合格体験記 / ESADE / さと

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投稿者プロフィール

Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
さと

Q. 進学予定校
ESADE

Full-Time MBA

Q. 進学予定校の地
ヨーロッパ

Q. 受験校

Q. インタビュー実施校

Q. 合格校

Q. 性別
女性

Q. 出願時年齢
31歳〜35歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
旅行程度の経験以外無し

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
取得済み

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国立大学院(理系)

Q. GPA
3.16

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT 680(V29/Q50) TOEFL105(R28/L29/S24/W24)

Q. 塾
Affinity RCコース1か月

Q. カウンセラー
Matthew

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
新卒以降エネルギー会社勤務
製造現場エンジニア5年
製造現場生産調整1年
海外事業開発 2年(中東案件担当)
国内事業 企画1年

Why MBA?

Why 留学?
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
カーボンニュートラル、コロナとここ数年の急激な社会変化を受け、不透明さを増す将来に対する危機感。成熟した産業で育ち、何か課題にぶつかると過去事例やマニュアルに立ち返る姿勢が身に沁みついており、自分も業界もイノベーティブに生まれ変わらないといけないと感じたため。また社会人7年目より携わった海外事業で経営目線での事業管理を経験し、それまでの一技術者から視座が上がり、目指すべき姿とのギャップを感じられたこともきっかけとなりました。
仕事以外の面では、人生一度は海外経験をしてみたいと思いながら、機会も勇気もないまま年齢を重ね、コロナで自分と向き合う時間ができたことで、MBAが最後のチャンスと決断できました。子供ができると、「共働きであること(二人ともキャリアを犠牲にしないこと)」「夫婦で子供を育てること」と海外経験の両立は難しく、夫婦ダブル留学でそれを叶えることにしました。

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 

Preparation for Application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
2020年12月 留学関連の情報収集開始
2021年1~3月 TOEFLスコアメイク
     3~5月 GMATスコアメイク
       6月 力尽きて一旦休憩
     7~8月 エッセイ執筆
財団系奨学金の情報収集・伊藤国際交流財団よりアプライ開始
          上司への報告・推薦状協力依頼
8~9月 推薦状作成
GPA等必要書類の準備
      10月 1st roundで出願、1週間後に面接+合格
   10~11月 財団系奨学金の応募継続・留学先奨学金応募
          
途中から夫も受験することとなったので、8月頃から夫の受験サポートを開始。夫は12月の 2nd roundで合格、その後もGMATのスコアアップに励み、4月に奨学金応募含め全工程終了しました。1年4か月、協力して3歳の娘を育てながらのダブル受験活動でした。出願ギリギリまで、本当にこれだけ大きな投資をしてまで行くのか、決断しきれないまま進めている状況でしたが、勉強に明け暮れ、エッセイで自分と向き合い、心折れそうになるたび情報収集してイメージを膨らませ、走りながら決意を固めていき、その様子を見た夫が感化されたという経緯です。
特にスコアメイクのところは、試行錯誤しましたが、結果的に期間・コストの両面でかなり効率的に終われたと思うので、以下詳細ご参考になれば幸いです。

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
コロナによる行動制限がある中でしたので、キャンパスビジットやOB訪問はせず、ほぼ全てオンラインで情報収集しました。
①AGOSセミナー+無料相談 (基礎的な情報の把握)
②当合格体験記 / 卒業生・在校生のブログ/ 他
③ある程度行きたい学校を絞ることができたら、在校生とのコーヒーチャットやAGOS夏祭り、QS主催のオンラインイベント等に参加
④周囲のMBAホルダーからのヒヤリング

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。 
合計26万円
TOEFL、GMATとも中国の模擬テストサイト・考満分(無料)との出会いに救われました。詳細は後述。
【TOEFL】
受験3回 7.5万円
【GMAT】
マスアカ・マンハッタン(教材のみ) 合計2万円
Affinity RCコース 8万円
受験2回  5万円
【エッセイ】
Matthewエッセイ添削+面接練習1回 3万円

