合格体験記 / UCLAアンダーソンスクールオブマネジメント / UCLA Anderson School of Management /Gtara

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質問/回答
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Q. 投稿者(ペンネームorイニシャル)
Gtara

Q. 進学予定校
UCLA Anderson School of Management

Full-Time MBA

Q. 進学予定校の地
アメリカ

Q. 受験校
Kellogg, Booth, Haas, LBS, Ross, Anderson

Q. インタビュー実施校
Kellogg, Booth, Ross, Anderson

Q. 合格校
Anderson

Q. 性別
男性

Q. 出願時年齢
26歳~30歳

Q. 海外経験と期間 (例: 旅行程度の経験以外無し、学生時に1年間米国に留学、入社後2年間シンガポール赴任、etc.)
無(計約3週間の海外旅行のみ。行先の大半がグアムとハワイ)

Q. 費用
私費

Q. 奨学金
未取得

Q. 最終学歴 (国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内・私立・文系

Q. GPA
3.3(WES換算)

Q. 受験した試験と出願スコア (GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT700(V37/Q48)、IELTS7.5(R9.0、L8.0、S6.5、W6.5)、GRE322(V155、Q167)

Q. 塾
IELTS:IELTS Simon, IELTS answers. GMAT: Affinity(CR,RC), ジェイマス(Math)、G-Prep(コンサル)

Q. カウンセラー
Essay:Lauren、Interview:Ed、Matthew、Lauren、Nish、アットイングリッシュ、Waitlist:Ed

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
私立大学(法学部)卒業後メガバンクに就職し、5年強勤務
就職後4年は大企業営業として、各種内部事務、ピッチ資料の作成・プレゼン、与信管理等に奔走
その後リサーチ部隊に移り、脱炭素分野等の調査・レポート発刊や企画業務に従事

Why 留学?

Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
①20代残りの2年間で今までにない挑戦をしてみたかった
②現状のキャリアの延長線上にはないキャリア(PEやテクノロジー業界等)に到達したかった
③海外経験がないことへのコンプレックスや不安感を解消したかった
④日本での学習・業務を通じて形成された価値観を一度アンラーンしてみたかった

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。
キャリアの方向性をまずは早期に確定させたいです(業界、国、職掌の3つの内どれを変化させるのか)。そのためにも、日米双方でインターンを最低1つは行いたく、足下は就職活動(ネットワーキング等)に注力する方針です。
また、今後一定のリテラシーを持っておくべきであろうBusiness Analytics系の授業に関しては積極的に受講するとともに、自学自習を通じ能力を伸長させ、データ人材への脱皮を目指したいと思っております。
加えて、学校内での活動にも積極的に参加し、Andersonにおける日本人プレゼンスの向上、ひいてはAndersonのプレゼンス向上にも貢献したいと思っています。”

Q. 留学後のビジョンを教えてください。
①日系PE/VCへの転職
②米国テクノロジー業界での就職(理想はPdM)

Preparation for Application

<概論>
留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
新入社員当時からぼんやりと受験意欲はあったのですが、新型コロナウイルス感染拡大直後の2020年4月頃から本格的に意識し始め、その後業務繁忙による中断を挟みつつ、足掛け2年で留学までこぎつけました。特に私費の方の場合は、周囲にも受験を公言できず、業務との兼ね合いが難しくなる場合もあるかと存じますが、MBA受験を本格化させる際は可能な範囲で業務負荷を落とし、MBA受験に集中され、1年程度で駆け抜けることが理想的かと存じます。以下詳細スケジュールですが、反面教師として捉えて頂ければと存じます。

