投稿者プロフィール
R.D(男性)
31〜35歳(出願時期)
INSEAD(フランス・ヨーロッパ)/ Full-Time MBA
Q. 受験校および出願ラウンドを教えてください
INSEAD, LBS, Oxford, Cambridge
Q. インタビュー実施校を教えてください
INSEAD, LBS, Oxford, Cambridge
Q. 受験結果を教えてください
合格:INSEAD, LBS, Oxford, Cambridge
Q. 進学予定先の費用工面を教えてください
私費
Q. 進学にあたり、奨学金を活用されますか
取得済み
Q. 最終学歴 を教えてください(国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
大学院:文系(国際協力・開発学)、大学:理系(生化学)
Q. GPAを教えてください
大学院:3.8、大学:2.8
Q. 受験した試験と出願スコアを教えてください
(GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GRE:317 (V: 150, Q:167), IELTS:7.5 (R: 8 L:8 S:7 W6)
Q. 受験するにあたり使用していた塾を教えてください
Affinity(内宮先生による RC戦略コース)
Q. 受験するにあたり使用していたカウンセラーを教えてください
Ivy League Consulting (Matthew Drane)
Introduction
Q. 海外経験と期間を教えてください
大学時に1年間米国に留学、大学院時に数か月アラブ首長国連邦に研究留学
Q. バックグラウンドや職務経験などについて教えてください
総合広告代理店(5年) → 総合商社(2年)→政府系開発金融機関(3年)
広告代理店:デジタルマーケティング→営業→経営企画(ベンチャー投資)
総合商社:デジタル・テクノロジー領域の事業投資・経営管理・新規事業開発
政府系開発金融機関:途上国への国際開発金融業務(円借款・インパクト投資)
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。そのきっかけや理由を教えてください
①周りにMBAホルダーが多く、いつかは行ってみたいと憧れを持っていたから。
②官と民の経験、マーケティングや事業投資、経営、外交、国際協力など様々なことをキャリアで経験し、一度棚卸しをして、次のステージにキャリアを進める前に自身の身の置き所を考え、もう一段飛躍する機会を設けたかったから。
③世界で活躍するリーダーシップと交渉力、自信を身につけたかったから。
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください
–
Q. 留学後のビジョンを教えてください
自身のコアである「Business for Good」の想いを大切に、中長期的に経営のポジションに就いていきたい。
Preparation for Application
Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか
2021年5月 進路に迷い、転職 & MBA・MPA受験を同時に併願
2021年6月 初IELTS受験。7.0取得。トップスクール合格には7.5以上必要であり、余裕っしょと調子に乗る←地獄の始まり。
2021年6月~12月 各月でIELTS受験、全て7.0。自身の英語力の乏しさと4技能のスロットの目が揃わない感覚に嘆き始める。
2022年1月 当時は民間→国際開発機関への転身を志しており、現職の開発金融機関とLSEのMPAプログラムのみを受験。いずれも合格し、実務に勝るものはないと転職を選択。そこから勉強の比重を下げ、1年弱、緩くIELTS対策をする。
2023年1月 国際機関職員やインパクト投資家・経営者の実力と自身の乖離を強く実感、また自身は経営・ビジネスによる社会変革に興味を持っていることを改めて実感し、MBA取得を再度決意。本格的にMBA受験を開始する。各月でIELTSを受験。
2023年8月 11度目の受験で、IELTS 7.5取得。歓喜。GRE勉強開始。Verbalに関しては問題の意味さえわからずに、自己嫌悪に陥る。10月の初回受験で307を取得し、絶望。
2023年8~11月 複数回受験するも最高310、心が折れる。
2023年12月 MaturityやDiversityを加味し、欧州MBAを志望していたが、無理を承知でLBSのみ受験を決意し、突貫でエッセイを作成。クリスマス、年末年始返上。
2024年1月 まさかのLBS書類通過。面接対策開始。
2024年2月 面接実施。手ごたえあり。
2024年3月 LBS waitlist→合格。啞然。他方、Family Issueが発生し、やむなく辞退。呆然。
2024年8月 仕切り直して再度受験開始。各月でGRE受験。並行してエッセイ作成開始。INSEAD, LBS, Oxford, Cambridgeの受験を決意。
2024年12月24日 GRE317獲得。クリスマスプレゼントにガッツポーズ。
2025年1月 4校出願。
2025年2月~3月 4校インタビュー通知あり。Oxford→Cambridge→INSEAD→LBSの順でインタビュー実施。