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
貯蓄/ 奨学金

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
・2020年12月、まずAGOSの無料模試をお試し受験、104獲得(L27/R28/S24/W25)。この時点で少しなめてしまい、そのまま無料スマホアプリで3週間ほどLRのみ対策して本番1回目受験、結果89(L23/R25/S20/W21)と撃沈し心を入れ替える。AGOS模試は感触を掴むのにはいいですが、スコアは上振れするので注意。
・私費生なので予備校等お金がかかるオプションは排除、独学方法についてまず徹底調査しました。たどり着いたのが中国サイト考満分です。日本人受験生間ではあまり知られていなさそうですが、おすすめです。登録に少し手間はかかりますが、本番と同じ形式で大量の過去問が何度でも解ける他、間違えた問題の自動振り分け、個人データの蓄積(各問題解くのにかかった時間やスコアが常に中国人平均と比較される)等、受験生に寄り添った神機能が全て無料。日本は中国には勝てないのだとこれまでで一番思いました。ただしサイトは全て中国語かつ、回答のみで解説は無いため、復習は自分で。TOEFLは時間をかけて辞書さえあれば読める(R)、聞こえなくても読めばわかる(L)ので、特に解説提供の必要性は感じませんでした(この点GMATは苦労しました)。
・2021年1月、本番2回目受験、結果94(L25/R26/S21/W22)で挫折。純日本人はスコアメイクしやすいといわれるIELTSに流れている事実を知り(某予備校は、米国トップ校もIELTSを認めるようになった今TOEFLを受ける意味はないと断言)、迷いに迷いましたが、イギリスアクセントへのアレルギーと日本人受験生間の差別化を意図してTOEFL継続へ。
・3回目受験を控えやっとSpeakingとWritingに本気で向き合いました。それまでは時間内に喋り/書き終わることのみ追求し、アウトプットには自己満足してしまっていたことを反省。自動採点のTOEFLでいかに高得点を取るかは、戦略的なテンプレが何よりも重要です。考満分はSWのoutput系科目も1問5元で採点、さらに「流暢さ」「語彙」「ロジック」などのスコア分布・具体的にどこでスコアが引かれたかの分析データまで作ってくれるので、自己分析しながら独自のテンプレを完成させていきました。直前までIELTSへの転向を迷いながら、2021年3月本番3回目受験、結果105(R28/L29/S24/W24)でスコアメイク完了。

TOEFLも次項GMATも一日サボると勘が鈍るので、都度注力している科目はあっても、TOEFL筋の維持のため毎日全科目に触れることを心がけました。とはいえラスト1か月は体感80%、スピーキングに割きました。TOEFLはIELTSと異なり、自動採点独特の厳しさがあり、一定のテンポで言い淀みや空白なく、文章ごと接続詞で繋いでロジックが構築されていなければならず、時間切れ厳禁(←これらのコツも考満分分析より導き出しました)。5分程度聞いた大学の講義内容を準備時間20秒で1分にまとめる、という形式上、メモ取りにもテクニックがいり、最も訓練が必要な科目でした。ただしかけた時間に対してスコアが上がりにくく、日本人にとっては時間対効果が低いという見方も。
【勉強時間】
平日:平均4-5時間(昼休み1時間、子供の寝かしつけ後3-4時間、寝落ちするまで布団の中で単語アプリ)、
休日:平均8-10時間(夫に子供を連れだしてもらって時間確保(2~3時間)、+ 子供と散歩しながら夫に出題してもらう形でSpeaking練習や英単語(2~3時間)+寝かしつけ後3~4時間)

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

TOEFL3回目受験翌日から頭を切り替えてGMAT着手、こちらも予備校は使わない方針です。まずは数学からマスアカを3周、概要を掴んでからはいったん離れてバーバルに集中しました。SC,CR,RCともマンハッタンのテキストを1周したあとに考満分へ。ここまでまずGMATの世界感に慣れる期間約1か月、最初は問われていることの意味すらわからず精神的にきつかったです。

本格的に問題を解くステージに入ると、ネックの一つは手に入る練習問題の数であり、日本語で検索する限りでは予備校に独占されているため、練習問題を得るためだけに何十万円も払わなければならない現実に直面します。この点中国考満分は、Official Guide、大手海外予備校の練習問題、流出した過去問(?)等が全て無料で揃い、本番形式で練習可能。GMATでも神サイトぶりを発揮しました。
GMATでは英語のロジックが徹底的に追究され、これまで受けた英語教育では全く歯が立たず。解説のない考満分のみでは戦えず、重宝したのがGMAT Clubという無料サイトでした。世界中のGMAT takerと予備校教師が「どうしてこの問題はこの回答になるのか」、「自分はこう思う」と喧々諤々議論しており(たまに結論が出せてない)、GMATの不条理を世界の同志と共有しつつ、GMAT脳を鍛え上げました。英語解説がきつい人は予備校という手もあると思います。GMAT Clubで理解したことを考満分にメモしていく地道なアウトプット作業で実力を底上げ。このやり方で、初期は1日数問しか解けない苦しい時期もありましたが、量よりも1問ずつに真剣に向き合う方が近道と思います。2か月後には正答率が上がり、勉強の方向性をスピード勝負に持ち込め、数学対策にも時間を確保することができました。

