合格体験記 / ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネス / Dartmouth College Tuck School of Business / NO

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投稿者(イニシャル):NO

進学予定校:Tuck school of Business, Dartmouth College

 

  • カテゴリ: 【MBA】
  • 地域: 【アメリカ】
  • 受験校:Dartmouth Tuck, Kellogg, Haas, UCLA, Michigan Ross, Duke
  • 合格校:Dartmouth Tuck, Michigan Ross

 

  • 性別:  【男性】
  • 出願時年齢: 【26歳~30歳】
  • 海外経験の有無: 【3年~5年未満】
  • 費用: 【私費】

 

  • 受験した試験: 【GMAT】
  • 塾・カウンセラー:【江戸義塾/濱口塾】
  • 奨学金: 【応募・検討中】
  • 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ/海外経験】

 

Introduction

  1. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

大学卒業後、ベンチャー企業に就職。死ぬほど働き、新事業の立ち上げに励む。

その後、某外資系IT企業でITコンサルタントとして、企業の営業業務改革やグローバル管理システムの企画・導入等をサポート。

 

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

単純な憧れというのが素直なところです。元々、幼少期にアメリカで過ごしており、その時の楽しい思い出や、大学時代に海外留学生と交流した経験、会社のグローバルトレーニングやプロジェクトで他国のコンサルタント達と過ごした経験からMBAに行ったらきっと楽しいだろうなと思いました。

もうちょっと真面目なことをいうと、

  1. 日本企業の海外展開を支援する上で、IT・オペレーションという視点からだけでなく、もっと広範な視点から支援がしたいと思ったため。特に、人材育成・組織という視点に興味があるもののその分野における業務経験が限られているため、一度体系的にその点について学び、次のキャリアに繋げていきたいと考えたため。
  2. グローバルな場で自分のリーダーシップスタイルを明確にして、それを磨いていきたいと思ったため。

 

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。

体系的にGeneral managementについて学ぶことが第一の目的です。特に、Organization系の授業は楽しみにしています。

また、グローバルな経験を積める授業も多いので、今まで行ったことのない国でコンサルティングプロジェクト等を経験したいと思っています。

加えて、教授とタイトなコネクションを構築して、人材育成の要諦(かなり漠然としていますが。。。)のようなものを学べたらと思っています。

 

Q.留学後のビジョンを教えてください。

留学後は、これまでIT・オペレーションという側面から企業の海外展開をサポートしてきましたが、今後はより広範な視座でサポートする立場(経営コンサルタント)か、自らが主体として海外展開を実行する立場(事業会社における海外展開担当)として、日本企業のグローバル化に携わりたいと思っています。

 

Preparation for MBA application

Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

 

2011年 先輩のススメからとりあえずMichigan RossのInfo sessionに参加。TOEFLの勉強を開始。

2011~2012年 なんとなくTOEFLの勉強を続けるが、仕事が多忙で度々中断。点も100点に届かないところで、頭打ち。

2013年2月 モチベーション維持を主目的として、とりあえずキャンパスビジットを敢行。Booth, Wharton, Kellogg, UCLA, Stanford, Haasを訪問。忙しいながらも、充実した日々を過ごしている在校生と交流することで、一気にモチベーションが上がる。

 

2013年3月 ようやくTOEFL100点突破。

2013年7月 TOEFL104点を3回連続獲得。ダメ元で全てリスコアをしたところ、104→104、104→102、104→107。ついに、107点獲得!カウンセラーと相談し、十分な点数ではないものの、時間がないためGMATの準備へ移行。

 

2013年10月末 GMAT初受験。690点。一発クリアならず。

2013年11月末 熱が38度近くあったため、受験しようか迷ったが、有休を取得しており、この機会を逃すと今年の受験がきつくなると思ったため、強行。結果、710点。ひとまず最低ラインはクリアし、ほっとする。

2013年12月 ほとんど準備していなかったレジュメ・エッセイ・推薦状の準備を一気に実施。時間的に、2校が限界と感じたため、ビジットしてFitを感じたKelloggとHaasのみを受験することに決定。

