投稿者(イニシャル):KN
進学予定校:UC Berkeley Haas (Part-time MBA)
・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:UC Berkeley Haas (PT MBA), Northwestern Kellogg (PT MBA), UCLA Anderson (PT MBA), Johnson Cornell University (FT MBA), Dartmouth Tuck (FT MBA)
・ 合格校:UC Berkeley Haas (PT MBA), Northwestern Kellogg (PT MBA), UCLA Anderson (PT MBA), Johnson Cornell University (FT MBA)
・ Waitlist:Dartmouth Tuck (FT MBA)
・ 性別: 【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【3年~5年未満】
・ 費用: 【私費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL】
・ 塾・カウンセラー:【濱口塾/その他(Jeff Roah )】
・ 奨学金: 【応募・検討中】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ/ネットワークづくり/その他( )】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
慶応大学経済学部4年時に公認会計士試験に合格し、2008年に卒業しました。卒業後はあらた監査法人(PricewaterhouseCoopers Japan)の金融部にて外資系金融をクライアントに監査サービスの提供をしました。2011年にPwCデトロイトに転籍し、非上場企業に的を絞り、通常の監査サービスに加え、米系企業のIPO支援や日系企業によるIn-Out M&A等に従事しています。2015年の夏から、シリコンバレーに位置するPwC San Joseオフィスに移り、Tech系Start-up等のEmerging companyに特化した部署に異動する予定です。
海外経験は、2011年から約3年半アメリカにいる以外は、中学1年の時に1年間ロサンゼルスに語学留学をしました。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
1) アメリカの米系企業に勤務して強く感じたのは、アメリカ人上司・同僚との交渉力・表現力・コミュニケーション力の歴然とした差です。社内での職階が上がれば上がるほど、そのような能力が重要になってきますし、社内外の対人関係において、これらの能力を高める必要性を感じています。これらを体系的・効率的に学ぶ場としてMBAを選びました。
2) 日本でもそうですが、アメリカも学歴社会が根強いです。一時期キャリアチェンジをしようとアメリカで転職活動をしましたが、アメリカの学歴を持たない自分のResumeは、会計士関係以外の業界では見向きもされませんでした。この国で自分の望むキャリアチェンジをする為には、アメリカでの学歴とネットワークが必要不可欠だと痛感しました。
3) キャリアチェンジをする為に、その業界で必要な知識を体系的に学ぶ場所としてMBAが最適だと思いました。
Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
上述した1-3のため。
Q.留学後のビジョンを教えてください。
アメリカに残りPwC内の経営コンサル部門(Strategy&:かつてのBooz)に異動するか、他の経営コンサルファームに転職する予定です。
Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2009年:漠然とMBAを考え始める。とりあえずTOEFLを受けてみて88点。
2010年:TOEFL104点を獲得。GMAT独学で開始。だらだらと3回受験し、最高スコア640点。
2011年~2012年:渡米とアメリカでの生活・仕事に慣れるために完全に準備中断。
2013年:MBA準備再開。GMATは昔勉強した事が忘却の彼方になっていることに気付く。濱口塾を使い、690点を獲得。
2014年:2月にTOEFL112点獲得。4月から11月にかけてキャンパスビジット。4月から9月までエッセイの準備。Round1で4校出願。TuckのみRound2で出願。
2014年12月:Cornell, UCLA Anderson合格
2015年2月:UC Berkeley Haas合格。TuckはWaitlist(Interview有)の後、辞退
2015年3月:Kellogg合格
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
大学院のホームページは基本的に全て読みつくしました。日本人在校生のブログも参考にさせて頂きました。Info sessionに足を運べなくても、オンラインでInfo sessionのWebinarがよく開催されているので、それらを利用しました。Campus visitも第一希望レベルの学校は2回行いました。出願する学校の在校生・卒業生とは必ずSkypeで話を聞きました。
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
UC Berkeley Haas & Northwestern Kellogg: この2校は第一希望だったのでそれぞれ2回ビジットしました。その際にはClass visit、在校生とのネットワーク作りと生の声を聞くこと、Admissionと1対1で話す等を行いました。ビジットすると将来自分がそこのコミュニティにいるかが想像できるのでお勧めです。実際、Chicago Boothをビジットした際、自分がBoothにいる姿を想像できず(フィットがない)、出願を辞めました。
UCLA Anderson:1度キャンバスビジット実施。出張に併せて週末行ったため、Class visit等はできず。
Cornell & Tuck:交通の便が悪いのでビジットせず。
Q.志望校はどのように選択しましたか。
家族(子供一人)を養う必要があり、弊社に社費制度が存在しない中、奨学金もないため、稼ぎの維持が第一優先でした。仕事と両立するべく、大都市のPart-timeプログラムを選択しました。PwCオフィスが存在しない田舎において魅力的なMBAがある場合に限り、Full-timeにも出願しました。
Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