【SC】文法問題。GMATの中でも最も特殊な科目です。聞いたこともない文法ルールに最初は手も足も出ない状態でしたが、慣れれば「ルールさえ覚えれば文意が取れなくても正解できるので日本人の稼ぎどころ」という風潮があります。しかし近年問題の傾向が変わり、今は最も難しい=スコアが出にくいパートになった認識です。考満分正答率は最後まで6-7割を超えず。対策として最初は通説通り、マニアックな文法ルールを1つでも多く覚える努力をしたのですが、時間の無駄だったと後悔しています。そのルールが本番で出る可能性は低く、問題を解くほど新しいルールが出てきていたちごっこです。単純なルールを問う問題は減り、長くややこしい1文の中で、文法構造と意味を組み合わせて問う問題が増えていますので、まずはマンハッタンテキスト等でベーシックなルール(考え方に近い)を押さえたら、1分半という目安時間の中でいかに素早くメインの主語と動詞、主文と他の節の構造を見破るか、という真っ向勝負で最初から訓練するべきだったと思います。

【CR】数行の文章のロジックの矛盾をつく問題。当初は意味不明で心が折れましたが、マンハッタンで考え方を習得すると私の中では最もとっつきやすい稼ぎ頭となりました。考満分正答率は比較的早い段階で安定して8-9割となり、後半はスピード訓練に特化しました。

【RC】長文読解。日本の大学受験の現国に近い感覚です。歴史経済ビジネス系のみならず、天文学や生物学など専門的で日本語でもわけがわからないような長文を読み、設問に答えます。何問かトライし、当然のごとく全問不正解。内容の難解さ、語彙のレベルの高さ、そして何よりも3-4分で全体の意味と構造を把握しなければならない時間制約に絶望しました。努力の方向性を見失い、ここまで頑なに拒否していた予備校のドアを叩くことに。Affinityで1か月、3時間×4回の講義で8万円、結果的に価値はあったと思います。一般論としてRCはオーソドックスな読解なので小手先のTipなどがなく、日本人は捨てる人が多いと言われますが、Affinityの授業のおかげで、バーバル3教科のうちで最も素直な問題との認識に変わりました。おかげで考満分正答率は8-9割まで上がりましたが、最後まで速読には苦しみました。とにかく量を読みこなし、英単語を詰め込み、GMAT筋を地道に鍛えた結果、ある日ゾーンに入り、本番受験を決意したのでした。

【模試】ある程度各教科仕上がったら、無料のオフィシャルPrepで本番形式で安定して700が出るまで繰り返し練習。GMATは採点形式も独特で戦略が求められ、ここまでに身に着けた英語の知識スキルとは全く異なる、「限られた時間をどこに割くのか」、ストレス環境下での集中力と判断力を研ぎ澄ませていきました。
本番スコア680。結果として勉強期間2か月半、RC以外独学と、純日本人としては短期間、ローコストでスコアメイクできたと思います。やみくもに問題数をこなすのではなく、1問解くごとに自分の弱点と向き合い次に繋げる自己分析をしていったのが良かったかなと感じます。勉強時間の捻出はTOEFLとほぼ同様。ただしTOEFLの時はスピーキング対策等うまく子供との時間と両立させましたが、GMATはガッツリ机にむかって集中しなければならなかった分、家族への負担は大きくなり、1日でも早く終わらせるために必死でした。

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください


【カウンセラーを選んだ理由】
私は丸投げ外注派ではなく、一部相談したいのみだったので、時間コスト形式で圧倒的にコスパが良かったこと。またウェブ上の評判も良かったこと。
カウンセラーは最初無料相談に乗ってくれる人が多いので、有名どころには気軽にコンタクトすればよいと思います。数名話した中で私には人柄的にもMatthewが一番合っていると思えました。
【カウンセラーに対する感想】
結果的にはカウンセラー無しでいけたかなと思います。エッセイ添削はあまり大きく手を入れられることもなく、面接練習もすんなりでした。
Matthewはすごく良い人で、無料相談の時から親身になり、背中を押してくれたので、安心料だったかなと思っています。