2025年3月~4月 全校合格。OxfordとINSEADで悩み、INSEAD進学を決断。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか
(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
Youtube(きむしゅんさん等)やブログ、志望校の合格体験記を中心に。OB/OG訪問、Campus Visitは合格後の進路決定で実施致しました。
Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください
IELTS 6回≒15万円
GRE 6回≒20万円
カウンセラー(英語校閲だけ)≒10万円
Affinity英語学院≒8万円
教材費≒5万円
Campus Visit≒ 20万円
受験料≒12万円
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総計 約90万円
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しました(もしくは、調達予定)ですか
自己資金、親からの出融資、奨学金
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
IELTSを受験しました。4技能のスロットの目が揃わないあの感覚、問題との相性。リスニングでしくじった瞬間の残りの1日の消化試合感、本当に悔し涙を何度流したことか。最後は忍耐です。IELTSは毎日英語に触れればいつかは必ず勝てるゲームです。諦めないでください。以下、Tipsです。
ひたすらに公式の過去問を解きまくる一択です。あとは、単語量を増やしてください。
リスニング:悩むな、聞きまくれ。です。過去問を毎日1セット解いてください。必ず伸びます。
リーディング:悩むな、読みまくれ。です。過去問を時間を図って解いてください。最後に見直しの時間を5分余すほど、速読ができるようなレベルに達したら、バンド8以上は確実に取れます。
ライティング:悩むな、書きまくれ。です。IELTSのパート1、パート2は型が決まっています。何度も、何度も書いて、自分の得意な表現がテストセンターの緊張感あふれる中でも、自然と手が動いてかけてしまうほど、練習して下さい。
スピーキング:悩むな、話まくれ。です。DMM.comを契約し、毎日30分会話してました。あとは、Netflixなどでドラマをみてシャドーイングして発音や構文を身につけました。ただ、スピーキングは留学経験あったので、初めから7.0はでていました。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GREを受験しました。VerbalとMathのスロットの目が揃わないあの感覚、問題との相性。初めてGREを解いた時の絶望感、Verbalは無理ゲーと諦めたくなる気持ち、2巡目が簡単だったときの消化試合感、時間なくパニックになるときのランダムクリックの虚しさ。1回の受験料の高さ。大丈夫です。必ず諦めなければ必ず勝てるゲームです。以下、Tipsです。
Verbal:単語力 x 読解力です。
ー単語力:悩むな、単語覚えまくれ。です。Manhattanの単語帳(basic & Advance)とMagooshアプリの単語は全て覚えてください。気づいたら戦えるようになっています。通勤時間、トイレ時間、お風呂時間、全て単語に使ってください。Youtube見る暇あったら単語覚えてください。記憶力を定着させるために、iKnowやQuizletで自分なりの単語張を使って練習していました。
ー読解力:こればっかりは単語量を増やしながら、毎日文章を読むしかないです。文章力を上げるためにMagooshを始め使っていましたが、ある程度抵抗がなくなってきたら、問題の傾向になれる為に、公式問題集を延々と使用していました。テクニックはAffinityのRC戦略コース(内宮先生)は非常に役立ちました。内宮メソッドは受ける価値ありでした。
Math:文章の速読・即理解 x 計算スピードです。
Magooshと公式過去問、ジェイマス問題集を解きまくりました。「GREの数学は簡単」という人がいますが、侮ることなかれ。私は大学まで理系で、センター試験も数学は満点近く取れており、受験数学にある程度の自信はありましたが、GREはverbalが鬼畜な分、Mathで満点近く狙う必要があり、90 percentile以上はなかなかの難しさです。ジェイマス問題集で基礎を固め、あとは時間制限を設けて問題を解きまくりましょう。
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
複数のカウンセラーと話しましたが、自分のことは自分が一番語れると、あまりエッセイカウンセラーの意味を見出せず、エッセイの中身自体は全て自身で作成しました。細かい英語表現やドラマチックな語り口調に変える校閲のみ、カウンセラーにお願いしたいと思っていたので、そのような融通が利くIvy League Consulting (Matthew Drane)に依頼致しました。MBAに特化したカウンセラーではないので、界隈ではあまり有名ではないかと思いますが、自身でエッセイの内容作れるよ、という方には非常に破格なのでおすすめです。Dwayne Johnson似のインテリマッチョです。基本はメールベースでしたが、レスポンスも割と早いです。ただし、エッセイの内容のディスカッション・深化を希望する場合は、MBA特化型のカウンセラーがよいかと思います。