2017年10月:入社後の鬱状態の中、現実逃避がてらMBA受験を考え始める。
2020年4月:時は経ち、コロナ禍空いた時間でぼんやりキャリアを考えていると、MBAの合格生平均年齢(27~28歳程度)に近づいていることに気が付く。AGOSの無料カウンセリングを受ける。
2020年5月~9月:TOEFLを勉強&受験。100点までの果てしない道のりに絶望(特にListeningとSpeaking)
2020年10月:IELTSに転向。7.0を獲得。SpeakingとWritingが複数回受けても向上せず、7.5までの壁を痛感
2020年11月~2021年3月:業務繁忙によりほぼ受験中断。出勤・退勤時のリスニングのみ継続
2021年3月:Affinity飯島先生のカウンセリングを受講。一旦GMATに着手することを勧められ、SCとCRのコース受講を決定
2021年4月~5月:AffinityのSCとCRの戦略コースを受講。ジェイマスに着手
2021年6月:記念受験がてらGMAT初受験。手も足も出ず絶望
2021年7月:2回目の受験。6月と同様の出来で心が折れる。
2021年8月~9月:MBA受験を諦めかけ、ジェイマスを回しつつ転職活動。上手くいくわけもなく意気消沈。一方でジェイマスのやり込みが効いたのかMathがPrepで50点安定し始める。総合点数も600点台後半に改善。
2021年10月:3回目の受験。650点(V27点、M50点)。希望が見え始める。G-prep中山先生の個別カウンセリングを受け、Verbalを叩きなおす
2021年11月:4回目の受験。700点(V37点、M48点)。前日の業務繁忙から寝不足で受験し、結果Mathの後半で体力切れ。良くも悪くも結果を左右した回。同月に5回目を受けるもスコア更新ならず。GMAT700取得後、IELTSにも取り組み7.5を取得
2021年12月:上司にも受験を頭出しし、Essayに集中。クリスマスも大晦日もなくLaurenにEssayを送り続ける。
2022年1月13日:AndersonからInterview Invitation。早すぎて動揺する
2022年2月1日:RossとKelloggからInterview Invitation。同日UCLAのInterview。韓国出身のナイスガイと楽しく会話
2022年2月8日:BoothからInterview InvitationとVideo Essayの連絡
2022年2月12日:RossのInterview。インドの方の英語が聞き取れずThank you Mailが送れず、悩む
2022年2月19日:BoothのInterview。日本人Alumniの方に大変丁寧に対応頂く
2022年2月22日:早朝からKelloggのInterview。Admission相手に自分としては満足の出来
2022年3月18日:1校目のRoss合格発表。Waitlistで意気消沈
2022年3月19日:祖父母のいる大阪への道中でAndersonから合格の電話。安堵の気持ちでThank youと連呼する
2022年3月24日、25日:KelloggからWaitlist、Boothから不合格の連絡。
2022年4月:最後に受験を「やり切る」という観点からKelloggとRossのWaitlist対策に全力で取り組む。
2022年5月:Andersonの集まりに参加する機会も増え、強いFit感を感じる。改めてAnderson進学を決断する
2022年6月:Waitlistの2校より不合格の連絡。受験終了

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
在校生説明会やAdmission Event等への参加を1stステップとしました(全体感を掴む)。その後、在校生や卒業生との会話の機会を作り、HP等から確認したそれぞれの学校の強みや校風に関して自分の認識が誤っていないかを確認するとともに、授業の感想や特徴的なプログラムといった手に入れづらい情報を入手しました(1校あたり2~3人と面談しました)

Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください。

かなりざっくりですが大体以下の通りです。
IELTS10回程度:25万円
GMAT・GRE合わせて9回:23万円
IELTS準備費用:10万円
GMAT準備費用(塾・教材):15万円
Essayカウンセラー:16万円(Laurenは本当に格安です)
インタビュー準備費用:15万円
WL対策費用:6万円
計:110万円

Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
大半を教育ローン(千葉銀等)。その他は貯金と親からの援助