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。


私が書いたESADEのエッセイタイトルは以下の通りで、何年も変わっていないそうです。(4.5は選択制で他にもオプションがあります)
1. 学業、仕事の経験を通して、どのような側面を改善したか?
2. あなたの仕事以外のバックグラウンドが、他のESADEの学生及び、文化の多様化にどう貢献できるか?
3. あなたが今人生のこの時点でMBAを目指すモチベーションは何か?キャリアパスにおける中長期のビジョンに対し、ESADEのどういうところがその実現に役立つと思うのか?
4. あなたが最も誇りに思うことは?
5. 人生で最大のチャレンジは?

社会人経験が9年ありますのでそれなりにドラマチックなエピソードはあったこと、趣味のバンドや学生時代の部活動など真剣に打ち込んだ時期があり語れるものがあったこと、また途上国バックパッキングの経験などもあったため、ネタ出しには困りませんでした。私はほぼカウンセラーの手を借りず仕上げたので参考になるかわかりませんが、結局エッセイとは、自分の人生をエンターテイニングに他人に伝える自伝であり、アドミは何百通というエッセイに目を通しますので、そこで高評価を得るためにはまず、読み物として客観的に面白い必要があるということを意識しました。物語を面白くするのは、成し遂げた実績の単純な誇示ではなく、そこで何を感じどう成長したか、内面の描写によって読み手の共感を引き出すことだと思います。人生にバラバラに起きた出来事の点と点を線で繋ぎ、将来ビジョンに繋げ、読者を引き込むストーリーを作るために、棚卸のフレームワークとして参考にしたのが、グロービス田久保先生の「志を育てる」という考え方でした。「一定期間(少なくとも月単位)、人生をかけてコミットしたこと」を志と定義し、子供の頃から足元のMBA受験に至るまで、一生懸命頑張ったもの一つ一つ(小志)について、何を目標にし、誰のために頑張り、そこから何を得て、どう次の目標に繋げたのか、整理するところから、将来に向けた大志を言葉にしていきました。アウトプットに際しては、5つのエッセイのトータルで総合的な人物像が伝わるよう、バランスの良い情報のマッピングを心がけました。エッセイを通じてじっくり自分の生き方を深掘りし、自分らしさが俯瞰的に言語化されたことで、これまで当たり前と思っていたことにも価値を見出し自信になったとともに、これからのビジネスシーンにおけるセルフブランディングの基礎となったと感じます。
英訳に関してはとりあえず全てをGoogle翻訳にぶち込んだものをベースに、TOEFL writing、GMATで学んだこと、可算/不可算名詞などの細かい文法から全体ロジックの通し方まで、フル活用してアップデートしました。以前に趣味で海外ドラマの英語を勉強していた時期があり、表現に関しては当時のノートに助けられました。最後はカウンセラー、知り合いのMBAホルダー、同僚の外国人等複数の目で見て頂きブラッシュアップしましたが、概ね高評価で大きな修正はなく、TOEFL writing、GMATでいつの間にか英語力がついたんだなと実感しました。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
出願3か月前に、上司にMBA受験の報告とともに、推薦状をお願いしたい旨相談、1か月前より作業開始しました。
【実際の作業】
①ESADEの出願アカウントに上司のアドレスを登録
②上司に題目が届くので、まずシェアしてもらう
③題目に沿って日本語ドラフトを自分で作成
④上司チェック、修正
⑤合意できたら自分で英訳
⑥上司最終チェック、提出をお願い
推薦状作成そのものは滞りなく進みましたが、それまで会社の誰にも言わず、独学なので受験生間の横の繋がり等もなく、一人の世界で突き進んできたところ、推薦状依頼=会社にMBA受験を報告し始めるタイミングとなり、大変ナーバスになりました。純ドメ企業で休職・私費留学がどういう目で見られるリスクがあるのか、今敷かれているレールを捨てる価値は本当にMBAにあるのか、冷静な意見を頂き、留学そのものへの本気度が改めて試され、正直めちゃくちゃ揺らぎました。最終的には「今成長したいと思う気持ちを大切にしたい」と正直に話した結果、個人的に応援して頂き、推薦状にも快く協力頂けました。私はまだ運が良かったですが人によっては私費の場合、推薦状も大変なパートになるだろうな…と思いました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
ここまでの労力と比べれば遥かに少ないです。会話レベルのスピーキングはもともと趣味の海外ドラマで練習した時期があったこと、エッセイを書く中で内容も英語表現も整理されストックがあったこと、またESADEはあまり変化球の質問はないという話だったので、大きなハードルはありませんでした。想定質問20個ほどに対する回答案を準備、1週間程度で丸暗記で喋る練習をし、本番は覚えたことから組み合わせで乗り切りました。面食らった質問は、「今までで人と相容れなかったことはあるか」。想定しておらずアドリブ対応でしたが、「当時は若くてお互い嫉妬していたところもあった気がする、今なら良いteamになれる気がする」と取り繕わず話したら、「I like your answer」と好感触でした。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
欧州MBAは特に、ダイバーシティを超重要視しており、「日本人女性」+「製造系エンジニア」というバックグラウンドの時点でアドバンテージがある、とは関係者によく言って頂きました。私はさらに、社内では女性エンジニアのパイオニアとしてキャリアをつみ、またライバル企業同士の経営統合(実質的な吸収合併)を経験しましたので、マイノリティの立場からのダイバシティへの理解、自分が大切にしてきたこと等を等身大の言葉で話すことを心がけました(他にもいろいろ書いたのですが、カウンセラーも実際の面接も、このあたりへの食いつきが圧倒的に良かったです)。

