投稿者プロフィール
Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
HU
Q. 進学予定校
Tuck
Q. 進学予定校のカテゴリ
Full-Time MBA (2 year)
Q. 進学予定校の地域
アメリカ
Q. 受験校
HBS, Kellogg, Tuck, Ross, Fuqua, Darden, UCLA, UNC, Tepper, Georgetown
Q. インタビュー実施校
Kellogg, Tuck, Ross, Darden, UNC, Tepper, Georgetown
Q. 合格校
Tuck, UNC, Tepper
Q. 性別
男性
Q. 出願時年齢
26歳~30歳
Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
アメリカ5年(中学、高校)
Q. 費用
社費
Q. 奨学金
未取得
Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・私立・大学・文系
Q. GPA
2.94
Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT: 680(V37/M47/IR6/AWA5) / TOEFL:109 (R27/L28/S26/W28)
Q. 塾
E4TG, Andy田開, Affinity英語学院、Meister, English Village
Q. カウンセラー
Ed Lee, Sam Haldeman, Matthew Aldridge
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒で日系損保会社に入社し、5年間勤務。最初の4年間は船舶保険の営業を経験し、その後1年間は人事部。
Why MBA?
Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
①船舶保険の営業を通じて関わった海運会社、造船会社の経営者と対話する中で、自身の経験・スキル不足を痛感。
②グローバルな舞台で仕事をしたいと思っており、久しぶりに米国の友人に連絡を取ると、同時期にWhartonやCBS等のビジネススクールに在学中だったことで刺激を受けた。
③高校まで義務教育、大学はAO入試で入学し、体育会に所属。今まで本気で受験勉強や学業と向き合ってこなかった後悔から、もう一度本気で勉強に没頭するチャンスが欲しい、という想い。
④会社のグローバル展開を加速させる為には保守的で意思決定の遅い社内をイノベートする必要があると感じたため。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
・世界水準の経営知識の取得と自身の興味分野の追及 (Business Analytics, Emerging Market)
・留学後も続く広く太いネットワーク作り
Q. 留学後のビジョンを教えてください。
派遣元に戻り、経営企画やBOPビジネスの推進に携わりたいと考えています。
Preparation for MBA application
<概論>
Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2015年10月:MBA留学を決意し社内選考に応募。
2015年12月:社内選考通過。TOEFL受験勉強開始。
2016年1月~3月:引き継ぎ業務に時間を取られ殆ど勉強時間が確保できず。
2016年4月:E4TG、English Village(Nish氏)通学開始。人気で予約が早期に埋まるという噂のMeisterの夏季講習申し込み。
2016年5月:TOEFL受験(101点)。リスニングが聞き取れているのに点数がイマイチだったことを自分なりに分析し、メモを取るスタイルからメモを取らないスタイルに変更。E4TG、江戸義塾のSend-off Partyに参加しモチベーションを上げる。
2016年6月:TOEFL受験(109点)。一安心し妻と喜ぶ。まだ高得点を狙える手ごたえを感じつつも、カウンセラーのEdと相談しTOEFLから一度離れ、全く手を付けていなかったGMATに着手することを決意。Affinity通学開始。
2016年7月:Affinity通学を継続。AGOS夏祭りや各スクールの説明会に参加。
2016年8月:Meisterの夏季講習に参加。GMATの試験についの理解を深めると同時に、膨大な量の教材を入手。
2016年9月:GMAT初受験(640点)。まあ初回はこんなもんか、と思うと同時に課題はMathであることを認識し、2回目で終わらせるべく猛勉強する。
2016年10月:GMAT2回目(580点)。「今回で絶対終わらせたい!」という気持ちが受験中に出過ぎてしまい、雑念に襲われ大幅に集中力を書く。猛勉強したはずなのに大幅にスコアが下がり精神的に落ち込む。Affinityの飯島先生の学習カウンセリングを受け、勉強法と受験戦略を立て直す。
2016年11月:GMAT3回目(570点)。約1か月の準備をし、PREPでも700点後半を連発していたにもかかわらず、前日の夜プレッシャーでほぼ眠れず。今思えば当日キャンセルすればよかったものの、2日後からキャンパスビジットを予定していた為、「これを逃すとしばらく受けられない」と思い、レッドブルを注入して強行受験するも撃沈。精神的にどん底の中、ビジットを決行。
2016年12月:GMAT4回目(680点)。何とか米国トップスクールの80% Rangeに入るスコアを取ることができ安堵。急ピッチでエッセー・推薦状を仕上げる必要があった為、Edに加えてSamにもアドバイスをもらう。
2017年1月:何とか10校無事出願し、インタビュー対策を開始。インタビューの合間に5回目のGMATを受験するも再び680点と更新ならず。
2017年2月:Tuckのオンキャンパス面接のため渡米。その他Kellogg, Ross, Darden, UNC, Tepper, Georgetownの面接を実施。すべての面接が終わった際、ほっとした気持ちと「全部落ちたらRound 3の出願も考えないと・・」という不安感に襲われる。