<スコアメイク>
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
以下IELTSについての記載(最終スコア:R/9.0、L/8.0、S/6.5、W/6.5)
R:元々得意だったのでほぼ何もしていません。ただ最低8.5は取らないといけないので常にプレッシャーは感じていました
L:受験開始当初はScientific AmericanやTOEFL教材、IELTS転向後はBBC Learning Englishを可能な限り毎日聞いていました。マスク生活を良いことに、流し聞きではなく出勤・退勤時に口を動かしながらとにかく集中して聞いていました。遅々としてリスニング力が改善せず悶々としましたが、半年程度続けた段階で漸くリスニング力の伸びを感じました。IELTS対策としては、受験直前に過去問を解く程度でしたが、何回も受けていく内に問題形式にも慣れていきました。
S:相当苦戦。IELTS Answersの模擬面接でも7.0相当の評価を貰ったにも関わらず全く点数が出ない時期が続きました。最終的な解決方法は極めてシンプルで、1問当たりの回答時間を引き上げた(10秒程度の短い答えから30秒~45秒の長い答えに変えた)だけで6.5に到達しました
W:同様に苦戦しましたが、IELTS Simonの動画講座を受講し、その動画に添付されてくる模範解答の表現や流れを一定程度頭に入れた段階で6.5が安定しました。IELTS Answersの添削で6.5が安定するようなら本番でも6.5は固いと思います。

Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMAT、GRE両方を受験し、最終スコアはGMAT700(V37、M48)、GRE322(V155、M167)でした。以下記載の考え方、勉強法等はあくまで個人の観点ですので、是非他の方(特にご自身とバックグラウンドが似ていて、かつ目標点数以上を獲得されている方)からも話を聞いてみてください。

【全体感】
私のようなバックグラウンド(私費・男性・ドメ・日系大企業・特殊な経歴無)の人間にとっては、アプリケーション上唯一強みとなり得るパートであり、よって米国MBA、特にTOP10を中心に受験するのであれば、最低でも各校合格者平均点(GMAT730~740)程度は取っておくべきだったと反省しています。
「かつてのGMAT700は現在のGMAT730」という巷の言説は真実かな…と正直思います(そもそも相当程度Mathが難化している模様ですが)。

【勉強法(GMAT)】
〈Verbal〉
AffinityのSC戦略とCR戦略を受講し、まずは考え方を学びました。その上でOfficial GuideのPC版(Willy)を使い、SCとCRを中心に問題演習を行いました。
SCにとにかく時間を割いたのですが、最終的にはSCでは点数を稼げず、RCとCRで引っ張る形でV37を獲得しました。
G-Prepの中山先生の個別コンサルは本当にお勧めですので、その旨を書き添えておきます。
〈Math〉
前提として、私同様のバックグラウンド(私文)ですと、最初はMathが全く点数にならないかと存じます。私も勉強開始当初絶望しましたが、ジェイマス3週、およびOfficial PrepのHard問題の演習を通じ、最終的にPrepや本番でもM50まで到達しました(それだけに最終的にM48で留まったことには後悔が残っています)

【勉強法(GRE)】
〈Verbal・Math共通)
GMATからの現実逃避的に受験しただけなのであまり勉強できておりません。Verbal、MathともにMagooshの問題を軽く解いた程度です(Verbalはリーディング問題の難易度Medium・Hardを1週程度、Mathは難易度Medium、Hard、およびVery Hardの苦手分野を2週した程度)
受けてみた感覚としては、単語の勉強ほぼ無でもGMAT換算600点台後半~700ぐらいであれば何とか到達できると思われるものの、GMAT換算720点超等といった競争力のあるスコア(米国Top校平均水準)に到達するためには、単語勉強含め、GMATと同等以上の勉強時間が必要であるように思われました。