Q. エッセイについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
3社経験していたので、過去の職務経歴書を基に、自身の価値観の原体験となるエピソードを事実に基づき、若干ドラマチック(嘘はダメです、絶対)に記載することを心掛けました。
Q. 推薦状について、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
基本的には現職の上司2名(夫々HKSとOxford卒)に依頼し、その他、複数枚提出が可能な学校は、自身を異なるアプローチで表現を補足頂けるよう教授(アカデミック面)、前職同僚(パーソナリティ面)に依頼しました。
INSEAD:上司x 2
LBS:上司x 2
Oxford:上司x 2、大学院教授、前職同僚
Cambridge:上司x1
Q. インタビューについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
界隈で一番有名であったNishに依頼しました。彼はあらゆる学校のインタビュー対策を熟知しており、絶大な信頼がおけます。
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか
・民と官の両方の経験とスキルセットを持ちあわせていること
・Business for Good(特に途上国開発)へのパッションと原体験
School Choice
Q. 受験校はどのように選択しましたか
Maturity とDiverstiyの観点から、欧州MBAにし、その中で馴染みのあったトップスクールを選択。
Q. 進学予定先を選んだ理由は何ですか
・奨学金獲得(INSEAD Diversity Fund Scholarship)
・アルムナイネットワークの強さと質
・世界一のグローバルMBA(全員がマイノリティー(各国の在籍人数が総数の10%以下)になるようにクラスが設計されている)
・MBAランキング(≒Qaulity of cohortsと考えていた)
・自身のキャリアとPost MBA後就職先の親和性
・MBA随一のROIの高さ
・キャンパスエクスチェンジの機会(フランス、シンガポール、アブダビ、WhartonやKelloggへの交換留学)
インパクト投資業界で働いており、またハリーポッター大ファンとして、昔からの憧れであったOxfordと最後まで悩みました。Cambridgeはスクールのフィット感が薄く、LBSは2年制ということもあり私費かつ年齢を加味し、ROIの観点から検討から外しました。ただどこも本当に素晴らしいスクールなので、受かればどこに行ってもいいと思っていました。
Q. キャンパスビジットを行ったことがある場合、実施時期や内容について教えてください
全て合格後に合格校4校をビジットしました。
Scholarship
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください
INSEAD Diversity Fund Scholarship:INSEAD出願時に提出。
神山財団:書類すべて揃えていましたが、合格後のダナン旅行で羽目をはずしすぎた結果、気づいたら締め切りが過ぎていました。
Advice and Message
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
私は30歳を過ぎてからMBA受験を始めました。それでもギリギリだったなと感じています。MBA受験は時間もかかりますし、ライフステージによって、挑戦したくとも諦めざるを得ない友人もたくさん見てきました。思い立ったが吉日、とりあえず英語の勉強からでも一歩を踏み出して始めてみることをお勧めします。
Q. 一言メッセージをどうぞ!
“Where there is a will, there is a way”
MBAを受験を通しての1番の学びは、「自分の可能性を信じ切ることの大切さ」です。僕自身、頭も容量も悪いので、MBA受験は本当に辛く、何万回と心が折れ、自分には無理だと、何度も諦めたくなりました。ただやり切ってみて想うのは、「できるまでやれば、できる」、最後まで自分はやれると信じて、諦めなかった人が、最後には勝つゲームなんだと思います。あのトーマス・エジソンでさえ、「Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.」と言っていますよね。だから、自分を信じて、最後まであきらめないで挑戦してみてください。きっと素敵な景色が待っているはずです。
心が折れそうな時は、私や他のMBA在校生、アルムナイに是非相談してみてください。きっとみんな同じ経験をしているから、手を差し伸べてくれるはずです。
共に素敵な未来をつくっていきましょう!心から応援しております。