2017年3月:9日にTuckより合格通知を受領。感動と達成感で電話を持つ手が震える。数日後、郵送された合格通知に同封された家族への手紙とスクールロゴの入ったギフトに感激。Tuckに進学決定。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
学校分析にはやはり自分の目で見て人と話して感じることが大切だと思いますので、Info Session, Campus Visitが一番効果的だと思います。各スクールのホームページはエッセイ執筆中やインタビュー前に補足として調べました。Visitできなかった学校についてはカウンセラーが豊富な情報を持っていたのでアドバイスを頂きました。
Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
総額約372万円
<内訳>
TOEFL受験費用:約9万円
GMAT受験費用:約22万円
TOEFL予備校費用:約23万円
GMAT予備校費用:約91万円
カウンセラー費用:約98万円
インタビュー対策費用:約19万円
キャンパスビジット費用:約87万円(2回分)
出願費用:約23万円
Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
受験費用(予備校代、試験代、カウンセラー代、出願費用、等)と進学後の受験料、生活費の一部は会社負担。
<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
使用した教材:TOEFL Test英単語3800, OG, Official TOEFL Test with Audio, 韓流TOEFLで貰ったTPO
<科目別対策>
・Reading: 英単語3800をRank 4までマスターした後、ひたすらOGやTPOを解きました。GMATのRCでも共通してますが、速読力・読解力のトレーニングが効果的なので、1日最低1時間は多読に注力しました。Kindle Unlimitedに加入して無料の洋書を読みまくったり、Speed Readingの本を読んだりしました。
・Listening:元々聞き取れないということはなかったのに、はじめのうちは高得点が出ませんでした。原因を分析すると、メモを取っている際に重要なことを聞きのがすことがあることが判明し、5月頃からメモを取らないスタイルに切り替えた結果点数が上がりました(スタイルは人それぞれかもしれませんが・・)。また、Podcastなどで1.5倍速で聞くのも効果的だったと思います。
・Speaking: E4TGのメソッドで自分なりのストーリーを作り、繰り返し練習しました。最近はあまりE4TGメソッドが使えないような設問も増加傾向ですので、ある程度のフレキシビリティは必要だと思います。
・Writing:ほぼ対策していませんが、Writingも自分にしっくりくるスタイルを見つけるのがベストだと思います。Integratedに関してはListeningが重要なので、あとはテンプレに当てはめるだけでした。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
使用した教材:OG2016, OG2017, GMAT PREP, MeisterのCAT方式模試システム、Manhattan GMAT
<科目別対策>
・Quantitative:日本の中学、高校に通っていないので相当苦手意識がありました。早めにマスアカで対策を始めたつもりですが、思えば最後までMathに苦労しました。50を取れたこともありましたが、反省点としては、しっかり予備校に通うべきだったかな、と思います。
・Verbal (SC): 出題数がVerbalの中で一番多いので、注力すべき点かと思います。だんだんと教材がなくなってくることもあるかと思いますが、SCは何度も繰り返し同じ問題を解き、1分前後でリズムよく解く練習を心がけました。
・Verbal (CR): Affinity, Meisterで素晴らしい解法を学びましたが、結局型に当てはまらない問題が出てくると余計な時間を使ってしまいがちなので、最終的にはあえて解法パターンを意識せず、感覚で解きました。
・Verbal (RC): 一番の得点源だったので満点を目指して解きました。苦手なトピック(歴史系、芸術系)はKindle Unlimited等で関連する本を探し、予備知識をつけるなど対策しました。4パッセージありますが、全部解くようにしました。
<Essay & interview>
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
【Ed】: 合格実績が申し分なく、長年の経験があるというのは受験生としても大きなメリットがあると感じました。例えば、インタビュー対策では各スクール毎の過去の質問リストや傾向の情報が豊富にあったり、多くのアプリカントを抱えているので1st Round, 2nd Roundの受験生の近況や進捗状況を把握できるというメリットもありました。また、セミナー等を通じて受験生のネットワークを広げることが出来ました
【Sam】: 1対1で十分な時間を取ってくれるナイスガイでした。特に繁忙期のEdはなかなかアポを取れないこともあり、まだカウンセラーを始めたばかりのSamはじっくりとストーリーを深堀しつつ、アドバイスをくれました。特に、Sam自身がMBAホールダー(UCLA Anderson Class of 2015)であることもあり、ビジネススクールが好むストーリーや表現を仕込んでくれました。
Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
GMATに思いのほか時間を取られてしまったので、エッセイは時間との戦いでした。費用は膨らみましたが、上記の通りEdとSamの2人から並行してアドバイスを受け、なんとか仕上げました。また、受験初期から少しずつ自己分析や短期・長期的目標については考えていたので、あまり大きく行き詰ったり(そもそもそんな時間もなかったが・・)はありませんでしたが、新しいアイデアを取り込む為にビジネス書等からインプットも行いました。
Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
2016年4月から職場が変わったため、直属の上司がまだ自分のことをあまり理解してもらえてないと思ったので、元上司の2人に依頼しました。エッセイとのシナジー効果も考えた上で、元上司と推薦状の内容を打ち合わせました。
Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
<対策>
私の場合、米国トップ10の学校に出願するには低GPA, 低GMATという大きな懸念要素があったため、インタビューでの挽回は必須でした。帰国のため、アドバンテージはあると感じていましたが、他の受験生と差別化できるよう、面接官に圧倒的な印象を残さなくてはという気概で対策しました。具体的には、カウンセラーとストーリーをしっかり整理し、簡潔で共感を得やすいような伝え方を意識して繰り返し練習しました。その結果、全てのインタビューにおいて「これで落ちても後悔はない」という達成感を得ることが出来ました。
<工夫>
インタビュートレーニングでお世話になったMatthewからは、「面接は自分を売り込む営業と同じ」とアドバイスを頂き、上記対策の他に工夫することが出来た面接についてお話します。元々第一志望で最終的に合格を頂けたTuckの面接では、オンキャンパスに面接に出向いただけでなく、面接前にTuck Staffというスクールロゴの入ったオフィシャルショップで妻と自分ようにベストを購入し、面接官との話題にしたり、アドミッションへのアピールをしました。どこまで効果があったか分かりませんが、アドミッションや面接官も人間なのでこういうアプローチもありかな、と思います。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
・シリコンバレーという多様性の中で育ったという海外経験
・保険業界と海運業界というニッチな分野のバックグラウンドを持ち、ユニークな視点でクラスに貢献できること
・幼少期に米国に移り住み、最初は適応に苦労した経験から、今回米国に初めて住むInternational Studentの一助になれること
<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
進学校選定については
1. チームワーク重視で協調的な校風
2. Experiential Learningの機会が豊富
3. スモールスクールで学校外での生徒の繋がりが強い
4. 田舎で治安のよい、家族にとって良好な生活環境
を重視しました。Tuckはこれらの全てを満たしており、受験当初から第一志望の上位と考えていました。また、Tuckの説明会などで在校生や卒業生と話した際に、「20代後半になって、親友と呼べるような友達(しかも外国人)がこんなにできるとは思わなかった!」という話を聞き感銘を受けました。ビジットを通じて、小規模スクールかつ協調的で学生同士のコミュニケーションが活発なTuckであれば、会社としても個人としても将来役に立つであろう広く太いネットワークを構築出来ると確信しました。また、中学、高校時代に住んでいたシリコンバレーも治安の良いSuburban だったため、家族で住むことも考え田舎のスクールを中心に受験しました。大都市にあるColumbia, Whartonもビジットしましたが、大都市であるが故に授業が終われば皆街へ繰り出してしまっていたりと、クラスメートと過ごす時間が限られていると感じたのも田舎を志望した理由の一つです。
また、反省点として各校の説明会には時間の許す限り参加しておくべきだと思います。私の場合、志望度の高い学校・ランキングの高い学校の説明会には積極的に参加しましたが、滑り止め校(UNC, Tepper, Georgetown)の説明会には結局参加しないまま出願となってしまいました。結果的には合格している学校もあるのであまり気にする必要はないのかもしれませんが、出願前~合格発表の間は「滑り止め校にも引っかからなかったらどうしよう・・」とかなり精神的に不安に陥りました。
Q. 進学校の決め手は何でしたか。
合格校の中で、上記4点を鑑み最も志望度が高かったことが決め手です。
<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
<1回目>
11月頃:HBS, Columbia, Kellogg, Wharton, Fuqua, Darden, Ross
<2回目>
2月頃:Tuck, Tepper
<所感>
本来であれば、1回目のビジットで志望度の高いTuckもビジットしておきたかったのですが、Tuckはビジットの際に出願前でもインタビューが出来てしまう&GMATの対策に時間を取られて11月頃はインタビュー対策が全く出来ていなかったため、戦略的に避けました。(結果的に出願後に面接に招待頂きましたが、面接すら呼ばれず終わってしまうリスクもあります・・)
Advice and Messages
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
~総合力~
MBA受験はTOEFL、GMAT、エッセー、インタビューのすべてを総合的に判断されます。私の場合の懸念材料は2.94という低GPAと680点というトップスクールに出願できる最低限のGMATスコアであった為、エッセーとインタビューで挽回しようと考えました。MBA受験はどこでつまづくか分かりませんが、必ずどこかで挽回できるチャンスがあるので、自身の強み・弱みを分析し、最後まで諦めずに全力で取り組んで頂けたらと思います。
Q. 一言メッセージ
受験を通じて本当に沢山の方にサポート頂いたので、私も微力ながら何でもサポートさせて頂けたらと思います。キャンパスビジットやTuck日本人ブログを通じて出来る限りのことは支援させて頂きますので、遠慮なくご連絡下さい。