投稿者(イニシャル):K.I.F.
進学予定校:Kellogg
・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:Kellogg, Stanford, Wharton, Haas, CBS, Tuck, Stern, Cambridge
・ 合格校:Kellogg, Stern, Cambridge
・ 性別: 【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【~1年未満】
・ 費用: 【社費】
・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL/IELTS】
・ 塾・カウンセラー:【AGOS/YES/その他】
・ 奨学金: 【未取得】
・ 留学の目的: 【スキルアップ/海外経験】
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
日系金融機関で海外社債投資,PE投資,事業企画などを経験しました。海外経験は出張・旅行以外ありません。
Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
会社の事業環境の厳しさや変化の激しさを実感する中で,組織全体のあり方を考えることができ,経営課題に応じて柔軟に活躍できる人材になりたいとの思いからMBA留学を志望しました。
Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2013年12月 始動,TOEFL対策開始
2014年4月 TOEFL一旦終了(104点),GMAT対策開始
2014年8月 GMAT2回目で終了(730点),エッセー執筆開始
2014年10月 年末年始にかけて順次出願,インタビュー対策開始
2014年11月 キャンパスビジット1回目
2014年12月 翌年3月にかけて順次インタビュー実施(計6校)
2015年1月 キャンパスビジット2回目
2015年3月 Kelloggから合格通知を受領
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
「AGOS夏祭り」や個別説明会に参加したほか,キャンパスビジットを行いました。
Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
11月と1月の計2回渡航しました(訪問先:Wharton,Stern,CBS,Kellogg,Yale,Fuqua)。キャンパスツアーやクラスビジットに参加したほか,各校の日本人在校生サイトからアポをとり,面談の時間を設けていただきました。学校や学生の雰囲気,周辺の環境などを実感できますし,ビジットでの具体的な経験談を盛り込むことで,エッセーの説得力が増したと思います。
Q.志望校はどのように選択しましたか。
US Newsランキングを参考としつつ,魅力を感じる限りで幅広く出願しました。
Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
スコア:104 (R:28/L:26/S:23/W:27)
比較的早いタイミングで節目の100点を突破することができましたが,5月以降GMATやエッセーに軸足を移した結果,もう一段のブレークスルーはありませんでした。純ドメアプリカントが105点以上を獲得するためには,特にListeningやSpeakingでの継続的な鍛錬が必要だと思います。
(1) Reading
単語力が重要なので,旺文社3800をレベル3まで暗記しました(レベル4は挫折)。なお,その際はWeblio単語帳を活用しました。発音もしてくれるのでお勧めです。
(2) Listening
Speaking・Writing対策としてもリスニング力の向上は重要ですし,4科目の中で一番点数が安定しないセクションでもあります。私にとっても当初からの苦手科目であり,対策には相当の時間を割きましたが,最後まで点数は伸び悩みました。テクニックで対応できる部分は少ないので,ディクテーション,シャドーイング等に根気よく取り組むほかありません。活用したのは,Web TOEFLのListeningコース,Y.E.S.のListening10回コースです。その他,往復30分あまりの徒歩通勤中に,WSJのPodcastを聞いていました。
(3) Speaking
E4TGに通学しました。受講開始直後に,運よく純ドメの目標水準である23点が出ましたが,実力を維持するためには継続的なトレーニングが必要だと思います。
(4) Writing
Integrateについては,テンプレートを暗記し,あとはListeningで聞き取った内容を極力書き込むよう努めました。
Independentについては,いくつか暗記したネタを,その時のお題にこじつけて無理やり書くという戦法をとりました。あまり褒められたものではありませんが,これにより,語数が多く,語彙が豊富で,ミスの少ない文章を書くことができました。
(5) IELTSについて
英国の学校も視野に入れていたため,一度だけIELTSをお試し受験しました。実質無対策ですが,7.5(R:9.0/L:7.5/S:6.5/W:6.0)を獲得できました。
Readingは文章自体もTOEFLより量が少なく簡単なうえ,問題が紙ベースで書き込み可能のため取り組みやすく,比較的容易に高得点を取れると思います。
Listeningは聞き取った単語をそのまま答える問題が相当数あるため,一度聞き逃すとアウトというシビアさがありますが,題材はTOEFLよりも平易です。