2014年3月 Kellogg不合格。Haas WL。Haasは3通目の推薦状を上司に依頼したり、追加エッセイを提出し、悪あがきをしてみる。

2014年5月 悪あがきの甲斐なく、Haas不合格。

2014年6月 去年は時間切れの感が強く、自分としても納得のいくアプリケーションが出せていなかったため、もう一度1から練り直すことに。また、学校選びも1から再考。

2014年10月 1stでTuck, Duke, Michigan Ross, UCLAに出願。

2014年11月 インタビューのため、Tuckを訪問(Open interview)、またDukeも合わせて訪問。

2014年12月 Tuck、Michigan Rossから合格通知。この結果を受け、受験予定だった学校のほとんどの出願を取り下げ。Kellogg、Haasのみ再出願することに。

2015年3月 Kellogg、Haas不合格。2年連続不合格ということは縁がなかったと納得。

2015年3,4月 もう一度ゼロベースで進学先を検討。家族等と相談した結果、Tuckに正式決定。

 

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

 

なんとなくMBAに行きたいと思っている方は、とりあえず興味のある学校のInfo sessionに参加するか、Agosの夏祭りに参加することをオススメします。OB/OG訪問をして、そこで初歩的な質問をするとその印象が後々まで引きずられてしまう恐れがありますが、Info sessionや夏祭りは大勢の人が参加するので、最初のスタートとしては踏み出しやすいと思います。

本気で行きたいと思っている方は、キャンパスビジットを強くオススメします。ネット上でいろいろな情報が見ることができるものの、やはり実際にその場に行かないとわからないことがたくさんあります。私もキャンパスビジットをしたことで、心からTuckに行きたいと思いました。言葉ではいい表しきれないものがやはりあると思います。

 

 

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。             (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

キャンパスビジット①

ビジット実施校:Booth, Wharton, Kellogg, UCLA, Stanford, Haas

実施時期:2013年2月

実施内容:在校生との交流、Admissionとのセッション、クラスビジット

訪問した人:在校生、Admission

 

キャンパスビジット②

ビジット実施校:Tuck, Duke

実施時期:2014年11月

実施内容:在校生との交流、Admissionとのセッション、クラスビジット、インタビュー(Tuck)

 

選考においてどのような効果があったか:Applicationの中で誰と話したか?というような項目があるので、そこで名前を記載することができ、学校側にもわざわざ日本から行ったという熱意をアピールすることができるというのが直接的な効果ですが、正直どこまで効果があるかはわかりません。

それ以上に各スクールの特色や雰囲気を感じられることが最も大きい効果です。例えば、私の場合、Tuckは訪問するまでは第2志望群でしたが、ビジットしたことで第1志望へと変わりました。

 

 

Q.志望校はどのように選択しましたか。

<同級生・教授との濃い人間関係が築けるか>

同級生・教授とタイトな関係を築けるかという点が最も重要でした。これまでの自分の人生を振り返っても、大勢と浅く広く付き合うよりは、少数でもどっぷりと濃い関係を築くほうが自分は好きだったし、そうしたなかで成長してきたと思ったため。

 

<ある分野に偏らずに、General managementが学べるか>

特定の分野(IT/Finance等)を深めるのではなく、General managementについて学びたいと思っていたため。

 

<Internationalな機会があるか>

グローバルコンサルティングプロジェクト等、Internationalな機会でスキルを実践したいと思っていたため。

 

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)

カウンセラー:1年目濱口塾、2年目江戸義塾

TOEFL SP:ドナルド

TOEFL WR:John、Web TOEFL

GMAT:濱口塾

インタビュー:Ed, マシュー(濱口先生の相棒)、Nish(English village)

 

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

  • TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)

 

<総論>

TOEFLは本当に苦労しました。20回近く受験し、トップ校最低点(107点)は獲得できたものの、学校からの評価はWeakとされていたと思います。

良くなかった点としては、度々仕事で中断してしまっていたので、継続的な学習ができればこんなにも期間・回数を掛ける必要はなかったと思います。

 