カウンセラーはJeff Roahを選びました。全てSkypeで実施しました。エッセイの添削は非常に早く信頼できます。ネタだしは基本自分で行いましたが、困った時には助け舟を出してくれます。字数オーバーしても必ず制限文字数におさめてくれるので安心感があります。彼は常に応援してくれるスタイルです。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL(112(29/28/26/29)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFLは独学で行いました。社会人2年目頃からMBAに興味を持っていたので、TOEFLは日本にいた頃から受験していました。以下の勉強法は日本時代に初回の88点から104点まで上げた時(5-6回受験)のことです。渡米後は対策はせず、4回受け続けてスコアが揃う(最終的に112点)のを待ちました。
R:単語力に尽きると思います。TOEFLテスト英単語3800のレベル3まで完璧にすればTOEFLレベルのReadingは高得点を取ることができるはずです。TOEFLに限ってはレベル4は必須ではないと思います。
L:会社で外国人上司と働く機会を増やし、英語に触れる時間を増やしました。東京時代は通勤時間に英語のPodcastを聞いていました。
S:会社で外国人上司と働く機会を増やし、英語に触れる時間を増やしました。TOEFLは、内容よりもいかにネイティブスピーカーのように話すかを心掛けていました。時間内に話し終わることなど一度もなかったと思いますので、いかに時間内にまとめるか、という点はあまり重要でないと思います。常に話し続ける事の方が重要なのではないでしょうか。基本24点か26点で、一度28点を獲得できました。
W:自分なりのテンプレートを作成し、無心の状態で次数を稼げるようにしていました。1つ目のEssayはリスニングの内容を7-8割書くように心掛け、2つ目のEssayは最低でも450字に届くことを目安にしていました。それによって28-29が安定して出せるようになりました。
・ GMAT(690(35/49/5.0/7)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
2度と受けたくないテストです。最終的に満足のいくスコアが出せず、全く達成感がなく終了したテストです。全部で7回受験しました。
東京時代に独学で開始したGMATでしたが、英語の基礎がしっかりしているスーパーマンを除いて、独学はお勧めしません。基礎力に少しでも不安がある方は、予備校で基礎を叩き込むのが近道と思います。それ程GMATのVerbalは難易度が高いです。そして、GMATは短期集中決戦で行うべきではないでしょうか。私は初受験から最終受験まで3年半(途中の2年はGMATノータッチなので正味1年半)もかかりました。MBA出願はアメリカで勤務経験を積んでから行うと決めていたのですが、GMATは早めに片付けたほうが楽という単純な思いで、出願より4年も前から勉強を開始しました。しかし、肝心の目標が遠くにありすぎて、当時は勉強にも身が入らず、最高スコアも640止まりでした。
2013年からGMAT準備を再開し、濱口塾に申し込み、基礎からしっかりと学ぶことにしました。2013年10月に690という出願可能なスコアを出した後、気が緩みスコアは急降下。仕事に追われGMATの勉強に割く時間も減り、2014年2月に620という数字をPC上の画面で見た時は、数分固まりました。この時点でGMATの勉強に再度注力するエネルギーが出てこないと判断し、690での出願を決意しました。ここで割り切ったことが、Campus visitやエッセイに割く時間に繋がり、また、Round1で出願できた要因だと思います。
V 濱口塾の教材を4度回しました。
M 結局50点を一度しか出せなかったのですが、マスアカで基礎を学び、濱口塾の教材を3-4度回しました。
試験前の1ヶ月は毎週末一度は模擬試験を解いていました。GMAT PrepとManhattan GMATを使用しました。
・ エッセー
事実の羅列にならないように気をつけました。何故そう思うのか、何故その行動をとったのか等、常に自分の動機を思い返し、それをエッセイに反映しました。そうすることで、自分がどのような人物なのかをアドミッションに伝えられるからです。その際には一貫した人物像(そのエッセーで伝えたいメッセージ)が浮かび上がるように心掛けました。また、キャンパスビジットでの経験(話した在校生の名前や出席したクラス名・教授名)を入れ、そこで何を感じたかを述べることで、Why xx Schoolについて自分ならではのエッセイを作成しました。
・ 推薦状
PwC USのアメリカ人上司とあらた監査法人の日本人上司。3通目を受け入れてくれる学校は、一番アピールしたプロジェクトのクライアントに書いてもらいました。
・ インタビュー
インターネット上で実際にインタビューを受けた受験生が質問をリストアップしている(英語サイト)ので、問答集を作り基本的に一人で練習しました。カウンセラーに一度Skypeで模擬面接をしてもらいました。ResumeをWalk-throughして、という質問は出願した全ての学校から聞かれたので、2-3分で自分をスムーズにアピール出来るようになるといいと思います。アイコンタクトとボディランゲージはやりすぎくらいやりました。特にボディランゲージについては、日本人のやりすぎは、アメリカ人の普通に届かないくらいだと思います。最後にホームページを調べても分からないような質問を5-6個用意しました。
Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
1)リーダーシップ力、2)チャレンジ精神、3)国際経験
Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
フィット感。そういう意味でHaasとKelloggに絞りました。そこからはプログラム内容、立地、家族の意見、仕事との兼ね合い等、様々なことを勘案しHaasに決めました。異動先のPwCのシリコンバレーオフィスとHaasのプログラム内容がリンクするのも大きかったです。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
GMATは短期集中です!基礎力に心配な方は、予備校の利用をお勧めします。「努力は人を裏切らない」と言いますが、間違った努力は人を簡単に裏切ります。「正しい努力は人を裏切らない」が適切なフレーズだと私は思っています。私は無鉄砲なGMAT独学で大失敗しました。
Q. 一言メッセージ
MBA受験は多くの人にとって苦しいと思います。諦めなければ道は開けるので、自分を信じて突き進んで下さい。