Speakingは対人面談形式のため,ジェスチャーも交えられますし,60秒以内などという時間制限もなく,TOEFLよりやりやすいと思います。
Writingは唯一TOEFLより難易度の高い科目です。TOEFLのようにひたすら自分の経験談を書き連ねればよいというわけではなく,論文のように,対立する意見を紹介しつつ,しっかりと論を展開していく必要があるようです。
・ GMAT(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
スコア:730 (V:38/M:50/ IR:7/AWA:4.0)
GMAT対策はTOEFLが100点を超えた4月から開始し,のべ4か月を費やしました。何とか2回目で目標の700点を突破することができましたが,巷で言われるとおり勉強量と成果が比例しないテストであり,運が左右する側面もあるため,明確な必勝法はありません。ただし,自分なりに弱点を分析しつつ取り組むことで,結果のブレを最小限にすることは可能だと思います。
(1) Verbal
AGOSの講座を受講した後,OG13thとOG Verbal 2ndを解いていきました。高得点のために一番重要なのは速読力だと思います。私は演習時から,SCは1分~1分半以内,CRは2分以内,RCは6~7分以内に解くことを目標として取り組んでいました。
(2) Math
マスアカを3~4周繰り返して解きました。それでも1回目では目標の50点に届かなかったため,本番より難しいと評判のManhattan GMATのオンライン模試を購入して解きました(実際に相当難しく,逆に演習として有効だったのかはわかりません)。OGの問題は本番よりかなり簡単という話でしたので,一切手を付けませんでした。
(3) AWA
4.0あれば問題ないという説を信じ,テンプレートを入手して本番直前にGMAT Prepで1,2回演習したのみです。
(4) IR
こちらも,直前にGMAT Prepの問題を解いたのみです。結果,本番の点数は4→7点とよくわからない推移をしました。
・ エッセー
8月末にGMATを卒業したため,9月以降,カウンセラーを週1日3時間押さえて作成を進めていきました。エッセーの内容に正解はありませんが,私が心掛けたことは,「過去→MBA→未来」の一貫性を保つことと,世界貢献のような,できるだけ大きな視点で書くことです。目線を高くもって,具体的なアイデアをどんどん盛り込んでいくことが,結果として他のアプリカントとの差別化につながるのではないでしょうか。
・ 推薦状
会社の上司にお願いしました。その際,エピソードや「強み・弱み」等の重複を避け,エッセーと合わせて自分を多面的に見せることができるように配慮しました。
・ インタビュー
インタビューは練習すればするほど上手くなります。出願書類提出後に燃え尽きてしまったり,受験終盤で財政的にかなり厳しい状況になっていたりするかもしれませんが,インタビューで失敗すればそれまでの努力が全て水泡に帰するわけですから,可能な限りで時間とお金を投入することをお勧めします。私は,多面的なアドバイスを受けたいとの思いもあり,複数のサービスを併用しました。その他,Clear Admitを参照して学校別の想定問を作成しました。ただし,回答を丸暗記することはせず,プロットを押さえておくことに留めました。丸暗記した場合,回答ぶりが不自然になったり,ちょっとした変化球にも対応が難しくなったりするだろうと考えたためです。
Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
会社から一部補助が出るということもあり,お金のことには目を瞑ってかなり出費しました。地方在住のため,予備校通学等で上京する費用が嵩んだのも痛かったです。
予備校:約100万円
カウンセリング:約150万円
キャンパスビジット(2回):約90万円
受験料:約30万円(TOEFL9回,IELTS1回,GMAT2回)
その他交通費等:約70万円
Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
①幅広い職務経験(グローバルとローカル),②将来目標の具体性,③主体性の高さ,④多様なコミュニティへの関わり,などです。
Preparation for MBA
Q.進学校の決め手は何でしたか。
学生主体のカルチャー,チームワーク重視のプログラム,ジェネラルマネジメントへの強みなどが自分の目的意識に合致していたことに加え,尊敬する会社の上司・先輩がKellogg出身であることも決め手でした。
Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
これから受験に挑まれる方は,良いと思ったことをともかく前倒しで進めていただければと思います。このサイトもその一つですが,情報はいろいろなところに眠っています。時間は有限ですので,結果を出すために自分が最も有効かつ効率的と思う方法で取り組まれるとよいのではないでしょうか。
Q. 一言メッセージ
受験プロセスは大変厳しいものでしたが,「成果を最大化するために何をすべきか」を考えるよいトレーニングでもあったと捉えています。MBAコミュニティは非常にCollaborativeですので,在校生・卒業生へのヒアリング,アドミッションとのやりとりなど,日本人的な感覚では「ちょっとやり過ぎかも」と思われるようなことまで,臆せずどんどんやってみることをおすすめします(Kelloggへの訪問,お問い合わせ等ももちろん大歓迎です!)。頑張ってください!