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
ESADEに惚れ込み一択でした。
カウンセラーや周囲関係者からはもっとランクが上の学校も狙ってはとアドバイス頂き、迷ったこともありましたが、ESADE以上に行きたいと思える学校が見つからなかったことと、
受験校を増やすたび上司に推薦状を頼まなければならないのが私費生の辛いところでもあり、一択受験としました。

Q. 進学校の決め手は何でしたか。 
・ワールドランク
・場所(バルセロナ)
・Collaborativeの合言葉とそれを愛する関係者の雰囲気
・子育てとの両立のしやすさ”

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
【ESADE scholarship program】
受験とは別タイトルでエッセイ+推薦状提出、GMATスコアと合わせて総合判断。面接なし。
合格後はいつでもアプライ可能。金額は評価によって多少の幅があると思われ、私は15.000,00 €獲得しました。
【伊藤国際交流財団】
書類審査+面接審査。アプライ時期は8月と、受験との両立が大変な時期。
オーバー30、欧州狙いが応募できる財団系奨学金は限られ、伊藤国際は中でも最も気前がいいのですが、応募書類が鬼すぎました。成績証明書、推薦状に加え、エッセイ関連中心の申請書8枚(全手書き指定!)+英語の研究計画書5枚+学生時代の研究論旨+30歳を超える場合は「今、留学を希望する理由」という別紙も必要。準備期間は相当詰め込んでも1~2か月は見た方が良く、私は娘の世話を親に頼み、お盆休みフル活用でした。8月時点でTOEFL/IELTSのスコアメイクが完了し、これら書類を全部準備できるかどうかの時点で、だいぶふるいにかけられる気がします。
支給額は生活費月額US1500~2000ドル相当、渡航費、授業料年間300万円以内
【平和中島財団】
書類審査+面接審査。
アプライ時期10月、書類は簡単な履歴書+日本語研究計画書1枚+推薦状+成績証明書、支給額300万円
【College Women’s Association of Japan】
書類審査+面接審査。
アプライ時期10月、書類は簡単な履歴書+エッセイ1本+推薦状+成績証明書(全て英語)、支給額300万円”

Advice and messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

Q. 一言メッセージ
日本のMBA受験は、TOEFL/IELTS→GMAT→エッセイ→面接練習と、全てのステップにおいてアウトソースが当たり前のような文化があり、相場が50万~100万円を超える信じられないオーダーで、調べれば調べるほど、英語に自信のない夢見るMBA受験生の足元を見られている…と感じてしまいました。社費生がバンバンこれらのサービスを使うため、私費生がそこと戦うために払わざるを得ない(気がしてしまう)、という構造もあるかと思います。
結果的に私は純日本人でほぼ独学、子育てしながら実質半年で全ての工程を終えることができ、続く夫の受験では予備校もカウンセラーも使わず私のノウハウのみで4か月で合格しました。どんなに大金を積もうと、自分に対するコミットメントが一番あるのは自分です。勉強もエッセイも、常に自己分析しながら「自分で次の一手を決めること」が結局一番近道という考え方もあろうかと思います。

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