合格体験記/コロンビアビジネススクール/Columbia Business School/YM

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投稿者プロフィール

YM(男性)
26〜30歳(出願時期)
Columbia University(アメリカ)/ Full-Time MBA


Q. 海外経験と期間を教えてください 

学生時代に1年間米国に留学、入社後3年間中国赴任

Q. 受験校および出願ラウンドを教えてください

2024 Round 1: Columbia, Round 2: MIT, Haas, Stanford

Q. インタビュー実施校を教えてください

Columbia University, UC Berkeley (Kira interview)

Q. 受験結果を教えてください

合格: Columbia WL: UC Berkeley 不合格: MIT, Stanford

Q.  進学予定先の費用工面を教えてください

私費

Q. 進学にあたり、奨学金を活用されますか

取得済み

Q. 最終学歴 を教えてください(国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)

国立 / 大学院 / 理系

Q. GPAを教えてください

学部 2.9 / 大学院 3.2

Q. 受験した試験と出願スコアを教えてください
(GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))

GRE: 322 (V 155/Q 170/ AW 3.5)
GMAT FOCUS: 615 (V: 80, Q: 85, DI: 77) >>> GREを採用しため、未提出
IETLS: 7.5 (R: 7.5, L: 8.0, W: 6.5, S: 7.0)
TOEFL: 100 (R: 28, L: 28, W:22, S:22)

Q. 受験するにあたり使用していた塾を教えてください

中国からの受験だったため、online教材を使用しました(e-gamt, magoosh)。
結果的に中国の学習塾が展開する「学而思」というサイトを最も活用しました。
「学而思」はTOEFL/IELTS/GRE/GMATすべてカバーしているため、このサイトだけで充分だという結論に至りました。

Q. 受験するにあたり使用していたカウンセラーを教えてください

Jessica, きむしゅんさん


Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて教えてください

海運企業に5年勤務。 船やオフショアプラントの仕込みや建造に関する業務に関与していました。

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。そのきっかけや理由を教えてください

社内で新技術導入に取り組んだ際に、技術の専門性だけでなくビジネスのスキルセットも必要であることを痛感したため。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください

・プロジェクトファイナンスを中心としたビジネススキルセットの習得 ・ディープテクノロジーの専門性(主にComputer Science分野)の深度化

Q. 留学後のビジョンを教えてください

未定ではありますが、技術系のプロジェクトマネジメント関係の仕事に携わりたいです。


Preparation for Application

Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか

2023年春:MBA/MS dual degree programに興味を持ち始める。
2023年夏:TOEFL ibt受験、目標スコア到達(100点)。
2023年秋: GMAT Focus受験勉強開始(e-gmat、magooshなどを利用)。
2023年冬:GMAT Focus 本試 x 2回(500点代で玉砕)。学而思(xue er si)の存在を知り、そちらに切り替え。

2024年春:テストの受験を続けながら、エッセイ・面接対策のためにカウンセラーを起用。GMAT Focus 本試3回目受験も再度玉砕。
2024年夏:GREに切り替え、目標の320点台に到達。Round 1に向け、準備開始。
2024年秋:MIT LGO program受験、Columbiaインタビュー受領。
2024年冬:MIT不合格、Columbia合格。Round 2受験。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか
(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

日本人学生コーヒーチャットならびに、Information session

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください

オンライン教材:25万円
試験:約30万円
カウンセラー:約130万円
MBA program application費用:15万円(各校250USD)>>> 地味に高いです。。。

合計・・・約210万円

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しました(もしくは、調達予定)ですか

必要費用は基本的に貯金の切り崩し。
進学後の授業料・生活費は1年分は貯金分で生き抜く予定。
残り1年分はインターン・大学ローンなどを借りることを考えています。

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

最低点数しか取れていないので信憑性にかけるのですが、TOEFL/IELTSは「単語」が大事になると思います。毎日100単語は目を通すようにし、試験期間中は2-3週で単語帳を一周しきるイメージで勉強していました。

TOEFLについては中国で受験したことも関係あり(?)、Readingのpassage1つ分が「江戸時代」を取り扱う内容で、英語というよりは日本人のポテンシャルで運よくクリアしてしまいました。

IELTSは点数を切り上げて評価してくれるため、IELTSがおすすめです。Reading、Listeningについては、中国電話番号を手に入れれば「学而思」というサイトで無料で問題が解けるので、毎日各part 1題ずつ行えばよいと思います。中国電話番号は、Amazonで旅行用のSIMカードが売っているので、そちらで登録できると思います。

WritingについてはChat GPTなどを駆使して、採点を行ってもらい、テコ入れを繰り返しました。Writingについても時間との戦いになると思うので、問題形式になれるという意味で毎日1題を試験時間以内で解く練習をしていました。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