<Reading>

Rは英単語3800でレベル3までを覚えたら、だいぶ安定しました。ここは単語力で乗り切れると思います。

<Listening>

PodcastでA moment of scienceを聞いていました。ただ、シャドウイングやディクテーションというようなことはやらず、ただ聞いて内容を理解しようとするだけでした。

<Speaking>

ドナルドに通い、あとは運頼みでした。

<Writing>

Johnの添削サービスを使い、テンプレートを覚えました。そうすると、だいたい20台後半は取れるようになりました。

 

<受験履歴>

No. Date R L S W Total 備考
1 2011/8/21 19 17 18 22 76
2 2011/9/24 21 25 17 22 85
3 2012/6/17 23 25 19 22 89
4 2012/9/8 24 17 18 24 83 徹夜明け
5 2012/11/10 27 25 22 22 96
6 2012/12/2 26 27 20 25 98
7 2013/1/12 29 24 17 28 98
8 2013/2/3 26 23 19 22 90
9 2013/2/24 23 25 22 28 98
10 2013/3/2 27 25 22 29 103
11 2013/3/16 27 26 24 22 99
12 2013/3/24 29 26 20 24 99
13 2013/3/30 28 26 19 28 101
14 2013/5/11 29 27 23 25 104
15 2013/5/18 28 26 20 27 101
16 2013/6/8 27 30 20 25 102
17 2013/6/15 30 23 20 28 101
18 2013/7/30 29 28 22 28 107
19 2013/8/20 29 29 20 27 105
Max 30 30 24 29 113

 

 

 

  • GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)

 

<Math>

文系ながら数学が得意だったため、特に対策をせずともPrepで50点以上取れましたし、本番でも1回目は49点だったものの、2回目は50点取れました。よく言われるように、日本人で数学が得意な方であれば特に問題はないと思います。

 

<Verbal>

CRは単語等がわかれば、それなりの正答率が出せると思いました。問題は、RCとSCです。RCはTOEFLのRと違い、全部を読んでからでないと解けないようになっています。その分、該当箇所を探したりするのに時間がかかるので、時間との兼ね合いで見限るというのも必要と思われます。SCは基本ルール(number agreement、3単現のS、関係代名詞・・・)を抑えておくことは必須ですが、本番ではそのような基本レベルだけで解ける問題が出ないため、最後まで手応えのないまま終わりました。そんな中でも、意識していたのは、「どの回答が最もわかりやすいか」ということです。私の中ではこれが1つのブレイクスルーで、帰国子女の友人からこのTipsを教わってから正答率がぐんと上がりました。

例えば、ただ単にA and Bという文章よりも、A so Bという文章のほうがより因果関係が明示的で読み手はわかりやすいということになります。こんなシンプルなものは出ないかもしれませんが、イメージとしてはこんな感じです。

 

<AWA>

テンプレートを覚えていけば、4以上は取れると思います。

<IR>

特に対策もせず、事前にPrepを解いたぐらいでした。このセクションはまだそこまで重要ではない気がします。

 

No. Date V Q Total AWA IR
1 2013/10/27 34 49 690 4.0 8
2 2013/11/27 35 50 710 5.0 7

 

  • エッセー

 

私の場合、仕事での海外経験が非常に限られていたということと、アサインされたプロジェクトが小規模ばかり(シニアマネジャー1,2人+私みたいな感じ)であったため、一般的にウケるとされる、“ダイバーシティに富んだチームをマネジメントする“というような経験は皆無でした。これが私のアプリケーションの最大の弱点だったと思います。

ただこれはUncontrollableですし、逆に一般的なITコンサルタントのようなシステム開発ではなく、ジュニアスタッフながらクライアントに提案できる立場にあったので、どのようにクライアントに影響を与えたかという点にフォーカスして、書くようにしました。

 

  • 推薦状

推薦状は、現在の上司と新卒で入社した会社の上司にお願いしました。二人とも超多忙な中ご対応いただき、本当に頭が上がりません。自分では気づいていない強みや弱みを改めて知りたいと思ったので、初版は2人に書いてもらい、そこからそれらを裏付けるエピソードを追加してもらうというふうにして、仕上げました。

 