【やった方が良かったこと(完全私見)】
①GMAT本試験を無駄使いしない
お試し受験の気分でGMAT本試験を受けることを個人的にはお勧めしません。私の最初の2回は「何かの拍子でPrepよりも高い点数が出るのでは」という希望的観測に基づく受験でしたが、そんなことはありませんでした。特に米国Top10の合格者平均点以上を狙われる方については、GMAT680~700を獲得してからのもうひと伸びが必要かと思いますので、Prepでの目標点数突破を確認した上で、本試験を受けられた方が良いと思います
②更なる問題演習
昨今のGMAT平均点高騰の要因の一つとして良く挙げられるのは「GMAT対策ツールの充実」です。ここで言うGMAT対策ツールとは、e-GMAT、GMAT Club等のオンライン学習ツールを一般的には意味していると認識しています。更なる高得点を狙う観点からは、これらツールで更に問題演習を積むことも一案だったかと考えています(使用感等は実際に使った方の意見を参考にして頂けますと幸いです)。
③GRE、EAといった他の手段の活用
受験終盤ないしは受験後に、GREやEAを活用した受験生が数多くいることに気が付きました。所詮はテストですので、自分にとって最も点数の取りやすいテストを選ぶべきだと思います。
尚、「GMATで高得点が取れなかった時の保険」という位置づけでGRE・EAを捉えてしまうと、特にGREで競争力ある水準の点数を獲得しようとした場合、準備期間がタイトになるかと存じます。早め早めに各テストのPrepを受験し、自分に合うテスト、ないしは目標校で受け入れられているテストに集中してリソースを注ぐことも一案だったと考えております。
④業務中心の生活からテスト中心の生活へのシフト
私費生ということもありどうしても業務繁忙にかまけて勉強が疎かになりがちだったのですが、1~2カ月でも良いので勉強に生活の軸足を置く生活をすべきだったと反省しております。少なくとも、本試験前日の睡眠時間はしっかりと確保しましょう

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
Laurenに一任しました。よかった点は以下の通り
①圧倒的なコストパフォーマンス。安すぎます
②親切で受験生の意志を尊重してくれる人柄。受験校ポートフォリオやエッセイのストーリーについては可能な限り受験生の思いを汲み取ってくれます(「あなたにはこの学校は厳しい」「こんなストーリーにすべき」といったアドバイスを良くも悪くも行わないタイプです)

私は自由に自分のEssayストーリーを組み立てるタイプだったので、Laurenとは相性が良く、1カ月で6校を仕上げられました。ただ、今考えると、自分のバックグラウンドや学校別のニーズ・個性を踏まえて、キャリアストーリーの見せ方を変えたり、受験校ポートフォリオに関してカウンセラーと話し合う時間を持つべきだったとも思います。ただしこれは、私のスコアメイクがギリギリになったことに起因しますので悪しからず。
また上記と矛盾しますが、コストパフォーマンスに拘りすぎるのも良くないかもしれません。コストパフォーマンスに拘った結果、有益なアドバイスが受けられないのでは本末転倒です。カウンセラー選択については、実際に当該カウンセラーと受験を乗り越えた在校生や卒業生からの情報が最も精度が高いかと思いますので、是非足で情報を稼いでみてください

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
上述の通り、12月に1カ月で6校作成しました。エッセイ思考用のフォームでじっくり自己分析することに意味が見いだせず、LaurenからのアドバイスもありEssay課題をとりあえず仕上げてみる形式に移行したところ、作成スピードが急激に上がりました(人それぞれだと思います)
自分の思いに正直なストーリーを作ったため、インタビューでも話しやすかったことや、結果的にFit感のある学校に落ち着いたこと自体は良かったと思うものの、上記の通り、もう少しじっくりストーリーを練る時間をカウンセラーと設けて、アドミッションからの見え方といった点もエッセイメイキングの際に考慮することができれば、更に魅力的なものが作れたのではとも思います。なんにせよ早く着手することに損はありませんので反面教師として頂ければと思います。

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
前部署の上司と一緒に働いていた方に1通ずつ書いて頂きました。加えてWaitlist対策の際に、現部署の上司にも1通書いて頂きました。
出願当初に推薦状を依頼したお二方には、前々からMBA受験を行いたい旨および実際に出願する際には推薦状を作成頂きたい旨はお伝えしていましたが、最終的に正式に依頼したのは出願1カ月前とギリギリでした。
意外に細かいプロセスが語られていませんが、プロセスとしては以下の通りです。