教材はe-gmatを使い始め、Magooshへ移行、最終的にくどいですが学而思をヘビーユーズしました(GRE/GMATも無料で問題が解けます)。

【Quant】

どちらも電卓を使用できる仕様となっておりますが、個人的にはこちらは罠だと考えております。本番では正確の数字にたどり着く必要は全くなく、概算もしくは暗算で瞬殺するための判断力が図られている試験だと感じております。

そのため、私が参考書として手に取ったのは理系の名著ブルーバックスシリーズの「計算力を強くする」(鍵本聡著)のみでした(MBA受験生にはほとんどいないと思います)。

こちらの本の目的としては、解き方を見つけるための視点を鍛える「計算視力」のトレーニング本となります。序章では28 x 25をどのように計算するかなどの暗算力を鍛えますが、後半ではGMAT/GREで頻出の速度・時間・距離、塩分濃度、複利の計算などの頻出問題を瞬殺するためのコツを伝授してくれます。

文系の方でもこの本から入り、オンライン教材を利用すれば十分に力をつけれると思います。GREでは図形問題対策など行う必要がありますが、図形は「単語」と「解き方の経験」がメインとなると思うので、アプリで繰り返し練習を行えば、力がつくと思います。私は仕事の都合上、片道1時間半の車通勤なのですが会社の同僚と話しながら半年近く、すれ違うナンバープレートでいろいろな暗算を行った結果、計算視力がバキバキになりました。

【Verbal】

VerbalはGMAT/GREともに本当に苦労をしました。。。

10か月の勉強でたどり着いたVerbalの結論については、「読んでも意味はわからん」マインドで解くことがもっとも重要だと感じました。受験漫画の金字塔「ドラゴン桜」の現代文の解説で同じようなことが述べられております。舞台はセンター試験・東大2次試験となっておりますが、GMAT/GRE Verbalのアプローチのエッセンスが詰まっていると思います。

日本語の試験であればドラゴン桜で完結すると思うのですが、非ネイティブなのでネイティブが持つ最低限の単語力を身に着ける必要があると思います。そのため、1に単語、2に単語、3に単語というふうに毎日単語に触れる時間を作ることはかなり大事だと思います(最低でも朝と夜に30分ずつ)。私はGMATの単語帳を8か月、Kaplan社のflash cardを2か月間毎日30 – 50単語ずつ目を通しました。ドラゴン桜についてはメンタル的にもビタミンとなるような話がたくさんあるので、受験の休憩時間に読むの大変おすすめです!!(高校時代に出会えれば、、、笑)

Verbalの細かい受験テクニックについてはブログやYoutubeに落ちている情報ではなく、日本人のプロにお金を払って習うのが最短ルートだと個人的に感じております。

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください

Jessica
エッセイだけでなくキャリアに対するアプローチなど受験を超えたアドバイスをしてくれた気がします。個人的には物事をはっきり言ってくれ、時には厳しいコメントを頂くことがありますが、自分と合っていました。エッセイについてはやはりプロフェッショナルで、最後の仕上げでは微妙な言い回しなどをエレガントに修正してくれ、「さすがだな」と感服しました。また普段のセッションは英語で行われるだけでなく、面接よりも数倍厳しい質問をしてくれるため、全体を通して非常に満足度は高かったです。

きむしゅんさん
ネイティブカウンセラーだけでは不安であったことと、テスト対策で迷走していたのでYoutubeを見て、無料相談をしました。きむしゅんさんはご自身も厳しいMBA受験・就活・企業などを経験されており、MBA後も含めた全体感を意識したアドバイスには本当に助けられました。コストについても、総合的に見ると他のカウンセラーとは比べ物にならないくらいコスパがよすぎます。

Q. エッセイについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください

エッセイは2024年4月ごろから準備を始めましたが、当初抱いていたキャリアプランがあまりにも雑すぎたため、かなり時間がかかりました。

基本的にはどの大学も下の3つのアイテムを考えておけば、応用が効くと思います。
Who are you?(あなたのこれまでの経験と成果)
Why MBA? Why this school?(なぜこの大学を受験しているのか?)
Short term / Long term goal(あなたの今後のキャリアプラン)

個人的なおすすめとしては出願するかは関係なく、Stanford大学で20年以上出題され続けている What matters most to you, and why? And why Stanford?(1,000 words)に取り組むことでほとんどの大学に流用できると思います。

エッセイのコアとなるこの3題に応える必要があるうえ、幼少期からの人生の振り返りから今後のキャリアのことを真剣に考えられる貴重な経験となります。

私は面接まで進むことができませんでしたが、結果として、MBA合格後のインターン、キャリアなどを深く考えることができ、そのプロセスはとても価値があったと思います。

Q. 推薦状について、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください

Dual degree programでアカデミック分野の推薦書も必要だったため、追加で大学時代の研究室の教授にもお願いをしました。

Q. インタビューについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください

インタビューはカウンセラーとのプロセスでだいぶ鍛えられ、特別な対策は行いませんでした。
行ったこととしては、

  1. Clear Admitなどのサイトに落ちている過去の面接をワードにコピペし、Chat GPTなどを使用してカテゴリ分けを行う。
  2. それぞれのカテゴリに対して、200文字程度(2分弱)の原稿を準備。
  3. 原稿を読んでいないように振舞えるようになるまで、ひたすら練習。
    という対策をしました。

