学予定先を選んだ理由は何ですか

子供が小さいため、育児に都合の良い気候が温暖な西海岸を考えました。post-MBAもHealthcareの人間でいたかったので、Healthcareが強いところで考えました。HaasにはMBA/MPHのDual degreeがあったので魅力的でした。(GSBはアントレ精神が強く、Public Policyに興味がある学生が少ないと直近のAlumniから聞きました。)

Q. キャンパスビジットを行ったことがある場合、実施時期や内容について教えてください

なし


Scholarship

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください

FULBRIGHT, 伊藤国際に出しました。それぞれ6月, 8月ころだったかと思います。FULBRIGHTはインタビューまで行きましたが、自分でも具体性に欠けた返答があり、落ちました。伊藤国際は手書きでA4 8枚くらい書くのが大変でした。


Advice and Message

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

①精神面:英語の勉強から始める人は、MBA受験はとても長く、辛い道のりだと思います。私も1年半の期間、何度も諦めて断念しようかと思いました。しかし、時に休みを取りながらでも、挑戦「し続ける」ことが大事です。そのフィールドに居続けることが大事です。僕はよく、「継続は力なり」と自分に言い聞かせていました。
②受験対策面:英語の勉強も、エッセイ・インタビュー対策も、一人で頑張らず、早めから有名コンサルタントに相談するのがよいと思います。受験までのスケジュールを心得ていますので、自分の受験に1本の柱が立ちます。一人だけ全て自分でやったという人を知っていますが、英語に余裕のない一般人には難しいと思います。コストパフォーマンスもよくないです。

Q. 一言メッセージをどうぞ!

MBA受験含めて、人生は山あり谷ありです。
自分を大事にしながら挑戦を頑張ってください!

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