①学校別の設問内容をClear Admitや各校HPで確認し、推薦者に共有
②推薦者には日本語で文案をご作成頂く。
③翻訳業者等を使って日本語文案を翻訳
④英文翻訳語、再度推薦者と内容の擦り合わせを実施。
⑤推薦書の内容が完成した段階で、私が出願各校に推薦者を登録
⑥登録後、各校から届くフォームに推薦者から回答頂く形で、推薦書を提出

また、入学後のバックグラウンドチェック(推薦者の存在確認のため別途外部機関から推薦者にメールで連絡あり)についても快く対応頂きました。

私費の方ですと、推薦書の作成が相当なハードルになる方もいらっしゃると思います。日々の業務を通じ「何でも相談できる上司・同僚関係」を築くことが大切なのは言うまでもないですが、テクニカルには前部署の上司・同僚の方々であれば、現部署の方に比べると、比較的首を縦に振って頂ける可能性は高いのかなとは思います。現部署の上司をマストと明記している学校にも、Optional essayで前部署の上司に推薦状を依頼している理由(長く一緒に働いており、出願者のパーソナリティを良く理解している 等)を記載すれば、問題なく受け入れて貰えました。

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
英語スピーキングに慣れていないようであれば、出願後即座に準備を開始することが肝要かと思います。Essayの内容をそのまま話しても中々伝わらないためネタ出しやエピソード整理の時間も必要になります。
以下私の準備内容を記載します。

〈ネタ出し・エピソード整理〉
右も左も分からず、とりあえずEdにアクセスし、インタビューに向けたアドバイス(要点を絞ること、Walk Through Resumeの話し方等)を貰いました。Essayのまま話しても上手くいかないことが分かり、極めて有意義でした。
インタビューでは限られた時間で要点のみを話さなければいけないので「伝えたいことを絞った上」で「いかに回答を研ぎ澄ませるか」が重要と認識しています。私は伝えたいパーソナリティを3つ程度に絞り込み、それぞれに対応するエピソードを整理し直しました。一応スクリプトは軽く作った上で、暗記するのではなく、実践を通じて、徐々に口になじませていきました(典型質問の類はカウンセラーに言えば貰えます)

〈実践練習〉
数をこなすために、比較的安価なアットイングリッシュの面接対策講座(10回/41,800円)とNish(6回/28.500円)を併用しました。アットイングリッシュは1回30分なので超基本質問を口になじませる観点、Nishは学校別の過去問を使ってくれるので実践的な練習が積めるという観点でそれぞれ有用でした。
また、要所要所(本番直前)でMatthewとEdにインタビュー練習を依頼しました。Matthewは態度面(話す速さ等)、Edには内容面でそれぞれ色々と指摘を貰いました。Laurenにも一度見てもらいましたが、少し忙しいのかメールのレスポンスが遅れ気味だったので一度に留まりました。また、受験生同士の模擬面接も2度行いました。

カウンセラーのEdに口酸っぱく言われましたが「インタビューでは失敗しないことが重要」です(失敗して受かる奴はいないとも言われました)。ただし、所謂「純ドメ」の方にとっては「失敗しない」というだけでもかなりのハードルです。(主観的に)良い出来のインタビューが出来たからといって受かるとは限りませんが、「失敗しない」ことのハードルの高さに鑑みれば、しっかりとした準備が必要なフェーズかと思います。

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
特段際立ったものがないため書き方で工夫した部分も大きいですが、以下の通り、アピールしました。アプリケーション全体を通じて、フォーカスしたい業務は複数箇所、客観性の欲しい箇所は推薦状、業務として珍しいものの深掘りできる部分が薄い業務についてはCV、志望度の強さについてはインタビュー等、自分のアピールしたい部分をアプリケーションの各パートで被らせつつバラけさせることを意識しました。