意識したこととしては、大学ごとにエッセイの内容を大学のカラーに合うように微妙に変えていたので、原稿を作る際に自分が提出したエッセイを改めて読み直しました。

またinvitationを受領してから本番まで1-2週間しかないため、上記作業はApplicationを出し終えてから1週間後くらいから作業を始めていいと思います。

あとはインタビューアーの情報などが大学から送られてくるので、Linkedinなどで相手の経歴などを調べたうえで逆質問などの準備をすることがおすすめです。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか

・ 海運 x 造船というMBA受験者には少ないと思われるバックグラウンドをアピールしました。メインの業務は技術的な仕事が行っていたのですが、どのバックグラウンドの人にも通用するようにプロジェクトマネジメント業務の話を中心に書きました。
・ Short term goal・Long term goalを達成するうえで、なぜMBA(X大学のYプログラム)が必要なのかということをとにかく意識して書きました。
・ Dual programではなぜDualなのかという問い併せて聞かれますが、ここではなぜ「Engineering」なのかではなく、内容が一部重複しますが「なぜEngineeringとMBAの両方が必要なのか?」ということを書きました。


School Choice

Q. 受験校はどのように選択しましたか

基本的に、MBA x Engineeringのdual degreeが取れる大学を探しました。
Dual degree programを調べる中で、MBA x Computer Scienceに絞ったプログラムを提供する大学がほとんどであることを知りました。これらのプログラムには、有名Tech企業での業務経験や実際に起業に成功している学生からの応募が多い上、留学生の多くは中国・インド系のテストスコアお化けで占められており、競争率がかなり厳しいことを知りました。

ある大学のCSコースではGPAが3.9以上ないと受け付けないと明言していたりするので、私の学生時代のGPAと海運というバックグラウンドでは現実的でないということを痛感しました。そのため、CSに絞られたプログラムではなく、複数のEngineering departmentからなるDual degree programを提供する学校を志望校としました。

Q. 進学予定先を選んだ理由は何ですか

結婚して二人の子供がいるため、インターンなどを行う際に引越しなどをあまり行わずに参加できそうなNYにあることが一番の魅力でした。

Q. キャンパスビジットを行ったことがある場合、実施時期や内容について教えてください

N/A


Scholarship

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください

JASSOに出しました。夏ごろの提出でしたが、書類で落ちてしまいました。

大学のNeed-baseについては、Application提出時に出すこともあるのでエッセイだけでなくこちらも意識して準備する必要があると思います。
私の場合は合格受領後、実際のコストを計算すると授業料を払いながら、家族を養っていくだけの資金力がないことを知り、大学側に「金銭面できびしそうなので来年の受験し直しを検討したいです。」という相談をしました。そのアピールが効いたのか、かなりまとまった額を受給することができ、なんとか留学が実現しました。


Advice and Message

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

MBA受験は仕事や家族、パートナーとの時間など様々な理由で、みなさんが時間の捻出に苦労されていると思います。また受験スケジュールも夏以降はかなり過密になるため、どうしても後手後手になってしまうことが多いと思います。

なので、とにかく行動に移すことが大切だともいます。試験のことを知ったらとりあえず受ける、エッセイのことを知ったらカウンセラーの無料相談を申し込むなど行動に移すことで学べることがたくさんあると思います。

また一番のおすすめとしては、興味を持ったら在校生とのコーヒーチャットやLinkedinなどで直接連絡することが大事だと思います。連絡が取れたら、そこからは驚く速さで人脈の輪が広がり、入手できる情報の解像度もかなり高くなります。ネイティブとの面談はかなり勇気がいると思いますが、自分のキャリアに近い人であれば、日本人の方よりネイティブから積極的に情報を入手することをおすすめします!

Q. 一言メッセージをどうぞ!

資金繰りについては現在私も苦心しておりますが、MBA受験ならびに準備は、自分の現実と向き合う必要があり、体力・気力をとても消耗することになると思います。

特に社会人になってからは自分のスキルを数字で評価されたり、キャリアプランを誰かにレビューしてもらうという機会はほとんどなく、自分の現在地を無慈悲にも客観視することになり、悲観的になってしまうことも少なくないと思います。

一方で自分のキャリアや人生の目標についてここまで深堀できる機会は、社会人生活を送っているとなかなか経験のできないことだと思います。そのため、このプロセスは合否に関わらず、経験を積んで仕事にも慣れてきた20代後半から30代の社会人にとっては非常に有益なものとなると個人的には考えています。いろいろな方が発信されていすが、MBA受験で合格を勝ち取れるかは、本当に合格することまで続けることしかないと思うので、粘り強く継続することが大事だと思います。

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