  • インタビュー

インタビューはマシューという関西在住の方にお願いしました。Skypeでやらなければならないので、ちょっと臨場感には欠けますが、質は高いと思いますし、何よりナイスガイなので満足しています。あとは、カウンセリングの時間が少し余ったので、Edにもお願いしました。マシューもいろいろな質問を繰り出してきますが、それとは違う質問をしてきてくれるのでとても良かったです。ただ単価が高いので、量をこなすのはきついと思います。

量をこなすという観点から重宝したのが、English villageです。40分2000円という破格ながら、八重洲校にはMBAインタビュートレーニングに慣れている講師(Nishもその1人)がいるので助かりました。もちろん、EdやマシューほどのFeedbackは期待できませんが、自然な英語表現や業界を知らない人からすると疑問に思う点(本番のインタビュアーも同じ業界の人とは限らないので。)を指摘してもらえます。

 

 

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

ざっと300万円くらいはかかった気がしますが、怖くて計算していません。

 

Q.自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

 

アピールした点としては、

  • ベンチャーでの新事業立ち上げの経験

コンサルタントだと、自分で事業を起こしたことがないという人がほとんどですが、私は新卒でベンチャーに就職したため、他のコンサルタントとの差別化としてアピールしました。

  • 部署の代表として社長直轄の委員会メンバーに選ばれた経験

これがどこまで影響したかは未知数ですが、客観的に社内で評価されていることをアピールするために書きました。社費の場合は、すでに会社から将来の幹部候補というレッテルを貼ってもらっているわけですが、私費の場合は、どこの馬の骨かもわからないわけですからこういった客観的な評価があるとよりいいかと思います。

 

Preparation for MBA

Q.進学校の決め手は何でしたか。

決め手は、自分がビジットした際の直感です。前述した通り、キャンパスビジットではトップスクールのほとんどを回りました。そのなかでキャンパスを訪れて、ここに行きたい!という感情が自然と湧き上がってきたのがTuckでした。幼少期、テネシーの田舎に住んでおり、その雰囲気と似ていたということが根底にはあるのかもしれません。

4月にAdmitted students weekendに参加してたくさんの1年生と話をして、自分の直感が間違いではなかったと確信しました。みな、本当にナイスガイでした。

 

Q.MBA留学にあたって、必要費用はどのようにして調達しましたか。

学校からの借入で学費をまかない、生活費は大変情けない話ですが、親から借ります。

 

Q.奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。

N/A

 

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

MBA受験しようと決意して、とりあえずAgosの無料カウンセリングを受けた時に、「何が成功の秘訣ですか?」と伺ったところ、「とにかく諦めずに続けることです。」とおっしゃっていました。Agosのサービスは結局最後まで利用しませんでしたが、本当に的を射ていると思います。私も多くの友人が途中で受験を諦めていきました。

なぜ自分がトップスクールの合格を勝ち取れたのかは正直わかりませんが、ひとつ確実に言えることとして、「合格するまで続けたから」だと思います。私費留学を目指すものとして、MBAに挑戦することはリスクが伴います。誰にも言えないため、仕事は容赦なく降ってきますし、勉強の時間を捻出するために仕事のクオリティを落とす必要が出て来るかもしれません。それでも、諦めずに続けなかったことで、最高の結果が出たのだと思います。

 

 

  1. 一言メッセージ

12月18日、Tuckの結果発表の日22時ごろ。まだ現地は8時だからあと1時間後ぐらいから電話をかけ出すだろうと思いながらテレビを見ていたところ、ハノーバー(Tuckの所在地)から着信が!

手が震えほど興奮し、思わず「こんな光栄なことはない!」という私に、Admissionは「こちらこそ、あなたをTuck communityに迎えられて、とても光栄だわ」と言われたのを覚えています。本当に嬉しい瞬間でした。

私のような海外経験もほとんどなく、私費で受験する者にとって、トップスクールは本当に高い壁でした。それでも諦めずに、やり続けることで結果を出すことができたので、これから挑戦される方で、海外経験もなく、私費だからどうしようかと迷われている方がいれば、ぜひ挑戦してください。サポートできることがあれば協力します。

 

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