①Financeバックグラウンドの中でも、投資銀行的な業務のみならず、商業銀行的な業務やリサーチ的な業務もこなしている点(CVでアピールしつつ、Essayで特に注力した部分にフォーカス。特にフォーカスしたいとある活動に関しては、推薦状2名にもご記載頂きました)
②自己の主要業務以外でのリーダーシップ経験で発揮された主体性やチームワーク(社内PJの推進等。エッセイと推薦状で記載。推薦状の方ではよりパーソナルな部分をアピールして頂きました)
③数理的・論理的思考力(推薦状でアピール頂くようお願いしました)
④志望校への志望度(Essayで個別授業や在校生・卒業生名を挙げながらアピールしつつ、パッションの強さやリサーチの深さに関してはインタビュー中心で説明しました)

<学校選択>
Q. 受験校はどのように選択しましたか。
“終わってみて思うのはもっと様々な学校を見ておけばよかったということです。スコアメイク後の準備期間の少なさからもわかる通り、ポートフォリオの決め方が雑です。可能な限り説明会に出席し、自分の興味関心のある学校の幅を広げ、可能な範囲で多くの学校に出願すべきと私は考えます。なんだかんだ合格した所がFIT校ということに関しては、私自身現在強く感じています。

①Financeキャリアの追求を考え、Finance校(Booth、LBS、UCLA)
②Tech、Entreに興味があったため西海岸(Haas、UCLA)
③コラボラティブなカルチャーに感銘を受けた二校(Kellogg、Ross)

Q. 進学校の決め手は何でしたか。
(一つしか受からなかったことを前提として)上記の通りFinanceもTech・Entreも強かった点が大きいです。
加えて、合格して様々な人にお会いするとShare Successの精神を感じる場面が度々あり、その意味でカルチャーも自分にFitしていると最近は感じています。”

<その他>
Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
行っていません。

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。
神山財団のみに応募し、書類選考落ちしました。奨学金のハードルは高いですが、準備に手間取っていない方は是非チャレンジしてもらえればと存じます。

Advice and messages

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
失敗談や後悔については、一つ一つの設問に記載がある通りではあります。
その中でも個人的に最も後悔しているのはやはりスコアです。Verbalが極まった段階でMathを取り切れなかったこと、その一因となった業務/勉強のリソース配分ミス、そして結果的に自分の出願ポートフォリオの合格者平均点水準すら届かなかったことは正直悔やんでいますし、結果的に自分のアプリケーションに穴を作ってしまったと考えています。
とは言え、私と同等程度のGMAT/GREの点数で私が不合格となった学校に合格されている方も数多くいるわけでして、「MBAはアプリケーション上の各要素の総合判断」というのは明確な事実です。出願迄の期間はスコアアップに向けてみっちり取り組んで頂ければと思いますが、いざ出願の段階になれば「スコアなんて気にしない」という考え方に頭を切り替えるのが精神衛生上Goodかと存じます。”

Q. 一言メッセージ
海外MBAドットコム上の数多くの輝かしい体験談に比べると、平凡かつ失敗談や後悔の多い体験談かと思います。ただし、今私がこのように過去を振り返っていられるのは「何とかMBA受験プロセスを最後まで駆け抜けられた」からです。
MBA受験で最も重要なのは、スコアでも過去のキャリアでも海外経験でもなく「MBAに絶対行くという意志の強さ」だと私は思っています。その意志の強さが、業務と並行しつつの苦しい道のりを、受験生に乗り越えさせてくれるのだと考えています。
後悔も多々ある受験プロセスでしたが、自分にFitする学校に進学できる喜びで今は一杯です。MBA受験を志す方の受験理由は様々かと思いますが、皆様が各々の情熱を絶やさず最後まで受験プロセスを駆け抜け、各々のFit校から合格を得られることを心より祈っております。
この体験談は可能な限り正直にかつ具体的に記載したつもりです。皆様の受験プロセスを少しでも「後悔のない」ものとする一助となっていましたら、大変幸いです。

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